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出版社や著作権者にとっては面白くない話なんだろうが、一読者としては、電子化もせずに絶版にして放置しているような書籍がオンラインで読めるようになればと夢を見てしまいます。
>出版社はともかく、収入の分け前をもらえる権利がある著者にとっては面白くない話と言い切れないと思います。>ただ、「分け前やるから進めていいだろ」と高圧的な態度をとったら進む話も進まなくなりそうではありますが。
一応、元ライターのはしくれの意見として。「どうせ眠らせておいたって日本の出版社や政府やJASRACなんかは一円もくれない。 それをGoogleが自腹を切って稼いでくれるって言うんなら、大歓迎です。」
より高い条件で売ってくれる所が出たならそちらの団体に乗り替えるかもしれないけど、「(今までライターの権利なんてまったく気にしてこなかった)日本の出版業界が正義で、 フェアユースを考慮したGoogleが悪」と言う図式には、強い嫌悪感を覚えます。
それから、この流れだと日本の図書館も規制してほしいですね。例えば、仮に図書館がハリーポッターを一冊入れて1000人に貸し出しても、原著者には一冊分の印税しか支払われてないわけですよね?これでは原著者からしたら日本の図書館と日本の著作権法に恨み節のひとつも言いたくなるんじゃないでしょうか。一冊貸したら5%くらいは払っても良いんじゃないかと。
そういう日本の図書館に比べたらGoogleなんて遥かに良心的なのでは?
という結果が報告されています。 そりゃま、図書館が充実して色々な資料を見比べることができれば、目も肥えてくるだろうし、手元におきたい本も出てくるだろう、というのが個人的な感想です。
また、ベストセラーを図書館が購入することの是非についても色々議論はされています。個人的には、1人が1日で読むとしても、1000人が読むには3年以上かかることに象徴されるように、1冊の本を読むことを3年待つ様な人が、図書館に入っていなかったら新刊を買うとは期待できず、本が売れない理由を図書館に押し付けるのは本質をはずしているという論に賛成です。
また、図書館で貸し出された回数に応じて著作者に対価が払われる公貸権制度ですが、日本の現状では、すずめの涙程度の金額になるのではなかろうか、という試算がされています。
>本が売れない理由を図書館に押し付けるのは本質をはずしているという論に賛成です。んなことは言ってないわけですが。
「利用したんなら、相当な対価を払うべきである」ってだけ。
>図書館で貸し出された回数に応じて著作者に対価が払われる公貸権制度ですが、日本の現状では、>すずめの涙程度の金額になるのではなかろうか、という試算がされています。たしかにそうだろうけど、それは貸本屋が対価を払ってない言い訳にはならんのですよね。
ほとんどの本では雀の涙でしょう。でもたとえその中でキラリと光る名著があってどれだけ利用されたとしても一銭も払わないというのでは、それじゃまるでJASRACじゃないですか。
余談だけど、>図書館が充実した地域の書店の方が品揃えが良くなる。これは既に意味ないかも。全部amazonで買えるから。そして米国だと図書館の役割さえも、全部ではないにせよGoogleが肩代わりしてくれようになるんでしょうね。Google調べてAmazonで買う。そこには地元の図書館も書店も出る幕はない。
ひょっとしたら「Googleが充実した国の方が、Amazonの売上が良くなる」なんて話が現実の物になるかもしれませんね。
「利用したんなら、相当な対価を払うべきである」
自分のお金は誰しも大事ですから、そういうことを言いたい気持ちは分からないでもないですが、私はあなたの言い分は受け入れがたい論だと思います。
原則論として、自分の物はどうしようと勝手なんです。書物でも本来はその原則に従うべきもので、煮ても焼いても他人に貸しても自由なのが本来のあるべき状態です。
しかし、それでは作家が生きていく上で困るから、著作権法によって、コピーや貸与などについて、一定の制限を設けたんです。
そして、図書館に付いては原則に戻して、貸出を自由にしているわけです。
あなたがいう
というのは、上の通り、政策的に設けられた近代法の例外規程による恩恵に過ぎず、原則に戻った図書館による貸出しにまで恩恵を要求するのは、過剰な要求と言うべきものだと思います。
あと、あなたの言い分だと苦学をして図書館で勉強をしている人も切り捨てることになるんですが、それをどう思いますか?作家側の権利だけが増大すればそれで良しと思っているのですか?
