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アドレス在庫不足が課題で、その答えとしてIPv6への移行だけというのは片落ちですね。 考えなければならないのは、継続するための当面の対策と、恒久的な対策。 当面だけを見れば、IPv4の延命をまず考えなければなりません。
IPv4の売買(条件付きで譲渡まで可能)か、CGN/LSN等を使ったアドレスの有効利用をすることで延命できます。 しかし、これはアドレスやLSNの購入コストが企業にとって大きな負担になってくることが予想されます。 サービス継続を考えれば、延命は必ず必要でしょう。 そこでLSN用のアドレスプールが用意できないなら、既存ユーザからグローバルを回収し、プライベートを払い出し直す、という事もあり得ます。 既存のユーザには無関係だと思い込んでる人がいたら、注意が必要です。
今後IPv6のクライアントが増えてくると(windows7やLTE端末とか)、サービス側もそれに応じて対策が必要ですし、 4/6dualの端末ならば、IPv6でサービスを展開することでユーザがそちらにうつり、IPv4の延命費用が結果的に抑えられることも期待できます。 LTE端末などが、もしIPv6専用だった場合は、そのユーザへもサービスが提供できないと機会損失という懸念も残ります。 慌てて準備するより、時間をかけて準備した方が結果コストも抑えることもできるでしょう。
まだ大丈夫と思っていませんか? 大きなコスト負担増や機会損失が、待っているかもしれませんよ。(某番組風に)
> 当面だけを見れば、IPv4の延命をまず考えなければなりません。
嗚呼、素晴らしきは平和ボケ。努力を見せぬはプロの技。
一体、何年前からIPv4の延命をしつつ、IPv6への移行を進めてると思ってるんだ
# 進んでないけど、やってないわけじゃないんだぜ?
既にサービスも始まろうとしているのは承知の上。 でもやってないところが多いという認識がないのなら、それはどうかと思います。 知らない人が多いから、先ずは(同時にやるのは大変ですから)と書いたまで。
「ならば、今すぐ愚民どもに叡智を 授けてみよ!」って赤い人の声が聞こえた気がしたよ。
「次世代ipはちゃんと策定してアドレス空間を広くするとして、当面v4延命も頑張ろう」ってのはいまさらあなたに指摘されるまでもなくIETFの方針です(でした)が。 1993年のCIDRから最近話題になってるキャリアグレードNATまで各種v4アドレス割り当ての延命手段は営々と積み重ねられておりますよ。 「ルータのメモリがもったいないから、クラスCが複数ほしいと言ってる奴にはクラスBを1個くれてやる」なんて大盤振る舞いしていた1980年代は何だったんだ、ってな方針転換。
本来は、v6に穏便に(v4アドレスが枯渇して尻に火がつく前に)移行する計画だったのに、 v4割り当て延命措置が講じられるほど「v4は枯渇しない/v6導入は急がなくていい。明白にどうしようもなくなってから導入ででいい」説が元気になるこの皮肉。 当初のCIDRはエンドノードの利便性は損なわなくて済んだけど、NAT以降だんだんエンドノードの不便と引き換えの延命策しかなくなってきてる。当然今後もいろいろな延命策は出るだろうけど、不便さが増してゆく(技術制約が増えるとか、コストがかかるとか)傾向だろうな。
ただ、「地デジTVはアナログが実際に停波になってから買えばいいや。あんがい、2011年 7月の停波って延期されるんじゃないの」と言ってる私にはv6導入を渋ってる人を馬鹿にする資格は無いなぁ(笑)。
> 今後IPv6のクライアントが増えてくると(windows7やLTE端末とか)、サービス側もそれに応じて対策が必要ですし、4/6dualの端末ならば、IPv6でサービスを展開することでユーザがそちらにうつり、IPv4の延命費用が結果的に抑えられることも期待できます。この理屈がいくら考えても理解できない。すべての端末が4/6dualにならない限りIPv4アドレスを削るわけにはいかないんだからIPv4アドレスの需要が減少するわけでもないのに。ということは10年近く前から [unixuser.org]djbが予言してて実際その通りになってる。
IPv4の延命費用 → CGNの利用拡大やアドレス再割り当てに伴うコスト、でしょ? djbの主張とは論点が異なるのでは。
例えば、IPv4の利用コストが(充填率まで加味した)実アドレス残量に反比例して上がる、という乱暴な仮定を置く(*)と、IPv6利用コストとの逆転がどこかで起きる、という考え方も可能です。もちろんIPv6の利用コストも下げなければなりませんが。
(*: トレードのコストや経路数の増大などを考えると、あながち間違った仮定でもないと思う)
# djbは数学屋だし池田信夫は経済屋。IPv6に反対する人々の特徴は運用の現場を知らずに綺麗事を言うこと。信者については言わずもがな。
>この理屈がいくら考えても理解できない。PCだのMacだのは経年劣化やOSサポート終了による更新淘汰の圧力がかかるからほっといても大多数は順次IPv6対応端末になる(いまがまさにそう)携帯通信機も経年劣化や趣向の変化などにより同様に更新淘汰圧がかかるし通信事業者が適宜無線通信網側のサービスを打ち切っていけば強制的に淘汰できる組み込み系や業務系はそもそもグローバルインターネット空間と通信できる必要がない、ゲートウェイ(トランスレータ)を置けば十分あとはIPv4しか話せない端末(=観察可能なアクティブな利用者)の数が一定水準を下回ったあたりでIPv4サービスを打ち切ればいい端末側には難しい問題は何もない
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日々是ハック也 -- あるハードコアバイナリアン
