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IPアドレスを回収することでIPv4を延命って主張はよく聞きますけど、今のIPアドレス消費速度って、おおざっぱに一ヶ月に/8を1ブロックぐらいのペースです。/16のアドレスブロックを回収したところで、1ブロックあたり3時間程度の延命にしかなりませんね。
無駄にアドレスを確保しているのはどうかと思うし、要らないものを返すことは否定しませんけど、そのことにどれほどの効果があるのかは考えて主張して欲しいですね。
Locator/Identifier Separation Protocol [google.co.jp]
グローバルIPが消費されていく理由は今時点で全人類がインターネットにアクセスしている訳ではないとか世界のインターネット普及率は28.7% [excite.co.jp]今時点でインターネットにアクセスしている人でも、別端末を持つようになれば新たにIPが要るようになるとかまぁ色々ありますね。
あとIPv6の数についてですが、 http://ja.wikipedia.org/wiki/IPv6 [wikipedia.org]
IPv4の数 232IPv6の数 2128
なので例えばIPv4と全アドレスと同量のIPを1μ秒で消費していったとしても、約250兆年もつ計算のようです。(2^128) / ((2^32) * 365 * 24 * 60 * 60 * 1 000 * 1 000) = 2.51230855 × 1015 [google.co.jp]
って事でIPv6が普及したとして、新しいプロトコルが必要になるのは少なくとも数が足りなくなったから、では無いでしょう。
>例えばIPv4と全アドレスと同量のIPを1μ秒で消費していったとしても、約250兆年もつ計算のようです。
人って利用できる資源はとことん活用・消費するものです。もし1秒間で100兆のIPアドレスを消費するけれども、ある処理の効率化が図れるというのであれば、コストや倫理に関係なくそうしたシステムを間違いなく作り出します。コストのかからないリソースの消費IPv6はまるで無限にあるようにいわれてますけど、それはIPv4の使い方を前提に論じているだけで、実際にIPv6の巨大な空間が割り当てられたIPアドレスはまったくの別物であって、消費量も消費速度もコンクリートにおける砂粒のような流れに乗るわけです。IPv4を積極的に整理し、有効活用する志しがない状況のまま、無限のように思えるけれども有限なリソースを用意し消費しても、結局はわずか数年のうちにIPv4と同じ過ちにたどり着くのではないかと思うのです。
> もし1秒間で100兆のIPアドレスを消費するけれども、ある処理の効率化が図れる「1μ秒で消費していったとしても、約250兆年もつ」ということは「1秒間で100兆のIPアドレスを消費」した場合でも250万年もつんですけどね。
> 人って利用できる資源はとことん活用・消費するものです。IPアドレスは与える側の人も居るので、明らかに不必要に確保してきても断るでしょう。貰う側としても、確実に貰えるか分からない規模のIPを消費する技術を無理に考えたりはしないでしょう。
まぁIPv6になれば全ての問題が解決するかっていうと、そんなことは当然無いのですが、それでも問題となるのはまずアドレス空間が足りない、では無いです。
中学校レベルの計算すら心もとないようなコメントが後を絶たないのは、IPv4が32ビットでIPv6が128ビットだから、なんとなく4倍くらいの期間しかもちそうにない気がしちゃうからなんでしょうかね。IPアドレスの消費速度が指数関数的に増加し続けない限り明らかに計算がおかしいんですけどね。これがメモリの搭載量だと実際に指数関数的に増加してるのですが。
IPv4のIPアドレス1つに相当するのは、IPv6のサブネットマスク/48あるいは/64なので、実質的に80あるいは64ビットである。
/32 の割り当てを受けた組織が下位に /40 で配ることもできますし、/48 の割り当てを受けた組織が下位に /56 で配る、などということもできます。(足りるかどうかは別として) このため、/48 を受けた企業がまずエリアで大きく 4bit ほどのサブネットで分けてから各事業部ごとにさらに 4 ~ 6bit で分けたところで、さらに 6 ~ 8bit (合わせて 64bit) をその事業部内でサブネットとして利用可能です。別に 8/16bit 単位でサブネットを切らなければならないということはありません。
もっと言うと、やるかどうかは別として /80 や /112 とかも可能だったりします。なので支社単位で /64 を割り当て、その中をさらに細かく分けたりするのも任意だったりします。管理コストに応じてお好きにどうぞ、という感じですね。 匿名アドレスや EUI-64 等を考慮した自動設定系は /64 が基本となっているだけで、手で管理するならそんなことはありませんよ。
IPv6のIPアドレスの先頭16ビットは、IPアドレスの用途を示している。ゆえに実質的なアドレス空間としては使えない。 ということは、実質的にIPv4と同じ32ビットだね。