中の人じゃないけど
> それから、この流れだと日本の図書館も規制してほしいですね。
本来普通の社会人が書店で買えそうな書籍を図書館が購入して貸与するのはおかしな話なんですが、専門書ばかりを揃えると「市民にとって役に立つものを」「稼働率が低い」などの批判が来るんだそうです。
例えば、仮に図書館がハリーポッターを一冊入れて1000人に貸し出しても、原著者には一冊分の印税しか支払われてないわけですよね
著作権ってもともとcopyrightって言うようにコピーするための権利なんですよね。日本語だと印税って言葉になっている通り印刷する(=コピーを作る)時点で著者にお金が発生しますし。(販売された部数に対してではない)なので本来の著作権の枠組みですと上記のことはすごく自然です。でもそのあとレコードとか映画とかでてきて色々と概念が拡張されていって、でも本だけはそのままなんでしょう。
でこういう動きがあって今後変わっていくんだと思いますよ。徐々に。これも大きな一歩でしょう。
#ライターのはしくれと名乗っているので知っているのだと思いますが知らない人もいると思うので。
>なんで日本の図書館だけ規制するんですか?論点が違うし、なにも「日本の」と限定するつもりもありません。
日本人の著作物を米国企業が利用することを問題視するのであれば、外国人(例えばハリポタの原作者)の著作物を日本の企業や公的機関が利用するのも同じように問題視すべきということです。#まさか各図書館が原作者と毎回契約書を取り交わしたりしてないですよね。
米国のGoogleはダメだけど、日本企業や日本の図書館はOKだなんて筋が通りませんよ。
>「分け前やるから進めていいだろ」と高圧的な態度をとったら進む話も進まなくなりそう
面子と感情論だけで判断する日本の、しかも他人の褌で相撲とってる利権者にはありがちですけどね、欧米では合理的に「分け前もらえるのになぜ進めないんだ」という声も無視できないくらいあるから、高圧的だろうとなんだろうと見返りさえ十分なら進むでしょう。
それでも代表者同士の取引では、どこでもつまらない意地と面子の張り合いになりがちですから、スムーズに進めるには高圧的ではない(かといって低姿勢である必要も無い)ほうがいいでしょう。
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弘法筆を選ばず、アレゲはキーボードを選ぶ -- アレゲ研究家
絶版本 (スコア:2, 興味深い)
出版社や著作権者にとっては面白くない話なんだろうが、
一読者としては、電子化もせずに絶版にして放置しているような
書籍がオンラインで読めるようになればと夢を見てしまいます。
Re:絶版本 (スコア:0)
ライターの意見 (スコア:4, 興味深い)
>出版社はともかく、収入の分け前をもらえる権利がある著者にとっては面白くない話と言い切れないと思います。
>ただ、「分け前やるから進めていいだろ」と高圧的な態度をとったら進む話も進まなくなりそうではありますが。
一応、元ライターのはしくれの意見として。
「どうせ眠らせておいたって日本の出版社や政府やJASRACなんかは一円もくれない。
それをGoogleが自腹を切って稼いでくれるって言うんなら、大歓迎です。」
より高い条件で売ってくれる所が出たならそちらの団体に乗り替えるかもしれないけど、
「(今までライターの権利なんてまったく気にしてこなかった)日本の出版業界が正義で、
フェアユースを考慮したGoogleが悪」
と言う図式には、強い嫌悪感を覚えます。
それから、この流れだと日本の図書館も規制してほしいですね。
例えば、仮に図書館がハリーポッターを一冊入れて1000人に貸し出しても、原著者には
一冊分の印税しか支払われてないわけですよね?これでは原著者からしたら日本の
図書館と日本の著作権法に恨み節のひとつも言いたくなるんじゃないでしょうか。
一冊貸したら5%くらいは払っても良いんじゃないかと。
そういう日本の図書館に比べたらGoogleなんて遥かに良心的なのでは?
