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Google

グーグル日本法人「急上昇ワード」の汚い宣伝手法で自滅 130

ストーリー by soara
一線を越えてしまった 部門より

Anonymous Toward 曰く、

2月10日の午後、グーグル日本の公式ブログに「Google のマーケティング活動について」という告知が出た。「お詫びするとともに、再発防止に向けて、透明性の高いコミュニケーションに努めてまいります」と結ばれているのだが、何のことやら意味がわからない。どうやらこれは、TechCrunchの記事「Yahooからの市場奪取に向けて手段を選ばぬGoogle、PayPerPostキャンペーンを採用」で指摘された、Pay-Per-Post手法による宣伝キャンペーンを中止したという話のようだ。CNET Japanの記事がこの顛末を伝えている。

経緯をたどると、2月9日の時点でネタフルがレポートしていたように、Googleは「急上昇ワード」の宣伝のために、ブロガーにお金を払って口コミ記事を書かせるバズマーケティング手法「CyberBuzz」(サイバーエージェントの子会社のサービス)を実施していた。「急上昇ワードランキング ブログパーツ CyberBuzz」でブログ検索すると、お金をもらって書いたと思われる提灯ブログが大量にヒットする(事例1事例2事例3)状態だった。米国では同様の手法を用いる「PayPerPost」が、Webの検索結果にspamまがいのゴミをまき散らすことになりかねないとして、以前からGoogleに問題視されていた。2007年11月には、「PayPerPost参加ブログ、Googleから締め出される」、「ページランクがゼロになり途方に暮れるPayPerPostユーザーたち」という記事が出ていた。今回のグーグル日本法人の行為が、Asiajinのサイトで「Google Japan Buys Dirty Pay-Per-Post Links(Google日本が汚いPay-Per-Postリンクを買う)」として英文でレポートされると、TechCrunchの記事になり、急きょ当該キャンペーンの中止という展開になったようだ。

CNET Japanの記事によると、この件についてグーグル日本法人は取材に応じ、「急上昇ワードランキングのブログパーツをプロモーションするにあたって、ブログを使ったクチコミマーケティング手法が有効であると考えた」「ブロガーに対してメディア掲載費を支払った」と答えたそうだ。これが、Google自身のウェブマスター向けガイドラインに違反していることを認め、キャンペーンを中止したという。既に書かれたブログについては削除または修正を依頼していくとのことだが、Googleは「ガイドラインに違反する行為が認められた場合には、適切な処置を行うことがある」としているのだそうで、削除や修正に応じない場合、参加したブロガーらがページランク引き下げあるいは検索インデックスからの削除といった被害に遭うおそれがあるようだ。

こうした、検索のランキングを人為的に上昇させようとする行為に対するGoogleの厳しい考え方は、Google Japan Blogの「PageRankの計算に使われるリンクを売り買いすることについて [前段]」と同 [後段]に詳しく説明されており、次のように書かれているのだが、まさにこれをグーグル日本法人自身がやってしまったわけだ。

残念なことに、ウェブマスターの方々のなかに、検索エンジンのランキングを操作する目的でリンクの売買を行う方もいて、私たちはインデックスの質を守るために対策を行うことがあります。PageRank を渡すリンクの売買は、Google の ウェブマスター向けガイドライン 違反になります。その理由は、売買されたリンクは次のような理由から、的確な検索結果を提供する妨げになることがあるからです。

  • 不正確である: 偽りの人気度を示しており、そのサイトが本来持つ評価、関連性、信用に基づいていない。
  • 不公平である: 自然発生的であるはずの検索結果の中で、資金力のあるサイトに不当に有利になってしまう。

TechCrunchの記事には「日本では米国におけるほどPayPerPostに対する風当たりは強くない」とあるのだが、はたしてそうだろうか。確かに従来、マスコミでブログが取り上げられるときは、「口コミマーケティングで新しいビジネス」という形で取り上げられることが多かった。また、Googleの今回の告知文に対する反応を見てまわると、例えば、Webプランナーの美谷広海氏のブログでは、「ほかならぬグーグルこそが、AdSenseによりブログをプロモーション活動のメディアとして活用してきた」「プロモーション活動でブログを活用することは広く行われていることですし、AdSenseなどを通じてブログとの関係が深いグーグル」と書かれており、何が問題とされているのかあまり理解されていないようだ。