いえ、別に先頭 16bit の値が異なっても同じ用途を割り当てることは可能です。従って、先頭16bit の下位 4bit が全部同じ意味とする (12bit + 4bit + 32bit として、実質 36bit 分に増やす) ことも可能です。 その上で、IPv4 /8 のような割り当てに対しても基本 IPv6 /48 (先の理論としては IPv4 で /32)、きつい場合でも /32 (同 /24) をあげれば十分といった形となるため、消費ペースは圧倒的に下がりますね。/32 で配られる組織は基本的に上流の存在として下流にネットワークブロックを配りまくる存在としての組織 (要は ISP 等) ですし、そこにはまぁ問題はないでしょう。
まぁ、3ffe::/16 とかもう死にブロック化してるよねという辺りなどに「初期にじゃぶじゃぶやりすぎた」感は否めませんが、現状 IPv4 で /8 を割り当てられている組織が /48 を一つもらったとしてもはるかに広大なアドレス空間 (80bit) を手にすることができるようにはなっていますね。
・NATをやってるプロバイダは、客10人にたいし1グローバルくらい使う計画で営業してるんじゃないか? ・客にグローバルアドレスを配る(個人向け)プロバイダは、当面の顧客総数の倍くらいはグローバルIPアドレスの割り当てを受けるだろう ・新規にインターネットに接続する企業は、当面の使用数の倍くらいはグローバルIPアドレスの割り当てを受ける ・データセンターやクラウドサービスは全マシングローバルIPアドレスなんじゃないか? ・検索エンジンの会社の大半のマシンはグローバルIPアドレスなんじゃないか?
2008年に売れたサーバ機810万台の内、Microsoft、米Google、米Yahoo!、米Amazon.comだけで 160万台を買っているとする記事 [nikkeibp.co.jp]がありますし、検索サービスとクラウド等データセンター系の消費は膨大なのではないかとおもいます。 「サーバー機」としての販売統計には出てこない、いきなりPCマザーボードの形で買ってる会社もあるでしょうし。
天然資源は枯渇が近づけばそれだけ値上がりすることによって自然と消費にブレーキがかかったり、(コストの掛かる)最新の発掘技術を使えるようになったりしますが、IPv4アドレスの総数は変化しませんし原則タダで割り当ててますから消費のペースが遅くなるわけありません。IANA/RIRプールが枯渇したらタダで入手することはできなくなりますから、経済学の原則に従って適正配分されるようになるんじゃないですかね。少なくとも一部の人がいまだに妄想してるようなIPv6への移行が一気に進むなんてことが起きるとはとても思えません。
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日本も (スコア:0)
Re:日本も (スコア:4, すばらしい洞察)
IPアドレスを回収することでIPv4を延命って主張はよく聞きますけど、
今のIPアドレス消費速度って、おおざっぱに一ヶ月に/8を1ブロックぐらいのペースです。
/16のアドレスブロックを回収したところで、1ブロックあたり3時間程度の延命にしかなりませんね。
無駄にアドレスを確保しているのはどうかと思うし、要らないものを返すことは否定しませんけど、
そのことにどれほどの効果があるのかは考えて主張して欲しいですね。
Re: (スコア:0)
Re:日本も (スコア:1, すばらしい洞察)
Re: (スコア:0)
これら古くからグローバルアドレスを湯水のように使っている組織では、
もはやりナンバリングも一筋縄ではいかない状態になっていると聞きます。
そのコストを誰が負担するのかということまで考えてない発言が多すぎ。
「そんな使い方をしたその組織の責任だろう、自分で負担しろ」と突っぱねるのは簡単ですが
そんな微々たるv4の延命にしかならず、すぐ無駄になるような誰得なことをするよりは
とっとと先を見据えてv6導入にコストをかけさせる方がいい。
エンドポイントがいちいちV6対応しないネットワークにしよう (スコア:0)
Locator/Identifier Separation Protocol [google.co.jp]
Re: (スコア:0)
返却する側の、IPアドレス整理やNATを導入するためのコストがかかり過ぎる。
しかも、仮に回収して再割り当てをしても、再割り当てされた側の企業がそれぞれの
PCにまたグローバルIPアドレス割り当てちゃったりしたりするかも知れないので、
効率良く使われる保障も無いしねぇ。
(一応これからはNAT等をつかうことが前提ってことで書いてます)
#おや?俺の会社のPCもグローバルIPアドレスが割り当てられている
#ほぉ、うちの会社/8持ってるのか。
#まあ、数十万は確実に使ってるからいいと言えばいいけど。
いったい何につかってるの?)Re:日本も (スコア:0)
以前NATでいいじゃんといった匿名ですが、
NAT化については負荷やNATの仕様で出来ないという話はわかったのですが
なんでそんなにグローバルIPが消費されていくのかそれがわからないです。
IPv6になればという話は聞くけれど、
枯渇しているんだから自重しろという風潮の中でも
そんなペースで消費しているのならIPv6だって延命措置にしかならなかったりしませんかね?
