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現場で何が起こっていたか妄想してみる。
・担当者がフィンたんへの返信を申告書(独自の入力システムでの作成が義務付けられているが、場当たり的な機能拡張を繰り返したため操作が複雑怪奇。しかも印刷機能が未対応だらけで必要事項をすべてプリントアウトできず、かなりの部分を手書きする必要がある)に記載する。・現場責任者が申告書をチェックし、ハンコを押す。・現場責任者が上司に申告書を提出。・上司が申告書をチェックし、ハンコを押す。・上司が更に上の上司に申告書を提出。・更に上の上司が申告書をチェックするが「ちょっとこれどうかなぁ」と些細な理由で突き返す。・振り出しに戻る。・担当者がフィンたんへの返信を修正し、申告書(先の申告書は破棄して一から入力し直さなければならない)に記載する。・再度同じプロセスで更に上の上司に申告書が提出され、無事ハンコゲット。・更に上の上司が更に更に上の上司に申告書を提出。・更に更に上の上司が以下略。・そうこうしている内に時間だけが過ぎてゆく。・ここでまさかの外務大臣乱入。「ぼくはツイッターには詳しいんだ」・大 混 乱 (ドリフのBGM)
民間でもお役所的な会社は結構な数あるよ。外務省の対応はもちろんひどいが、この手の話は日本全体の縮図という気がしなくもない。
自分の経験した一番酷いハンコリレーは、数十万のサーバを増設するのに上司の判子を八つ押してももらわねばならず、上司のOutlookの予定をみては、会議の合間を狙っては机の前で判子をもらうために待ち伏せをするという経験をしたことがあった。上司のほうも予算削減のおりにできるだけ自分の責任となる判子をつきたくないから、わざと押すのを忘れたふりをしたり、酷いのになったら電話しても居留守を使ったりしたりしてるの。そして、会社のほうも仕組みを改善するどころか、当面の予算抑制のために必要な判子の数を六個から八個に増やして状況を悪化させていた。
制度疲労を起こしているというよりも、良くいままでこんな制度でやってこれたという気持ちのほうが大きいかな。
日本の文化、社会構造ですね。 1970年代にハンガリーに留学していましたが、アルバイトでよく通訳をやりました。あるハンガリーの企業がプラント輸入の打診をしていました。ところが日本の商社に条件で何かを言う度に(例えば、「あと50万ドル位何とか安くならないか?」とか)、「では、4日後にご返事いたします」とかやるんですね。要するに現場には権限がないので、東京の本社に(当時はインターネットはなかったので)ファックスでお伺いを立てて、本社で会議を開き、稟議して、その結果を再びファックスで返信してくるので、即答できないのです。(何のための駐在員なんでしょうね?) で、そういうやりとりを何度かして、再び再提案を持ってハンガリーの企業に行ったら、「あ、あれはもうドイツの会社に発注したから、お宅はいいよ」と言われてしまいました。日本の商社員は「後学のために、いくらで発注されたのか教えてもらえませんか?」と訊ねると、「いいよ。50億にしてもらった。お宅よりも10億も安くしてくれたよ」と教えてくれました。日本の商社員は「なんだ。惜しいことをしましたね。わが社なら45億まで下げられたものを」と言ったのです。相手は呆れて(少々腹を立てて言いました)、「なら、最初からその金額を出していればお宅に発注しましたよ。でも日本の会社とはもう取引したくないね。何か言う度に『では、本社にお伺いを立てて』と言われて何日も待たされる。しかもその度にこちらの要望とはかけ離れた見積を持ってくる。お宅とはもう2か月以上も進まない交渉をしていてウンザリだ。ドイツの営業マンはその場で即決でお宅よりも10億も安い提案をしてくれたよ。その場で丁々発止の商談が進むのも気分も良いしね。」 1980年代になると(まだインターネットはない)ハンガリーの著作権協会から突然国際ファックスが自宅に入りました。自分がハンガリーの劇場のために訳した日本の戯曲の翻訳の印税に関する契約書でした。(たいしたものじゃなかったので印税が貰えるとは期待していなかった (^^;)。)そのファックスは契約書になっていて、そこに自筆で署名したものを再びファックスで送り直してくれと言う要請でした。それで契約成立だと言うのですね。日本ではファックスでの契約なんてありえない。 さらに、1990年代後半からは、役所や税関等に提出する書類も、役所から添付ファイルが送られてきて、それにパソコン上で記入して、添付ファイルで送り返すだけでOKです。日本とは全然システムが違います。 上杉 隆が「日本はウソにやさしく、ミスに厳しい」と書いていますが、まさにその通りだと思います。日本ではありとあらゆるものが制限的になります。