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  • あー (スコア:5, すばらしい洞察)

    by Elbereth (17793) on 2009年02月11日 21時22分 (#1511521)
    たまたま本社の方まで聞こえたから今回は話が進んだけど、
    これ日本ローカルで(たとえばストリートビューアのように)騒いでても
    日本法人はシカトこいてたんだろうねー。

    と思われてもおかしくはないな。

    Gの日本法人は、多分自分たちでは普通に何ら問題ないビジネスをしていると
    思っていて、何がよくて何がいけないかを本当に分かっていないんじゃないかな。
    今回も本社のガイドラインに違反してたから止められてしまったけど、
    本当のところ、どうしてそういうガイドラインがあって、
    何がよくて何が悪いのか理解してないんじゃないかな?
    多分近いうちにまた同じようなことしてトラブルになると思うよ。
    • Re:あー (スコア:2, 参考になる)

      by Anonymous Coward on 2009年02月11日 23時19分 (#1511607)

      某国でのGじゃないですが、大手の駐在員さんらの嘆き的な話(グチ)を日々聞く機会がありまして・・・。
      状況が似てるのかもなぁ、なんて考えたりしました。

      日本法人はただの支社で、本社がすべて決めてしまい、そのお手伝いや連絡報告だけで、
      ほとんど何も権限無いのかもしれません。

      特に支社採用の支社勤務の方が本社から派遣された腰掛けだけど採用権限がある駐在員や
      こちらの人事にも口を出せる本社の本社社員にマイナス情報や苦情を言ったり意見を言うのって
      相当勇気がいる職場「もある」らしいので。

      駐在の場合は苦情を言ったのが原因で左遷されたり、現地採用だと意見言ったら邪魔だってことで
      簡単に解雇されたりしかねませんし。
      穏便に時間が過ぎればいいんです、何もしたくないです、みたいな。

      ということで、特に期間雇用と首切りが当たり前の外資企業の支社に期待はしない方がいいかもしれません・・・よ?

      親コメント
      • Re:あー (スコア:3, すばらしい洞察)

        by Anonymous Coward on 2009年02月12日 2時33分 (#1511679)

        >日本法人はただの支社で、本社がすべて決めてしまい、そのお手伝いや連絡報告だけで、ほとんど何も権限無いのかもしれません。
        だったら、むしろこんなことにはならないと思うのだが。
        分ってないやつに権限を与えると、こうなるって例じゃないのか?

        親コメント
  • by Anonymous Coward on 2009年02月11日 21時44分 (#1511549)

    グーグル日本法人の新社長に辻野晃一郎氏 [impress.co.jp]

    グーグル入社以前は、ソニーでVAIO PC事業創業期の事業責任者を務めたほか、ホームビデオ、パーソナルオーディオなどのカンパニープレジデントを歴任してきた。

    あーソニー仕込みのマーケティング手法じゃしょうがないな。

    ネットもメディアも高木浩光 [takagi-hiromitsu.jp]も、そしてグーグル日本法人自身の内部も、ストリートビュー破壊工作員でウヨウヨしてるように思う。
    もうこうなると誰もあてにはできない。
    ユーザーが立ち上がるしかない。
    俺等自身が、グーグルこそが本当に面白い、本当に価値のある、本当に革新的なエンターテイメント検索であることを世の中に伝えていかなければならない!!
    俺は行動を開始した。

    (参考)【GK】Yahoo!ニュースにID搭載【バレバレ】 [hatena.ne.jp]

  • by Anonymous Coward on 2009年02月11日 22時24分 (#1511567)

    Googleは他の事例と同様に、GoogleをGoogle八分にすれば公平ですね。

  • by benjamin (3598) on 2009年02月11日 21時46分 (#1511551)

    タレコミ文の最後に出てくる
    「何が問題とされているのかあまり理解されていないようだ」という一文は
    美谷広海氏のブログ [pasonatech.co.jp]の当該記事をちゃんと読んで書かれたのかな?
    そのブログにはこう書かれているので、理解されていると思うんですけどね。

    そこで例えば「やらせ番組をつくった」ということなら、問題の所在が明らかになるのですが、
    グーグルの謝罪記事は情報量が少なすぎて、そういうふうにとられかねません。

    Pay Per Post広告について触れていないため分かりにくい説明になっているだけでなく、
    非常に誤解を招きやすい文章です。

    --
    =^..^=
    Enjoy Computing, Skiing, as much as Horse Racing.
    • by Anonymous Coward on 2009年02月12日 0時44分 (#1511648)
      #元記事の投稿者でも何でもないですが。

