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取り次ぎへの付き合い以外に何か意味はあるのかな?
まあ、各種ニュースを見ていると、「今更どこぞの新参者に、新人みたいな頭の下げ方なんて出来るか」という感じを受けないでもないですが。
製本業界とか印刷業界とか運送屋さんとか製紙業界とか?
#そのうちGoogleやAmazonで天下りを受け入れる環境が整えば問題無くなったりして。
取次業者のメシのタネでしょ。
@私は門外漢ですのが、以前にネットで調べたことがありました。そのときの聞きかじり知識を以下にまとめます。
取次とは、出版界における問屋兼流通業者です。出版社は、本の流通を取次に委託し一時金を受け取ります。書店は、取次から本を受け取り、販売します。どの書店にどの本を何冊渡すかは、取次が決定します。売れないと思う本の場合、何割かを書店に回さず塩漬けにすることがある…と噂されています。
売れ残った本は、書店が取次に返本します。取次は、その本を出版社に返本し、その分の代金を回収します。
簡単に言えば、取次は本を介した金融業者
簡単に言えば、取次は本を介した金融業者でもある訳です。
似たような事は、ソフトウェア会社とソフトバンク(通信とかやり始める前の、パッケージソフトの流通とかをやってた頃)の間でも繰り広げられていましたね。営業部門さんの話を聞いても「今月、バンクに○千本納めたから」→「出荷本数○千本!」とか(笑)。おいおい、この返品の山はどう説明するんだい?(見えませ~ん!)それと、エンドユーザーは何処いっちゃったのよ?
# 開発がユーザーの声を聞きに行くのはカスタマーサービス部門だったりしてさ。# 営業部門が望む改善点と、CS部門が希望する改善点が食い違ってみたりするのも日常茶飯事だったよね。# 保守契約の売り上げって大きいんだよねぇ。安定収入だし...ってことで既存ユーザーの意見(=CS部門の主張)を尊重させてもらってましたけど(笑)。
昔話はさておき、結局、取次(とそこへの納品による一時入金)のバッファ機能に頼る経営を何とかしない限り、出版社は電子出版を受け付けないと言うことなのかな。実際、そこがネックになっているとすれば、電子出版(=製本や物流などの物理的な部分を低コスト化できる可能性を秘める)にあわせて会社組織を変えていくことができれば良いのだろうけど...そうなると取次が仕事を失うという社会構造そのものの変化も伴うことになるのか。とは言え、コミックの電子書籍化(コミックというか漫画は「話」単位で切り売りが可能なので比較的取っ付きやすかったのかな)などでは取次さんが主導するシステムなんかもあるみたいですから、少しずつ変化してはいるんだろう...とは思うのですが。でもでも、別の方向から考えると、出版社は取次というバッファ機能を利用して実態にあわない経営をし続けてきたわけで、そのシステムが一旦破綻して御破算になってしまったほうが素早く(より最適化された形で)次の時代に行けるのかも...中の人は大変でしょうけど...などと乱暴なことも考えてみたりできますね。
# 微妙に関わっていたことがあるのでACでお願いします。
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私は悩みをリストアップし始めたが、そのあまりの長さにいやけがさし、何も考えないことにした。-- Robert C. Pike
日本の出版社に取って紙の意義とは (スコア:0)
取り次ぎへの付き合い以外に何か意味はあるのかな?
まあ、各種ニュースを見ていると、「今更どこぞの新参者に、新人みたいな頭の下げ方なんて出来るか」という感じを受けないでもないですが。
Re: (スコア:1)
製本業界とか印刷業界とか運送屋さんとか製紙業界とか?
#そのうちGoogleやAmazonで天下りを受け入れる環境が整えば問題無くなったりして。
Re: (スコア:4, 参考になる)
取次業者のメシのタネでしょ。
@私は門外漢ですのが、以前にネットで調べたことがありました。そのときの聞きかじり知識を以下にまとめます。
取次とは、出版界における問屋兼流通業者です。
出版社は、本の流通を取次に委託し一時金を受け取ります。
書店は、取次から本を受け取り、販売します。
どの書店にどの本を何冊渡すかは、取次が決定します。
売れないと思う本の場合、何割かを書店に回さず塩漬けにすることがある…と噂されています。
売れ残った本は、書店が取次に返本します。
取次は、その本を出版社に返本し、その分の代金を回収します。
簡単に言えば、取次は本を介した金融業者
Re:日本の出版社に取って紙の意義とは (スコア:1, 興味深い)
似たような事は、ソフトウェア会社とソフトバンク(通信とかやり始める前の、パッケージソフトの流通とかをやってた頃)の間でも繰り広げられていましたね。
営業部門さんの話を聞いても「今月、バンクに○千本納めたから」→「出荷本数○千本!」とか(笑)。
おいおい、この返品の山はどう説明するんだい?(見えませ~ん!)
それと、エンドユーザーは何処いっちゃったのよ?
# 開発がユーザーの声を聞きに行くのはカスタマーサービス部門だったりしてさ。
# 営業部門が望む改善点と、CS部門が希望する改善点が食い違ってみたりするのも日常茶飯事だったよね。
# 保守契約の売り上げって大きいんだよねぇ。安定収入だし...ってことで既存ユーザーの意見(=CS部門の主張)を尊重させてもらってましたけど(笑)。
昔話はさておき、結局、取次(とそこへの納品による一時入金)のバッファ機能に頼る経営を何とかしない限り、出版社は電子出版を受け付けないと言うことなのかな。
実際、そこがネックになっているとすれば、電子出版(=製本や物流などの物理的な部分を低コスト化できる可能性を秘める)にあわせて会社組織を変えていくことができれば良いのだろうけど...そうなると取次が仕事を失うという社会構造そのものの変化も伴うことになるのか。
とは言え、コミックの電子書籍化(コミックというか漫画は「話」単位で切り売りが可能なので比較的取っ付きやすかったのかな)などでは取次さんが主導するシステムなんかもあるみたいですから、少しずつ変化してはいるんだろう...とは思うのですが。
でもでも、別の方向から考えると、出版社は取次というバッファ機能を利用して実態にあわない経営をし続けてきたわけで、そのシステムが一旦破綻して御破算になってしまったほうが素早く(より最適化された形で)次の時代に行けるのかも...中の人は大変でしょうけど...などと乱暴なことも考えてみたりできますね。
# 微妙に関わっていたことがあるのでACでお願いします。