Kickstarterプロジェクト「ZANO」の調査報告書が公開される 36
ストーリー by headless
対策 部門より
対策 部門より
Kickstarterで目標額を大幅に上回る資金を調達したものの製品を一部しか出荷できず、プロジェクトを作成した会社が任意清算に至った「ZANO」について、Kickstarterから調査を依頼されたジャーナリストのMark Harris氏が調査結果をまとめた記事をMediumで公開している(Mediumの記事、
Ars Technicaの記事、
Consumeristの記事)。
ZANOはWi-Fiでスマートフォンと接続し、写真や動画の撮影も可能な手のひらサイズの小型ドローンで、Kickstarterでは目標額12万5千ポンドの20倍近い233万ポンドの資金を調達した。しかし、製品の出荷は遅れ、ようやく出荷した600台程度に対しては、まともに飛ばないなどの苦情が続出。Kickstarterの支援者よりもWebサイトでの事前予約分を優先して出荷したことが判明し、支援者は怒りを募らせた。この時点で既にプロジェクトを作成したTorquing Groupは資金不足に陥っており、ZANOの開発で中心的な存在だったIvan Reedman氏の退職後、会社は任意清算を発表した。ZANOは起動時にTorquingのサーバーと接続する必要があるため、現在はまったく飛ぶことができなくなっているという。
記事ではReedman氏によるTorquingの設立から事業拡大、Wi-Fiでコントロールする軍用ドローン「AV Sparrow」の開発失敗と「ZANO」の誕生、Kickstarterキャンペーンの成功と開発におけるさまざまな問題、資金不足と誤った経営判断から会社が任意清算に至る経緯をReedman氏や関係者、Kickstarter CEOのYancey Strickler氏などへのインタビューを交えてまとめている。合成が疑われたZANOのプロトタイプの動画の検証や、Kickstarterの責任問題、クラウドファンディングが一般化するにあたって、クラウドファンディングプラットフォームやクリエイター、支援者、報道関係者が考慮すべき点などにも言及しており、1万語を超える長い報告書になっている。
ZANOは目標額を大幅に上回って「Stretch Goal」で設定していた機能をすべて追加することになったうえ、生産台数も大幅に増えたことで、開発と生産が遅れた。出荷の遅れを避けようと、十分なテスト生産を行わない状態で大量生産に踏み切ったことも問題を大きくしている。また、Reedman氏の自信過剰も開発失敗の原因となっているようだ。一方、Torquingの経営陣には高い給料が支払われていたものの、浪費や詐欺といった形跡はみられないとのことだ。
なお、記事の末尾に要点がまとめられている。非常に長い記事だが、興味のある方はこの部分だけでも読むことをおすすめする。
ZANOはWi-Fiでスマートフォンと接続し、写真や動画の撮影も可能な手のひらサイズの小型ドローンで、Kickstarterでは目標額12万5千ポンドの20倍近い233万ポンドの資金を調達した。しかし、製品の出荷は遅れ、ようやく出荷した600台程度に対しては、まともに飛ばないなどの苦情が続出。Kickstarterの支援者よりもWebサイトでの事前予約分を優先して出荷したことが判明し、支援者は怒りを募らせた。この時点で既にプロジェクトを作成したTorquing Groupは資金不足に陥っており、ZANOの開発で中心的な存在だったIvan Reedman氏の退職後、会社は任意清算を発表した。ZANOは起動時にTorquingのサーバーと接続する必要があるため、現在はまったく飛ぶことができなくなっているという。
記事ではReedman氏によるTorquingの設立から事業拡大、Wi-Fiでコントロールする軍用ドローン「AV Sparrow」の開発失敗と「ZANO」の誕生、Kickstarterキャンペーンの成功と開発におけるさまざまな問題、資金不足と誤った経営判断から会社が任意清算に至る経緯をReedman氏や関係者、Kickstarter CEOのYancey Strickler氏などへのインタビューを交えてまとめている。合成が疑われたZANOのプロトタイプの動画の検証や、Kickstarterの責任問題、クラウドファンディングが一般化するにあたって、クラウドファンディングプラットフォームやクリエイター、支援者、報道関係者が考慮すべき点などにも言及しており、1万語を超える長い報告書になっている。
ZANOは目標額を大幅に上回って「Stretch Goal」で設定していた機能をすべて追加することになったうえ、生産台数も大幅に増えたことで、開発と生産が遅れた。出荷の遅れを避けようと、十分なテスト生産を行わない状態で大量生産に踏み切ったことも問題を大きくしている。また、Reedman氏の自信過剰も開発失敗の原因となっているようだ。一方、Torquingの経営陣には高い給料が支払われていたものの、浪費や詐欺といった形跡はみられないとのことだ。