稟議・回覧システムを売りにしているグループウェアってまだあるんだな。以前、かかわりかけた製品は回覧ルートの自由度を高くしようとして、設計段階以前に暗礁にのりあげていたが。稟議の仕組みの写しをそのままシステム化するのではなく、ルールをスリム化する事に意味があるはずだし、回覧というシステム自体、紙媒体前提のものだという事にまだ気がついていないんでしょうか。
うちの会社で50万くらいのサーバを増設しようと思ったら8個じゃ済まない。
数えてみたら、購入するまでに11個、導入するのに6個、結果報告するのに5個必要だった。アホかと。揉める話じゃ無くても二ヶ月かかるわ。
外務省の広報?が、人気取りになると思ってフィンたんとのコラボを持ちかけたわけでしょ。そんなこと外務省ツイート組はつゆ知らず。やる気の有り過ぎる営業に現場が振り回される、よくある光景ですよ。
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目玉の数さえ十分あれば、どんなバグも深刻ではない -- Eric Raymond
ハンコリレー (スコア:5, おもしろおかしい)
現場で何が起こっていたか妄想してみる。
・担当者がフィンたんへの返信を申告書(独自の入力システムでの作成が義務付けられているが、場当たり的な機能拡張を繰り返したため操作が複雑怪奇。しかも印刷機能が未対応だらけで必要事項をすべてプリントアウトできず、かなりの部分を手書きする必要がある)に記載する。
・現場責任者が申告書をチェックし、ハンコを押す。
・現場責任者が上司に申告書を提出。
・上司が申告書をチェックし、ハンコを押す。
・上司が更に上の上司に申告書を提出。
・更に上の上司が申告書をチェックするが「ちょっとこれどうかなぁ」と些細な理由で突き返す。
・振り出しに戻る。
・担当者がフィンたんへの返信を修正し、申告書(先の申告書は破棄して一から入力し直さなければならない)に記載する。
・再度同じプロセスで更に上の上司に申告書が提出され、無事ハンコゲット。
・更に上の上司が更に更に上の上司に申告書を提出。
・更に更に上の上司が以下略。
・そうこうしている内に時間だけが過ぎてゆく。
・ここでまさかの外務大臣乱入。「ぼくはツイッターには詳しいんだ」
・大 混 乱 (ドリフのBGM)
Re:ハンコリレー (スコア:3, 参考になる)
民間でもお役所的な会社は結構な数あるよ。外務省の対応はもちろんひどいが、この手の話は日本全体の縮図という気がしなくもない。
自分の経験した一番酷いハンコリレーは、数十万のサーバを増設するのに上司の判子を八つ押してももらわねばならず、
上司のOutlookの予定をみては、会議の合間を狙っては机の前で判子をもらうために待ち伏せをするという経験をしたことがあった。
上司のほうも予算削減のおりにできるだけ自分の責任となる判子をつきたくないから、
わざと押すのを忘れたふりをしたり、酷いのになったら電話しても居留守を使ったりしたりしてるの。
そして、会社のほうも仕組みを改善するどころか、当面の予算抑制のために必要な判子の数を六個から八個に増やして状況を悪化させていた。
制度疲労を起こしているというよりも、良くいままでこんな制度でやってこれたという気持ちのほうが大きいかな。
Re:ハンコリレー (スコア:4, 興味深い)
民間でもお役所的な会社は結構な数あるよ。外務省の対応はもちろんひどいが、この手の話は日本全体の縮図という気がしなくもない。
日本の文化、社会構造ですね。
1970年代にハンガリーに留学していましたが、アルバイトでよく通訳をやりました。あるハンガリーの企業がプラント輸入の打診をしていました。ところが日本の商社に条件で何かを言う度に(例えば、「あと50万ドル位何とか安くならないか?」とか)、「では、4日後にご返事いたします」とかやるんですね。要するに現場には権限がないので、東京の本社に(当時はインターネットはなかったので)ファックスでお伺いを立てて、本社で会議を開き、稟議して、その結果を再びファックスで返信してくるので、即答できないのです。(何のための駐在員なんでしょうね?)
