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で、本件は「起訴猶予」なわけで、「おまえが犯罪を犯したのは明々白々だが、俺様(=検察官)の裁量で今回だけは目をつぶってやる」っていうお裁きになったという次第。
故意の認定について、これまでの警察の発言をまとめると「偽計業務妨害罪の法文上は故意が必要とは書かれていない。我々は法文でどうなのかを重視して判断する。(判例上は?という質問に対して) それはそちらで勝手に調べて下さい。もちろん判例も考慮する。」 [rocaz.net]とか「捜査自体は、故意という部分は認められるという情報を持っております」 [takagi-hiromitsu.jp]という2つの情報があります。
マスコミの人には、こういう点からじわじわ追いつめてほしいと思うのです。
第三者による検証がほぼ終わったようです。結論としては警察が悪いということでした。
杉谷 智宏氏がまとめサイト [atwiki.jp]を作ってくださっておりますので、お時間のある方はご覧ください。この中に、各事象を時系列に並べた [atwiki.jp]資料があるのですが、これを見る限り以下の状況がうかがえます。
以上のことからは、当初MDISも図書館も正しい認識を持っていたのに、警察からの説得により「攻撃」との間違った認識を持つに至ったことがわかります。警察が原因です。
つまり、警察の行動は過失や勘違いなどではなく、今回のようなケースを犯罪化したいという「積極的な強い意思を持っていた」ということですね。であれば、警察は今回の件を過失と認めることも起訴猶予を撤回して嫌疑不十分とすることもあり得なく、それどころか同様の理由での逮捕が今後も続くであろうと想定される。それこそ、「結果的にサーバが落ちた行為は犯罪である」という認識がなし崩し的に世間に広まるまで。
そういう認識が常識化しないと困るわけだから、警察が。つまり、こういう事例が犯罪と扱われないと困る裏事情を警察は持っていると考えるべき。
確かにそういう捉え方もできますね...robots.txtを更新してアクセスがとまらなかったことが、三者のうちいずれかの判断の材料になっているのかは、まとめサイトからは読み取れませんから、結論づけるのは早合点ですね。。変な見出しをつけてすみませんでした。
もっとも、個人的感想レベルでは警察がミスリードしたのだろうという印象は否めませんが...
個人的には、この手の犯罪では逮捕と同時に家宅捜索が必要だと思う。なぜなら、刑法では、故意性をいかに立証するのかが肝であり、その際には、コンピュータの中に記録されたプログラムやデータといったものは決定的な証拠となりえる。例えば、変数名に"int attack_count;"と名づけられていれば、攻撃の故意性を示す重要な証拠となりえる。もし任意の事情聴取をしてしまって、被疑者を家に帰した途端 rm -rf / されてしまったらそれらの証拠が一瞬にして消えることになる。このようなことが起こるのは好ましくない。
問題は逮捕後のやり方にある。今回のような犯罪の場合、コンピュータさえ押収してしまえば物理的な証拠は100%押収できたことになる。したがって、本人に逃亡の意思さえなければ、直ちに開放してもよい。にもかかわらず、10日の拘留期限を延長して20日も拘留を続けるというのは(何かの特別な事情でなければ)警察の怠慢・落ち度、さもなくば業務遂行能力の不足である。このような問題が発生する原因は(逮捕時点では罪であることは判明していないとはいえ)会社員の感覚で逮捕され20日間無断で欠勤するというのがどのくらいの重さであるのか警察官が理解していないこと。適正な行政サービスの何たるやを誰かが責任をもって教え込むべき。
> 変数名に"int attack_count;"と名づけられていれば、攻撃の故意性を示す重要な証拠となりえる。それはやり過ぎでは。
プログラマの危険な会話 [fc2.com]みたいに、killと書いていたからと言って、殺人が目的だとは断定できない。deleteChild()とか書いていたからと言って、中絶させたとは言えない。Bombを作ればアランチューリングも爆弾魔ですか?
変数名が必ずしも常に合理的に最適なものに決められるとは限らないことは、プログラマーなら誰でも知る所。他のアプリからコードを流用してれば、変数名が前のままというのは往々にしてあり得る。ゲームアプリならattackくらいは使ってもおかしくない。英語力の不足から間違った単語を選ぶことだって珍しくない。
>個人的には、この手の犯罪では逮捕と同時に家宅捜索が必要だと思う。私はもちろん断固反対。個人の権利を不当に侵害するから。刑法のためには基本的人権を侵害しても良いだなんて暴論過ぎる。
これが許されるなら、カッターを持っている人間に対し、銃刀法で家宅捜索だってできてしまう。警察の暴走を合法化する結果になるだけだろう。
deleteChild()とか書いていたからと言って、中絶させたとは言えない。
ここは普通abort()でしょう.
>> 英語力の不足から間違った単語を選ぶことだって珍しくない。
attack_count って,イベントハンドラの割り当て回数のカウントですよ.ちゃんと detack する時には -1 してますよ.
#…という人がいてもおかしくない,と.
