Ethernetケーブルは自作する? 購入する? 113
ストーリー by soara
安心はお金で買えるか 部門より
安心はお金で買えるか 部門より
あるAnonymous Coward 曰く、
本家/.「Handmade vs. Commercially Produced Ethernet Cables」より。
自分がITを担当しているサテライトオフィスにはT1回線が引かれている。VPNを通して大容量データを本社へ転送するなど仕事上欠かせないものとなっており、最近20Mbit回線にアップグレードすることが決定した。サテライトオフィスのIT担当は自分だけなので、ISPボックスからサーバールームに線を引くためにCat6ケーブルを一巻き買ってきた。
回線を引く計画とケーブル購入の旨を本社の上司に伝えたところ(Time Domain Reflectometerテストをパスするくらいの)品質の良いケーブルを自作するのは不可能に近いという返信が送られてきた。上司曰く、自作ケーブルでは回線が死んだり、特殊なイーサネットジャックや特別なケーブルを要するとのことで、Belkinの一番安いケーブルの方がはるかにマシだとまで言っていた。
自分は自作パッチケーブルで今まで問題があったことなどないのだが、皆はどう思われるだろうか? ケーブルは自作する? それともそこをぐっとこらえて購入するだろうか?
本家/.では「時給が20ドル以下なら自作も費用対効果が高いかもしれないが、時給20ドル以上ならば買う方が良い」といった意見や「時給が20ドル以上でも、それに見合う以上(のコスト効率)でケーブルが作れる上、無駄なケーブルが出ない方がいい」といった意見などが寄せられている。皆様の周りではどうでしょうか?
品質の高いものを自作するのは難しい (スコア:5, 興味深い)
先日どこだったかのストーリーでもケーブル品質についてのコメントがありましたが、ギガE 時代においてはもはや品質の高いものを自作するのは難しい [homeip.net]そうなので、自作はしないが吉と思います。少なくともちゃんとしたテスターでの品質テストはするべきでしょう。
Re:品質の高いものを自作するのは難しい (スコア:3, 参考になる)
Re:品質の高いものを自作するのは難しい (スコア:1)
> ギガE 時代においてはもはや品質の高いものを自作するのは難しい
10BASE-T, 100BASE-TX 時代は、1,2,3,6 以外は使ってなかったので、いいかげんに繋いで自作してました。なので、それらは 1000BASE-T になって、全滅でした。(てゆーか、CAT-3, CAT-5 だったので、同じ事ですが)
電話用の4芯ケーブルを使って、5cm とか 10cm くらいのケーブルを自作すると、スタックに積んだ HUB を繋ぐのに便利だったんですけど、同じく全滅。(そんな HUB もう、使ってないし)
Re:品質の高いものを自作するのは難しい (スコア:1)
そして、ひとたび Ethernet ケーブルを自作してしまえば、必ず誰か
GbE を通そうとする人が出てくる。(そしてトラブルが起こる。)
昔ギガビットネットワークの測定をしておりました (スコア:5, 参考になる)
二台のマシンをクロス、ないしは、3Com のスイッチを介し接続しどの
くらい速度が出るのかという実験です。この実験では、OSのチューニング
などを繰り返した末の結果として、平均して960Mbps程度の速度を出せる
ことがわかりました。
この環境では、性能を出すため、自作ケーブル1mを10mに置き換えて
とぐろ巻きにしたり、既成ケーブルを使ったり、ケーブルを作り直したり
してみましたが、この最大値はかわることはありませんでした。
この結果から、ケーブルの品質が帯域幅に与える影響は低いとの結論に
至りました。
もともとルータやスイッチというのはパケットがあふれれば廃棄する性質を
持っているものです。ですから、タレコミ元となっている20Mbps程度の
帯域幅でしたら、はっきりいって自作ケーブルの品質によるパケットロス
よりも、ネットワークの帯域幅を超えることによって生ずるパケットロス
のほうがはるかに大きいと思われます。
結論として、ケーブルをむきすぎる、などの不良ケーブルは論外にしても、
ほとんどの利用では手でケーブルを作ったところでネットワークの性能が