なお、記事の末尾に要点がまとめられている。非常に長い記事だが、興味のある方はこの部分だけでも読むことをおすすめする。
まともに飛ばないなどの苦情が続出 (スコア:1)
投資した人が期待した性能と、実際できたもの差が大きかったんでしょうね。
あの大きさだと、バッテリーの大きさも限られるので、飛行時間も短かったでしょうし。
プロペラの径が小さいので、安定度も悪いのは、なんとなく想像できます。
お金が集まった時点で、量産になれているおもちゃメーカーとかに話をもっていって、
作り直してもらったらよかったんじゃないかなぁ。
日本に持ってくると面白かっただろうに。(^_^;
Re: (スコア:0)
差とかそういう問題じゃない。
そもそもまともに飛ばないんだよ、動画見ればわかるけど。
プロトタイプが本当に飛んでたのかも怪しいレベル。
Re:まともに飛ばないなどの苦情が続出 (スコア:1)
Techcrunchによるプロジェクトの紹介記事などでも、「Torquing Group(警察用や軍用でドローン製造経験豊富)」 [techcrunch.com]
なんて紹介されていたのに、報告書を見ると実際はその軍用ドローンの開発も失敗していたとかw。
Techcruchも大して調べもせずに適当に記事を書いているのがばれてしまったな。
Re: (スコア:0)
Bitcasaをヨイショしてたのは忘れないぞ。
あと原文からしてやらかしている場合もあるが、翻訳が輪をかけてひどい。
Re: (スコア:0)
お金が集まった時点で別のメーカーに開発丸投げとか、そっちのほうが詐欺同然でしょ……
「日本に持ってくると面白かった」???
何か日本特有の事情があったっけ????
読めば読むほど意味の分からないコメントだ
Re: (スコア:0)
> 何か日本特有の事情があったっけ????
機体もしくは基板に萌絵がつきます。
ご連絡先
Re: (スコア:0)
全く別の意図で書かれたのかも知らんけど、
クラウドファンディングで、この件より酷い、計画通りでは全く実現の見込みのなかった詐欺案件を、
企画者があちこち泣きつきまくった内の1軒、どっかの日本の町工場が拾って頑張って設計し直して、
これと同じぐらいの、作れたと言えなくはないけど性能としては終わってるという炎上案件にまで回復させた逸話とかは聞いた事がある。
日本の町工場に限らず、あちこちでそんな事が起こってるんだろうけどね。
Re: (スコア:0)
さっさと返金した方がいいんじゃないの
他の企業の出来 (スコア:1)
クラウドファンディングでブームになっていたようで、撮影対象を追尾する小型ドローンの出荷予定時期はちょうど今頃になっているみたいですね。
ZANOはアレだったようですが、他の企業の出来はどうなのでしょうか。
ONAGOfly
http://japan.cnet.com/sp/drone_market/35075295/ [cnet.com]
http://matome.naver.jp/odai/2145116866483726501 [naver.jp]
Lily Camera
http://japan.cnet.com/news/service/35064428/ [cnet.com]
http://gigazine.net/news/20150513-lily-camera/ [gigazine.net]
Hexo+
http://gigazine.net/news/20140623-hexoplus/ [gigazine.net]
http://www.lifehacker.jp/2016/01/160119_hexo_popular_science.html [lifehacker.jp]
Re: (スコア:0)
ONAGOflyはイベントで実機デモやってるし、大丈夫そうだけど・・・
カメラスタビライザないから、自撮り用には厳しいかもね
うへえ (スコア:0)
(snip)会社は任意清算を発表した。ZANOは起動時にTorquingのサーバーと接続する必要があるため、現在はまったく飛ぶことができなくなっているという。
Web社会の怖さですなあ。
Re:うへえ (スコア:1)
web社会のせいなんですかね?間抜けな設計のせいじゃないのですかね。
Re:うへえ (スコア:1)
まったくとんでもないはなしだ
Re: (スコア:0)
他のドローンには見られない高度な機能は全部クラウド処理で実現しようとしていたのか。
しかしスタンドアローンでは全く動かないという仕様はひどい。
ガジェット販売のサイトなどを見ると、最近はドローンは安いものだと20ドル以下からあるのな。
大量生産社会恐るべし。
自信過剰も開発失敗の原因となっているようだ (スコア:0)
知ってた。
ご連絡先
Re: (スコア:0)
愕然とするほど簡単だったんです。
ご連絡先
Re: (スコア:0)
おまけに工業製品の生産については素人
> 十分なテスト生産を行わない状態で大量生産に踏み切った
Re: (スコア:0)
>ご連絡先
これって、普通に使われてる言葉(いろんな会社の
案内ページに書いてある)なのに妙な響きが加わっちゃたよな。
詐欺やろ (スコア:0)
Re: (スコア:0)
BOTかな?
