TeX言語でレイトレーシングによるCGレンダリング 44
神の言語 部門より
TeX言語を使い、3DCG描画技術の1つであるレイトレーシングによるグラフィック描画を実現した人が現れた(TeX言語でレイトレーシングを実装する話)。
TeXにはラスタ画像の出力や浮動小数点演算を行う機能が用意されており、これを使って実装したという。ただし、画像の生成には非常に時間がかかるようだ。
アナウンス:スラドとOSDNは受け入れ先を募集中です。
TeX言語を使い、3DCG描画技術の1つであるレイトレーシングによるグラフィック描画を実現した人が現れた(TeX言語でレイトレーシングを実装する話)。
TeXにはラスタ画像の出力や浮動小数点演算を行う機能が用意されており、これを使って実装したという。ただし、画像の生成には非常に時間がかかるようだ。
headless曰く、
先日リリースされたAndroid版Chrome/WebViewバージョン79でWebViewを使用するアプリでのデータ消失が発生したことから、ロールアウトを一時中止したそうだ(Issue 1033655、Android Police、Softpedia、Mashable)。
Chrome/WebViewのバージョン79ではWebViewのデータ保存場所が変更されているのだが、WebViewが使用するLocalStorageファイルやWeb SQLデータベースなどは新しい場所に移動されず、アップデート後にWebView使用アプリを起動するとそれまでに保存したデータにアクセスできなくなるという。元のデータは削除されていないため、a)アクセスできなくなっているデータを新しい場所に移動する、b)データ保存場所を元に戻す、といった対策が考えられる。
ただし、構造化されていないLocalStorageデータを自動でマージすることは難しく、ユーザーにデータを選択させるUIをWebViewがアプリに代わって表示することもできない。そのため、新しいデータまたは古いデータが失われることになる。Chromiumチームでは修正版のテストを開始しているが、対策の方法はまだ検討中なので、影響を受けたアプリの開発者にはアプリのパッケージ名とデータの内容を報告するよう求めるとともに、(まだ実行していないなら)独自の対策を行わないよう求めている。バージョン79は50%のユーザーを対象にロールアウトしており、10%ほどのデバイスが既にアップデートしているとのことだ。
Anonymous Coward曰く、
中国企業2社が「国内オペレーティングシステム」を共同で開発すると発表した。開発を行うのはChina Standard Software Company(CS2C)とTianjin Kylin Information(TKC)で、どちらも中国政府と深い関係性があるとされている(ZDNet)。
CS2CはWindows XPクローンとして知られる「NeoKylin OS」を作成したことで知られる。TKCはFreeBSDを元にした「Kylin OS」の開発メーカー。政府および軍事組織などに導入されているOSだという。両社は合同で新企業を設立し、新たなOSを開発する。
中国政府は、米トランプ政権による官公庁でのHuawei排除に対抗するため、2020年までに外国産テクノロジー製品を排除する方針を決めたと先日、報道されており、今回の国産OS開発の動きもそれにあわせたものであると考えられる(BusinessInsider、Slashdot)。
Anonymous Coward曰く、
Node.jsのLTSを含む全バージョンに影響する脆弱性が発見された(Node.js公式サイトでの発表)。これを受けて、12月17日に現行でサポートされているバージョンすべてで修正版がリリースされるとのこと。
脆弱性の内容はパッケージマネージャのnpm v6.13.3でアクセスできないはずのディレクトリにアクセスできる、package.jsonのbinディレクトリに悪意のもとに改造されたcliがインストールされてしまうとかいうことらしい。総じて容易に悪用できるような仕様ではないと考えているそうだが、npm社で検証中とのこと。併せて npm社のアドバイザリに従ってnpmを6.13.4にアップデートしてくれということらしい。
米共和党・リンジー・グラハム米上院議員がFacebookやAppleの担当者に対し、両社の顧客による暗号化されたメッセージのやり取りを傍受する手段を用意するよう要求し、もし要求が通らない場合は法律で規制すると迫ったという(ITmedia、MIT Technology Review)。
これに対しAppleやFacebookは反発、そういったバックドアを設置した場合第三者がそれを悪用して利用者のプライバシーを侵害する可能性があると主張した。
Microsoftの無料メールサービス「outlook.jp」において、メールのタイトル(件名)で「【】」という括弧を2組以上使うと送信したメールが実際には送信されなくなるというトラブルが発生していたという(…Outlookの送信メールが……消えた…?)。
顧客からの問い合わせメールの返信がないことに気付いて調査したところ、件名が正規表現で「Re:【.+】【.+】.∗Re:【.+】【.+】.∗」になっていると、outlook.jpからメールを送信しても実際にはそのメールが送信されないということが判明したという。また、送信時にエラーは出ず、送信したメールは送信済扱いになるため、送信者がこれに気付くことはなかったようだ。
なお、原因はoutlook.jpでのスパム対策機能などではないかとも推測されている。
ある企業が別の企業を買収し、その開発部門を統合しようとしたところ、その開発部門が「奇妙」だったことに気付いた、という話がRedditで紹介されている(@needle氏のTweet)。
