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どうもこれ「amazonに卸す『希望小売価格』は他のストアに卸す価格より高く設定してはならない」という規約とセットらしく、実質「常にamazonでの販売価格が最安値になるようにすること」という規約だそうで。
Amazon専用のビルドを作っておけばいいんじゃない?
卸価格を他より高くしてはならないだと、何が問題なのか判らないけど。ブツがないのだから、流通経費が変わるわけでもないし、GoogleやDoCoMoへの卸価格と同価格(かより安価に)で卸してくれって、そんなにオカシイと思えないなあ。
それに、小売価格は小売店が設定できるのが自然だと思うし。小売店が独自にセール、たとえばバレンタインセールや新入学セールを実施して、一律二割引とかで売りたいと思うけど、その度にすべてのソフト制作者に許諾を求めるのも現実的ではないし、制作者も面倒だろうし。
PDA/スマートフォン用アプリのオンラインの小売店、Handangoでもよく値引きセールをやってるけど、同じようなものでしょ。
販売価格の7割か定価(希望小売価格)の2割の大きいほう、というのを真面目に計算するとややこしいですが、最高と最低だけを見ればシンプルです。この取りきめは尽きるところ、こう言ってるだけ:「希望小売価格の7割は開発者の取り分です、ただし売れなかったらウチは安売りするから、 あなたにも最低2割まで卸価格を下げてもらうよ。 あ、もう1つ。希望小売価格は他所のところ以下にしてね。」
ポイントは、最後にポロッと付け加えた「希望小売価格は他所のところ以下」です。エージェント方式(ユーザーが決めた値段の何%かをもらう方式)は希望小売価格=販売価格ですからこれにより事実上、Amazonより安く売ることができません。一方Amazonは、常にエージェント方式のストアより安売りできる権利を持ちつつ、安売りしたときは卸値も最低20%まで下がっていくので、自身の痛みを減少できます。
もちろん開発者側が値下げリスクを嫌うならAmazonに登録せず他のストアに登録すればよいだけですが、Amazonに対抗する別のストア側は、そういう非Amazonのアプリ以外はすべてAmazonで安く売られてしまうので儲けが出にくく、自身も成長しにくい。いつしかAmazonの独占が進み、実質まともに売りたければAmazonと契約せざるを得ない状況になることでしょう。
勝手に半額で売っておいて「半額で売ったから卸値も半額ね」と言うのが問題ないと。不思議な感覚の持ち主なんですね。
> もしくは希望小売価格の 2 割のどちらか大きいほう
これはガセってこと?Amazon が勝手に半額で売っても、設定した希望小売価格の2割は入ってくるということだと思ったのだけど、違うのかな。希望卸値の5倍の希望小売価格を設定すればいいんだと思ってた。
>希望卸値の5倍の希望小売価格を設定すればいいんだと思ってた。
他のマーケットへの卸価格との兼ね合いもありますからね。
たとえばAndroid向けアプリとしては少し高めの500円程度のアプリを想定します。GoogleのAndroidマーケットの手数料は30%なので、売れると350円が開発者の懐へ。
で、これをAmazonで500円で提示したが、Amazonが勝手に100円で売った場合。開発者には卸価格500円の2割で100円が入ります。つまりAmazonは損はしないでアプリを拡販し、開発者はそのネタに使われるわけです。
ここで、開発者が防衛線を張って卸価格を1750円に設定(=2割で350円)します。すると、Androidマーケットとかに出してる500円ってのはなんなんじゃという話になり、1750円で売るだけの論拠が無い限りは開発者が二重価格設定で訴えられる恐れすらあります。
結局、開発者にだけ負担を押し付けて、Amazonが卸価格も販売価格も決定する権利を握るのが今回の問題ですね。
>Amazon という「市場」を利用できるってメリットを全く考慮してないような。
極端な力の差がある場合、「メリットだってあるはずだ」は成立しません。独占禁止法など商売の場でそれを取り締まる法律は実在しますし、パワハラやセクハラだって根っこは同じですね。
「我慢することによるメリットだってあるんだから言うことを聞け」もほどほどにしないと社会では通りません。
で、どこに線引きするかといえば人々が見て問題と思うかどうかですね。今回のは完全にアウトでしょう。
後発という印象を持っていたのですが、「完全にアウト」と言えるほど確定的な何かをamazonがすでに握っているという事でしょうか?普通に考えると、先発の方が有利なようですが、amazonが何を持ってるのか教えてもらえませんか?