かつてデゼニランド [wikipedia.org]を遊んだことがあるような人なら、そんな間違いをするはずがない、とか言ってみる。
ええ、トラウマです。attach なんて単語わかるわけねーよ
#「アタッチメント」の「アタッチだよ」と言われて納得しましたけど…
>警察は妨害の意図が無い確証が得れた時点で被疑者を解放すべきだった。
思うに、妨害の意図がなかったが故に、妨害の意図のあったことを示す調書を作りたかった警察に長期の拘束をされたのではないかと…。おそらく妨害の意図があり、そのような調書がさっさととれていれば即座に身柄は解放されていたのではないかと思います。
もちろん、こんな証拠に寄らないで自白偏重で犯罪者であることを強要する事自体が、日本の司法の後進国性の証しなのは否定しませんし、警察権力を監視する機能がすっぽり抜け落ちているシステムがおかしいと思いますが。
# この点に関しては北町奉行所と南町奉行所が交代で相互監視・競争していた江戸時代の方がマシな気がする。
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犯人はmoriwaka -- Anonymous Coward
本件におけるいくつかの間違い (スコア:5, 興味深い)
Re:本件におけるいくつかの間違い (スコア:3, 参考になる)
で、本件は「起訴猶予」なわけで、「おまえが犯罪を犯したのは明々白々だが、俺様(=検察官)の裁量で今回だけは目をつぶってやる」っていうお裁きになったという次第。
故意性が認められたのか認められていないのかがはっきりしない誰かhelp (スコア:3, 参考になる)
故意の認定について、これまでの警察の発言をまとめると「偽計業務妨害罪の法文上は故意が必要とは書かれていない。我々は法文でどうなのかを重視して判断する。(判例上は?という質問に対して) それはそちらで勝手に調べて下さい。もちろん判例も考慮する。」 [rocaz.net]とか「捜査自体は、故意という部分は認められるという情報を持っております」 [takagi-hiromitsu.jp]という2つの情報があります。
マスコミの人には、こういう点からじわじわ追いつめてほしいと思うのです。
警察によるミスリードが全ての原因のようです (スコア:3, 興味深い)
第三者による検証がほぼ終わったようです。結論としては警察が悪いということでした。
杉谷 智宏氏がまとめサイト [atwiki.jp]を作ってくださっておりますので、お時間のある方はご覧ください。この中に、各事象を時系列に並べた [atwiki.jp]資料があるのですが、これを見る限り以下の状況がうかがえます。
以上のことからは、当初MDISも図書館も正しい認識を持っていたのに、警察からの説得により「攻撃」との間違った認識を持つに至ったことがわかります。警察が原因です。
Re: (スコア:0)
つまり、警察の行動は過失や勘違いなどではなく、今回のようなケースを犯罪化したいという「積極的な強い意思を持っていた」ということですね。
であれば、警察は今回の件を過失と認めることも起訴猶予を撤回して嫌疑不十分とすることもあり得なく、それどころか同様の理由での逮捕が今後も続くであろうと想定される。
それこそ、「結果的にサーバが落ちた行為は犯罪である」という認識がなし崩し的に世間に広まるまで。
そういう認識が常識化しないと困るわけだから、警察が。
つまり、こういう事例が犯罪と扱われないと困る裏事情を警察は持っていると考えるべき。
Re: (スコア:0)
robots.txt を更新してアクセスが止まれば、攻撃ではないと判断したでしょうが、それで止まらなかったんですよね。だとすると、「これは単なるクロールじゃないのでは」と思ったとしても不思議ではないと思いますが。
Re:警察によるミスリードが全ての原因のようです (スコア:2)
確かにそういう捉え方もできますね...robots.txtを更新してアクセスがとまらなかったことが、
三者のうちいずれかの判断の材料になっているのかは、まとめサイトからは読み取れませんから、
結論づけるのは早合点ですね。。変な見出しをつけてすみませんでした。
もっとも、個人的感想レベルでは警察がミスリードしたのだろうという印象は否めませんが...
Re:本件におけるいくつかの間違い (スコア:2, 興味深い)
Nullius addictus iurare in verba magistri
Re:本件におけるいくつかの間違い (スコア:1, 興味深い)
任意の取調べで十分か (スコア:2)
個人的には、この手の犯罪では逮捕と同時に家宅捜索が必要だと思う。なぜなら、刑法では、故意性をいかに立証するのかが肝であり、その際には、コンピュータの中に記録されたプログラムやデータといったものは決定的な証拠となりえる。例えば、変数名に"int attack_count;"と名づけられていれば、攻撃の故意性を示す重要な証拠となりえる。もし任意の事情聴取をしてしまって、被疑者を家に帰した途端 rm -rf / されてしまったらそれらの証拠が一瞬にして消えることになる。このようなことが起こるのは好ましくない。
問題は逮捕後のやり方にある。今回のような犯罪の場合、コンピュータさえ押収してしまえば物理的な証拠は100%押収できたことになる。したがって、本人に逃亡の意思さえなければ、直ちに開放してもよい。にもかかわらず、10日の拘留期限を延長して20日も拘留を続けるというのは(何かの特別な事情でなければ)警察の怠慢・落ち度、さもなくば業務遂行能力の不足である。このような問題が発生する原因は(逮捕時点では罪であることは判明していないとはいえ)会社員の感覚で逮捕され20日間無断で欠勤するというのがどのくらいの重さであるのか警察官が理解していないこと。適正な行政サービスの何たるやを誰かが責任をもって教え込むべき。
Re:任意の取調べで十分か (スコア:4, すばらしい洞察)
> 変数名に"int attack_count;"と名づけられていれば、攻撃の故意性を示す重要な証拠となりえる。
それはやり過ぎでは。
プログラマの危険な会話 [fc2.com]みたいに、
killと書いていたからと言って、殺人が目的だとは断定できない。
deleteChild()とか書いていたからと言って、中絶させたとは言えない。
Bombを作ればアランチューリングも爆弾魔ですか?
