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Wikipediaは「真実」の意味を変えた?」記事へのコメント

  • by Anonymous Coward on 2008年10月23日 15時31分 (#1443033)
    何かの作品や偏執的なファンが多いアーティストを引くと
    一目で「思い入れ全開だなあ」と思う記事があって、
    ああいう文章書く人を弾かなきゃいけないのは当然にしても
    実害はそうないのよね。

    問題はもろ学究用語やホットな研究事象の項目で。
    「検証可能をうたうことで」と声高に言っちゃいるが
    検証可能なんてのは現代科学が持ちえた唯一の良心みたいなもんで
    それをうたったことで独自なスタイルを持ちうるというものではない。
    検証と称してイカサマな実験や考察が行われるからこその混沌なわけで、
    それは一般の辞典においても変わらないわけだから。

    Wikipediaが怖いのは結局この「検証」を「参照」と読み違えつつあることじゃないのかと。
    信頼できる情報筋なんてこの世のどこにもありゃしない分野には
    つまり「手を出せないはず」なのに、既にそのこと決着済み、みたいなかたちで記事が書かれる。
    • by Anonymous Coward
      反証可能性を検証可能性と読み替えてルールとし、
      実際には参照可能性と読み替えて運用される

      一見、科学の基準を守ってるように見せかけながら、
      実はまったくの別物

      そんな感じですねぇ
      • by Anonymous Coward on 2008年10月24日 10時59分 (#1443477)
        んー、科学哲学の流れをきちんと勉強してるんなら、判ると思うんだけど。

        もともと、反証可能性より古い考え方として、「検証可能性」という考え方があります。だが先進的な内容を扱う自然科学分野では、検証可能性では捌ききれない事例が出てきたので「反証可能性」という考え方が出てきた。ただしWikipediaではそもそも「検証可能性では捌ききれず、反証可能性でないと捌けない」ような事例は扱わないというスタンス(そのようなケースは「独自研究」として排除される)を取ることにしたので、「検証可能性」を採用してるのです。読み替えてそうしてるというわけではなくて、そもそも最初からそうしてるのです。

        基本的なスタンスとして、Wikipediaでは「反証可能性」という科学の基準を絶対視はしません。それは「科学」というものの見方(POV, point of view)に偏った内容になるからです。そうではなくて極端な話、疑似科学ではどう考えているか、ということを書く事も許容されうるような方針を取っている。ただし、そのときにも「信頼できる情報源 reliable sources」が要求される、という立場(これが検証可能性 verifiablity)。この辺りに不満や不安を感じている科学者も多いけれど、「科学者はこう主張してる。一方、○○はこう主張しており、これに対して科学者はこう反論している」みたいに両論並記という形で解決を図るか、あるいは疑似科学者の主張が「信頼できる情報源」や「筋のいい情報源reputable sources」に当たらない、というところを突いて、何とか乗り切ろうとしてる項目が多いです。

        単なる「参照可能性」として運用、というのは、そういう風に誤解してる利用者が日本語版にはまだ多いということと、この"reliable sources", "reputable sources"という考え方が、まだ上手く回ってない(そうできるだけの具体的事例が、特に日本語版では集積してない)という問題点があるので。この先、数年はまだ残る課題だと思います。
        親コメント
        • by Anonymous Coward
          >そういう風に誤解してる

          それ、誤解なのかどうか。
          反論ある話は両論載せる、というのは正しいと思うが、
          それをして「単なる参照可能性」ではない、とは言えないんじゃないか。
          ○○はこう主張している、というのを出展も含めて載せる、というのは「参照」以外の何者でもなく
          「検証」という作業はWeb上で喧々諤々することではないよ。

          むしろ、「徹底して参照可能にしました」ということを前面に押し出した方が妙な捩れは少ないんじゃないか?
          それだけでも大抵の場合十分有用なのだし、対象に実際向かって検証を行う人たちの苦笑いも減ると思うぞ。

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