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地裁の判決はWinnyの有用性と積極的な著作権侵害の意図がなかったことを認めたうえで、社会的影響からか罪状不確定のまま罰金150万というかなり玉虫色の判決でしたが、さすがに高裁ではそういうあいまいな判断をやめて白黒はっきりつけたんですかね。
控訴審の記事 [impress.co.jp]なんかを見る限り、検察側は一審で否定されたWinny=悪のソフトという主張をしつこく繰り返してただけのようだし、被告側の主張はあいまいで主観的な判断基準での有罪判決はおかしい、それと一審で有効にされた証言も信憑性に欠ける、あたりがメインかな。これで被告側勝訴ということは、Winnyの解釈は一審のまま、量刑の判断基準があいまいなので厳格に判断したら無罪にするしかないという感じだったんじゃないかと予想。
あなたが玉虫色の判決という言葉をどのように捉えているのか、ちと計りかねますが、白黒は真逆ではあるものの、前回もはっきりつけています。原審の判断基準はあやふやでしたが(そのため本審ではひっくり返りました)、構成要件・違法性・責任に関して、理論的な筋道を特定しなかった(刑法学できちんと通用するようなどの考え方をとっても矛盾まではしない)という点では、原審も本審も同程度に玉虫色だと思います。
まあ、理論構成を特定しなかったからこそ、小倉弁護士が説明する [cocolog-nifty.com]ような論点が残るわけですが、それは日本の裁判所の仕事としては正しいやり方だとわたしは思います。
(これが「積極的な幇助の意思が認められない限り、幇助罪の成立に必要な*故意が*あったとは認められない」と判示していたら、それは多かれ少なかれ玉虫色ではないということになります。)
Atsushi Eno
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アレゲは一日にしてならず -- アレゲ研究家
玉虫色の判決をやめたということかな? (スコア:2, 参考になる)
地裁の判決はWinnyの有用性と積極的な著作権侵害の意図がなかったことを認めたうえで、社会的影響からか罪状不確定のまま罰金150万というかなり玉虫色の判決でしたが、さすがに高裁ではそういうあいまいな判断をやめて白黒はっきりつけたんですかね。
控訴審の記事 [impress.co.jp]なんかを見る限り、検察側は一審で否定されたWinny=悪のソフトという主張をしつこく繰り返してただけのようだし、被告側の主張はあいまいで主観的な判断基準での有罪判決はおかしい、それと一審で有効にされた証言も信憑性に欠ける、あたりがメインかな。
これで被告側勝訴ということは、Winnyの解釈は一審のまま、量刑の判断基準があいまいなので厳格に判断したら無罪にするしかないという感じだったんじゃないかと予想。
しもべは投稿を求める →スッポン放送局がくいつく →バンブラの新作が発売される
Re:玉虫色の判決をやめたということかな? (スコア:0)
あなたが玉虫色の判決という言葉をどのように捉えているのか、ちと計りかねますが、白黒は真逆ではあるものの、前回もはっきりつけています。原審の判断基準はあやふやでしたが(そのため本審ではひっくり返りました)、構成要件・違法性・責任に関して、理論的な筋道を特定しなかった(刑法学できちんと通用するようなどの考え方をとっても矛盾まではしない)という点では、原審も本審も同程度に玉虫色だと思います。
まあ、理論構成を特定しなかったからこそ、小倉弁護士が説明する [cocolog-nifty.com]ような論点が残るわけですが、それは日本の裁判所の仕事としては正しいやり方だとわたしは思います。
(これが「積極的な幇助の意思が認められない限り、幇助罪の成立に必要な*故意が*あったとは認められない」と判示していたら、それは多かれ少なかれ玉虫色ではないということになります。)
Atsushi Eno