by
Anonymous Coward
on 2008年08月24日 8時12分
(#1408830)
MIAU幹部でもないのにどうしてそうだとわかりますか?
MIAU の主要メンバーは、「プライバシーや安全を無視して Google ストリートビューの機能の拡大だけを追求すれば技術が発展するだろう」と考えるほど馬鹿ではないでしょう。
実際MIAU発起人の榎本温氏(ここではAkinari Eno氏で発言している)はブログで、「Google Street Viewにはプライバシーを侵害するような写真が含まれており、不法行為や犯罪の要件を満足する。ただしnotice and takedownで対応すればGSVそのものの違法性を問うまでもない。」などと書いています。人のプライバシーが侵されたときの対応を、まるで著作物の取り扱いと同じようにすればいいと断言しています。技術の拡大のためにプライバシーを犠牲にする立場であることは明白です。
MIAU の主要メンバーは、「プライバシーや安全を無視して Google ストリートビューの機能の拡大だけを追求すれば技術が発展するだろう」と考えるほど馬鹿ではないでしょう。
実際MIAU発起人の榎本温氏(ここではAkinari Eno氏で発言している)はブログで、「Google Street Viewにはプライバシーを侵害するような写真が含まれており、不法行為や犯罪の要件を満足する。ただしnotice and takedownで対応すればGSVそのものの違法性を問うまでもない。」などと書いています。人のプライバシーが侵されたときの対応を、まるで著作物の取り扱いと同じようにすればいいと断言しています。技術の拡大のためにプライバシーを犠牲にする立場であることは明白です。
(強調は原文。) 僕は榎本さんの主張がどうであるかを知りません。ただ、このブログ記事から榎本さんがプライバシーの保護よりも Google ストリートビューの発展を重視していると判断するのは早計です。ましてや、 Google ストリートビューの拡大のためならプライバシーを無視して良いと考えているのではなどと勘繰るのは、人を馬鹿にしていると思います。
引用なさっている部分は、 Google ストリートビューが現在適法かどうかという問題について、考えられる解答の選択肢をまとめたもののように見えます。適法であることと望ましいこととは混同しやすいですが別個の概念であって、法の専門家は両者を明確に区別します。「違法性を問うまでもない」とは「明らかに適法である」というだけのことで、良いとか悪いとかを意味しません。なので、このブログ記事で榎本さんが「人のプライバシーが侵されたときの対応を、まるで著作物の取り扱いと同じようにすればいいと断言しています」という指摘は当たりません。「どうすればいいか」には言及していないからです。
2. MIAU 主要メンバーが自分たちは中立だと主張しているのに中立でない、という点に関する反論
当人達は中立だと言っていますが、中立でないことは明白です。
僕の理解では、 MIAU は組織としてはこの問題に対して中立だと主張しており、一方 MIAU の一人ひとりの意見は Google ストリートビュー拡大派、規制導入派、中立派 (どちらとも言えないとか、まだ決めかねているとか) といろいろだろうと思っています。組織のメンバーの意見と組織としての意見は完全に独立ではないでしょうが、二つが一致しないのはよくあることで、嘘とか矛盾とかを意味しません。
高木セソセイに見限られたMIAU (スコア:1, 興味深い)
Googleストカーの目線と常人の目線を比較する - 高木浩光@自宅の日記 [takagi-hiromitsu.jp]
Re: (スコア:0)
というのは、MIAUって団体の発起人・賛同人を見ると、ほんとにネットという部分でかろうじて繋がってるだけで、一人一人の主義主張はほんとバラバラなように見えるんですよねぇ。この人とあの人って大げんかしてなかったっけ・・・みたいな人同士が並べて載せてあったり。
なので、MIAUという団体をまとめて評価するとややピントがずれたことになるのではないかなぁという気がします。
MIAUは自由を追求する集まり (スコア:0)
Re: (スコア:1)
あなたは「プライバシーや生活の安全を考えていると Google ストリートビューが発展しないので、プライバシーや生活の安全を無視しよう」という立場だと考えているように読めますが、そうだとしたら組織概要を読み間違えていると思います。