>後発という印象を持っていたのですが、>「完全にアウト」と言えるほど確定的な何かをamazonがすでに握っているという事でしょうか?>普通に考えると、先発の方が有利なようですが、amazonが何を持ってるのか教えてもらえませんか?
まず、開発者に一方的に不利益になるような契約を押し付けることはできません。先発だろうが後発だろうが関係なく。DeNAとGREEの間の競争でも問題になったことです。
その上で、訴訟などになる前の段階としてそんな一方的に不利になるような契約を飲まなければならなかった、というこ
卸価格と希望小売価格を混同しているコメントがありますが、卸価格を同じか安くしろというのは分かります。しかしこれは希望小売価格を同じか安くしろという話で、卸価格はAmazonが販売価格の70%か希望小売価格の20%のどちらか高い方を払うという規約です。ということは、他社に販売する際も卸値を希望小売価格の20%にしないと最悪の場合には同じ卸値になりません。逆にそうすれば、Amazonの方が実入りが多くなる可能性があります。他社の規約は知りませんが、それほどの利幅を持った希望小売価格は許されないのではないかと思います。
他より安くしろという規約ですよ。他なら必ず一本売れたら卸値分支払ってくれますけど、卸値の2/7しか払わないこともあるよという話なんですから。
日本では独占禁止法か何かに引っかからないんでしょうかそれ他所の国にも似たような法律はあるんじゃないかと思うのですが
これなにがこまるって、制作者への入金額が一定(この場合アプリ制作者の決めた卸価格(利率計算後))ならいいんですよ。店舗の自由だから。しかし(Amazonがきめた)販売価格に対して卸価格が変動するので、たんなる卸しじゃなくなってるから問題になってると思います。
本気でやろうとすると採算分岐点の設定がややこしいことになりそうですね。
>販売する側が価格を自由に決めるということなので、問題は無いと思います。
小売側が商品を買い取った上で行う、通常の販売では問題ないと思います。でも、今回の場合は、商品を卸した時点で小売側が代金を支払わないのでしょう?
2割という最低価格が決まっているから最低でも2割払うというなら、
Amazon小売価格の2割 < 他のストアの卸価格
という縛りでないとおかしいのではないでしょうか。
独占しても居ないから現状ではAmazonが一方的に不利益になる契約を押し付けているとは言えないんじゃ。現状では単なる契約条件以外のものじゃないよ。
Amazonは小売り・流通大手だし、今回の卸値拘束は不公正な取引方法 [wikipedia.org]に該当すると思いますが。
仮にAmazonでだけ高く売ろうとしても、価格決定権がAmazonにあるなら即座に他のストアと同価格にされるだけだと思うんだけど。
そういう余計な手間かけさせんな、ってことか。
希望小売価格の2割は保証されているので、無駄に高い値段を設定されたら実質、Amazonに価格決定権がなくなる。
例えば希望小売価格100万円のソフトは、Amazonがいくらで売ろうと、1本売れるたびに20万円は作者の手元に入ることになる。Amazonが赤字抱えてでも1000円で売りたいとかじゃなければ、20万前後で売るしかない。
そしてGoogleのほうに安く乗せると怒られる。つまりAmazonのみにしか掲載しない場合しかつかえない技(100万円はともかく
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アレゲは一日にしてならず -- アレゲ研究家
それだけならまだいいんですが (スコア:5, 興味深い)
どうもこれ「amazonに卸す『希望小売価格』は他のストアに卸す価格より高く設定してはならない」という規約とセットらしく、実質「常にamazonでの販売価格が最安値になるようにすること」という規約だそうで。
署名スパムがウザい?アカウント作って非表示に設定すればスッキリさ。
Re:それだけならまだいいんですが (スコア:2, すばらしい洞察)
Amazon専用のビルドを作っておけばいいんじゃない?