低下することはありません。
例外として、コアエッジルータの接続では、常に帯域幅いっぱいを使い
切れるのが常識で、帯域幅をあふれた場合にはトランキングを増やして対応
する場合もあるでしょう。このような環境では、960Mbps では駄目な場合
もあるでしょうが、こんなシビアな環境では光ファイバを使うでしょうから
そもそも議論の対象にはならないですね。
Re:問題はコネクタ部 (スコア:5, 興味深い)
Gigabit Ethernet では周波数が高いため、よりの戻し量をかえる
ことで、Fast Ethernet と比較して顕著にアナログの信号レベルが
低下する点については先に、品質の高いものを自作するのは難しい [homeip.net] で
紹介されている通りだと思います。
ただ、アナログ特性が変化しても、ビットレートやパケットロス率に
影響を与えることはなく、一定品質以上であれば安定した通信を行う
ことが可能というのが元の趣旨です。
上司が部下の説得のため、信号特性の話を持ち出しているのは誤りではない
かと考えていますが、ただ、引っこ抜いたら抜けちゃうようなケーブルが作られて
しまうことが頻繁にあるのも事実ですから、(個人的には)ケーブルは出来合い
を使うべきであるという主張に異論はありません。
ラボで管理されているなど自分で圧着しなおせるものならどちらでもよいと
思いますし、データーセンタのサーバ間接続を自分でやっちゃまずいでしょう。
タレコミのケースでは、ブランチの規模や障害発生による経済損失のでかさに
依存するでしょうね。
Re:超高周波舐めてます?(Re:問題はコネクタ部 (スコア:3, 参考になる)
>素人が真似してもいいような中身ではない。
もともと「電話線でお手軽ネット」から始まったもので、それを極限的に拡張した「ツイストペアでギガビット」がいかに難しいかはさんざん云われてきた通り。でもプロと言われる業者の末端の人も実はニワカだったり、市販のケーブルすべてが合格点と言いきれないのが現状。もしも作業従事者全員が免許制、かつ使用前に検査、許認可となって、そういうのまでダメ出ししてると、本当にネットというものが特別なものに神聖化されて、普及に大きな制約がかけられるのは避けられない。すごく高くて一般人には縁のないものになるかも。
#「DIYは100Mまで」というのも現実的かもしれない。実際ギガビットは個人的にはオススメしてない。
実際問題、「これは全部やり直しだね」と言ったところで、専門家に頼む費用は?自製なら誰がやるの?あなた一人で?ということで足踏み状態ということも。SOHOならちょっと高級な既製品でOKだけど、工事の規模が大きく予算も厳しいとなると手のつけようがない。
「普通のスキルの人が、いかにして合格レベルの仕事ができるか」がギガビット世代の大きな懸案で、コネクタやケーブルの仕様策定はともかく、現場レベルの環境整備が全く追いついていないというのが大問題。専門家以外でEthernetケーブルの品質の重要性に気づく人がまだ少ないからか。
やっぱり、アナライザの値段が高すぎなのが最大のネック。ヨドバシカメラ等で誰でも買える&使いこなせるアナライザが出れば…業者上がったり?それが問題か?
Re:超高周波舐めてます?(Re:問題はコネクタ部 (スコア:3, すばらしい洞察)
CAT6を必要とする1000BaseTXがどうなのかはわかりませんが、
少なくとも1000BaseTに関しては多少の工作精度で通信品質が
がかわることはありません。
理由としては、多少のアナログ特性のばらつきは、エコーキャンセラ
やクロストークキャンセラといったもので特性が補正され、計測
上特性が多少悪くても実際の通信ではほとんど影響を受けなく
なるからです。
それとも、1mm程度工作精度を変えてみてどのくらい通信速度
やビットエラーレートがかわるのか試されましたか? もし試さ
れたことがあるならNICの型番、ハブの型番を教えてください。
Re:問題はコネクタ部 (スコア:3, 参考になる)
補足:
ここで言った工作精度というのは自作の際の、コネクタにケーブルを接続する工作の精度のことです。
コネクタ自身のモールドの精度という意味ではありません。
あと、ツイストペアのよりがいかに大事かというのはプロの実験を見て貰うのが一番かな?
