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考え方としてはいくつかあるでしょうが、今のところは出版社が和解に応じた上で原則公開拒否とするのが一番無難なんじゃないですかね。
今回の件で一番問題視されているのは「米国では流通していないが日本では流通している書籍」の扱いについてです。 公開拒否をするだけであれば、出版社か著者のどちらかが期限までに和解に応じて公開を拒否することで事足ります。そして、出版社で原則公開拒否を明言しておけば、事実上日本の書籍に関しては公開禁止というステータスになります。 出版社単位で拒否とすれば、Googleも機械的に判別ができますので対応は簡単でしょう。
原則としているのは、日本でもすでに絶版になっていたりする場合は、公開を許諾したほうが利益につながることも考えられるからです。公開禁止を取りやめて公開して分配金を受け取るように変更することは可能なので、著者が望めば個別に出版レジストリに登録し分配金を受け取るというオプションをとれた方がよいためです。
まあ、現状、日本で電子書籍といえば大半が携帯電話向けで、日本語の書籍データをそのままスキャンしたデータを置いたところで有料サービスに加入してみようとする人がそんなにいるとも思えません。なので、日本語書籍のGoogleブックからのまともな収益は期待できないのではないかと思われます。 Googleは独占権を要求しているわけではないので、和解に参加すること自体にはさほどのリスクはないし、今拒否っておけば、いざGoogleJapan経由で国内展開しようとしたときにも混乱しなくて済むんじゃないかと思うんですが……。
では、和解すら良しとしない場合の選択肢についても考えて見ますか。
今回の件はもともとはフェアユースの線引きが元になっているので、仮に米国の出版業界がけちをつけなければ無償公開をそのまま推し進めていたはずです。Googleがフェアユースの範疇内として行っている自称合法行為なので、訴えがなければ止める理由なんてありません。したがって日本出版業界がこれをとめるためには、Googleの行為がフェアユースには該当するかどうかを米法廷で改めて争う必要があります。ただでさえ訴訟しなれていない上に、フェアユースという日本はない概念の法理について争うことになるので、著しく不利な戦いを強いられるはずです。
まだフェアユースの規定がない日本の法律で戦いたいのであれば、Googleブック検索の日本からの利用を制限することを求めることになるのかな?訴訟対象としてGoogleJapanが妥当なのかというのはちょっと疑問が残りますし、米国で利用される分についてとめることもできませんので、単なる自己満足で終わる可能性が高そうですが。
それを決めるのは、最終的には米法廷です。
もともと、米作家協会の和解も、フェアユースに該当するかどうかを争うことから初めて、フェアユースについて白黒決着をつけずに印税を支払うという妥協条件を選んだわけです。 別にフェアユースだという判決が出たわけではないので、侵害に当たらないかどうかはまだ決着がついていないはずです。
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人生の大半の問題はスルー力で解決する -- スルー力研究専門家
日本の出版社が取るべきアクション (スコア:2, すばらしい洞察)
考え方としてはいくつかあるでしょうが、今のところは出版社が和解に応じた上で原則公開拒否とするのが一番無難なんじゃないですかね。
今回の件で一番問題視されているのは「米国では流通していないが日本では流通している書籍」の扱いについてです。
公開拒否をするだけであれば、出版社か著者のどちらかが期限までに和解に応じて公開を拒否することで事足ります。そして、出版社で原則公開拒否を明言しておけば、事実上日本の書籍に関しては公開禁止というステータスになります。
出版社単位で拒否とすれば、Googleも機械的に判別ができますので対応は簡単でしょう。
原則としているのは、日本でもすでに絶版になっていたりする場合は、公開を許諾したほうが利益につながることも考えられるからです。公開禁止を取りやめて公開して分配金を受け取るように変更することは可能なので、著者が望めば個別に出版レジストリに登録し分配金を受け取るというオプションをとれた方がよいためです。
まあ、現状、日本で電子書籍といえば大半が携帯電話向けで、日本語の書籍データをそのままスキャンしたデータを置いたところで有料サービスに加入してみようとする人がそんなにいるとも思えません。なので、日本語書籍のGoogleブックからのまともな収益は期待できないのではないかと思われます。
Googleは独占権を要求しているわけではないので、和解に参加すること自体にはさほどのリスクはないし、今拒否っておけば、いざGoogleJapan経由で国内展開しようとしたときにも混乱しなくて済むんじゃないかと思うんですが……。
しもべは投稿を求める →スッポン放送局がくいつく →バンブラの新作が発売される
Re: (スコア:0)
Re:日本の出版社が取るべきアクション (スコア:1)
では、和解すら良しとしない場合の選択肢についても考えて見ますか。
今回の件はもともとはフェアユースの線引きが元になっているので、仮に米国の出版業界がけちをつけなければ無償公開をそのまま推し進めていたはずです。Googleがフェアユースの範疇内として行っている自称合法行為なので、訴えがなければ止める理由なんてありません。
したがって日本出版業界がこれをとめるためには、Googleの行為がフェアユースには該当するかどうかを米法廷で改めて争う必要があります。ただでさえ訴訟しなれていない上に、フェアユースという日本はない概念の法理について争うことになるので、著しく不利な戦いを強いられるはずです。
まだフェアユースの規定がない日本の法律で戦いたいのであれば、Googleブック検索の日本からの利用を制限することを求めることになるのかな?
訴訟対象としてGoogleJapanが妥当なのかというのはちょっと疑問が残りますし、米国で利用される分についてとめることもできませんので、単なる自己満足で終わる可能性が高そうですが。
しもべは投稿を求める →スッポン放送局がくいつく →バンブラの新作が発売される
Re: (スコア:0)
Re:日本の出版社が取るべきアクション (スコア:1)
それを決めるのは、最終的には米法廷です。
もともと、米作家協会の和解も、フェアユースに該当するかどうかを争うことから初めて、フェアユースについて白黒決着をつけずに印税を支払うという妥協条件を選んだわけです。
別にフェアユースだという判決が出たわけではないので、侵害に当たらないかどうかはまだ決着がついていないはずです。
しもべは投稿を求める →スッポン放送局がくいつく →バンブラの新作が発売される
Re: (スコア:0)
それでも、図書館のみに限定せず絶版となった本が一律全ページ商品として販売するのは、日本人の感覚からするとやりすぎだよな。
Re:日本の出版社が取るべきアクション (スコア:1)
Re: (スコア:0)