アイディアはもちろん、ビジネススキルも必要 (スコア:0)
詐欺の温床なプラットフォームの中でそれなりに努力したのは評価できるけど、ビジネス的には素人同然。
開発だけでなく良いビジネスが出来るようスタッフを準備すべきだった。
Re: (スコア:0)
>開発だけでなく良いビジネスが出来るようスタッフを準備すべきだった。
基本的に開発が終わってるからファンド募集してるんだけどな…
Re: (スコア:0)
>基本的に開発が終わってるからファンド募集してるんだけどな…
ハード開発・販売においては
・プロトタイプを作った(とりあえず作って見ました。動きました)と
・「量産」の間には、ハードル多数てのが普通だけど
(「開発に成功した」発表はあっても、製品出ない
、、て例は既存大手メーカーでも多数あるよね?)
上でいう「ビジネスが素人」というのは、
こうした「プロトタイプ制作」と「量産・販売」の間に横たわる
・生産(製造)、品質管理、、等の技術「開発」(ハード開発では「基本的な開発」より大変なことも多々)
・上記を実行するための 組織・拠点・工場の手配・運営・マネジメント
・+販売・流通の、、、etc,etc
をひっくるめて、ビジネスと呼び、それが素人 と言ってるのでは?
Re: (スコア:0)
キックスターターは開発すら終わっていないものに対して出資を求めるものも多いようです。このプロジェクトもそんな感じなんでは?
Re: (スコア:0)
ある程度動作する試作品があるのが前提だよ。
だから途中で中断させられるのも多い。
設計資料をオープンにできんのかね。 (スコア:0)
> ZANOは起動時にTorquingのサーバーと接続する必要があるため、現在はまったく飛ぶことができなくなっているという。
有志がスタンドアローンで動くようなファームを作って焼けるような資料を公開するとかできんのだろうか。
Re: (スコア:0)
誰か金の話をしたか?
Re: (スコア:0)
まさか持っている人が600人ぐらいしかいない特殊デバイスのファームウェアを無償で作成する人がいるとでも?
Re: (スコア:0)
買った人の中にそれなりのスキルを持ったエンジニアが居れば、自分で自分のために開発する事が出来るだろう。
擁護する要素がない (スコア:0)
結局は出来もしない計画ぶち上げて失敗しただけ
経営陣は無能なくせに高給だった報酬泥棒
そんな風で出資者に対しての誠意の欠片もないから批難殺到な事後対応だったのだろう
日本のそこそこ名が知れた会社でも「悪気があった訳じゃない」で済まして存続し続ける酷い会社はあるから
そういうのと比べれば潰れたり汚名を被ったりしただけマシではあるけど。
一番責任とるべき経営者が金だけ貰ってのうのうとするのはどうにかして欲しいものだ
Re: (スコア:0)
騙されたと言っている方も似たようなもんだ。
当時騙されかけたけどw
Re:ニョガーン (スコア:1)
俺もだまされそうになった一人です。
当時、MLみてたら、公開されてるIBM-PCのBIOS仕様を独自解析してたり、
ソースのバージョン管理システムの導入になぜか執拗に反対してる人がいたので
あっと察することができて助かりました。