変数名が必ずしも常に合理的に最適なものに決められるとは限らないことは、
プログラマーなら誰でも知る所。他のアプリからコードを流用してれば、変数名が前のまま
というのは往々にしてあり得る。ゲームアプリならattackくらいは使ってもおかしくない。
英語力の不足から間違った単語を選ぶことだって珍しくない。
>個人的には、この手の犯罪では逮捕と同時に家宅捜索が必要だと思う。
私はもちろん断固反対。個人の権利を不当に侵害するから。
刑法のためには基本的人権を侵害しても良いだなんて暴論過ぎる。
これが許されるなら、カッターを持っている人間に対し、銃刀法で家宅捜索だってできてしまう。
警察の暴走を合法化する結果になるだけだろう。
Re:任意の取調べで十分か (スコア:1)
ここは普通abort()でしょう.
Re: (スコア:0)
3桁回数のバージョンアップを繰り返す = 悪質
とかいう話があったよね。
いざ司法の場に引き出されてしまったら、
プログラマのルールではなく、世間一般のルールが適用される
ということを踏まえて、我々はプログラムを書かねばならぬ時代がやってきたのだと思う。
こういうのはプログラムに限らず、
2chで「氏ね」が挨拶のように飛び交っているとしても、
いざ裁判になれば世間一般でいう「死ね」と言われたものとして扱われるように。
Re: (スコア:0)
>> 英語力の不足から間違った単語を選ぶことだって珍しくない。
attack_count って,イベントハンドラの割り当て回数のカウントですよ.ちゃんと detack する時には -1 してますよ.
#…という人がいてもおかしくない,と.
Re:任意の取調べで十分か (スコア:1)
attack_count って,イベントハンドラの割り当て回数のカウントですよ.ちゃんと detack する時には -1 してますよ.
かつてデゼニランド [wikipedia.org]を遊んだことがあるような人なら、そんな間違いをするはずがない、とか言ってみる。
ええ、トラウマです。attach なんて単語わかるわけねーよ
#「アタッチメント」の「アタッチだよ」と言われて納得しましたけど…
Re:本件におけるいくつかの間違い (スコア:1)
# 全く、なんて時にモデレート権が来るんだ…
Re:本件におけるいくつかの間違い (スコア:1)
警察ではできないね
外部に依頼しないと
そうなると1、2日じゃできないんじゃね?
さらにその押収したプログラムが、実際に使われたプログラムかの判定も難しいよ
偽証用のプログラムかもしれない
攻撃したpcは屋根裏にあって、家に帰したらフォーマットされちゃうかも
※警察に落ち度があったかのか興味があるだけです
Re:本件におけるいくつかの間違い (スコア:1, すばらしい洞察)
>警察は妨害の意図が無い確証が得れた時点で被疑者を解放すべきだった。
思うに、妨害の意図がなかったが故に、妨害の意図のあったことを示す調書を作りたかった警察に長期の拘束をされたのではないかと…。
おそらく妨害の意図があり、そのような調書がさっさととれていれば即座に身柄は解放されていたのではないかと思います。
もちろん、こんな証拠に寄らないで自白偏重で犯罪者であることを強要する事自体が、日本の司法の後進国性の証しなのは否定しませんし、警察権力を監視する機能がすっぽり抜け落ちているシステムがおかしいと思いますが。
# この点に関しては北町奉行所と南町奉行所が交代で相互監視・競争していた江戸時代の方がマシな気がする。
同情するなら金を出そう (スコア:0)
> 「刑事補償法」の対象となるのは、起訴され無罪の判決を受けた場合ということになるが、今回の場合起訴されていないので、刑事補償法の対象外。
> 起訴されない場合の補償としては、「被疑者補償規程」があるけど、こちらも、「不起訴」ではなく「起訴猶予」となっているから、こちらも適用外となっている。
> なんらかの補償が受けられるようにすべき。
技術についての知識・考察力が皆無な警察・検察官僚が跋扈している
日本の現状からは、こうした事態は今後も頻発すると考えられる。
そこで、このような事件について正当な抗議を行い、
被害を被ったこの技術者への金銭的なカンパなどを
実施するムーブメントを興すべきではないか?
明日は我が身なのなら、中世欧州の職業別ギルドのように
我が身を守るためだけの集団を組織すべき時期ではないか?
Re: (スコア:0)