特定電子メール法の改正で「広告お断り」表示が必須になった? 35
ま、抜け道はありそうですが…… 部門より
あるAnonymous Coward 曰く、
昨年末に 特定電子メール法の改正が施行されたが、 日経BPの記事 によれば、この改正により、広告メールの受信を望まない人は、ネット上に掲載するメールアドレスのそばに 「広告お断り」と明記しなければいけなくなったとのことである。義務ではないが、 迷惑メールの送り付けを拒否するためにはメールアドレスのそばに上記の表示が必要になったとのことである。 逆に言えば、お断り表示がなければ送っていいことになるわけだが、何の意味があるのかさっぱり分からない。
とのこと。ただしこの記事の4ページ目には
同意なく広告メールを送信してかまわない対象を、「Webサイトなどでメールアドレスを公開している事業者(団体・営業を営む個人)」に限定している。(営業を行わない)個人のメールアドレスに送り付けることは禁止である。
とあります。営業を営まない個人は対象外のようです。また総務省のガイドライン(PDF形式)によると、
正当な営業活動の一環として事業者間(BtoB)で電子メールを送受信する場合に、ウェブサイト等でメールアドレスを公開している事業者に対してビジネス向けサービス・製品の広告・宣伝メールを送信することは実態的に行われており、ビジネス慣習上も一定の範囲で認められているものと考えられる。また、そもそも電子メールアドレスの公表は、基本的に、電子メールを受け取るために行われるものである。
とのこと。文字通りに解釈すれば、企業のWebページなどに表示された問い合わせ先にならば、特に「お断り」表示のない限り、広告宣伝メールを送ってもかまわない、と言っているように思えます。が、若干解釈に迷う部分がありますので、ぜひ識者のコメント求む。個人的には、オフィス宛でも各種勧誘は勘弁願いたいところですが……。
オプトイン方式の導入でも話題になったこの改正。法律はできたけれど、運用面では整理しなくてはいけない論点がまだまだありそうです。
悪魔の証明 (スコア:2, 興味深い)
自分のメールアドレスが露出しているところすべてに「広告お断り」を書かなければならないのだろうか.
広告メールを送ってくる業者を訴えたとして,もれなく,くまなく,「広告お断り」と書いていることを証明しなければならないのだろうか.
屍体メモ [windy.cx]
Re:悪魔の証明 (スコア:3, 参考になる)
> 広告メールを送ってくる業者を訴えたとして,もれなく,くまなく,「広告お断り」と書いていることを証明しなければならないのだろうか.
とりあえず伝言ゲームにならないように
http://www.soumu.go.jp/s-news/2008/pdf/081114_4_bs1.pdf [soumu.go.jp]
嫁。11ページらへん。
自分のメルアド晒しておいて「メール送んなコラ」はないだろ、という理屈。しかしオプトアウトはできるんで、言ってみれば法改正によって変化してないってだけ。法改正のメリットを享受してない程度で悪魔の証明だので騒ぐのは格好悪い。
で、ここから本論。しかし上記の理屈が通る(オプトインの例外)のは自己のメールアドレスを公表している団体、営業を営む個人」が対象であって、非営利な個人はオプトインの対象ですよ。
日経の記事はフリー記者だろうからお断りの表示も要るんだろうけど、範囲も明確にせず騒ぐのはいかがなものかと。
Re:悪魔の証明 (スコア:2, おもしろおかしい)
koukokuokotowari@****.***
にしてみると幸せになれますかね。
答えはある。それを見つける能力が無いだけだ。
Re:悪魔の証明 (スコア:1)
これまであまり必要性が見いだせなかった「日本語JPドメイン名 [xn--wgv71a119e.jp]」が必要とされる時代がやってきたのですね。「foo@広告お断り.jp [xn--t8j0g311ictic4i.jp]」なら常に明示できますよ。
# 先にスパマーに抑えられたりして・・・
Re:悪魔の証明 (スコア:1)
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Re:悪魔の証明 (スコア:1)
広告お断りって書かなければ「今までどおり」なんだから、書く必要無いんじゃないか?
