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> 消費電力の削減が期待できるが、液晶ディスプレイではこの効果はないIPSやVAといったノーマリーブラックのディスプレイは消費電力削減効果があると聞いたことがありますが、これはもう過去の事ですかね。
>IPSやVAといったノーマリーブラックのディスプレイは消費電力削減効果があると聞いたことがありますが、これはもう過去の事ですかね。
いいえ、IPSやVAなどのノーマリーブラックモードの液晶を使用する液晶ディスプレイなら黒表示の方が消費電力は下がります。ここで問題にされているのは、支配的かどうかかなのかと思います。液晶ディスプレイは背面にバックライトがあり、それをアクティブマトリクス駆動される液晶をシャッターとして使うことで、各画素の明るさを調整しています。このアクティブマトリクスはDRAMに似た回路で、定期的にリフレッシュする必要がありま
多分ご存知と思いますが、交流駆動の方式にはドット反転、ライン反転、フレーム反転があります。この交流駆動による電荷で電圧振幅が大きい時に消費電力が増えるのは、ドット反転、ライン反転の場合ですね。大型TVはこれです。
バッテリー寿命を気にするモバイル用途のディスプレイだと、フレーム反転のが合いが多いと思います。フレーム反転の中にはコモンDCとコモン反転の2種類の制御方法がありますが、特に駆動電圧を下げられるのでコモン反転方式を使用することが多いです。コモン反転方式は、反転に伴う駆動電荷のロスを防ぐ電荷回収技術があるので、電圧レベルによって消費電力がどうなるか確定しません。
ただ、仰るようにどちらにしてもバックライトの消費電力が支配的なのは変わりません。バックライトはダイナミックコントラスト比を稼ぐためにも、カラーマネジメント向けの液晶以外だと黒表示の方が明るさを下げて消費電力が減ります。
>交流駆動の方式にはドット反転、ライン反転、フレーム反転があります。>この交流駆動による電荷で電圧振幅が大きい時に消費電力が増えるのは、ドット反転、ライン反転の場合ですね。
その通りです、上記の投稿は話を分かりやすくするために大型の液晶で使われているドット反転を例にしています。最近の高精細の液晶ではドット反転をさらに2列毎反転にする、正極性側と負極性側のドライバをアナログスイッチで入れ替え、さらに各極性ドライバの電源を振幅で分割することで、ほとんどこの信号線のスイッチング消費電力を0に抑えるようにしていますね。
>バッテリー寿命を気にするモバイル用途のディスプレイだと、フレーム反転のが合いが多いと思います。
FFS(IPSの一種)を適用しているもので、信号線-画素間の寄生容量を小さくできるような設計ができているようなものでは実施されていると思います。そうでない設計をされているもの、特にFHDクラス以下でa-Siのアクティブマトリクスを適用しているようなディスプレイですと、信号線からのカップリング電流によるクロストークが発生しますので未だドット反転駆動、もしくは上記の2列毎反転+1/2VDD駆動が主流かと思います。
ノートPCのような13インチ超だとどちらもあるので微妙ですね。ただ、スマホサイズや小型タブレットだとほとんどフレーム反転かと。少なくともライン反転はあってもドット反転は無いと思います。また、フレーム反転自体は、携帯電話の黎明期から普通に用いられてるので、別に新しい技術ではありません。
何れにせよ、交流駆動に関わる電荷の再利用はモバイル用途の液晶ではある程度常識なので、ノーマリーブラックかノーマリーホワイトかが液晶駆動電力の大小を決める要素にならないということです。
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「毎々お世話になっております。仕様書を頂きたく。」「拝承」 -- ある会社の日常
昔は液晶でも効果あるという話だった (スコア:2)
> 消費電力の削減が期待できるが、液晶ディスプレイではこの効果はない
IPSやVAといったノーマリーブラックのディスプレイは消費電力削減効果があると聞いたことがありますが、これはもう過去の事ですかね。
Re: (スコア:5, 参考になる)
>IPSやVAといったノーマリーブラックのディスプレイは消費電力削減効果があると聞いたことがありますが、これはもう過去の事ですかね。
いいえ、IPSやVAなどのノーマリーブラックモードの液晶を使用する液晶ディスプレイなら黒表示の方が消費電力は下がります。
ここで問題にされているのは、支配的かどうかかなのかと思います。
液晶ディスプレイは背面にバックライトがあり、それをアクティブマトリクス駆動される液晶をシャッターとして使うことで、各画素の明るさを調整しています。
このアクティブマトリクスはDRAMに似た回路で、定期的にリフレッシュする必要がありま
Re:昔は液晶でも効果あるという話だった (スコア:1)
多分ご存知と思いますが、交流駆動の方式にはドット反転、ライン反転、フレーム反転があります。
この交流駆動による電荷で電圧振幅が大きい時に消費電力が増えるのは、ドット反転、ライン反転の場合ですね。
大型TVはこれです。
バッテリー寿命を気にするモバイル用途のディスプレイだと、フレーム反転のが合いが多いと思います。
フレーム反転の中にはコモンDCとコモン反転の2種類の制御方法がありますが、特に駆動電圧を下げられるのでコモン反転方式を使用することが多いです。
コモン反転方式は、反転に伴う駆動電荷のロスを防ぐ電荷回収技術があるので、電圧レベルによって消費電力がどうなるか確定しません。
ただ、仰るようにどちらにしてもバックライトの消費電力が支配的なのは変わりません。
バックライトはダイナミックコントラスト比を稼ぐためにも、カラーマネジメント向けの液晶以外だと黒表示の方が明るさを下げて消費電力が減ります。
Re:昔は液晶でも効果あるという話だった (スコア:3)
>交流駆動の方式にはドット反転、ライン反転、フレーム反転があります。
>この交流駆動による電荷で電圧振幅が大きい時に消費電力が増えるのは、ドット反転、ライン反転の場合ですね。
その通りです、上記の投稿は話を分かりやすくするために大型の液晶で使われているドット反転を例にしています。
最近の高精細の液晶ではドット反転をさらに2列毎反転にする、正極性側と負極性側のドライバをアナログスイッチで入れ替え、さらに各極性ドライバの電源を振幅で分割することで、ほとんどこの信号線のスイッチング消費電力を0に抑えるようにしていますね。
>バッテリー寿命を気にするモバイル用途のディスプレイだと、フレーム反転のが合いが多いと思います。
FFS(IPSの一種)を適用しているもので、信号線-画素間の寄生容量を小さくできるような設計ができているようなものでは実施されていると思います。
そうでない設計をされているもの、特にFHDクラス以下でa-Siのアクティブマトリクスを適用しているようなディスプレイですと、信号線からのカップリング電流によるクロストークが発生しますので未だドット反転駆動、もしくは上記の2列毎反転+1/2VDD駆動が主流かと思います。
Re: (スコア:0)
ノートPCのような13インチ超だとどちらもあるので微妙ですね。
ただ、スマホサイズや小型タブレットだとほとんどフレーム反転かと。
少なくともライン反転はあってもドット反転は無いと思います。
また、フレーム反転自体は、携帯電話の黎明期から普通に用いられてるので、別に新しい技術ではありません。
何れにせよ、交流駆動に関わる電荷の再利用はモバイル用途の液晶ではある程度常識なので、ノーマリーブラックかノーマリーホワイトかが液晶駆動電力の大小を決める要素にならないということです。