ここのページ↓の第24号に記載があります。
ツイストペアケーブルの撚り戻しが引き起こす ノイズ耐性の低下 [tsuko.co.jp]
ちなみに、ケーブルのよりを一箇所戻しただけで品質は悪化する、という部分も興味深かったです。
Re:問題はコネクタ部 (スコア:2)
これは大変興味深いですね。
データだけ見ると、撚り戻し量が 1mm 違おうがビットエラー率に
有為な差はなさそうですね。
Re:問題はコネクタ部 (スコア:2)
ノイズの問題が随分と指摘されていますが、Cat6ケーブルはシールドが
しっかりとされている印象があります。
例えば、シールドのしっかりしたCat6ケーブルを敷設し、そのうえで両端を
市販品または自作とした場合、両者のノイズから受ける影響の度合いには
有意の差が生じるのでしょうか?
単純に技術的な興味があるのでご教授頂ければ幸いです。
And now for something completely different...
Re:問題はコネクタ部 (スコア:2)
> ノイズの問題が随分と指摘されていますが、Cat6ケーブルはシールドがしっかりとされている印象があります。
え?
カテゴリー6は一般にシールド無しより対線(UTP)で、シールド付より対線(STP)とは別物でしょう? ですから、「ノイズ対策のシールドがしっかりしてる」なんてことは在り得ないのでは、と思いますが?
ケーブルを敷設する業者(単線命) (スコア:2, 興味深い)
ツイストペアのより線をないがしろにするところをよく見ます。
>>ちなみに、ケーブルのよりを一箇所戻しただけで品質は悪化する、という部分も興味深かったです。
これは10BASE-T全盛期のときからよく言われておりました。
その辺が理解できている業者が作るケーブルはコネクタソケット直前までよってあります。
(市販品でもより線がきっちりしているケーブルはあまり見かけない)
簡易テスター(ポータブルテスター)ではその辺の事情が数値としてでないので
難しいところなんですがノイズ対策としては非常に重要だったりします。
ちなみに、ケーブルは一度敷設すると25年は持つので大事にしてもらいなよ・・・・
って思って早13年 気がついたら光に置き換わってた・・・・なんてよくあります。
まとめ (スコア:3, 参考になる)
私の意見をまとめると以下となりますね。
が指摘されるが、実際にはケーブルの品質が原因であることは稀。
結線を間違えでもしない限り、性能を使いきれるものが出来る。
(ただし、ケーブルや端子は一流メーカー品であることが前提。)
特性のばらつきはインピータンスの不整合をもたらし、クロストーク
やエコーの発生原因になります。が、1000BaseTではこの問題を
解決するためにクロストークキャンセラやエコーキャンセラという
ASICの信号処理ベースの技術が導入されており、多少のインピータンス
ミスマッチングが通信性能に影響を与えることはほとんどない。
経験上ケーブルの品質で有為な差は無さそう。もしかすると、
10^(-10) とかそのくらいの割合でエラーが増えたりするかもしれないが、
そもそもIPネットワークなら 10^(-6) - 10^(-8) ぐらいの割合
で常にパケットロスがおきているため、実際この種のランダムエラー
の増加がネットワークの通信に影響を与えることは皆無と考えられる。
これ以上の信頼性が必要ならば光ファイバが必要。
異なるということは無いだろう。提示された資料では、蛍光灯
に近づけて差異があることを提示されているが、このような状況
にでもならない限りほとんど差はないということ。
敷設の2点間で電位差を生ずることがあり、通信に影響を与える場合があるため。
またノイズを拾う危険性が高くなるため。この点については
FDDIの時代から言われ続けていること。
性能に影響を与えることはありません。ただし、素人が作ったケーブル
は危険です。例えば、被覆をむきすぎているとか、奥まで差し込まれて
いないとか、圧着が弱いとか。仮に実信号を流してテストするテスター
を使っても、この種の(強度不足の)トラブルは測定できず、時間がたって
からリンク不良となるなど、問題が顕著化することもある。
べきかは、状況に依存する。
CAT6を必要とするテクノロジではまた状況が異なるだろう。
少なくとも、1000BaseTはCAT5eで100%の性能が出る
設計になっており、CAT6を必要としない。CAT6を使った
ところで、通信性能が上がることはない。
上司との意思疎通はできている? 本当に問題ない? (スコア:3, すばらしい洞察)
上司が過去に痛い目にあっているなどの情報は無いのか?