Re:それだけならまだいいんですが (スコア:1, おもしろおかしい)
Re: (スコア:0)
Re:それだけならまだいいんですが (スコア:2)
卸価格を他より高くしてはならないだと、何が問題なのか判らないけど。ブツがないのだから、流通経費が変わるわけでもないし、GoogleやDoCoMoへの卸価格と同価格(かより安価に)で卸してくれって、そんなにオカシイと思えないなあ。
それに、小売価格は小売店が設定できるのが自然だと思うし。小売店が独自にセール、たとえばバレンタインセールや新入学セールを実施して、一律二割引とかで売りたいと思うけど、その度にすべてのソフト制作者に許諾を求めるのも現実的ではないし、制作者も面倒だろうし。
PDA/スマートフォン用アプリのオンラインの小売店、Handangoでもよく値引きセールをやってるけど、同じようなものでしょ。
Re:それだけならまだいいんですが (スコア:2)
販売価格の7割か定価(希望小売価格)の2割の大きいほう、というのを真面目に計算すると
ややこしいですが、最高と最低だけを見ればシンプルです。
この取りきめは尽きるところ、こう言ってるだけ:
「希望小売価格の7割は開発者の取り分です、ただし売れなかったらウチは安売りするから、
あなたにも最低2割まで卸価格を下げてもらうよ。
あ、もう1つ。希望小売価格は他所のところ以下にしてね。」
ポイントは、最後にポロッと付け加えた「希望小売価格は他所のところ以下」です。
エージェント方式(ユーザーが決めた値段の何%かをもらう方式)は希望小売価格=販売価格ですから
これにより事実上、Amazonより安く売ることができません。
一方Amazonは、常にエージェント方式のストアより安売りできる権利を持ちつつ、
安売りしたときは卸値も最低20%まで下がっていくので、自身の痛みを減少できます。
もちろん開発者側が値下げリスクを嫌うならAmazonに登録せず他のストアに登録すればよいだけですが、
Amazonに対抗する別のストア側は、そういう非Amazonのアプリ以外は
すべてAmazonで安く売られてしまうので儲けが出にくく、自身も成長しにくい。
いつしかAmazonの独占が進み、実質まともに売りたければAmazonと契約せざるを得ない状況になることでしょう。
Re: (スコア:0)
勝手に半額で売っておいて「半額で売ったから卸値も半額ね」と言うのが問題ないと。
不思議な感覚の持ち主なんですね。
Re: (スコア:0)
> もしくは希望小売価格の 2 割のどちらか大きいほう
これはガセってこと?
Amazon が勝手に半額で売っても、設定した希望小売価格の2割は入って
くるということだと思ったのだけど、違うのかな。
希望卸値の5倍の希望小売価格を設定すればいいんだと思ってた。
Re:それだけならまだいいんですが (スコア:1, 興味深い)
>希望卸値の5倍の希望小売価格を設定すればいいんだと思ってた。
他のマーケットへの卸価格との兼ね合いもありますからね。
たとえばAndroid向けアプリとしては少し高めの500円程度のアプリを想定します。
GoogleのAndroidマーケットの手数料は30%なので、売れると350円が開発者の懐へ。
で、これをAmazonで500円で提示したが、Amazonが勝手に100円で売った場合。
開発者には卸価格500円の2割で100円が入ります。
つまりAmazonは損はしないでアプリを拡販し、開発者はそのネタに使われるわけです。
ここで、開発者が防衛線を張って卸価格を1750円に設定(=2割で350円)します。
すると、Androidマーケットとかに出してる500円ってのはなんなんじゃという話になり、
1750円で売るだけの論拠が無い限りは開発者が二重価格設定で訴えられる恐れすらあります。
結局、開発者にだけ負担を押し付けて、
Amazonが卸価格も販売価格も決定する権利を握るのが今回の問題ですね。
Re: (スコア:0)
Re: (スコア:0)
>Amazon という「市場」を利用できるってメリットを全く考慮してないような。
極端な力の差がある場合、「メリットだってあるはずだ」は成立しません。
独占禁止法など商売の場でそれを取り締まる法律は実在しますし、
パワハラやセクハラだって根っこは同じですね。
「我慢することによるメリットだってあるんだから言うことを聞け」も
ほどほどにしないと社会では通りません。
で、どこに線引きするかといえば人々が見て問題と思うかどうかですね。
今回のは完全にアウトでしょう。
Re: (スコア:0)
後発という印象を持っていたのですが、「完全にアウト」と言えるほど確定的な何かをamazonがすでに握っているという事でしょうか?