サービスの延命 (スコア:2, すばらしい洞察)
アドレス在庫不足が課題で、その答えとしてIPv6への移行だけというのは片落ちですね。
考えなければならないのは、継続するための当面の対策と、恒久的な対策。
当面だけを見れば、IPv4の延命をまず考えなければなりません。
IPv4の売買(条件付きで譲渡まで可能)か、CGN/LSN等を使ったアドレスの有効利用をすることで延命できます。
しかし、これはアドレスやLSNの購入コストが企業にとって大きな負担になってくることが予想されます。
サービス継続を考えれば、延命は必ず必要でしょう。
そこでLSN用のアドレスプールが用意できないなら、既存ユーザからグローバルを回収し、プライベートを払い出し直す、という事もあり得ます。
既存のユーザには無関係だと思い込んでる人がいたら、注意が必要です。
今後IPv6のクライアントが増えてくると(windows7やLTE端末とか)、サービス側もそれに応じて対策が必要ですし、
4/6dualの端末ならば、IPv6でサービスを展開することでユーザがそちらにうつり、IPv4の延命費用が結果的に抑えられることも期待できます。
LTE端末などが、もしIPv6専用だった場合は、そのユーザへもサービスが提供できないと機会損失という懸念も残ります。
慌てて準備するより、時間をかけて準備した方が結果コストも抑えることもできるでしょう。
まだ大丈夫と思っていませんか? 大きなコスト負担増や機会損失が、待っているかもしれませんよ。(某番組風に)
Re:サービスの延命 (スコア:1, 興味深い)
> 当面だけを見れば、IPv4の延命をまず考えなければなりません。
嗚呼、素晴らしきは平和ボケ。
努力を見せぬはプロの技。
一体、何年前からIPv4の延命をしつつ、IPv6への移行を進めてると思ってるんだ
# 進んでないけど、やってないわけじゃないんだぜ?
Re:サービスの延命 (スコア:1)
既にサービスも始まろうとしているのは承知の上。
でもやってないところが多いという認識がないのなら、それはどうかと思います。
知らない人が多いから、先ずは(同時にやるのは大変ですから)と書いたまで。
「ならば、今すぐ愚民どもに叡智を 授けてみよ!」って赤い人の声が聞こえた気がしたよ。
Re:サービスの延命 (スコア:1)
「次世代ipはちゃんと策定してアドレス空間を広くするとして、当面v4延命も頑張ろう」ってのはいまさらあなたに指摘されるまでもなくIETFの方針です(でした)が。 1993年のCIDRから最近話題になってるキャリアグレードNATまで各種v4アドレス割り当ての延命手段は営々と積み重ねられておりますよ。 「ルータのメモリがもったいないから、クラスCが複数ほしいと言ってる奴にはクラスBを1個くれてやる」なんて大盤振る舞いしていた1980年代は何だったんだ、ってな方針転換。
本来は、v6に穏便に(v4アドレスが枯渇して尻に火がつく前に)移行する計画だったのに、 v4割り当て延命措置が講じられるほど「v4は枯渇しない/v6導入は急がなくていい。明白にどうしようもなくなってから導入ででいい」説が元気になるこの皮肉。 当初のCIDRはエンドノードの利便性は損なわなくて済んだけど、NAT以降だんだんエンドノードの不便と引き換えの延命策しかなくなってきてる。当然今後もいろいろな延命策は出るだろうけど、不便さが増してゆく(技術制約が増えるとか、コストがかかるとか)傾向だろうな。
ただ、「地デジTVはアナログが実際に停波になってから買えばいいや。あんがい、2011年 7月の停波って延期されるんじゃないの」と言ってる私にはv6導入を渋ってる人を馬鹿にする資格は無いなぁ(笑)。
Re: (スコア:0)
> 今後IPv6のクライアントが増えてくると(windows7やLTE端末とか)、サービス側もそれに応じて対策が必要ですし、4/6dualの端末ならば、IPv6でサービスを展開することでユーザがそちらにうつり、IPv4の延命費用が結果的に抑えられることも期待できます。
この理屈がいくら考えても理解できない。すべての端末が4/6dualにならない限りIPv4アドレスを削るわけにはいかないんだからIPv4アドレスの需要が減少するわけでもないのに。
ということは10年近く前から [unixuser.org]djbが予言してて実際その通りになってる。
Re: (スコア:0)
IPv4の延命費用 → CGNの利用拡大やアドレス再割り当てに伴うコスト、でしょ? djbの主張とは論点が異なるのでは。
例えば、IPv4の利用コストが(充填率まで加味した)実アドレス残量に反比例して上がる、という乱暴な仮定を置く(*)と、IPv6利用コストとの逆転がどこかで起きる、という考え方も可能です。もちろんIPv6の利用コストも下げなければなりませんが。
(*: トレードのコストや経路数の増大などを考えると、あながち間違った仮定でもないと思う)
# djbは数学屋だし池田信夫は経済屋。IPv6に反対する人々の特徴は運用の現場を知らずに綺麗事を言うこと。信者については言わずもがな。
Re: (スコア:0)
>この理屈がいくら考えても理解できない。
PCだのMacだのは経年劣化やOSサポート終了による更新淘汰の圧力がかかるから
ほっといても大多数は順次IPv6対応端末になる(いまがまさにそう)
携帯通信機も経年劣化や趣向の変化などにより同様に更新淘汰圧がかかるし
通信事業者が適宜無線通信網側のサービスを打ち切っていけば強制的に淘汰できる
組み込み系や業務系はそもそもグローバルインターネット空間と通信できる必要がない、ゲートウェイ(トランスレータ)を置けば十分
あとはIPv4しか話せない端末(=観察可能なアクティブな利用者)の数が一定水準を下回ったあたりでIPv4サービスを打ち切ればいい
端末側には難しい問題は何もない