私自身もケーブル作成者が「問題があったことなどない」主張しているケー
ブルを検査したところ問題だらけということがありましたよ。
見た目が汚いに始まり、ケーブルの色と端子がまばらだったり、しっかり締
められていなかったりなど色々。
本当に自作が良いのなら、上司口にしたTime Domain Reflectometerをパス
して、かつ安価にできることを示せばそれで何とかなるのでは?
口先で問題ないといっているだけではないのだろうか?
私なら、フロア設計した段階で必要なケーブル長と本数を割り出せるから、
業者一括発注で自作より安く高品質のものを入手しますよ。
できる限り出来合いを (スコア:3, 参考になる)
L1から面倒見てる業者にいます。私としては上記の通りの意見。
ケーブル作ってわーい動いた、は工具さえあれば誰でもできるレベルです。実働部隊じゃない営業の私でもできます。問題はその品質を保証するところでして、出来合いのケーブルはその保証まで実質的に込みであの価格です。
よく工事業者の引くケーブルは高くて、なんて言われますが、Cat6レベルの品質をまともにテストできる機材は10万を余裕で越します。いいやつは100万越します。これを配線工事の料金で少しずつ回収せねばなりません。
そこらの電器店に転がってる数万レベルのケーブルテスタは、各ピンの通電確認しかしません。結線は合ってるね、というレベル。ただし、1-2 3-6 4-5 7-8 とするべき結線のペアを1-2 3-4 5-6 7-8と何も考えずに繋いだ場合もピンレベルでは合っているためOKとなってしまいます。実際に客先で見たことがありますが、たったこの間違いだけで10Base-Tでは使えても100Base-TXだとまともに通信できなかったりしました。
実際やってみて使えたから大丈夫、というのは、今まで死亡事故起こってないから問題無し!と言ってる欠陥車メーカーの担当の話と同じように聞こえます。Cat5eならともかくCat6が実際に役立つような局面だと素人工事じゃまず規格以内に収めるのはまず無理です。工事屋ですらCat6以上は嫌がり始めます。
なお、この「Category」は端的に言うと使える通信速度ではなく使える最大周波数で区分されています。ご存知のように物理レイヤになるとアナログ信号でやりとりしているわけですが、Cat5eでよく使う1000BASE-Tと100BASE-TXではこの周波数帯域はほぼ一緒であるものの、Cat6を必要とする1000BASE-TXではこの必要帯域が倍になったりしてます。最大だけ言うとCat5eは100MHzの信号を伝送できて、Cat6は250MHzの信号を伝送できなければなりません。
※余談ですが、1000BASE-T と1000BASE-TXでは帯域的に別モノです。-Tが送受信共に4対使って250Mbpsずつ転送し合って信号を選り分けているイメージ、-TXは送信と受信が別の2対を使って500Mbpsずつ通信してる、といえばなんとなく使う帯域が違うことがお分かり頂けるかと。
とりあえず作って試したら動いたからいいや、で済むのであれば一向に構いませんが、レイアウト変更を伴わないサーバ・ネットワーク機器入れ替えの際に問題無く使えていた配線まで入れ替えてくれるお客様は皆無と言っても過言ではないです。そうなると適当に作ったケーブルが10年選手になる可能性も非常に高いわけで、その時に間欠で通信障害になったりすると大概新しい機器が悪いということになるもいくら機器を交換したところで直らない、なんてドハマリパターンの王道に突き進んだりします。
...で、こんな煩わしいことを考えるんだったら完成品を買ったほうがいいと思いません? ということで。
愚痴半分なのでAC。
#ちなみにケーブルのメーカーを覗いてみると、規格によりノイズ耐性等が細かく規定されている事をお分かり頂けるかと。高いテスタは一通りの項目をチェックでき、価格が落ちるに従ってチェックできる項目が減っていく感じです。参考までに適当に検索して出てきたメーカーのページを。
