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現状、MNO も MVNO も端末に割り当てられるのはプライベートIPアドレスであり、Webサイトに伝わるのはゲートウェイのIPアドレス(大勢の利用者で共有)であることからIPアドレスによるトラッキングがやりにくく、(Cookieの定期的な削除などを行うことで)プライバシーがある程度保たれています。
IPv6 化する際に端末に契約者固有のグローバルIPv6アドレスを割り当てるような運用がなされると、ガラケー時代の個体識別番号(契約者固有ID)のようなプライバシー上のリスクが生じてしまうので、そうならないか心配です。
現状の docomo スマホでは、高木浩光@自宅の日記 - spモードはなぜIPアドレスに頼らざるを得なかったか [takagi-hiromitsu.jp]
>プライバシー面で大きなリスクがあります
具体的になに?
例えば、通販サイトからIPv6アドレス・住所・氏名が紐づけられた個人情報データが漏えいもしくは名簿事業者等に不正に販売された場合、漏えいデータを入手または名簿を購入した人が、IPv6アドレスから住所氏名を特定できるという危険があります。また、広告ネットワークからの情報の漏えいや販売も考えられます。
平たくいえば、IPv6アドレスから住所・氏名・性的指向・閲覧しているWebサイトの傾向などが知られてしまう恐れがある ということです。
また、情報の漏えいや不正な販売がなかったとしても、広告ネットワークがIPv6の上位アドレスでトラッキングした場合、特殊な指向のアダルトサイトを閲覧したら
いい悪いは別にして仕組みの話をする。
IPv4であっても、そもそもISPがIPアドレスを動的割り当てにしていたのはIPアドレスの数を節約するためであって、プライバシーのためではなかった。
常時接続が主になってほとんどの人がつなぎっぱなしになると、IPアドレスを動的に割り当てることによる節約効果が見込めなくなったので、多くのISPで「実はほぼ固定」の運用になった。アクセス網との接続・維持には設備・人員含め相当なコストがかかるので、ローミングへの移行が進んだのもこの傾向に拍車をかけた。
つまり、システム構成上は固定にしてしまう方がシンプルになる。
これを「わざわざ」シャッフルするには、そのために追加設備が必要だ。単純に置き換えのテーブルと内部的なユーザとの紐づけトラッキングDBを用意するだけではなく、アクセス網の構造上の問題から余分のIPアドレスもたくさん要る。ローミングだと事業者間連携の仕組みも要る。そもそも帯域設計に無理がある上に激しい価格競争があって利幅が低くなってしまったISPの接続事業でこれをやるには、その費用を利用料金に転嫁するしかない。
もちろん、IPoEになるとISP自体の存在意義って話も出てくるんだけど、仕組み上シャッフルの仕組みが余分だって本質は変わらないので、ISPがなくなってキャリアとユーザの直接契約になったって一緒。
悪貨が良貨を駆逐する話になってるんだけど、追加コスト払う気ある?
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コンピュータは旧約聖書の神に似ている、規則は多く、慈悲は無い -- Joseph Campbell
第2の個体識別番号にならないか心配 (スコア:5, 参考になる)
現状、MNO も MVNO も端末に割り当てられるのはプライベートIPアドレスであり、Webサイトに伝わるのはゲートウェイのIPアドレス(大勢の利用者で共有)であることからIPアドレスによるトラッキングがやりにくく、(Cookieの定期的な削除などを行うことで)プライバシーがある程度保たれています。
IPv6 化する際に端末に契約者固有のグローバルIPv6アドレスを割り当てるような運用がなされると、ガラケー時代の個体識別番号(契約者固有ID)のようなプライバシー上のリスクが生じてしまうので、そうならないか心配です。
現状の docomo スマホでは、高木浩光@自宅の日記 - spモードはなぜIPアドレスに頼らざるを得なかったか [takagi-hiromitsu.jp]
Re: (スコア:0)
>プライバシー面で大きなリスクがあります
具体的になに?
具体的なプライバシー上の危険 (スコア:3)
例えば、通販サイトからIPv6アドレス・住所・氏名が紐づけられた個人情報データが漏えいもしくは名簿事業者等に不正に販売された場合、漏えいデータを入手または名簿を購入した人が、IPv6アドレスから住所氏名を特定できるという危険があります。また、広告ネットワークからの情報の漏えいや販売も考えられます。
平たくいえば、IPv6アドレスから住所・氏名・性的指向・閲覧しているWebサイトの傾向などが知られてしまう恐れがある ということです。
また、情報の漏えいや不正な販売がなかったとしても、広告ネットワークがIPv6の上位アドレスでトラッキングした場合、特殊な指向のアダルトサイトを閲覧したら
シャッフルさせるには原資が必要 (スコア:0)
いい悪いは別にして仕組みの話をする。
IPv4であっても、そもそもISPがIPアドレスを動的割り当てにしていたのはIPアドレスの数を節約するためであって、プライバシーのためではなかった。
常時接続が主になってほとんどの人がつなぎっぱなしになると、IPアドレスを動的に割り当てることによる節約効果が見込めなくなったので、多くのISPで「実はほぼ固定」の運用になった。アクセス網との接続・維持には設備・人員含め相当なコストがかかるので、ローミングへの移行が進んだのもこの傾向に拍車をかけた。
つまり、システム構成上は固定にしてしまう方がシンプルになる。
これを「わざわざ」シャッフルするには、そのために追加設備が必要だ。
単純に置き換えのテーブルと内部的なユーザとの紐づけトラッキングDBを用意するだけではなく、アクセス網の構造上の問題から余分のIPアドレスもたくさん要る。ローミングだと事業者間連携の仕組みも要る。
そもそも帯域設計に無理がある上に激しい価格競争があって利幅が低くなってしまったISPの接続事業でこれをやるには、その費用を利用料金に転嫁するしかない。
もちろん、IPoEになるとISP自体の存在意義って話も出てくるんだけど、仕組み上シャッフルの仕組みが余分だって本質は変わらないので、ISPがなくなってキャリアとユーザの直接契約になったって一緒。
悪貨が良貨を駆逐する話になってるんだけど、追加コスト払う気ある?