一応図書館内の人(Re:ライターの意見 (スコア:4, 興味深い)
という結果が報告されています。 そりゃま、図書館が充実して色々な資料を見比べることができれば、目も肥えてくるだろうし、手元におきたい本も出てくるだろう、というのが個人的な感想です。
また、ベストセラーを図書館が購入することの是非についても色々議論はされています。個人的には、1人が1日で読むとしても、1000人が読むには3年以上かかることに象徴されるように、1冊の本を読むことを3年待つ様な人が、図書館に入っていなかったら新刊を買うとは期待できず、本が売れない理由を図書館に押し付けるのは本質をはずしているという論に賛成です。
また、図書館で貸し出された回数に応じて著作者に対価が払われる公貸権制度ですが、日本の現状では、すずめの涙程度の金額になるのではなかろうか、という試算がされています。
Re:一応図書館内の人(Re:ライターの意見 (スコア:1)
>本が売れない理由を図書館に押し付けるのは本質をはずしているという論に賛成です。
んなことは言ってないわけですが。
「利用したんなら、相当な対価を払うべきである」ってだけ。
>図書館で貸し出された回数に応じて著作者に対価が払われる公貸権制度ですが、日本の現状では、
>すずめの涙程度の金額になるのではなかろうか、という試算がされています。
たしかにそうだろうけど、それは貸本屋が対価を払ってない言い訳にはならんのですよね。
ほとんどの本では雀の涙でしょう。でもたとえその中でキラリと光る名著があって
どれだけ利用されたとしても一銭も払わないというのでは、それじゃまるでJASRACじゃ
ないですか。
余談だけど、
>図書館が充実した地域の書店の方が品揃えが良くなる。
これは既に意味ないかも。全部amazonで買えるから。
そして米国だと図書館の役割さえも、全部ではないにせよGoogleが肩代わり
してくれようになるんでしょうね。Google調べてAmazonで買う。そこには地元の
図書館も書店も出る幕はない。
ひょっとしたら「Googleが充実した国の方が、Amazonの売上が良くなる」なんて
話が現実の物になるかもしれませんね。
Re:一応図書館内の人(Re:ライターの意見 (スコア:1)
自分のお金は誰しも大事ですから、そういうことを言いたい気持ちは分からないでもないですが、私はあなたの言い分は受け入れがたい論だと思います。
原則論として、自分の物はどうしようと勝手なんです。書物でも本来はその原則に従うべきもので、煮ても焼いても他人に貸しても自由なのが本来のあるべき状態です。
しかし、それでは作家が生きていく上で困るから、著作権法によって、コピーや貸与などについて、一定の制限を設けたんです。
そして、図書館に付いては原則に戻して、貸出を自由にしているわけです。
あなたがいう
というのは、上の通り、政策的に設けられた近代法の例外規程による恩恵に過ぎず、原則に戻った図書館による貸出しにまで恩恵を要求するのは、過剰な要求と言うべきものだと思います。
あと、あなたの言い分だと苦学をして図書館で勉強をしている人も切り捨てることになるんですが、それをどう思いますか?作家側の権利だけが増大すればそれで良しと思っているのですか?
Re: (スコア:0)
>んなことは言ってないわけですが。
そういう論を立てて、図書館団体に噛み付く作家は多々おられます。貴方が同類であるかの様な表現をしたことについては謝罪しますが。
>>図書館が充実した地域の書店の方が品揃えが良くなる。
>これは既に意味ないかも。全部amazonで買えるから。
日本でもそうですが、amazonなどが駆逐したのは小さな書店であり、巨大書店はむしろ増加の傾向にあります。 なんだかだと言っても、現物を手に取れるのは強みですから。
>そして米国だと図書館の役割さえも、全部ではないにせよGoogleが肩代わり
>してくれようになる
Re:ライターの意見 (スコア:2, 興味深い)
中の人じゃないけど
> それから、この流れだと日本の図書館も規制してほしいですね。
本来普通の社会人が書店で買えそうな書籍を図書館が購入して貸与するのはおかしな話なんですが、専門書ばかりを揃えると「市民にとって役に立つものを」「稼働率が低い」などの批判が来るんだそうです。
Re:ライターの意見 (スコア:2)
著作権ってもともとcopyrightって言うようにコピーするための権利なんですよね。
日本語だと印税って言葉になっている通り印刷する(=コピーを作る)時点で著者にお金が発生しますし。
(販売された部数に対してではない)
なので本来の著作権の枠組みですと上記のことはすごく自然です。でもそのあとレコードとか映画とか
でてきて色々と概念が拡張されていって、でも本だけはそのままなんでしょう。
でこういう動きがあって今後変わっていくんだと思いますよ。徐々に。これも大きな一歩でしょう。
#ライターのはしくれと名乗っているので知っているのだと思いますが知らない人もいると思うので。
Re: (スコア:0)
Re:ライターの意見 (スコア:1)
>なんで日本の図書館だけ規制するんですか?
論点が違うし、なにも「日本の」と限定するつもりもありません。
日本人の著作物を米国企業が利用することを問題視するのであれば、
外国人(例えばハリポタの原作者)の著作物を日本の企業や公的機関が利用するのも
同じように問題視すべきということです。
#まさか各図書館が原作者と毎回契約書を取り交わしたりしてないですよね。
米国のGoogleはダメだけど、日本企業や日本の図書館はOKだなんて筋が通りませんよ。
Re: (スコア:0)
Re: (スコア:0)
>「分け前やるから進めていいだろ」と高圧的な態度をとったら進む話も進まなくなりそう
面子と感情論だけで判断する日本の、しかも他人の褌で相撲とってる利権者にはありがちですけどね、
欧米では合理的に「分け前もらえるのになぜ進めないんだ」という声も無視できないくらいあるから、
高圧的だろうとなんだろうと見返りさえ十分なら進むでしょう。
それでも代表者同士の取引では、どこでもつまらない意地と面子の張り合いになりがちですから、
スムーズに進めるには高圧的ではない(かといって低姿勢である必要も無い)ほうがいいでしょう。