      いやもう、何というかね。
      何がどうとか、何処がどうとか、そういう次元じゃない気がするんだよね。
      今の時代に”情報”を取り扱うことの責任や影響の大きさを理解していないんじゃないかと思んだよね。
      先進的な技術を積極的に取り入れて斬新なサービスを次々と打ち出す力は確かに凄いと思うよ。
      そういう能力に対しては評価を惜しまないよ。
      しかしね、想像力が欠如しているというか感性が貧しいというか、人間としての総合力でたとえると明らかに未熟なガキンチョのレベルなんだよね、GoogleJapanの言動って。

      ただ、手にした暴力的なまでのパワーを好き勝手に振り回してるだけ。
      それで誰かに迷惑がかかろうが、傷つこうが、知ったこっちゃない。
      自分たちがヤバくなったら(あるいはヤバそうになったら)知らん顔してやり過ごす。
      やり過ごすのが無理になったら言い訳を考える。
      そのレベル。

      具体的に議論したりする相手ですらない。
      GoogleJapanはそういった能力を持ち合わせていないんじゃないかと思う。
      親コメント
  • by Anonymous Coward on 2009年02月11日 23時07分 (#1511597)

    Firefox使いのおいらは、このニュースであの急上昇ワード?だかを含めてあぼーんした。

    ソースを覗いてみたらなぜか改行無しの一行ソースだったので(難読化?)、ソース構成の分析はFirebugにやらせて、みつけたDIVタグのidをStylishでdisplay:none !important;。むかしからのGoogleの顔に戻った。

    …こんなことやらせんなよ。すくなくともYahooよりシンプルで強力っていう機能美が好きだったのに、いつのまにか俗物根性にまみれやがって。悲しいね。

  • by PuckWing (31909) on 2009年02月11日 21時50分 (#1511554) 日記

    >「日本では米国におけるほどPayPerPostに対する風当たりは強くない」

    一部のしかし少数ではないコミュニティを中心に「嫌儲 [wikipedia.org]」という語彙があって,人気ブログでも,コンテンツに比して“必要以上に”儲けていると非難の対象となるお国柄で,企業が検索結果の売買なんかばれたら大変なことになることはわかりそうなのに・・・。まして,Googleともなれば火に油を注ぐようなもの。

    Google 日本法人はローカルなネットコミュニティの分析をおこなっていないのでしょうか?

    • pay-per-postの問題点と、日本で「嫌儲」が生ずる原因は別ものではないでしょうか。

      人気ブログでも,コンテンツに比して“必要以上に”儲けていると非難の対象となるお国柄

      2ちゃんねるからの転載で成り立っているものが「嫌儲」されるのは、他人のふんどしで儲けていることに対する反発ではないでしょうか。そのことと、pay-per-postの問題点とは何も関係がないように思います。

      親コメント
  • 自己制裁? (スコア:3, 興味深い)

    by hanabusa akira (5852) on 2009年02月12日 16時10分 (#1512041)
    2/12現在、Google.co.jpのページランクが9から5に下がっているそうです
    CNETで報じられています
    「Google Japanのページランクが9から5に大幅下落」 [cnet.com]
    [参考]GoogleがGoogleにPageRank変更のペナルティ? [cnet.com]
    ただし、今回の件と関係があるかは不明とのことです
  • 実際問題出てくるのはあんまり気にならないワードばっかりで、意味あるのかなと思ってしまう
    • つか、こんな低レベルな「急上昇ワード」を、
      こんな低レベルな「手法」で広めようとするGoogle日本法人だいじょうぶか?
      本国Googleに比べてあまりに社員のレベルが低すぎないか?
      と心配になってしまう。
      親コメント
    • 最近は昼のワイドショーでmixiの「注目のキーワード」が紹介されたりしますからね。
      そういうところへの露出による広告効果を考えるのは当然だと思います。

      たしかに面白いし、日記を書くネタにはなるかもしれないけど、
      ひとたびあがったキーワードはそれによって指数的にあがってしまうし、
      そこにブームを作り出そうという何らかの商業的な意図が働くと一気にしらけてしまうという。
      無視しようにも、関連したブログ記事がそのたびに検索結果に反映されてしまうとなると、少しめんどくさいんですよね。

