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西暦1008年(寛弘5年)初出の『源氏物語』は現代でも商業的価値が失われてないから、「小説の著作権は1000年にしろ」と言われても反論できなくなる。もちろん「保護の不遡及」が働くので『源氏物語』自体の著作権が復活することはないが、誰かが「村上春樹作品は源氏物語級だから保護期間を1000年にしろ」と主張すると、これに対抗できない。
もし理屈を通すとしたら、まず「プログラムは著作物ではない=著作権法では保護されない」と規定して、プログラム専用の別種の知的所有権を定義して、その期限を著作権より短く設定するしかないと思うが。
西暦1008年(寛弘5年)初出の『源氏物語』は現代でも商業的価値が失われてないから
いや、学術的価値は有るけど、翻案や現代語訳にしないと(≒現代的視点というフィルターを通して加工しないと)商業的価値は無いと思う。
# たまたま、今、この本 [tankosha.co.jp]を読んでる最中だけど、 # のっけから「現代人が源氏物語を楽しむ為には、乗り越えなきゃいけない壁が # 沢山有るんじゃなかろうか??」みたいな話が……。
> # のっけから「現代人が源氏物語を楽しむ為には、乗り越えなきゃいけない壁が> # 沢山有るんじゃなかろうか??」みたいな話が……。
自分もいろいろな現代語訳を何回も読んでみましたが、すごく分かる気がする。
たいていの現代語訳には、ある程度の補足説明資料がついてますが、それだけではやっぱり足りなくて、
・官職名だけで地位の高さの理解ができる・服装の描写で華やかさ等が想像でき、それによって着ている人の地位等も推測できる・和歌や漢詩に関する知識
という当時の上流社会に対する知識が必要と感じました。
文化的共通認識がないと文学というのはたとえ平易な日本語で書いてあっても本当に読むことは出来ないんですよね。そういう理由で私は外国文学を読むのを止めました。
監督:山田尚子、制作:京都アニメーション「源氏物語」
待っています。オリジナルキャラクターが出てきますかね。
庵野秀明脚本・監督「シン・源氏物語」
どうにでもなれ
保護期間を短くしろ、という理由は、芸術作品より商業価値が失われるまでの時間が短いから、じゃなくて、商業価値が失われてコストを掛けて保守する動機付けが無いのに、実際には使われていて保守の必要がある場合でも、ボランタリーな保守のためにオープンアクセスにできないから、でしょう。だから最初のパラグラフの主張は意味が無い。
後のパラグラフの主張は、The Registerの記事で言っていることと実質的に同じだね。「別種の知的所有権」と言うか、著作権の例外規程と言うか、の違い。
俺は実際に著作権を一律で延長するくらいなら、ディズニーだけ著作権を千年でも万年でもした方がいいと思ってるよもちろん、一企業だけ例外という規制はありえないので「基本保護期間を過ぎて著作権を保持するには、定期的に更新料を払う必要がある(毎更新ごとに大幅値上げして、100年となるとディズニーくらいしか払えない)」くらいの立て付けで。著作権は「文化の発展に寄与する」ためのもの、ほぼ全ての著作物に対し死蔵を促す設計になっているという点で長い保護期間は悪だがパブリックドメインにして生まれる文化以上のものを著作権の保護下で生み出せ続ける限りは、延長しつづけてもかまわんと思う。
パブリックドメインになろうが、許可も取らずに他人のものを使って勝手に作って勝手に発表してるじゃんみんな。つまりどっちでも状況は同じだが、お金が発生するとのと、金が払えない人を排他するという意味では著作権があった方がいいので、延長よりもさらに長く永続的に著作権があってもいいわけですよ。
著作権が保護するのは「著作者が得るべき商業的価値」なので、著作者がとっくに死んでる場合は無効だよ。
保護期間が死後50年と定められたのは著作者が利益供与を望む子供や協力した関係者も含めて50年経てば死亡しているとの判断から。70年に伸ばして「特定企業の利益を守るため」に変質したのは批判も強い。
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日々是ハック也 -- あるハードコアバイナリアン
