例えば Johannes という名前は普通に日本語で「ヨハンネス」と発音すれば良いし、よく使われるそれの愛称形の Jan や Jani もそれぞれ普通に「ヤン」や「ヤニ」と発音すれば良いだけなのですが、英語しか知らない日本人に「ヤン」とか名乗っても「へっ (^^;)?」となってしまうので、「英語だとジョンに当たります」と説明すると(西洋では下の名前の翻訳が可能なのです)、「ああ、ジョンさんね (^^)!」と日本人は納得してそれからは「ジョン」と呼ぶようになります。ついでに「いやぁ、フィンランド語の名前は難しくてねぇ (^-^;)ゞ」とか付け加えたりします。実は単に「ヤン」とか「ヤニ」という名前に慣れていないだけなのですね。
フィンランドの首相より (スコア:5, おもしろおかしい)
日本の外務省の頭の方が「カタイネン」
#早い者勝ち
#フィンランド人の名前はいぢりやすい。
Re:フィンランドの首相より (スコア:1)
フィンランドから短期留学生来たのですが、実際には「本当の名前は日本人には発音できないから、適当にあてはめてるだけ」だそうです。
ちなみに、ニャル子(本当の名前は地球人には発音も聞き取ることもできない)とは似てませんでした。
Re:フィンランドの首相より (スコア:4, 参考になる)
実際には「本当の名前は日本人には発音できないから、適当にあてはめてるだけ」だそうです。
これはウソです。あるいは、その日本語ができないフィンランド人の誤解・錯覚です。
フィンランド語の発音は世界の中でも驚くほど日本語にそっくりです。完全なローマ字読みで、長母音も促音もあるだけではなく、なんと語中の g [ɡ] が鼻濁音 [ŋ] になるという所までそっくりで、さらに、音節だけではなく日本語同様モラ (lat. mŏra) と呼ばれる「拍」でも数えます。つまり、Helsinki なら音節では Hel-sin-ki ですが、モラでは He-l-si-n-ki と発音されます。これも日本語そっくりですね。
日本人もアメリカ人たちがローマ字読みができないのを体験しています。(ゲルマン系の言語の特徴です。)日本人も英語の発音は目茶苦茶難しいです。日本語の発音そっくりのフィンランド人も外国人(と言ってもアングロサクソンだけですが)がローマ字読みができないのに慣れているので、日本人にも自分らの発音は難しいと思い込んでいるだけです。
例えば Johannes という名前は普通に日本語で「ヨハンネス」と発音すれば良いし、よく使われるそれの愛称形の Jan や Jani もそれぞれ普通に「ヤン」や「ヤニ」と発音すれば良いだけなのですが、英語しか知らない日本人に「ヤン」とか名乗っても「へっ (^^;)?」となってしまうので、「英語だとジョンに当たります」と説明すると(西洋では下の名前の翻訳が可能なのです)、「ああ、ジョンさんね (^^)!」と日本人は納得してそれからは「ジョン」と呼ぶようになります。ついでに「いやぁ、フィンランド語の名前は難しくてねぇ (^-^;)ゞ」とか付け加えたりします。実は単に「ヤン」とか「ヤニ」という名前に慣れていないだけなのですね。
ちなみに、フィンランド語には有声子音もありません。無声子音のみですので、日本語よりもさらに発音は簡単です。遠くから聞いていると外国人はしばしば日本人が話しているのかと錯覚するようです。これはハンガリー語でも同じ。フィンランド語とハンガリー語はウラル語族の言語で英語やフランス語などの印欧語族とは全く系統が違います。文法などが日本語そっくりなのは有名です。ちなみに、文法ではハンガリー語の方が、発音ではフィンランド語の方がより日本語に近いです。
フィンランド人もハンガリー人も自分らの言語が外国人からは難しいと言われ続けており、また実際に外国人がなかなか彼らの言語を習得できないのを知っていますので、日本人が彼らの言語を話すと「天才」だと称賛されます。日本人は簡単に彼らの言語を習得してしまうからです。日本人が英語ができないのは、日本語と英語が文法的にも発音的にも遠過ぎるからに過ぎません。中国人や英語を母語とする者たちが互いの言語を比較的簡単に習得できるのも、英語と中国語の文法と発音が酷似しているからに過ぎません。
Re:フィンランドの首相より (スコア:3)
スケベニンゲンと言われてしまうよりはずっとマシでしょう。
Re:フィンランドの首相より (スコア:1)
そういえば「逆ポーランド記法」も、元を辿れば
「発案者(発明者?)のポーランド人の名前が難しくて発音できねえ」だからだそうですね。
Re: (スコア:0)
HPの、プロセッサ制限が厳しくて仕方なくスタックを採用した電卓の話で、開発者の読みの発音の話が出るとは思わなんだ。
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HP 35sを持っているのでAC
Re: (スコア:0)
日本どころかヨーロッパでも南の方では正しく呼んでもらえない例が少なくないそうですから
Re:フィンランドの首相より (スコア:1)
ヨーロッパでも南の方では正しく呼んでもらえない例が少なくないそうですから
南欧の言語は印欧語族ではあってもゲルマン系ではなくロマンス系(ラテン系)ですので、基本的にはローマ字読みの言語です。日本語やハンガリー語、フィンランド語では母音は常に明瞭に発音します。これはロマンス系の言語でも同じです。だから発音が簡単。長母音は明瞭なまま長く発音します。母音は長短で意味の区別をします。ところが、英語などのゲルマン系の言語では母音は長短で区別を付けるのではなく、明瞭に発音するか、曖昧に発音するかで区別をしています。明瞭に発音すると付随効果で長母音となります。曖昧母音は常に短母音です。これがアメリカ人に「箱根」とか「田中」と発雄させようとすると、「ハァーコゥーネェー」とか「タァーナァーカァー」と全ての音節を長母音で発音するか、短く「ヘイクン」とか「トゥナァクァ」としか発音できない理由なのです。