#CAT6・CAT5Eチャネルの電気特性@パナソニック電工 [panasonic.biz]
購入に一票 (スコア:2, すばらしい洞察)
いまのご時世、仕事でやるような作業じゃないと思っています。
# 若気の至りで購入したケーブルが押し入れの中で寝ております。
Re:購入に一票 (スコア:2)
その通りだと思います。
昔、安請け合いして1フロア分のケーブルを自作した事がありますがcat6のケーブルを大量に作って指先を痛めてしまいました。
売っていない様な極端に短い物なら自作する意味が出てくる事もあると思いますが、売っている長さは購入した方がいいでしょう。
Re:購入に一票 (スコア:2)
ケーブル購入費-ケーブル材料費 > 人件費
が成立する社員がいるんでしょうか。
Re:購入に一票 (スコア:2)
よほど特殊なものでない限り購入。
50mぐらいまで普通に買えるので作らない。
昔は作っていたけど
要は・・・ (スコア:2)
テスターでしょう。Gigabit Etherが個人のマシンについたり、Hubが一般ユーザ向けに売られるような昨今、自作しました、だけではアウト。ちゃんとGiga出るか、確認したいところですよね。で、テスター買うんであれば、その分の費用で製品を買った方がいいんではないでしょうか?
一般ユーザ向けのGigabit Hubがそこまで品質がいるのか?といわれるときついかも。
-- gonta --
"May Macintosh be with you"
ケーブルと人のコスト (スコア:2, 興味深い)
比較的作る事が多い会社の部類ですが、私がコントロールする時は買います。
作る人間によって品質にばらつきが出るし、大抵そういう事に駆り出される人材というのは、作成初心者だったり、品質管理というのが苦手な人が多いので、かえって時間と材料代がかかります。
個人的にも、うちの会社で用意してるコネクタって、普通の爪のやつで、引っ掛かったりして折れるし、人間様の爪の間に入ったりして悲しい気持ちになったりと、嫌な思い出一杯なので。
ケーブル一本のコストを計れるような会社なら、とっくにクビになってる人が(ry
あと、顧客に納入するような物は、絶対購入にします。
品質云々よりも、そんなくだらない事で、謝りたくないので。
--
GW中だけど、自宅警備中
大変見つけにくいトラブルの元になることが… (スコア:2)
ありますので、仕事で使うなら、(単なる導通チェックだけでない)テスタを持っていない限り市販品を購入すべきと思います。
Re:大変見つけにくいトラブルの元になることが… (スコア:1)
市販品も、あの値段で販売してる以上、そのレベルのテスタでの全数検査はまずやってないと思いますよ。結局は同じ事では?
--- Toshiboumi bugbird Ohta
Re:大変見つけにくいトラブルの元になることが… (スコア:2)
全数検査しないで不良率を企業として成り立つ程度に抑えられているのなら、それはそれである意味尊敬しますが、私の経験からも、あるいはこのストーリーの他の書き込みからもわかるとおり、最近のケーブルの規格というのはおそらくそんなに甘いものではないと思います。
なお、私の関与した案件で、現地にLANケーブルを敷設する業者さんでそのレベルのテスタを使って全数検査していないようなところはありませんでした。ましてや工場で大量生産している業者がそれをやっていないとは…
Re:大変見つけにくいトラブルの元になることが… (スコア:1, すばらしい洞察)
"Cat-5e" "Cat-6" として市販されているケーブルを使って同様の問題が起きた場合、少なくともその規格に則っていないという部分の責任はベンダーに転嫁できます。それに、サンプル調査であれ「検査をやっている」のと「検査ができない」のとでは品質の信頼性に雲泥の差があると思います。
