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水かけ論とか、一々データ探して否定するのもめんどくさい。GDPは上がってるからどうでもいいよ、あーめんどくさい。
労働生産性は景気の影響を受けます。そして、名目労働生産性は顕著に物価の影響をうけるんですよね。# だから、実質労働生産性を使うんですが、この記事は使ってませんね。
まず、物価です。財務総合政策研究所の「キーワードで見る法人企業統計」 [mof.go.jp]を見ればわかりますが、「法人企業統計年報」は名目労働生産性です。そして、その「キーワードで見る法人企業統計」の下の方にある、「名目労働生産性の要因分解」を見れば物価の影響は一目瞭然です。1990年より前では、価格要因が大きく名目労働生産性を押し上げていますが、それより後では価格要因がマイナスに作用する年さえあります。
次に、景気です。同じく「名目労働生産性の要因分解」を見ます。景気の影響を受けるのは実質付加価値要因です。実質付加価値要因は景気以外の影響(技術革新など)を受けますが、それはおおむね1974年までの高度経済成長で終わっている気がします。景気の波と重ね合わせてみると分かりますが、バブル期と昨年を比較するのは乱暴ではないでしょうか。
さて、ITの投資=人の減少でしょうから、従業員要因を見てみましょうか。一目瞭然ですが、製造業では(非製造業は人が簡単に減りませんしね)1996年から青い棒グラフが上にしか伸びていないということが分かります。つまり、日本でITの投資が盛んになって以降ぐらいから人が減少しており、物価や景気の影響を打ち消すべく、懸命に労働生産性を押し上げていることが分かりますね。
結論:統計が読めない奴は分析するな。
どこにぶら下げるか迷ったけどここに。元記事は、マクロ指標をネタにしてミクロな分析をしてしまってる点で、もう出発点から間違ってるんだと思います。
IT化で熟練事務員しか扱えなかった業務を非熟練者でも大量に処理できるようになって平均給与が下がった場合、業務効率が上がっていても生産性は低下しますが、その区別をせずに分析しちゃってるという。
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コンピュータは旧約聖書の神に似ている、規則は多く、慈悲は無い -- Joseph Campbell
こういうのは言ったもん勝ち (スコア:2)
水かけ論とか、一々データ探して否定するのもめんどくさい。
GDPは上がってるからどうでもいいよ、あーめんどくさい。
めんどうだけど頑張ってみるよ (スコア:1)
労働生産性は景気の影響を受けます。
そして、名目労働生産性は顕著に物価の影響をうけるんですよね。
# だから、実質労働生産性を使うんですが、この記事は使ってませんね。
まず、物価です。
財務総合政策研究所の「キーワードで見る法人企業統計」 [mof.go.jp]を見ればわかりますが、「法人企業統計年報」は名目労働生産性です。
そして、その「キーワードで見る法人企業統計」の下の方にある、「名目労働生産性の要因分解」を見れば物価の影響は一目瞭然です。
1990年より前では、価格要因が大きく名目労働生産性を押し上げていますが、それより後では価格要因がマイナスに作用する年さえあります。
次に、景気です。
同じく「名目労働生産性の要因分解」を見ます。景気の影響を受けるのは実質付加価値要因です。
実質付加価値要因は景気以外の影響(技術革新など)を受けますが、それはおおむね1974年までの高度経済成長で終わっている気がします。
景気の波と重ね合わせてみると分かりますが、バブル期と昨年を比較するのは乱暴ではないでしょうか。
さて、ITの投資=人の減少でしょうから、従業員要因を見てみましょうか。
一目瞭然ですが、製造業では(非製造業は人が簡単に減りませんしね)1996年から青い棒グラフが上にしか伸びていないということが分かります。
つまり、日本でITの投資が盛んになって以降ぐらいから人が減少しており、物価や景気の影響を打ち消すべく、懸命に労働生産性を押し上げていることが分かりますね。
結論:統計が読めない奴は分析するな。
Re: (スコア:0)
どこにぶら下げるか迷ったけどここに。
元記事は、マクロ指標をネタにしてミクロな分析をしてしまってる点で、もう出発点から間違ってるんだと思います。
IT化で熟練事務員しか扱えなかった業務を非熟練者でも大量に処理できるようになって平均給与が下がった場合、業務効率が上がっていても生産性は低下しますが、その区別をせずに分析しちゃってるという。