本当にIPv6になれば平気なの?
5年、10年たったらまた20年後には足りなくなるとか
そんな話題がでたりする予感がするんだけど。。
Re:いったい何につかってるの?)Re:日本も (スコア:1)
グローバルIPが消費されていく理由は今時点で全人類がインターネットにアクセスしている訳ではないとか世界のインターネット普及率は28.7% [excite.co.jp]
今時点でインターネットにアクセスしている人でも、別端末を持つようになれば新たにIPが要るようになるとかまぁ色々ありますね。
あとIPv6の数についてですが、 http://ja.wikipedia.org/wiki/IPv6 [wikipedia.org]
IPv4の数 232
IPv6の数 2128
なので例えばIPv4と全アドレスと同量のIPを1μ秒で消費していったとしても、約250兆年もつ計算のようです。
(2^128) / ((2^32) * 365 * 24 * 60 * 60 * 1 000 * 1 000) = 2.51230855 × 1015 [google.co.jp]
って事でIPv6が普及したとして、新しいプロトコルが必要になるのは少なくとも数が足りなくなったから、では無いでしょう。
Re: (スコア:0)
>例えばIPv4と全アドレスと同量のIPを1μ秒で消費していったとしても、約250兆年もつ計算のようです。
人って利用できる資源はとことん活用・消費するものです。
もし1秒間で100兆のIPアドレスを消費するけれども、ある処理の効率化が図れるというのであれば、コストや倫理に関係なくそうしたシステムを間違いなく作り出します。
コストのかからないリソースの消費
IPv6はまるで無限にあるようにいわれてますけど、それはIPv4の使い方を前提に論じているだけで、実際にIPv6の巨大な空間が割り当てられたIPアドレスはまったくの別物であって、消費量も消費速度もコンクリートにおける砂粒のような流れに乗るわけです。
IPv4を積極的に整理し、有効活用する志しがない状況のまま、無限のように思えるけれども有限なリソースを用意し消費しても、結局はわずか数年のうちにIPv4と同じ過ちにたどり着くのではないかと思うのです。
Re:いったい何につかってるの?)Re:日本も (スコア:1)
> もし1秒間で100兆のIPアドレスを消費するけれども、ある処理の効率化が図れる
「1μ秒で消費していったとしても、約250兆年もつ」ということは「1秒間で100兆のIPアドレスを消費」した場合でも250万年もつんですけどね。
> 人って利用できる資源はとことん活用・消費するものです。
IPアドレスは与える側の人も居るので、明らかに不必要に確保してきても断るでしょう。
貰う側としても、確実に貰えるか分からない規模のIPを消費する技術を無理に考えたりはしないでしょう。
まぁIPv6になれば全ての問題が解決するかっていうと、そんなことは当然無いのですが、それでも問題となるのはまずアドレス空間が足りない、では無いです。
Re: (スコア:0)
中学校レベルの計算すら心もとないようなコメントが後を絶たないのは、IPv4が32ビットでIPv6が128ビットだから、なんとなく4倍くらいの期間しかもちそうにない気がしちゃうからなんでしょうかね。IPアドレスの消費速度が指数関数的に増加し続けない限り明らかに計算がおかしいんですけどね。
これがメモリの搭載量だと実際に指数関数的に増加してるのですが。
Re: (スコア:0)
IPv4とIPv6ではアドレスの振り方が違うので、32ビットから128ビットに2の96乗倍になったので半永久的に枯渇しない、というのは違うでしょう。
IPv4のIPアドレス1つに相当するのは、IPv6のサブネットマスク/48あるいは/64なので、実質的に80あるいは64ビットである。
また、IPv6ではルーティングの経路表を簡素化するために、IPアドレスの割り当てと経路を一致させる、つまり割り当て効率が低下する。
どのくらい低下するのかは知らないが、16ビットくらい見ておけばいいのかな。
つまり、エンドユーザにサブネットマスク/64を配るのなら実質的に48ビットであり、IPv4の32ビットの2の16乗=65536倍でしかない。
ゆえに、そう遠くない未来にIPv6のアドレスは枯渇するか、ルーティングの経路表の簡素化を諦めることになる。
Re: (スコア:0)
IPv6のIPアドレスの先頭16ビットは、IPアドレスの用途を示している。ゆえに実質的なアドレス空間としては使えない。
ということは、実質的にIPv4と同じ32ビットだね。
ただし、現状でIPv4を/8や/16で使っているサイトは、IPv6になれば/64になるだろうから、IPv4で換算すれば1アドレスに集約される。
それによってデータセンターなどのIPアドレスの消費の急増に対しては、IPv6は解決策になりうるね。