      ひねくれてますかね。

      親コメント
  • by Anonymous Coward on 2009年02月12日 3時42分 (#1511698)
    最後に記事を紹介いただいた美谷です。 少し書いた内容がわかりにくかったですかね。 指摘したのが、Google公式ブログの記事が、非常にあいまいで不透明であり、 ブログを使ったマーケティング自体が否定的にとらえられかねない書き方に なっている、ということです。 PPP広告を利用することは、マーケティング手法のひとつとしてあり (効果的であるかどうかは別として)と考えていますが、キャンペーン中止後の対応が、 キャンペーン以上に不透明で分かりにくいものになっているのが気になっています。
    • by Anonymous Toward (37729) on 2009年02月12日 6時40分 (#1511723)

      PPP広告を利用することは、マーケティング手法のひとつとしてあり (効果的であるかどうかは別として)と考えています

      やはり何が問題とされているのかおわかりでないのではないでしょうか。Googleは(少なくとも米国本社は)pay-per-post自体を「不正確」で「不公平」なものとして明確に否定しています。Googleはrel="nofollow"を入れておく回避策を提供していますが、だからといって、rel="nofollow"を入れたらpay-per-postマーケティングをやってよいとGoogleが考えているわけじゃないでしょう。

      少し書いた内容がわかりにくかったですかね。

      ならば、あなた自身は、何が問題とされていると理解したのか、それをお書きになったらよろしいのでは。

      親コメント
    • 参考までに、PPP広告も別に悪くない、と思われるのは何故かを教えて頂けませんか?
      もしくは、「良いPPP」「悪いPPP」が存在する、ということでしょうか?

      圧倒的多数であるところの、潜在ターゲット * 以外 * の人が迷惑しない広告方法があればいいと思ってます。

      親コメント
  • 内容はともかくとして (スコア:1, すばらしい洞察)

    by Anonymous Coward on 2009年02月11日 21時22分 (#1511520)
    このタイトルは少々、扇情的すぎないか? 冷静さに欠けているし、スラドらしくないと思う。
  • by Anonymous Coward on 2009年02月11日 21時32分 (#1511537)

    これだけ「工作員乙」言われて、広告主はもとよりブロガーまで叩かれて炎上・信頼失墜するのに。
    この広告手法はそれを差し引いても効果が上がるもんなんですかね?

    /*
    ライトユーザー層は口コミマーケティングしか通用しないのは認めよう。Googleが、Yahoo!を競合としたときはなおのこと、「yahooでのフリーメールの取り方を教えてくれる仲の良いお友達」に対抗する必要がある。
    */

  • by Anonymous Coward on 2009年02月11日 21時41分 (#1511544)
    アホはグーグルジャパンで。おいらはサイバーなんとかってだけで穿った見方をします
  • by Anonymous Coward on 2009年02月11日 22時16分 (#1511563)

    以前

    http://srad.jp/comments.pl?sid=438368&cid=1509051 [srad.jp]

    の書き込みをしたACです。

    今確認したところ、myloのnetfrontで快適に検索ができるようになりました。
    うざい急上昇ワードも消えて、一粒で二度おいしいとはまさにこのことか。

    このような形で問題を解決なさるとは、さすがはgoogle様。感謝感謝です。

    # 今日は皮肉しか言う気がせん、、、

  • こ、これは (スコア:1, おもしろおかしい)

    by Anonymous Coward on 2009年02月11日 22時59分 (#1511592)

    「Google Japan自身による、金で買えるブロガーをあぶり出すハニーポットだったんだよ!」
    「な、なんだってーー!!」(AA略)

    • Re:こ、これは (スコア:3, おもしろおかしい)

      by Dumarest (25156) on 2009年02月11日 23時29分 (#1511611) 日記

      Yahooで検索
      急上昇ワードランキング ブログパーツ CyberBuzz -謝罪
      検索した結果  約29,900件

      今回の報酬が1万円だったとして、3億ですか。。。。
      『要注意ブロガーを含むリスト』を入手できるなら費用対効果高かったかも。

      #まぁYahooは同じリストを無料で手に入れたんですがねw

      親コメント
  • by Anonymous Coward on 2009年02月12日 0時00分 (#1511631)

    既に書かれたブログについては削除または修正を依頼していくとのことだが・・・削除や修正に応じない場合、参加したブロガーらがページランク引き下げあるいは検索インデックスからの削除といった被害に遭うおそれがある

    どうやって連絡をとるのだろう?
    連絡がとれなかった人たちは・・・Google八分の刑ですか。

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クラックを法規制強化で止められると思ってる奴は頭がおかしい -- あるアレゲ人

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