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東京高裁、Googleサジェストに対し名誉毀損を認めた1審判決を取り消す 25

ストーリー by hylom
そして最高裁へ 部門より
あるAnonymous Coward 曰く、

昨年4月東京地裁において、「Googleサジェストによるキーワード候補が名誉毀損にあたるか」を争う裁判で、Google側の名誉毀損を認める判決が出されていた(過去記事)が、東京高裁で行われた控訴審は15日、1審判決を取り消し、原告側の請求を棄却する判決を言い渡した(読売新聞)。

高裁判決は「単語だけで男性の名誉が傷つけられたとは言えず、男性が被った不利益は、表示停止でサービス利用者が受ける不利益より大きくはない」などと判断したという。Googleサジェストのキーワードに対する名誉毀損を争った裁判では、昨年5月に同じ東京地裁で名誉毀損を認めない判決が出る(過去記事2)など、判断が分かれた状態にあった。

高裁判決が出たことで、日本ではGoogleサジェストのキーワードは名誉毀損に当たらないという形に落ち着くのだろうか。

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  • 高裁判決が出たことで、日本ではGoogleサジェストのキーワードは名誉毀損に当たらないという形に落ち着くのだろうか。

    「落ち着く」かどうかの判断はせめて判決が確定するまで待ってからの方が良いと思うけど、ほとんどの裁判では「判決が確定した」というだけではニュースにならないから、たいていの人はそこまで追わないわけで、難しいよね。

  • 最高裁までいかないと確定にはならないでしょう。
    高裁レベルでは諫早湾開門みたいに、判断が分かれることもありますから。
    • by Anonymous Coward

      でも、最高裁は基本、判決の内容が法律違反かどうかのチェックしかしないはず [yahoo.co.jp]なので、今回のような裁判なら翻ることはないのではと。

      一般的には第一審を地方裁判所、控訴審を高等裁判所、上告審を最高裁判所が担当します。このうち、第一審と控訴審を事実審と呼び、事件についてどういう事実があったのかを証拠に基づいて認定した上で結論を出します。上告審は法律審で、事実審でされた判決に憲法・法令違反がないか、過去の最高裁・大審院判例に違反しないかをチェックします。事実認定についての不服を上告でしても上告理由がないとして棄却されます。

  • by Anonymous Coward on 2014年01月17日 22時16分 (#2528931)

    多数の利益のために一個人の不利益は我慢しろと言っているように聞こえる
    そういう場合は国のフォローが必要だと思うのだが

    • by Anonymous Coward

      この案件については確かに原告の名誉を傷つける可能性があるサジェストだけれども、
      内容はおそらく事実なので割と仕方がない感もあると思います(※注 個人的な感想です)

      # 犯行への関与は無いにしても、性犯罪団体の幹部を国がフォローはさすがに無い
      # もっとサジェスト削除の妥当性がある案件では話が変わるだろう、とは思います

      • Re:なんだか (スコア:2, 参考になる)

        by Anonymous Coward on 2014年01月18日 10時21分 (#2529116)

        事実であっても社会的評価を低下させる場合は、名誉毀損が成立する。

        被害者は社会的評価が低下された事実を明らかにすればいいのであって、
        真実性や公共性、公益目的などの免責は訴えられた側が立証すること。

        >性犯罪団体の幹部を国がフォローはさすがに無い

        野球部が事件を起こしたことを理由に
        事件とは全く無関係の部員まで連帯責任を取らせる一昔前の高野連の発想。

        親コメント
      • by firewheel (31280) on 2014年01月18日 8時02分 (#2529079)

        概ね同感だな。

        >内容はおそらく事実なので割と仕方がない感もあると思います(※注 個人的な感想です)
        一番変なのはここなんだよね。

        もし本当に被害者なら、まずは「アレが事実と異なる」とか「名誉毀損である」という判決を先に出して、
        それからその判決を元にGoogleに「アレは名誉毀損なのでなんとかしろ」と交渉すべきなのに、
        そういう事実認定については争ってない。

        言わば原告は「そのような事実があった」と黙認してる形になってる。

        それでGoogleに検索でなんとかしろというのはお門違い。

        親コメント
        • by Anonymous Coward

          ひょっとして 「事実なら名誉毀損は成立しない」 とか恥ずかしい勘違いをしてる情弱さんですか?

          • by Anonymous Coward

            正しい情報をたくさん知っている方が偉いという価値観は、ネットの普及とともに終了しました。

            もちろん、知ってるに越したことはないですが。

            • by Anonymous Coward

              そのとおりなんだけど、調べれば分かることを調べずに間違った発言をしたのだから、それは情弱と呼ばれても仕方がないと思うんだ。

              「これはちゃんと調べてから発言しないと危ないぞ」っていう予知能力が働くためには、やっぱりある程度の知識が必要なんだよ。
              そういう意味では、正しい情報をたくさん知っていることの重要性は、ネットの普及でむしろ増したんじゃないかな。

              • by Anonymous Coward

                というか、(#2529079) を
                >>ひょっとして 「事実なら名誉毀損は成立しない」 とか恥ずかしい勘違いをしてる情弱さんですか?
                風に読んじゃう人って、自称情強くらいのもんでしょうに。

                「事実認定については争ってない」が読めないのか

          • by Anonymous Coward
            事実かつ公益目的なら名誉毀損は成立しませんよ。
            事実であることに争いがない以上、Googleが主張する利用者の不利益を崩せなかった以上原告必敗なのは仕方ないかと。そもそも公益に関してはGoogleが一方的に立証し、裁判官がそれを認めるかどうかだけで決まるため、原告が口出してどうにかなるものではありませんが。
      • by Anonymous Coward

        >性犯罪団体の幹部を国がフォローはさすがに無い

        いや、それこそが国の仕事でしょう。
        不当な理由で失われている権利を回復することなのですから。

        性犯罪を目的として設立された団体なら別ですけどね。
        無理にそれと混同させようとしている?