ですから、英米人やドイツ人はフィンランド人の名前を正確に発音することは不可能です。逆に南欧の人々には簡単なはずです。
では、そのフィンランド人がなぜそのように言ったのか? 恐らくそれは文字の読み方の違いを指しているのだと思います。Johannes 等はドイツ人でもある名前ですし、ドイツ語でも j はフィンランド語と同じように [j] と発音します。(と言うか、ラテン文字を使う言語では j の読みは [j] であるのが多数派です。英語やフランス語の方が変なのです。)ところが、j は英語では [ʤ]、フランス語では [ʒ]、スペイン語では [h] と発音されてしまいます。つまり、「ヨハンネス」なのに、「ジョハンネス」のように発音されてしまうのを、南欧の人々にはフィンランド語の名前が難しいと表現したのではないかと想像します。実際には、南欧の人々も、フィンランド語の j は [j] と読むのだと理解すれば、ゲルマン系の人々よりも奇麗にフィンランド語が発音できるはずです。
Re: (スコア:0)
>発音にかかわらず正しい表記を適当に決めてしまえばいいだけだろ。
発音の難しい言葉が出てくるたび、かな記号を増やしていくイメージですか。
それをしたとして、誰が嬉しいの。フィンランド人の方と日本人が名前を呼び合って挨拶しようとしても、結局成立しませんよ。
アドホックな発想は早晩破綻しますよ。
Re:フィンランドの首相より (スコア:1)
発音にかかわらず正しい表記を適当に決めてしまえばいいだけだろ。
発音の難しい言葉が出てくるたび、かな記号を増やしていくイメージですか。
違います。2つの言語間では、「発音通り」に文字を対応させるのではありません。それぞれの言語の「音」ではなく「音素」同士を1対1で対応させる翻字法を適用します。基本的には日本語での対応表記は日本語に本来存在しない組み合わせは使いません。例えば Goethe を「ギョェテ」のようには表記しません。[øː] は「オェ」とか日本語でどう発音して良いかわからない組み合わせを使うのではなく、「エー」とします。「それでは [eː] や [ɛː] と区別は付かないではないか!」と異論が出そうですが、区別は付かなくなります。それでいいのです。実際日本語に翻字する時に r と l の区別もなくしていますしね。日本語には5つしか母音がありませんから、それを超える外国語の母音は日本語の5つの母音のいずれかに当てはめます。その時に区別がなくなりますが、これを「中和化」と呼びます。
しばしば外国語の音声は正確に伝えなければならないと言うので、日本でも「ハロー」→「ヘロー」→「ヘロゥ」のように、表記がどんどん精密化しつつありますが、これは本来の言語表記のあり方ではありません。大事なのは、音素同士の1対1の対応表を作り、機械的にそれを当てはめることなのです。(ここら辺に興味を持たれた方は「音韻論」とか「音素論」をお調べください。)本来、清く正しい日本人が日本語で「エイ・ビー・スィー」と発音してしまったり、「ティーム」とか発音できてしまってはいけないのです。(日本語の音韻構造を破壊してしまいます。)
Re: (スコア:0)
っても、本人の同意が得られないんだからしょうがないでしょ。
LinusやらTeXなら本人なり作者なりに聞けばいいけど、タコ神様や寝てる何かは聞いても正式認可くれないんじゃない?
あるいは聞く前にどうにかなってしまって聞けないか。
勝手になんと呼ぶかなら実際記述されてるわけだからそれはすでにやってるわけだし。
Re:フィンランドの首相より (スコア:1)
LinusやらTeXなら本人なり作者なりに聞けばいいけど
ところが、その「本人」というのが意外と宛てにならないんですね (^^;)。また、訊ねている方も自分の母語に翻字する時のルールを知っているわけではないでしょうし。
私も留学時代、同じ言語学専攻の学友に「やはり固有名詞の発音は本人の発音に従うべきだろうね」と言ったことがありました。するとその学友が「何を馬鹿なことを言っている! 本人の発音なんて宛てにならないんだよ! 例えば、“舌足らず”の言語障害があるやつが [s] を [θ] と発音してたら、それが“正しい発音”だということになるのか?」と言いました。なるほどと納得しました。
最近の日本語はサ行の [s] が [θ] で発音される傾向があります。佐藤さんは、発音記号で表記すると [sa˦to˨ː˨] となりますが、わかりにくいので、Satô と表記すると、実際には θatô と発音する人が増えているということです。では、本人が θatô と名乗っているので、それが正しい発音かと言えば、現在のところやはり Satô が正しい発音なのです。ちなみに、[s] と [θ] は現代日本語では同じ音素 /s/ で、その2つの異音ということになります。また、現在の日本語の音韻構造の変化は明らかに [s]→[θ] の方向を示しているので、100年後にはサ行を [s] で発音すると「それは間違いだ。正しく [θ] で発音しましょうね!」となっているはずです。
Re: (スコア:0)
そもそも異星人のコミュニケーション手段は音波じゃないかもよ。
Re: (スコア:0)
Re: (スコア:0)
ラヴクラフトのことをいっているなら、彼は特にracistではなかったようですよ。
恐怖と怪奇のモチーフとして、当時欧米諸国からみて馴染みが薄かった人種を取り上げただけです。
川口隊長探検隊シリーズで「ジャングルの奥地に未開の民族が」といって黒人を「出演」させたのと同じ。
Re: (スコア:0)
Re: (スコア:0)
たとえ話なら「外国人には発音できて、日本人にはできないもの」を挙げませんかね。
最初のモデル化の時点で、ちょっと脱線しちゃってるんですよ。