たとえば、その開発部門は必要なマシンとして4TBのストレージを搭載したノートPC40台を要求したという。また、基本的なメンテナンス作業ですら、2、3日必要というスケジュールを出してくるそうだ。さらにネットワークモニタリングでは、この部門で定期的に数GBのデータトラフィックが発生していることが明らかになっていたという。
マネージャがこのことについて開発部門のスタッフに質問し、ストレージやサーバーに問題があるのであればAmazon(のクラウド)でサーバーやストレージを追加導入することは可能だと説明したところ、開発部門のスタッフは「必要なのはDropboxのサポートだ」と答えたという。実はこの開発部門では、データベース全体をDropboxのストレージ内に保存していたという。
このチームが開発していたアプリケーションはクラウドサービスのHeroku上で動作しており、インスタンスの起動毎にDropboxからデータベースファイルをダウンロードするという仕様になっていたそうだ(Herokuのインスタンスでは再起動時にローカルストレージがすべて削除されるためだと思われる)。確認したところ、このために使われていたDropboxアカウントでは497TBもの容量が使われていたという。さらに、開発部門のスタッフらは開発用マシンでもこのデータベースファイルを同期させており、Dropboxでバージョン管理も行っているような状況だったそうだ。
なお、Dropboxの利用料金は「数千」(単位は不明)だったという。
Anonymous Coward曰く、
中国・甘粛省の公立図書館が「政府に批判的な書物」を燃やして処分していたことが発覚、中国でも批判が出ているという( ニューズウィーク日本版)。
なお、地元政府は、図書館の職員らが「規則に従って書物を処分せず、65冊の違法な書籍を図書館前の小さな広場で燃やした」ことから処罰する方針だという。そこ?
中国政府は最近言論・思想統制を強めており、政権とは異なる主張・思想を広く弾圧しているそうで、一部からはその弾圧について「毛沢東を超えた」いう声も出ているという(JBpress、SankeiBiz)。
Anonymous Coward曰く、
Googleが12月12日、スマートフォン向けのリアルタイム翻訳機能の提供を開始した( 朝日新聞、CNET Japan)。
「Googleアシスタント」の音声通訳機能として提供されるもので、端末に向かって話した言葉を指定した言語に翻訳して表示するとともに音声で再生する。対応する言語は44言語で、Androidだけでなく、iOSでも利用できる。
Anonymous Coward曰く、
先日、ディズニーのアニメ映画「アナと雪の女王2」(アナ雪2)に対する「ステルスマーケティング(ステマ)」疑惑があったが、これについて12月11日、ウォルト・ディズニー・ジャパンが謝罪を行った。公表された謝罪文では、「本件を含む類似の案件」について言及されており、アナ雪2以外の「ステマ」についても暗にディズニーが認めた形になる(ITmedia)
なお、山本一郎氏によるとアナ雪2のステマには電通が関与しているらしいが、この件の報道は相当厳重に報道規制・箝口令されているという(Wall Street Journal、Wall Street Journalの記事を執筆したTakashi Mochizuki氏のTweet)。
日本地図センターの公式Twitterアカウントが「日本地図センター」のWeb検索結果で中国語のような説明文が表示されるリンクをクリックしないよう注意喚起をしたのだが、実際には検索エンジン側の問題ではなく、日本地図センターの公式サイト側でファイルが改ざんされたようだ。
サイトで使用しているjQueryのファイルに不正なコードを埋め込んで、そこから不正ページにリダイレクト。HTMLファイルなどは改ざんされておらず、cookieで2回目以降のアクセスを判定し、その場合はリダイレクトせず正しいページが表示されるようになっている。そのため、中の人はサーバーの改ざんが起きていることに気づきにくく、検索エンジン側のSEO汚染を疑ったのだろう。
その後、日本地図センターはWebサーバーが不正アクセスを受けたことを明らかにし、公式サイトを一時閉鎖している。
Anonymous Coward曰く、
Appleは2017年9月から、Web上のユーザーを追跡するターゲティング広告を制限する方針を取り始めた。たとえばSafariでは、「Intelligent Tracking Prevention」(ITP)というサードパーティーCookieをブロックする機能が導入されており、これによって広告企業はターゲティング広告のための情報の大部分を失うこととなった。その結果、Google Chromeで表示される広告に対する広告費は若干ながら上昇したのに対し、Safariでは大きく減少したという(GIGAZINE、The Information、Slashdot)。 。
また、Google Chromeをスマートフォンで使っているユーザーの場合、Web上での行動のうち79%を追跡できるが、iPhoneとSafariを使っているユーザーの場合、追跡できるのは全体の9%ほどしかないという。しかし、一般的に裕福とされるユーザーの多いiPhoneの所有者は広告主にとっては魅力的であり、加えてWeb分析サービスStatscounterによると、Safariは米国のモバイルブラウザ市場の53%を占めている。そのため、iPhoneユーザーに対しターゲット広告を出すための手法の開発が続けられているそうだ
計算機科学者とは、壊れていないものを修理する人々のことである