Re:いったい何につかってるの?)Re:日本も (スコア:1)
/32 の割り当てを受けた組織が下位に /40 で配ることもできますし、/48 の割り当てを受けた組織が下位に /56 で配る、などということもできます。(足りるかどうかは別として)
このため、/48 を受けた企業がまずエリアで大きく 4bit ほどのサブネットで分けてから各事業部ごとにさらに 4 ~ 6bit で分けたところで、さらに 6 ~ 8bit (合わせて 64bit) をその事業部内でサブネットとして利用可能です。別に 8/16bit 単位でサブネットを切らなければならないということはありません。
もっと言うと、やるかどうかは別として /80 や /112 とかも可能だったりします。なので支社単位で /64 を割り当て、その中をさらに細かく分けたりするのも任意だったりします。管理コストに応じてお好きにどうぞ、という感じですね。
匿名アドレスや EUI-64 等を考慮した自動設定系は /64 が基本となっているだけで、手で管理するならそんなことはありませんよ。
Re:いったい何につかってるの?)Re:日本も (スコア:1)
いえ、別に先頭 16bit の値が異なっても同じ用途を割り当てることは可能です。従って、先頭16bit の下位 4bit が全部同じ意味とする (12bit + 4bit + 32bit として、実質 36bit 分に増やす) ことも可能です。
その上で、IPv4 /8 のような割り当てに対しても基本 IPv6 /48 (先の理論としては IPv4 で /32)、きつい場合でも /32 (同 /24) をあげれば十分といった形となるため、消費ペースは圧倒的に下がりますね。/32 で配られる組織は基本的に上流の存在として下流にネットワークブロックを配りまくる存在としての組織 (要は ISP 等) ですし、そこにはまぁ問題はないでしょう。
まぁ、3ffe::/16 とかもう死にブロック化してるよねという辺りなどに「初期にじゃぶじゃぶやりすぎた」感は否めませんが、現状 IPv4 で /8 を割り当てられている組織が /48 を一つもらったとしてもはるかに広大なアドレス空間 (80bit) を手にすることができるようにはなっていますね。
Re:いったい何につかってるの?)Re:日本も (スコア:1)
・NATをやってるプロバイダは、客10人にたいし1グローバルくらい使う計画で営業してるんじゃないか?
・客にグローバルアドレスを配る(個人向け)プロバイダは、当面の顧客総数の倍くらいはグローバルIPアドレスの割り当てを受けるだろう
・新規にインターネットに接続する企業は、当面の使用数の倍くらいはグローバルIPアドレスの割り当てを受ける
・データセンターやクラウドサービスは全マシングローバルIPアドレスなんじゃないか?
・検索エンジンの会社の大半のマシンはグローバルIPアドレスなんじゃないか?
2008年に売れたサーバ機810万台の内、Microsoft、米Google、米Yahoo!、米Amazon.comだけで 160万台を買っているとする記事 [nikkeibp.co.jp]がありますし、検索サービスとクラウド等データセンター系の消費は膨大なのではないかとおもいます。 「サーバー機」としての販売統計には出てこない、いきなりPCマザーボードの形で買ってる会社もあるでしょうし。
Re:いったい何につかってるの?)Re:日本も (スコア:1)
>・客にグローバルアドレスを配る(個人向け)プロバイダは、当面の顧客総数の倍くらいは
> グローバルIPアドレスの割り当てを受けるだろう
IP電話サービスとか利用しているユーザーには複数IPアドレスが割り当てられることには
なりますから、そういう場合は確かに倍は必要ですけど、倍は言いすぎじゃないかな。
まあ例えばYahoo!BBは利用者数の数倍のIPアドレス数を保有しているようですが……
(数年前の記事を元に書いているので今はちょっと状況変わっているかもしれないけど)
Re: (スコア:0)
それどころか1台のマシンに仮想マシンが10も20も走り、それぞれがグローバルIPアドレスを振られていると思う。
Re: (スコア:0)
天然資源は枯渇が近づけばそれだけ値上がりすることによって自然と消費にブレーキがかかったり、(コストの掛かる)最新の発掘技術を使えるようになったりしますが、IPv4アドレスの総数は変化しませんし原則タダで割り当ててますから消費のペースが遅くなるわけありません。
IANA/RIRプールが枯渇したらタダで入手することはできなくなりますから、経済学の原則に従って適正配分されるようになるんじゃないですかね。少なくとも一部の人がいまだに妄想してるようなIPv6への移行が一気に進むなんてことが起きるとはとても思えません。