  • by Anonymous Coward on 2014年01月18日 10時40分 (#2529127)

    裁判の結果が(どちらに)落ち着いたとしても、この人の人生が破滅していることは変わりないですね。

    裁判の結果がどちらになろうとも、Googleの生成出力が変わらない限り、この人は既に死んでいる。
    現実に起きているのに法的には問題ないから対応しない?Do no evil? もはや冗談としか思えない。

    マスコミの誤報への姿勢に限りなく近いものを感じる。

    この人がらみの検索結果トップのadwords枠を1つ無償提供して、誤解を解くための経緯説明サイトもホストする位で「優れた」マスコミに相当するレベルだと思う。adwordsのスロットはGoogleから見れば無限にあるのだから、裁判所から命令を出してもいいほど。

    • by nim (10479) on 2014年01月18日 18時05分 (#2529302)

      Don't be evil です。

      親コメント
    • by Anonymous Coward

      >>裁判の結果がどちらになろうとも、Googleの生成出力が変わらない限り、この人は既に死んでいる

      間違い。
      Googleの生成出力があろうとなかろうと、この人は既に死んでいる
      単なる自業自得です。

    • by Anonymous Coward

      >この人がらみの検索結果トップのadwords枠を1つ無償提供して、誤解を解くための経緯説明サイトもホストする位で
      >「優れた」マスコミに相当するレベルだと思う。adwordsのスロットはGoogleから見れば無限にあるのだから、裁判所から命令を出してもいいほど。

      adwordsのスロットをタダで手に入れるためにゴネる連中が増えそうですね。
      利用者からすると自分の検索の度に、検索結果に対する言い訳がくどくど表示されるわけで
      広告だけでも大概なのに、また無駄な情報が……って

  • by Anonymous Coward on 2014年01月17日 19時20分 (#2528836)

    > 男性が被った不利益は、表示停止でサービス利用者が受ける不利益より大きくはない

    こういうの何か数値化して客観的に判断する方法あるんですかね。
    私の主観では逆だと思うんですけどね。

    • 男性が不利益を被るという客観的情報
      利用者が不利益を被るという客観的情報

      それぞれがそれぞれの立場で出してきた情報をもって 裁判官が主観的に(法に照らして極力客観的であるよう努めながら)判断するのが裁判なんじゃないでしょうか。
      親コメント
      • by Anonymous Coward

        不利益の大小ってどう決めるんですかね。

        > 男性が被った不利益は、表示停止でサービス利用者が受ける不利益より大きくはない

        そりゃGoogle suggest全部を止めるならそういう話もあるかもしれんけど、この男性がらみの
        検索結果の除去命令なら他の人の不利益がそこまであるとはとてもいえない。

        • by Anonymous Coward

          >>不利益の大小ってどう決めるんですかね。

          そりゃサイコロでしょ。
          大、大、大、大、大~

    • by Anonymous Coward on 2014年01月17日 20時33分 (#2528870)
      その名前で検索するにあたって、

      ・犯罪について表示されることも期待したか
      ・犯罪関係なく(その名前と犯罪との関連を知らずに)その名前を入力したか

      で考えれば、個人的には前者の可能性が大きいと思うので(同名の方がエゴサーチした場合は後者だろうけど)、その場合(検索者がもう知っているので)さらに名誉を棄損するというのも考えにくく単に検索の利便性を損なうだけなので、サービス利用者が受ける不利益の方が大きいかなとは思います。

      あくまで一素人はそう思ったというだけですけどね。
      親コメント
    • by Anonymous Coward on 2014年01月17日 20時43分 (#2528880)

      別のソース [nikkei.com](もう一個のアレたま [srad.jp]についてた奴)と比較してみると、ニュアンスが読み取りやすいかも。

      男性の代理人弁護士によると、控訴審判決は「サジェスト機能で、男性の人格権を害する記事が閲覧しやすくなっている」とグーグルによる人格権の侵害は認めた。

      しかし、「男性側の不利益が、サジェスト表示を削除することで検索サービス利用者が受ける不利益を上回るとはいえない」と判断。さらに「表示はウェブページの抜粋にとどまり、それ自体で名誉を毀損したり、プライバシーを侵害したりしているとはいえない」と結論付けた。

      要するに、単にキーワードが表示されるだけでは名誉毀損とまでは言えない・・・と判断されたということなのでしょう。「表示停止でサービス利用者が受ける不利益」うんぬんというのは良く分からないですが、前者がそこまで問題無いという判断になるなら、被った不利益の方が少ない、となっても仕方ない気もします。

      親コメント
    • by Anonymous Coward

      Googleが広告ビジネスを行うに当たり、特定のキーワードの検索者を広告主の所に何気なく誘導しやすくするのが、
      「もしかして」の目的だからな・・・。

      俺も消えて欲しいが消したくない理由は有ると思う。

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にわかな奴ほど語りたがる -- あるハッカー

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