Re:大変見つけにくいトラブルの元になることが… (スコア:1)
ですね!こういうテスタhttp://www.akihabara.co.jp/multi/mi/b/3b_01.html [akihabara.co.jp]でのチェックが必要です。
あと安いカシメ工具だと、見た目きれいだけどGigabitで繋がらなかったりよくあったなー
UTPケーブルの銅線にコネクタの圧着端子が深く刺さりすぎちゃうと周波数特性が悪くなるようでした。
私もまじめな用途ならとりあえず市販品の方を選びますね。
Re:大変見つけにくいトラブルの元になることが… (スコア:2, すばらしい洞察)
例として出すならFluke [flukenetworks.com]でしょ。
ほかのメーカ製テスタ使ってるの全然見ないです。
何度か自作したことがあります (スコア:2)
一度は研究室での話。
物理系の空気が強い研究室だったので、昔ながらの「なんでも自作」の名残がちょっとだけありました。
一度は(学生時代の)バイト先で引き受けた案件でのネットワーク構築。
教育も兼ねてということなんでしょうが、正直(会社側が支払う)時給とケーブル作成費用を比べたらどうかな……?という感じでした。
教育目的でなければ、自作するのは割に合わないと思い知らされました。
家で配線しているLANケーブルは全部既製品を買ってます。
う〜ん自作は少数派かぁ (スコア:2)
UTP を使い始めた頃って『どこの馬の骨が作ったのかわからんケーブルなんて怖くて使えるか』と云うのが現場の感覚だったんだけどね。実際にそれでイタイ目に遭った事もあるし。
つーことで、工事業者に仕事をさせるとき以外は基本的に自作。先日も自社 LAN の移設工事があって、GbE パッチベイのケーブルを 100本くらい作ったけど、NG は一本も無かったよ。
市販されてるケーブルや工事業者だって結局は工具で GbE なケーブルを作ってるわけであって、ある程度経験積めば大概の人でも市販品レベル以上の品質のケーブルを作れるようになります。他の人が指摘しているように、ちゃんとした工具(と部材)を使う事が条件ですが。
--- Toshiboumi bugbird Ohta
Re:う〜ん自作は少数派かぁ (スコア:3, 参考になる)
某Nで始まるSIer(一部上場)の下請けですが、Cat6は仕入れて使えとお達しが出ていました。
現場でカシめたのは特性が出ない事が多いので、メーカー(パンドウイット他各社)で手配しろとの事でした。
その会社のNW工事の教育担当自ら作成したケーブルの3本に2本がNGじゃ、既製品手配しろってハナシになりますよね。
ちなみにGbEも1000Base-TだとCat5eで十分なわけで。Cat6は重い硬いコネクタ長いで使いにくいですね。
コネクタも後ろに長いのでケーブルマネージャの深いのが要るし、そのためラックの前後長まで変わってきて・・。
**たこさん**・・・
短いのは自作。 (スコア:2)
サーバラックに使う30cm未満のLANケーブルは自作してます。
メーカーが売ってるケーブルは短くても30cm程度で、コレではサーバラックに使うにはちょっと長すぎる場合があるわけで。
コレより短いLANケーブルって手ごろな価格で売ってるんでありますかね???
たまーにルータのオマケで付いてくる事はありますが……
Re:短いのは自作。 (スコア:2, 参考になる)
Re:短いのは自作。 (スコア:2)
申し訳ない
肝心の三十センチ未満のケーブルは無いみたいでありますね……
男が漢だった時代 (スコア:2)
LANケーブルとか、作るの楽しくないですかねえ。
会社がそう言うのならそれに従うのが一番 (スコア:1, すばらしい洞察)
費用面を考えても方がいいと会社が言うのなら、むしろ楽できることに喜ぶべきなのでは?