Re: (スコア:0)
法制化されたんだから堂々と書いていいんじゃないでしょうか。
「必須になった」という表現に違和感が (スコア:1)
これは、botや無作為のスパムメールとは分けて考えなければならないですよね。
これまでも業者がHPからメールアドレスを収集して営業メールを送る、という行為が当たり前に行われていましたが、今後は断り書きを入れた場合、特定電子メール法によって、純粋な(悪意に基づかない)営業行為を行っている業者はそこにメールを送ることができなくなる。
ただそれだけのことであって、悪意のスパムメールを基準に「効果がない」という話にしたらキリがないと思います。
「広告お断りって書いてないじゃないか!」なんて言ってくる会社の商品・企画なんて使いませんし。
いずれにせよ、「必須になった」というタイトルの表現は誤解を招くと思います。
ただルールを法律が明示しただけでは。
Re:悪魔の証明 (スコア:1)
って、それじゃぁ自分のとこだけ表示が変わるだけか
悪魔の証明は必要無い (スコア:1)
もし裁判になった場合。
まず、原告の主張は、「私がインターネットで公開しているメールアドレスには全部『お断り』の表示をしている。」ですね。
ここで重要なのは、インターネット全体ではなく、自分が公開してる部分だけ済むわけですから、悪魔の証明は必要無い。
施行規則には「自己の電子メールアドレスをインターネットを利用して公衆が閲覧することができる状態に置く方法とする。」と書かれていますから、第三者が公開したものは含まれないのです。
で、訴えられたほうは「本人が『お断りなし』のメールアドレスを公開していた証拠」を具体的に示すか、「本人が公開した訳ではないが、本人が公開したと誤解してしまった証拠」を示すしかない。
訴えたほうにミスがなければ、「本人が公開した『お断りなし』のメールアドレスの公開場所」は有るわけ無いので、後者の誤解してしまったという所が焦点になるかと思います。
「本人が公開したと誤解した」部分の内容によって、故意か過失かの判断が行われ、有罪か無罪かが決まるでしょう。
また、本人に無断でメールアドレスを公開した第三者に対しては別途裁判を行う事が必要かと思われます。
これは、迷惑メール規制法とは別の法律になるかと思われます。
過去ログはどうなる? (スコア:2, 興味深い)
過去の掲示板への書込、NetNews への投稿、archive.org や魚拓に
残された過去ページ、さらに紙なんてどうしようもない…
archive.org は第3者による公開かも知れないけど、
掲示板は自分による書き込みだし。
TomOne
Webに表示させてるアドレス (スコア:1, すばらしい洞察)
本当に用事のある人間にはmailtoタグで送らせればいいんだから、時々アドレスが変わっても問題なかろう。
有効なアドレスを適宜変えて、表示もそれにあわせて変えるくらいなら、自動化できるだろうし。
迷惑メールの予防に一番効果的なのは、有効なアドレスを知られないことに尽きると思うのだが。
少なくとも日本語で何か表示しても海外からの収集ボットには何の意味もないよね。
Re: (スコア:0)
俺俺詐欺の温床になりそうな予感。
学術業界涙目 (スコア:1)
大学でも公的研究機関でも、研究者が自分の研究室や研究内容を紹介しているサイトは山ほどありますが、多くの場合連絡先として email アドレスを載せてます。これはもちろん、業務として使うためのアドレスです。
コレ全部、対象なの?
Re:学術業界涙目 (スコア:1)
その程度の更新すら躊躇うようなサイトなら閉じちゃってもいいんじゃないでしょうか。
Re: (スコア:0)
発表のお申し込みは スパム太郎(foo@bar.baz (広告のご送付はご遠慮下さい)) までお送り下さい。
とか、
If you have any questions about submission, please contact the
workshop chair (foo@bar.baz (do not send any advertisements)).
とか。
しかも、会議の論文募集なんかだと、「周知お願いします」と 同業者にばらまいてますし。 周知のお願いが来たら、とりあえず関係サイトに掲載したり、関係MLに流したり。 関係MLで周知したお知らせの過去ログをWebで閲覧できるシステムもざらですし。
と、考えていくと過去にどこにばらまいたかまでチェックしなきゃならないのは結構な悪夢かと。
Re: (スコア:0)
Re:学術業界涙目 (スコア:1, 参考になる)
大学の研究者じゃありませんが、当然spamが来ることを予想して専用エイリアスを載せるようにしています。もっともあるバカが勝手にさらしてくれたせいで本来のアドレスにも毎日数十通程度はspamが来るんですが。Webにはボットには解釈できないようにして(アクセシビリティとの両立に悩んだけれど)また別のアドレスが書いてあり、そっちには全然来ませんね。
論文に載せた方のエイリアスにはドイツ語spamが結構多いような。いずれにせよフィルタリングしてspam箱直行にしておき、だいたい毎日1回チェックしてます。100通足らずの Subject: を眺めるだけならどうということもありません。
Re: (スコア:0)
別に書かなくて良いよ。
広告もらう程度良いじゃないか。
Re: (スコア:0)
>連絡先として email アドレスを載せてます。これはもちろん、業務として使うためのアドレスです。
>コレ全部、対象なの?