で、そういうやりとりを何度かして、再び再提案を持ってハンガリーの企業に行ったら、「あ、あれはもうドイツの会社に発注したから、お宅はいいよ」と言われてしまいました。日本の商社員は「後学のために、いくらで発注されたのか教えてもらえませんか?」と訊ねると、「いいよ。50億にしてもらった。お宅よりも10億も安くしてくれたよ」と教えてくれました。日本の商社員は「なんだ。惜しいことをしましたね。わが社なら45億まで下げられたものを」と言ったのです。相手は呆れて(少々腹を立てて言いました)、「なら、最初からその金額を出していればお宅に発注しましたよ。でも日本の会社とはもう取引したくないね。何か言う度に『では、本社にお伺いを立てて』と言われて何日も待たされる。しかもその度にこちらの要望とはかけ離れた見積を持ってくる。お宅とはもう2か月以上も進まない交渉をしていてウンザリだ。ドイツの営業マンはその場で即決でお宅よりも10億も安い提案をしてくれたよ。その場で丁々発止の商談が進むのも気分も良いしね。」
1980年代になると(まだインターネットはない)ハンガリーの著作権協会から突然国際ファックスが自宅に入りました。自分がハンガリーの劇場のために訳した日本の戯曲の翻訳の印税に関する契約書でした。(たいしたものじゃなかったので印税が貰えるとは期待していなかった (^^;)。)そのファックスは契約書になっていて、そこに自筆で署名したものを再びファックスで送り直してくれと言う要請でした。それで契約成立だと言うのですね。日本ではファックスでの契約なんてありえない。
さらに、1990年代後半からは、役所や税関等に提出する書類も、役所から添付ファイルが送られてきて、それにパソコン上で記入して、添付ファイルで送り返すだけでOKです。日本とは全然システムが違います。
上杉 隆が「日本はウソにやさしく、ミスに厳しい」と書いていますが、まさにその通りだと思います。日本ではありとあらゆるものが制限的になります。
Re: (スコア:0)
稟議・回覧システムを売りにしているグループウェアってまだあるんだな。
以前、かかわりかけた製品は回覧ルートの自由度を高くしようとして、設計段階以前に暗礁にのりあげていたが。
稟議の仕組みの写しをそのままシステム化するのではなく、ルールをスリム化する事に意味があるはずだし、
回覧というシステム自体、紙媒体前提のものだという事にまだ気がついていないんでしょうか。
Re: (スコア:0)
① 教学部の担当者が Excel で時間割作成用の用紙を作成。
② 完成したファイルを A3 の用紙に印刷。
③ 学科の時間割作成担当の教務委員に用紙を配布。
④ 時間割作成は訂正や入れ替えなど、作業が煩雑なので、パソコン上で作業するため、正書用の用紙を見ながら、同じ見かけの Excel ファイルを作成。(心の中で「オリジナルの Excel ファイルをくれれば楽なのに...」とブツブツつぶやく。)
⑤ 完成した Excel ファイルをプリントアウト。
⑥ プリントアウトされた Excel の時間割を見ながら、同じレイアウトの正書用の用紙に手書きで書き
Re: (スコア:0)
うちの会社で50万くらいのサーバを増設しようと思ったら8個じゃ済まない。
数えてみたら、購入するまでに11個、導入するのに6個、結果報告するのに5個必要だった。アホかと。
揉める話じゃ無くても二ヶ月かかるわ。
そもそも、事件は場外で起きていた (スコア:1)
外務省の広報?が、人気取りになると思ってフィンたんとのコラボを持ちかけたわけでしょ。
そんなこと外務省ツイート組はつゆ知らず。
やる気の有り過ぎる営業に現場が振り回される、
よくある光景ですよ。