この理屈でいくと (スコア:4, すばらしい洞察)
西暦1008年(寛弘5年)初出の『源氏物語』は現代でも商業的価値が失われてないから、「小説の著作権は1000年にしろ」と言われても反論できなくなる。もちろん「保護の不遡及」が働くので『源氏物語』自体の著作権が復活することはないが、誰かが「村上春樹作品は源氏物語級だから保護期間を1000年にしろ」と主張すると、これに対抗できない。
もし理屈を通すとしたら、まず「プログラムは著作物ではない=著作権法では保護されない」と規定して、プログラム専用の別種の知的所有権を定義して、その期限を著作権より短く設定するしかないと思うが。
Re:この理屈でいくと (スコア:2)
いや、学術的価値は有るけど、翻案や現代語訳にしないと(≒現代的視点というフィルターを通して加工しないと)商業的価値は無いと思う。
# たまたま、今、この本 [tankosha.co.jp]を読んでる最中だけど、
# のっけから「現代人が源氏物語を楽しむ為には、乗り越えなきゃいけない壁が
# 沢山有るんじゃなかろうか??」みたいな話が……。
Re: (スコア:0)
> # のっけから「現代人が源氏物語を楽しむ為には、乗り越えなきゃいけない壁が
> # 沢山有るんじゃなかろうか??」みたいな話が……。
自分もいろいろな現代語訳を何回も読んでみましたが、すごく分かる気がする。
たいていの現代語訳には、ある程度の補足説明資料がついてますが、それだけでは
やっぱり足りなくて、
・官職名だけで地位の高さの理解ができる
・服装の描写で華やかさ等が想像でき、それによって着ている人の地位等も推測できる
・和歌や漢詩に関する知識
という当時の上流社会に対する知識が必要と感じました。
Re: (スコア:0)
文化的共通認識がないと文学というのはたとえ平易な日本語で書いてあっても本当に読むことは出来ないんですよね。
そういう理由で私は外国文学を読むのを止めました。
Re:この理屈でいくと (スコア:2)
監督:山田尚子、制作:京都アニメーション
「源氏物語」
待っています。オリジナルキャラクターが出てきますかね。
Re: (スコア:0)
庵野秀明脚本・監督
「シン・源氏物語」
どうにでもなれ
Re:この理屈でいくと (スコア:1)
保護期間を短くしろ、という理由は、芸術作品より商業価値が失われるまでの時間が短いから、じゃなくて、商業価値が失われてコストを掛けて保守する動機付けが無いのに、実際には使われていて保守の必要がある場合でも、ボランタリーな保守のためにオープンアクセスにできないから、でしょう。だから最初のパラグラフの主張は意味が無い。
後のパラグラフの主張は、The Registerの記事で言っていることと実質的に同じだね。「別種の知的所有権」と言うか、著作権の例外規程と言うか、の違い。
Re: (スコア:0)
俺は実際に著作権を一律で延長するくらいなら、ディズニーだけ著作権を千年でも万年でもした方がいいと思ってるよ
もちろん、一企業だけ例外という規制はありえないので
「基本保護期間を過ぎて著作権を保持するには、定期的に更新料を払う必要がある(毎更新ごとに大幅値上げして、100年となるとディズニーくらいしか払えない)」
くらいの立て付けで。
著作権は「文化の発展に寄与する」ためのもの、ほぼ全ての著作物に対し死蔵を促す設計になっているという点で長い保護期間は悪だが
パブリックドメインにして生まれる文化以上のものを著作権の保護下で生み出せ続ける限りは、延長しつづけてもかまわんと思う。
Re: (スコア:0)
パブリックドメインになろうが、許可も取らずに他人のものを使って勝手に作って勝手に発表してるじゃんみんな。
つまりどっちでも状況は同じだが、お金が発生するとのと、金が払えない人を排他するという意味では著作権があった方がいいので、延長よりもさらに長く永続的に著作権があってもいいわけですよ。
Re: (スコア:0)
著作権が保護するのは「著作者が得るべき商業的価値」なので、著作者がとっくに死んでる場合は無効だよ。
保護期間が死後50年と定められたのは著作者が利益供与を望む子供や協力した関係者も含めて50年経てば死亡しているとの判断から。
70年に伸ばして「特定企業の利益を守るため」に変質したのは批判も強い。