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ペットボトルを肉眼で見た場合、視線と直角な面から平行の面まで、物体として持っている情報量に変化はありません。しかしこれがピクセルに置き換えた場合、直角な面よりも平行な面ではどうしても解像度が少なくなります。一度立体的な空間情報を、(左右の)平面情報に置き換える作業が、物体側面の情報を減らし、結果書割のような印象になるんじゃないでしょうか。
デッサンを学ぶ際、曲面が画面奥に向かって回り込む量感の書き込みを重要視するのと同じ理屈かと。
真摯に2視点で撮影すればそのような情報の欠落は起きませんよ。
巷では、そうではない単視点映像にお粗末な「3D変換」を施しただけのものや、深度差をつけただけの文字通りの書割までもが全てひっくるめて「3D」と呼ばれているわけですが、それらを見分けるだけの知識を持たない消費者や、彼らを騙せれば良いとだけ思ってる売り手ばかりで、うんざりです。
>真摯に2視点で撮影すればそのような情報の欠落は起きませんよ。
撮影した時点で欠落は起きます。ペットボトルを格子状のグリッドで覆ったところを想像してください。中央の面から外縁の面に向かって角度が変化するにしたがって、グリッドの横方向の密度は高くなります。肉眼の解像力の限界まではこの格子が判別できます。それに対し、銀塩の粒子やデジタルのピクセルでは、必ずある角度で格子の縦線がピクセルより細くなり、その結果側面により近い格子部分はグレーに潰れた状態になります。格子をより細密にすれば、この現象は顕著になります。仮にペットボトルを12面分割した円柱とすれば、中央の面と外縁の面では、面積比で3倍以上の差が生まれます。肉眼で実空間にある12角の円柱外縁部を見た場合、それは72.5度に傾いた面ですが、撮影した画像は実情報を1/3以下に圧縮した平面になってしまいます。これが実空間と撮影された画像情報の差です。
よく錯覚の例でありますが、テーブルの上に本物の林檎と、精巧な林檎の写真を並べて、さらにこれを撮影して見せられた場合、どちらが本物か見分けるのは困難ですが、実空間で同じ実験をすれば、たとえ遠方から片目で見ても判別するのは容易なはずです。優れたデッサンがしばしば実物を撮影した写真よりも、量感や側面に回りこむ空間の表現力で勝るのも同様です。普段は無意識な視覚情報も、デッサン等で意識的な観察の訓練をすれば、相当な解像力を持っていることを実感できます。この撮影画像による側面情報の欠落が、現状の2点撮影された3D映像の書割り感の一因になっていることは否めません。無論引用元でご指摘されてるような、通常撮影された映像をポスト処理で3D化した映画(タイタンの戦いなど)で、書割り感が強くなるのは当然ですが。
はい。それで、「たとえ遠方から片目で見ても判別するのは容易なはずです。」と書きました。林檎を3m以上離れた距離から片目で見れば、意図して頭を動かした場合はともかく、静止したつもりでも発生する揺れなどは、意識的には無視してよい誤差でしょう。それでも実物の林檎と撮像した林檎をさらに撮影して見た場合と、実空間に林檎と写真の林檎を並べた場合、どちらも同じ率で判別できる、できないとは考えにくい。仮にわずかな身体の揺れからくる微量の視差が、無意識的でも立体像の把握に影響するなら、それも実空間側面の情報から、現状の左右2平面による立体視では情報が欠落していることの証拠でしょう。この方式では、わずかに頭を動かして角度が変化しても、面の情報量に変化が生じないわけですし。
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長期的な見通しやビジョンはあえて持たないようにしてる -- Linus Torvalds
ハリーボッテー (スコア:0)
Re: (スコア:0)
ペットボトルを肉眼で見た場合、視線と直角な面から平行の面まで、
物体として持っている情報量に変化はありません。
しかしこれがピクセルに置き換えた場合、直角な面よりも平行な面では
どうしても解像度が少なくなります。
一度立体的な空間情報を、(左右の)平面情報に置き換える作業が、
物体側面の情報を減らし、結果書割のような印象になるんじゃないでしょうか。
デッサンを学ぶ際、曲面が画面奥に向かって回り込む量感の書き込みを
重要視するのと同じ理屈かと。
Re: (スコア:0)
真摯に2視点で撮影すればそのような情報の欠落は起きませんよ。
巷では、そうではない単視点映像にお粗末な「3D変換」を施しただけのものや、
深度差をつけただけの文字通りの書割までもが全てひっくるめて「3D」と呼ばれているわけですが、
それらを見分けるだけの知識を持たない消費者や、彼らを騙せれば良いとだけ思ってる売り手ばかりで、うんざりです。
Re:ハリーボッテー (スコア:0)
>真摯に2視点で撮影すればそのような情報の欠落は起きませんよ。
撮影した時点で欠落は起きます。
ペットボトルを格子状のグリッドで覆ったところを想像してください。中央の面から外縁の面に向かって角度が
変化するにしたがって、グリッドの横方向の密度は高くなります。肉眼の解像力の限界まではこの格子が判別できます。
それに対し、銀塩の粒子やデジタルのピクセルでは、必ずある角度で格子の縦線がピクセルより細くなり、その結果
側面により近い格子部分はグレーに潰れた状態になります。格子をより細密にすれば、この現象は顕著になります。
仮にペットボトルを12面分割した円柱とすれば、中央の面と外縁の面では、面積比で3倍以上の差が生まれます。
肉眼で実空間にある12角の円柱外縁部を見た場合、それは72.5度に傾いた面ですが、撮影した画像は実情報を1/3以下に
圧縮した平面になってしまいます。これが実空間と撮影された画像情報の差です。
よく錯覚の例でありますが、テーブルの上に本物の林檎と、精巧な林檎の写真を並べて、さらにこれを撮影して見せられた場合、
どちらが本物か見分けるのは困難ですが、実空間で同じ実験をすれば、たとえ遠方から片目で見ても判別するのは容易なはずです。
優れたデッサンがしばしば実物を撮影した写真よりも、量感や側面に回りこむ空間の表現力で勝るのも同様です。
普段は無意識な視覚情報も、デッサン等で意識的な観察の訓練をすれば、相当な解像力を持っていることを実感できます。
この撮影画像による側面情報の欠落が、現状の2点撮影された3D映像の書割り感の一因になっていることは否めません。
無論引用元でご指摘されてるような、通常撮影された映像をポスト処理で3D化した映画(タイタンの戦いなど)で、
書割り感が強くなるのは当然ですが。
Re: (スコア:0)
Re: (スコア:0)
はい。それで、「たとえ遠方から片目で見ても判別するのは容易なはずです。」と書きました。
林檎を3m以上離れた距離から片目で見れば、意図して頭を動かした場合はともかく、静止した
つもりでも発生する揺れなどは、意識的には無視してよい誤差でしょう。
それでも実物の林檎と撮像した林檎をさらに撮影して見た場合と、実空間に林檎と写真の林檎を
並べた場合、どちらも同じ率で判別できる、できないとは考えにくい。
仮にわずかな身体の揺れからくる微量の視差が、無意識的でも立体像の把握に影響するなら、
それも実空間側面の情報から、現状の左右2平面による立体視では情報が欠落していることの証拠でしょう。
この方式では、わずかに頭を動かして角度が変化しても、面の情報量に変化が生じないわけですし。