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UNIXはシンプルである。必要なのはそのシンプルさを理解する素質だけである -- Dennis Ritchie
「常習者のネット切断」で一番得をするのは誰か? (スコア:2, 参考になる)
ISP:確かに帯域使われていて帯域制限はしたい。でも、著作権者から言われたんで強制的に切断となると
ちゃんと証拠を確認してユーザに通知出さなきゃいけない。なおかつ厨房からの抗議受けるのはめんどくさい。
権利者団体:一つ一つ調べて行く手間はかわらない。証拠書類をつけてISPに言うのも警察に言うのも切断してもらえばどっちでもいいや
警察:民間が自主的にやっている、ということにすれば取り締まりの手間が減ってウマー
あ、実は一番メリット受けるのは…
警察庁がやっている「セキュリティ対策会議」って議事録みると誰の発言かはわからないけど
「 裁判所なら分かるが、著作権団体が言ったから動くのか。警察が言いた いことはよく分かるが、ISP側が「うん」というのだろうか。」
「関連した話だが、アカウントの利用停止までに踏み込むのは、かなりの 確度、事実に基づいた何かがないと難しい。」
「「ISP自身が確認を行う」というのは中身を見るということか。通信の秘密は守らなければいけ ないはずで、著作権団体に言われたら検閲をするということか。 」
と通信の秘密を意識した発言があるのに結局は警察庁側の
「民は民できちんと責任を果たしていただ くという前提から何ができるかということを是非お考えいただきた いというのが、我々の立場なので、」
で俺たちの手間を肩代わりせよ、で終わっているのが非常に印象的。
なんか民間の方が通信の秘密にプリミティブだし。
セキュリティ総合対策会議議事録
http://www.npa.go.jp/cyber/csmeeting/h19/image/youshi5.pdf [npa.go.jp]
Re:「常習者のネット切断」で一番得をするのは誰か? (スコア:1, すばらしい洞察)
> なんか民間の方が通信の秘密にプリミティブだし。
そりゃ、当たり前ですよ。
まして著作権侵害なんて告発されれば動くかもしれないけど、実質的には民事で
争われるようなもんでしょう。仮に全件告発なんてされたって、警察には動く余
力もないし、殺人事件とか強盗事件とか組織的詐欺事件とか、もっと重要な犯罪
の捜査を優先したい、だからできれば民事だけでやってよ、というのが本音でしょ
う。
警察が通信の秘密に関してあまり気にしていないように見えるのは、その場で問
題にしている著作権侵害とかの別の犯罪行為を防ぐための活動なので、仮に通信
の秘密に関してグレーなところがあっても、自分たちで積極的に通信の秘密に基
づいた取り締まりをする意志はない(だから気にしてない)、ということでしょ
う。
一方で通信事業者側は、相手が個人だろうがなんだろうが、訴えられると面倒だ
しダメージ大きいので、コンプライアンスに関して慎重になるのは当然でしょう。
訴えられるような面倒な事態にはしたくない、仮に万が一訴えられてもまず負け
ない、というウラが取れないと、業界団体として過激なことはできないと思いま
すよ。