Amazon と Google を例に取ると、この会社は「年々増え続けて留まることを知らない対象」を相手にしていたわけです。Amazon なら書籍や家電、雑貨などで、Google であれば Web コンテンツなど。年々増加する対象を収集して蓄積し処理する受け皿もまた年々増強しなければならないわけで、そこにスパコンの技術やグリッドの技術が投入されてスケールアウトシステムが出来上がる。ノードを増やし続けることで処理性能が向上し続けるシステム。
しかし、このスケールアウトシステムは作っておいてなんだが強大すぎて自社だけで使うにはいかにも余りある。このパワーは売れるんじゃないか、いや売ろうよと考えるのもまた必然。しかしその強大なパワーを提供しても「どう使っていいか分からない」と言われるのがオチなので、使い方を三つに分類してみた。一つは IaaS、仮想マシンを作って頂いて、好きに OS を入れて動かして下さいという層。PaaS、プラットフォームを提供するからその上で動くアプリケーションを好きに動作させて下さいという層。そして SaaS。アプリを作ったので (Gmail とか) エンドユーザの皆さんはどうぞ使って下さいという層。スケールアウトシステムという道具があって、それを皆さんどうぞお好きに使って下さいというものがクラウドだから、クラウドを使ったサービスは様々な方向性を持つ。そこだけ見ると「クラウドって一体何なんだ」という事になり、「はいはい、バズワードバズワード」と思ってしまっても仕方がない。
クラウドねぇ (スコア:0)
Re:クラウドねぇ (スコア:4, すばらしい洞察)
歴史的な流れの途中からクラウドというものの見方をすると、なんじゃこりゃと思うのは仕方ないと思うのですが、それはまあクラウドに限らず何でもそうで。
Amazon と Google を例に取ると、この会社は「年々増え続けて留まることを知らない対象」を相手にしていたわけです。Amazon なら書籍や家電、雑貨などで、Google であれば Web コンテンツなど。年々増加する対象を収集して蓄積し処理する受け皿もまた年々増強しなければならないわけで、そこにスパコンの技術やグリッドの技術が投入されてスケールアウトシステムが出来上がる。ノードを増やし続けることで処理性能が向上し続けるシステム。
しかし、このスケールアウトシステムは作っておいてなんだが強大すぎて自社だけで使うにはいかにも余りある。このパワーは売れるんじゃないか、いや売ろうよと考えるのもまた必然。しかしその強大なパワーを提供しても「どう使っていいか分からない」と言われるのがオチなので、使い方を三つに分類してみた。一つは IaaS、仮想マシンを作って頂いて、好きに OS を入れて動かして下さいという層。PaaS、プラットフォームを提供するからその上で動くアプリケーションを好きに動作させて下さいという層。そして SaaS。アプリを作ったので (Gmail とか) エンドユーザの皆さんはどうぞ使って下さいという層。スケールアウトシステムという道具があって、それを皆さんどうぞお好きに使って下さいというものがクラウドだから、クラウドを使ったサービスは様々な方向性を持つ。そこだけ見ると「クラウドって一体何なんだ」という事になり、「はいはい、バズワードバズワード」と思ってしまっても仕方がない。
土というものを知らない人が、様々な花や植物が咲き乱れる場所に行き、この美しい花や香しい植物を生み出しているものは何なのだね!と尋ねたところ農夫は呆れて「土ですよ旦那。肥料と水もやってますがね」と応えるが、「土 ? 肥料 ? 水 ? 漠然としていて何のことやらさっぱりだよ ! この褐色で臭い泥や透明な液体から花や植物が育つというのかね。わけがわからないよ ! このペテン師ども !」とか言われてるのがここ数年の現状なんじゃないかなと思うんですが。
長文駄文失礼。間違ってる部分も不適切な比喩もあるので御指南よろしく。
Hiroki (REO) Kashiwazaki
Re: (スコア:0)
「『ガーデニング』ってのはどうだ?」「おっ、主婦が食いつきそうな名前だな」
「あいつら、庭弄りで何を騒いでんだ?」「物が売れるようになるんだとさ」
「ガーデニングなんてインチキだって奴まで出てきたぜ」
「土に種まいて水と肥料やってるだけだろ、なにもかわらねぇのにな」
Re: (スコア:0)
旦那「この美しい花や香しい植物を生み出しているものは何なのだね!」
農夫イ「EMですよ旦那。」
農夫ロ「それ有用微生物群のことだろ。昔から…」
旦那「なに、EMとな!? kwsk」
「クラウドはバズワード」という人(私も含む)は、クラウドをまったく知らない
わけではない。理解できていない部分や誤解している部分はあるのだろうけど。
技術というのはいきなり新しくなるものではないのだから、「バズワード」と
呼ばれる時期があるのは仕方がない。既存の技術の延長線上にあるんだ
けど、(まだ多くの人にとって)漠然と