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題名や文面が刺激的だからか、背景を知らずに反応する人もいるみたいだけど、そういう反応はちょっと的を外してるように思うのね。
まず、原文を書いたAaron Swartzはリアルで「若僧」なんで(20歳だっけ?)、この文が青臭いのはある意味当然と言えるのね。もちろん彼はただの若僧じゃなくて、既にw3cのWGのメンバーとしてRSSの仕様策定に係わるは、起業したスタートアップが買収されるは、他にもその多才ぶりは枚挙に暇が無い [cocolog-nifty.com]わけで、さらに彼はGoogleに何度も招かれて創業者から直接にオファーを受けている。その事実の上で書かれた文章なわけ。
だから、Googleへのenvyなんて読むのは大外しだし、「シリコンバレーの会社はどこもそんなもの」なんて話でもない(生産的なスタートアップについて彼と対等に議論できる人がどのくらいいる?)。成功したスタートアップの多くと並べて見ても、Googleだけに感じられる何か、についての話なわけ。
それが何かってことなんだけど、Paul Grahamが「学生のためのベンチャー指南」 [practical-scheme.net]でGoogleについて感じるちょっとした違和感を示してて、それと根っ子は同じ話だと思う。
良い職場ということで言えば、Googleの名も上がるだろう。でも私はGoogleについてちょっと気になることがある。あそこからは、ひとつもベンチャーが産まれていない。その意味ではまるでブラックホールだ。みんなGoogleがあまりに気に入って、ずっとそこで働きたいみたいなんだ。だからあなたがいつか自分のベンチャーを立ち上げようと思うなら、これまでの客観的な証拠からすると Googleには行かない方がいいってことになる。
これが、今Googleに勤務している人にとって良いことか悪いことかって話はある意味 どうでもいいし、Aaronだって別にそういう価値判断をしてるわけじゃない。 人にはそれぞれ合った職場があるから、そんな議論は無益だ。 実のある議論の方向としては、まず自分がそういう環境に身を置きたいかどうかって話が あって、Aaronは「自分はちょっとな…」って言ってる。あなたならどうだろうか。 もうひとつの方向としては、Googleのこういう特殊性がGoogleや他のハイテク企業にとって どういう影響を与えてゆくかって話。これまでシリコンバレーでは企業がある程度 成功して大きくなった場合、そこからスピンオフしたスタートアップが面白い新技術を もたらすってこともちょくちょくあったわけだけど、もしGoogleから全くスピンオフが 出ないで、かつGoogleがスタートアップをどんどん吸収して行ったらどうなるだろうか。 とかね。
自分は経済アナリストでもないし床屋談義レベルの話しかできないけれど、 「Googleに買収されること」が目標のひとつになるスタートアップが増えたりするのは ちょっとつまらないかもな、とは思う。打倒Google、を掲げるスタートアップが 果敢に挑戦する方が面白いやね。
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クラックを法規制強化で止められると思ってる奴は頭がおかしい -- あるアレゲ人
釣られる前に (スコア:5, 参考になる)
題名や文面が刺激的だからか、背景を知らずに反応する人もいるみたいだけど、そういう反応はちょっと的を外してるように思うのね。
まず、原文を書いたAaron Swartzはリアルで「若僧」なんで(20歳だっけ?)、この文が青臭いのはある意味当然と言えるのね。もちろん彼はただの若僧じゃなくて、既にw3cのWGのメンバーとしてRSSの仕様策定に係わるは、起業したスタートアップが買収されるは、他にもその多才ぶりは枚挙に暇が無い [cocolog-nifty.com]わけで、さらに彼はGoogleに何度も招かれて創業者から直接にオファーを受けている。その事実の上で書かれた文章なわけ。
だから、Googleへのenvyなんて読むのは大外しだし、「シリコンバレーの会社はどこもそんなもの」なんて話でもない(生産的なスタートアップについて彼と対等に議論できる人がどのくらいいる?)。成功したスタートアップの多くと並べて見ても、Googleだけに感じられる何か、についての話なわけ。
それが何かってことなんだけど、Paul Grahamが「学生のためのベンチャー指南」 [practical-scheme.net]でGoogleについて感じるちょっとした違和感を示してて、それと根っ子は同じ話だと思う。
これが、今Googleに勤務している人にとって良いことか悪いことかって話はある意味 どうでもいいし、Aaronだって別にそういう価値判断をしてるわけじゃない。 人にはそれぞれ合った職場があるから、そんな議論は無益だ。 実のある議論の方向としては、まず自分がそういう環境に身を置きたいかどうかって話が あって、Aaronは「自分はちょっとな…」って言ってる。あなたならどうだろうか。 もうひとつの方向としては、Googleのこういう特殊性がGoogleや他のハイテク企業にとって どういう影響を与えてゆくかって話。これまでシリコンバレーでは企業がある程度 成功して大きくなった場合、そこからスピンオフしたスタートアップが面白い新技術を もたらすってこともちょくちょくあったわけだけど、もしGoogleから全くスピンオフが 出ないで、かつGoogleがスタートアップをどんどん吸収して行ったらどうなるだろうか。 とかね。
自分は経済アナリストでもないし床屋談義レベルの話しかできないけれど、 「Googleに買収されること」が目標のひとつになるスタートアップが増えたりするのは ちょっとつまらないかもな、とは思う。打倒Google、を掲げるスタートアップが 果敢に挑戦する方が面白いやね。
好青年じゃないの (スコア:1)
yp
Re:好青年じゃないの (スコア:1)
以下、皆さんが日頃が思っていることを
Re:釣られる前に (スコア:1)
Googleには、そのような新規性の高いものに対する包容力があるって話では?
社内で実現できるなら、独立したい!とは思わないなぁ・・・。
--- (´-`)。oO(平和な日常は私を鈍くする) ---