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マルチプレーンオーバーレイに関連のディスプレイの問題、Windows 11では無視されているとの指摘」記事へのコメント

  • by Anonymous Coward on 2023年01月20日 12時47分 (#4397165)

    デスクトップのコンポジット処理をグラフィクスapiからkmsのプレーンに移すのは、多くのハードウェアで
    消費電力上有利だと思われる、また例えばゲームなどgpuのレンダリング作業から切り分けれるので、性能をわずかでもより引き出せるだろう。

    linuxのXorgでは、プライマリプレーンとカーソル用のプレーンの2つだけしか使えない仕組みだったが、
    waylandでは、コンポジターが直接ハードウェアオーバーレイをkmsを通じて扱えるので、さらなる最適化が可能である。

    しかし、現状kwinもmutterもwlrootsもカーソル用以上にオーバレイを活用していない、
    wlrootsのコントリビューターであるemersionはlibliftoffなどのオーバーレイ管理用のライブラリに取り組んでいるが、
    まだコンポジターの作業を適切にオフロードするところまで行ってないようだ。
    (ちなみに、westonは部分的にオフロードしてると聞いた)

    libliftoffが取り組んでいるのはコンポジターが要求するサーフェスの要件に合うオーバーレイを探し、
    なるべく効率良く使うため、どのように割り当てるのか、また再割り当ての挙動をどうするのかなどであったと思う。

    また、ハードウェアによって扱えるオーバーレイに制限がそれぞれあり、オフロードできる作業が異なっている点や、
    ctrtのコネクターとエンコーダーの組み合わせによってもそれぞれ制限があることだ。

    ハードウェアの低レベルなアクセスなので仕方ないが、
    libliftoffなどのライブラリがうまく抽象化してコンポジターから扱いやすくなり、
    wlrootsなどでうまくオフロードできるようになり、消費電力が減り、ノートパソコンのバッテリー駆動時間が伸びることを願う。

    (自分の理解だと、gpuのフレームバッファからエンコーダへの転送時、暗黙のメモリコピーが発生するが、
    この時、読み取る順番や配置する位置などハードウェアによっていじることができるものがあって、追加のメモリコピーなしに、一部のコンポジット作業を肩代わりさせられる)

私は悩みをリストアップし始めたが、そのあまりの長さにいやけがさし、何も考えないことにした。-- Robert C. Pike

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