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電子コミック「働きマン」が配信拒否になった理由--電子書籍時代の検閲 [zdnet.com]
萩野:たとえばAppleはAppleの、AmazonはAmazonのDRMを持つわけですよね。そういった場合、彼らのルールに従い我々はコンテンツを出す、というスタンスになるでしょう。我々は、彼らの定めたDRMに対しどうこう言う立場ではないと思います。 留意すべきはDRMだけではありませんよ。彼らはもっと違うルールを持っています。それはセンサーシップ、“検閲”です。AppleのiTunes Storeでいえば、DRMを切り離す方向で進んでいますが(筆者注:当初iTunes Storeで販売される楽曲には、原則「FairPlay
萩野:たとえばAppleはAppleの、AmazonはAmazonのDRMを持つわけですよね。そういった場合、彼らのルールに従い我々はコンテンツを出す、というスタンスになるでしょう。我々は、彼らの定めたDRMに対しどうこう言う立場ではないと思います。
留意すべきはDRMだけではありませんよ。彼らはもっと違うルールを持っています。それはセンサーシップ、“検閲”です。AppleのiTunes Storeでいえば、DRMを切り離す方向で進んでいますが(筆者注:当初iTunes Storeで販売される楽曲には、原則「FairPlay
電子書籍の未来と普及にとって、結局は「検閲」が一番頭の痛い課題になりそうです。
エロとApple関連に限りません。例えば、宗教的に偏った書籍とか。(アンチキリストなど)例えば、民族主義的に偏った書籍とか。(ネオナチなど。反韓も?)例えば、左翼系の思想書とか。例えば、人種差別を肯定的に描く小説とか。例えば、同性愛を肯定的に描く小説とか。
この手の書籍は、Appleのマーケットでは排除されるでしょう。(Appleは米国の保守層(≒清教徒系)に迎合しているのだと思う。ここに睨まれると、マスマーケットを取れないので。)
アマゾンのキンドルも同じ穴の狢。米国で発禁扱いになった書籍は、日本のアマゾンからも消えます。
Googleは今のところ何でもありですが、所詮は北米企業なので、北米の道徳観からは逃れられません。
つまるところ、日本の出版事業が米国企業の道徳観によって手足を縛られないためには、次の流れしかないと思います。1)日本のほぼすべての出版社および著者が加盟する団体を設立する。2)加盟する出版社および著者の電子書籍を電子書店が取り扱うには、同団体との契約が必要とする。3)契約には、すべての電子書籍を流通させること、販売の禁止や停止、内容の変更を行わないことを含む。4)電子書籍を性的/暴力性/思想性などによってゾーニングすることは可とする。5)ただし、ゾーニングのための評価と区別は同団体が行い、電子書店による変更は不可とする。6)同協会が認可した書籍が米国の法律に抵触したときは、米国向けの電子書店のみ、米国の法律に従うものとする。
協調行動が苦手な出版社ですが、取次が彼らをまとめることができるかもしれません。というか、ここに割って入らなければ、電子書籍の流通から取次は排除されてしまいます。出版社が団結すれば(人は、それをカルテルと云う…)、上記の内容なら著者にとっても悪い話ではありませんから、著者の多くは否と云わないはず。
もちろん、Appleは許容しないでしょう。ですが、いまならアマゾンやGoogleと競争させることができますし、今後は国内メーカーも参入してくるでしょう。それでAppleが妥協すればよし、妥協しなくてもキンドル for iPadなどを利用するだけのことです。出版社も読者も困りません。
思い出したので貼っときましょう。
Kindle 向け電子書籍に回収騒動、Kindle 内から「勝手に」削除されるhttp://srad.jp/yro/article.pl?sid=09/07/22/015201 [srad.jp]
# よりによってオーウェルの1984と動物農場(!)
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あと、僕は馬鹿なことをするのは嫌いですよ (わざとやるとき以外は)。-- Larry Wall
下手にエロ漫画を電子化したりして (スコア:1, すばらしい洞察)
Re: (スコア:4, 興味深い)
電子コミック「働きマン」が配信拒否になった理由--電子書籍時代の検閲 [zdnet.com]
Re:下手にエロ漫画を電子化したりして (スコア:4, 興味深い)
電子書籍の未来と普及にとって、結局は「検閲」が一番頭の痛い課題になりそうです。
エロとApple関連に限りません。
例えば、宗教的に偏った書籍とか。(アンチキリストなど)
例えば、民族主義的に偏った書籍とか。(ネオナチなど。反韓も?)
例えば、左翼系の思想書とか。
例えば、人種差別を肯定的に描く小説とか。
例えば、同性愛を肯定的に描く小説とか。
この手の書籍は、Appleのマーケットでは排除されるでしょう。
(Appleは米国の保守層(≒清教徒系)に迎合しているのだと思う。ここに睨まれると、マスマーケットを取れないので。)
アマゾンのキンドルも同じ穴の狢。米国で発禁扱いになった書籍は、日本のアマゾンからも消えます。
Googleは今のところ何でもありですが、所詮は北米企業なので、北米の道徳観からは逃れられません。
つまるところ、日本の出版事業が米国企業の道徳観によって手足を縛られないためには、次の流れしかないと思います。
1)日本のほぼすべての出版社および著者が加盟する団体を設立する。
2)加盟する出版社および著者の電子書籍を電子書店が取り扱うには、同団体との契約が必要とする。
3)契約には、すべての電子書籍を流通させること、販売の禁止や停止、内容の変更を行わないことを含む。
4)電子書籍を性的/暴力性/思想性などによってゾーニングすることは可とする。
5)ただし、ゾーニングのための評価と区別は同団体が行い、電子書店による変更は不可とする。
6)同協会が認可した書籍が米国の法律に抵触したときは、米国向けの電子書店のみ、米国の法律に従うものとする。
協調行動が苦手な出版社ですが、取次が彼らをまとめることができるかもしれません。
というか、ここに割って入らなければ、電子書籍の流通から取次は排除されてしまいます。
出版社が団結すれば(人は、それをカルテルと云う…)、上記の内容なら著者にとっても悪い話ではありませんから、著者の多くは否と云わないはず。
もちろん、Appleは許容しないでしょう。
ですが、いまならアマゾンやGoogleと競争させることができますし、今後は国内メーカーも参入してくるでしょう。
それでAppleが妥協すればよし、妥協しなくてもキンドル for iPadなどを利用するだけのことです。出版社も読者も困りません。
Re:下手にエロ漫画を電子化したりして (スコア:2, すばらしい洞察)
Re:下手にエロ漫画を電子化したりして (スコア:1, 参考になる)
思い出したので貼っときましょう。
Kindle 向け電子書籍に回収騒動、Kindle 内から「勝手に」削除される
http://srad.jp/yro/article.pl?sid=09/07/22/015201 [srad.jp]
# よりによってオーウェルの1984と動物農場(!)