MIAU の主要メンバーは、「プライバシーや安全を無視して Google ストリートビューの機能の拡大だけを追求すれば技術が発展するだろう」と考えるほど馬
Re:MIAUは自由を追求する集まり (スコア:0)
実際MIAU発起人の榎本温氏(ここではAkinari Eno氏で発言している)はブログで、「Google Street Viewにはプライバシーを侵害するような写真が含まれており、不法行為や犯罪の要件を満足する。ただしnotice and takedownで対応すればGSVそのものの違法性を問うまでもない。」などと書いています。人のプライバシーが侵されたときの対応を、まるで著作物の取り扱いと同じようにすればいいと断言しています。技術の拡大のためにプライバシーを犠牲にする立場であることは明白です。
当人達は中立だと言っていますが、中立でないことは明白です。
Re:MIAUは自由を追求する集まり (スコア:1)
榎本さんのブログ「ものがたり [hatena.ne.jp]」の記事「Google Street View 議論の前提 その2 [hatena.ne.jp]」のご紹介、ありがとうございます。できればリンクを張っていただけると参照が楽になって嬉しいです。
1. 榎本さんのブログ記事に関する批判に対する反論
(強調は原文。) 僕は榎本さんの主張がどうであるかを知りません。ただ、このブログ記事から榎本さんがプライバシーの保護よりも Google ストリートビューの発展を重視していると判断するのは早計です。ましてや、 Google ストリートビューの拡大のためならプライバシーを無視して良いと考えているのではなどと勘繰るのは、人を馬鹿にしていると思います。
引用なさっている部分は、 Google ストリートビューが現在適法かどうかという問題について、考えられる解答の選択肢をまとめたもののように見えます。適法であることと望ましいこととは混同しやすいですが別個の概念であって、法の専門家は両者を明確に区別します。「違法性を問うまでもない」とは「明らかに適法である」というだけのことで、良いとか悪いとかを意味しません。なので、このブログ記事で榎本さんが「人のプライバシーが侵されたときの対応を、まるで著作物の取り扱いと同じようにすればいいと断言しています」という指摘は当たりません。「どうすればいいか」には言及していないからです。
2. MIAU 主要メンバーが自分たちは中立だと主張しているのに中立でない、という点に関する反論
僕の理解では、 MIAU は組織としてはこの問題に対して中立だと主張しており、一方 MIAU の一人ひとりの意見は Google ストリートビュー拡大派、規制導入派、中立派 (どちらとも言えないとか、まだ決めかねているとか) といろいろだろうと思っています。組織のメンバーの意見と組織としての意見は完全に独立ではないでしょうが、二つが一致しないのはよくあることで、嘘とか矛盾とかを意味しません。
MIAU は組織としてはこの問題に対して中立のスタンスだというのは、榎本さんも #1408720 [srad.jp] で書いていることです。それを覆すような証拠は僕にはありませんし、あなたも提示できていません。
3. 馬鹿ではないとどうしてわかるのか、という質問に対するお返事
「そう」があなたが引用なさった
を指しているとの前提でお答えします。僕は MIAU の主要メンバーについてよく知っているわけではありません。ただ、万一主要メンバーがそんなことを考えるくらい馬鹿なら、僕は MIAU について正しく理解したいとも思わないし、 MIAU について議論するだけ無駄だと思うので、馬鹿でないと仮定してコメントを書いても不利益はないからです。
と書くとなんか MIAU の主要メンバーを全然信用していないみたいに聞こえるかもしれませんが、実際にはもう少し信用しています。発起人で設立趣意書の著者の白田秀彰さんの『インターネットの法と慣習 [hosei.ac.jp]』 (HotWired 版) は以前読んだことがあって勉強になりましたし、発起人一覧に名前のあるバーチャルネット法律娘 真紀奈 17 歳 [nifty.com]も長いこと愛読していましたし。ただ、「プライバシーや安全を無視して Google ストリートビューの機能の拡大だけを追求すれば技術が発展するだろう」というのは議論の余地がないほど的外れな予想であって、彼らのことを信用できようができまいが、そんな予想をするはずがないというレベルの話です。