普通に考えると、先発の方が有利なようですが、amazonが何を持ってるのか教えてもらえませんか?
Re: (スコア:0)
>後発という印象を持っていたのですが、
>「完全にアウト」と言えるほど確定的な何かをamazonがすでに握っているという事でしょうか?
>普通に考えると、先発の方が有利なようですが、amazonが何を持ってるのか教えてもらえませんか?
まず、開発者に一方的に不利益になるような契約を押し付けることはできません。
先発だろうが後発だろうが関係なく。
DeNAとGREEの間の競争でも問題になったことです。
その上で、訴訟などになる前の段階として
そんな一方的に不利になるような契約を飲まなければならなかった、
というこ
Re:それだけならまだいいんですが (スコア:2)
Re: (スコア:0)
卸価格と希望小売価格を混同しているコメントがありますが、卸価格を同じか安くしろというのは分かります。
しかしこれは希望小売価格を同じか安くしろという話で、卸価格はAmazonが販売価格の70%か希望小売価格の20%のどちらか高い方を払うという規約です。
ということは、他社に販売する際も卸値を希望小売価格の20%にしないと最悪の場合には同じ卸値になりません。逆にそうすれば、Amazonの方が実入りが多くなる可能性があります。
他社の規約は知りませんが、それほどの利幅を持った希望小売価格は許されないのではないかと思います。
Re: (スコア:0)
他より安くしろという規約ですよ。
他なら必ず一本売れたら卸値分支払ってくれますけど、
卸値の2/7しか払わないこともあるよという話なんですから。
Re: (スコア:0)
日本では独占禁止法か何かに引っかからないんでしょうかそれ
他所の国にも似たような法律はあるんじゃないかと思うのですが
Re:それだけならまだいいんですが (スコア:1, 参考になる)
ただし小売側が、卸売り価格に対して不当に安い価格で販売して(いわゆるダンピング販売)市場破壊を行うような行為を行った場合には、(小売側が)不正競争防止法に問われる恐れがあるでしょう。
Re:それだけならまだいいんですが (スコア:2, すばらしい洞察)
これなにがこまるって、制作者への入金額が一定(この場合アプリ制作者の決めた卸価格(利率計算後))ならいいんですよ。店舗の自由だから。
しかし(Amazonがきめた)販売価格に対して卸価格が変動するので、たんなる卸しじゃなくなってるから問題になってると思います。
---にょろ~ん
Re: (スコア:0)
本気でやろうとすると採算分岐点の設定がややこしいことになりそうですね。
Re:それだけならまだいいんですが (スコア:1)
>販売する側が価格を自由に決めるということなので、問題は無いと思います。
小売側が商品を買い取った上で行う、通常の販売では問題ないと思います。
でも、今回の場合は、商品を卸した時点で小売側が代金を支払わないのでしょう?
2割という最低価格が決まっているから最低でも2割払うというなら、
という縛りでないとおかしいのではないでしょうか。
Re: (スコア:0)
独占しても居ないから現状ではAmazonが一方的に不利益になる契約を押し付けているとは言えないんじゃ。
現状では単なる契約条件以外のものじゃないよ。
Re: (スコア:0)
Amazonは小売り・流通大手だし、今回の卸値拘束は不公正な取引方法 [wikipedia.org]に該当すると思いますが。
Re: (スコア:0)
仮にAmazonでだけ高く売ろうとしても、価格決定権がAmazonにあるなら
即座に他のストアと同価格にされるだけだと思うんだけど。
そういう余計な手間かけさせんな、ってことか。
Re:それだけならまだいいんですが (スコア:1)
希望小売価格の2割は保証されているので、無駄に高い値段を設定されたら実質、Amazonに価格決定権がなくなる。
例えば希望小売価格100万円のソフトは、Amazonがいくらで売ろうと、1本売れるたびに20万円は作者の手元に入ることになる。
Amazonが赤字抱えてでも1000円で売りたいとかじゃなければ、20万前後で売るしかない。
1を聞いて0を知れ!
Re:それだけならまだいいんですが (スコア:1)
そしてGoogleのほうに安く乗せると怒られる。
つまりAmazonのみにしか掲載しない場合しかつかえない技(100万円はともかく
---にょろ~ん
Re: (スコア:0)