ガイドラインを読んでご自分で判断できない大学関係者は載せないほうがいいかもね。
http://www.soumu.go.jp/joho_tsusin/d_syohi/pdf/m_mail_081114_1.pdf [soumu.go.jp]
15ページ目くらいに書いてあります。
広告送るならカネ送れ (スコア:1, おもしろおかしい)
いっそ、メールアドレスに値段を書いておくと広告1通毎にそれだけのお金が
送信者からもらえるというのはどうでしょうかね。
広告お断りな人でも1通1万円くらいもらえるなら受け取るだけ受け取ってもいいんじゃないですか?
# まぁそれを強制するシステムの難度が異常に高いけど^^;
まさか受け取らないと摘発される? (スコア:1)
きっと、隣の国の 迷惑メール送信業者から、大量の賄賂が届いて
こんな規則になったのではないだろうか?
Re: (スコア:0)
そこを詳しく。きちんと引用して「ここだ」と指摘してください。
法整備はいいけど (スコア:1)
実際に違法SPAM送信者を捕まえないと意味がないのよね……。
「送るなよ?絶対に送るなよ?」と言ってるだけですもの、今はまだ。
試しに (スコア:0)
slashdot@example.com
広告お断り
Re: (スコア:0)
#slashdot@example.com.nospam なんてのもあったな…
効果は無い (スコア:0)
一般ユーザに対して無駄に長い情報を見させるだけの話かと。
#WEBサイトに一~二箇所ある、注意書きあたりに書いておくのに便利になった程度か?
広告お断り.jp (スコア:0)
って、ドメインでアドレス持てばいいんじゃないか?
と思い、検索してみたら取れる模様。
よく記事を見直してみると
「迷惑メールお断り」「広告メールお断り」などの
表記のぶれがある。
何だか馬鹿らしくなってドメイン取るのやめた。
Re:広告お断り.jp (スコア:2, おもしろおかしい)
いっそのこと「メールお断り.jp」ドメインにしてしまえば。
Re: (スコア:0)
「広告お断り」にならないとダメなのでは? と言おうと思ったら、自由度は高いみたいですね。
総務省のガイドライン(PDF形式) [soumu.go.jp]のP.16より
Re:広告お断り.jp (スコア:1)
「気に入らないメールお断り」で全てくくれるかも。
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Tsukitomo(月友)
そもそも (スコア:0)
ってのは「広告メール」を受け取るために公開しているわけじゃないと思うのだが。
骨抜きのための条項だよね、これ。
Re:そもそも (スコア:2, 参考になる)
当然ユーザーなどからの問い合わせを受けるって言うのも重要ですが、
「うちの会社でこんな技術作りました、使ってみませんか?」とか
「こんな製品作りましたが買ってもらえませんか?」とか
そういうのもWelcomeです。
どっちかって言うとビジネスに結びついた件数はそういう売り込みの方が多いですね。
--数年前のことなのでIDでいいか
Re:そもそも (スコア:2, 参考になる)
自力で情報収集ができて、問い合わせの処理件数も多い企業さんなんかだと、直接の用件のある相手以外からはメールを一切受け取りたくないという気持ちもわかりますが。
うちみたいな中小企業の場合、メールで飛び込んでくる情報も大事です。
このガイドラインでいう「広告メール」は「営業的な内容を含む」メールという割と包括的な内容なので、業務に関係する製品やサービスの売り込みや展示会へのお誘いのメールなんかも含まれてますよね。
必ずしも全部が有用では無いですが、中にはその後のビジネスに繋がったり、情報源として有用なものも(少しは)あるので、むげに「お断り」を書いておこうとは思わないです。
電話がかかってくるよりはメールの方がずっとありがたいですし。
#広告メールの中には勿論スパムのたぐいが含まれる…というか大半ですが、もとよりアドレスを晒している時点で覚悟してますし、そもそもそっちは「お断り」を書いたところで止まるわけもないでしょうしね。