買ってきたケーブルが無駄になるけれど、その辺は買う前に確認しろとしか言いようがないよ。
個人で使う分には長さを細かく調整できる自作も悪くはないけどね。
Re:会社がそう言うのならそれに従うのが一番 (スコア:5, おもしろおかしい)
なるほど。
長いものには巻かれろってことですな。
自分で責任負わなくて済むのが一番だよね (スコア:1)
自分の責任範囲をできるだけ少なくする方が良いに決まってるので、私も仕事で使うものは必ず買ってきて使ってます。私も若気の至りで50メートルカテゴリ5(5eですらない)を買ってしまいましたが、それはそれで自分のマシン付近のごく末端や宅内配線で使ってます。15センチ程度のすごく短いケーブルが必要になることがあるんですよね。少なくとも基幹周りでは自作のケーブルは使いません。
屍体メモ [windy.cx]
最近では購入ですね。 (スコア:1)
あとは自作で品質が保てるかというとちょっと不安なので。
品質そろえて自作するのは結構大変だなぁと。
Re:最近では購入ですね。 (スコア:2, 参考になる)
カシメ工具は、良い製品だと結構高価ですよね。
数本単位で作成する場合でカシメ工具を持ってない場合は、
新たに購入しなくてはならないので、その分のコスト考えると、
購入の方が割安になりそうです。
また、作成したケーブルもテスターを使って検査しないと不安で
たまらない。
自作には常に不安が付きまとうものでして、業務用、もしくは、
自分で管理できないところで使用する場合は、ちゃんとした
メーカの製品を購入するのがよさそうです。
1、2本単位であれば、Panasonicのぐっとすプラグ [panasonic.biz]なんかもよさそうですよ。
天井通したケーブルの端子部分が断線してて、ケーブル総取替えは困難なため、このぐっどすプラグで断線部分を排除しようかと画策中のAC。
Re:最近では購入ですね。 (スコア:1)
テスターもどっかに行ってしまいましたね。。。
それにしてもこんなものが出ていたのですね。
参考になります。
ありがとうございました。
だめな例 (スコア:1)
ドライバの設定でオートネゴを切って1.0Gbps固定にすると、一応、それなりの速度は出るようで、 机をひっくり返して再配線するのもめんどくさく、そのまま使ってます。
# その設定のまま100BaseTXハブに繋ぐとリンクアップしないわけで、
# 出張先の宿やらで部屋のネットが使えず焦る・・・のにも慣れてきた。
端子をつけるだけでなく (スコア:1)
明るい工房 (スコア:4, おもしろおかしい)
Ethernet ケーブル職人の朝は早い。
朝は丹念な撚りから始まる。
「ここで手を抜くと一日が台無しになるんですよ。だから気が抜けない作業ですね」
この職業は新人の入れ替わりが激しい。
三十年間この仕事を行っているベテランは「最近の若者は我慢が足りない」と語る。
めんどくさい (スコア:1, 興味深い)
そういう工作好きな人ならいいんでしょうけど、コンピュータの物質的な面にはあまり興味がないので既製品で。
自作あります (スコア:1, 参考になる)
スーパーフラットケーブル用RJ45コネクタ LD-FRJ45T10 [elecom.co.jp]
Re:買います (スコア:1)
Re:買います (スコア:4, 興味深い)
結論から言えば弱い。…ですが、実際にはケーブルを敷設する環境の方がはるかに影響がでかいです。OAタップのケーブルと一緒にケーブルプロテクタやダクトに格納しちゃうなんてのは論外。そんなことしたら、普通の UTP はおろか、 STP ですらも電磁誘導ノイズで撹乱されちゃいます。
まぁ、撹乱されるだけならまだしも、強い電磁誘導を受けている状態でケーブル末端を解放(要するにプラグをジャックから抜去するなど)すると、解放された回路に非常に高い電圧が発生する結果、Hub や NIC のドライバ回路が吹っ飛ぶことすらもあります。最近のデバイスは限りなく低い出力抵抗と限りなく高い入力抵抗を持っているので、誘導ノイズの影響をかなり受けにくくなっているのですが、コネクタを抜去すれば解放抵抗は否応無く無限大となるので、その恩恵も無くなってしまうわけです。
ケーブル選択も重要ですが、敷設環境への配慮はもっと重要… ということです。
--- Toshiboumi bugbird Ohta
Re:買います (スコア:2)
でも、きつい角度で曲げたり、つぶしたりしても撚りが戻らないので、
そういう環境にはきしめんのほうが強いです。
一長一短。
Re:自作派 (スコア:3, 参考になる)
箱で買ってきても、まず両端にコネクタつけてから、
必要な分ぶったぎって使いますよ。
もしミスったとき、どっち側のコネクタでミスったか
わからなくなるので。
ちなみに、買ってきたケーブルは、芯線の色がありえなかったり、
A結線なのかB結線なのかわからないものがあるので、
テスターで配列確かめるはめになることも・・・。