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MPEG LAがVP8の必須特許を募集中」記事へのコメント

  • 「公共の利益のために」という理念はどこへいってしまったのだろう。私利私欲の追求手段として、知的財産が罠の集合体になってしまったかのようだ。知的財産の管理権を私的機関から公的機関に移すべきだ。誰が作ったかにかかわらず、発明者も含めて、すべての人が平等な条件で知的成果物を利用、改良できるようにするべきだ。知的財産をだれが利用しても同じ額の利用料を支払う。そうすれば、知的財産の所有者・発明者だけが格安で知的財産を利用できるという不具合を正せると思う。
    • by Anonymous Coward

      >「公共の利益のために」という理念はどこへいってしまったのだろう。

      それは幻想。公共の利益のために特許権や著作権というものが作られたわけじゃない。

      発明者の利益を保護するのが目的でもないし、物語や音楽を造る人間の生活を保障する為の物でもない。
      その理念で何と唱えようと、法も権利もそれを利用して商売する者のために用意されたものだ。
      例えばサブマリン特許で莫大な金が動いても発明家には還元されないし、曲がヒットしても作曲家は仕事が増える程度。

      そもそも国が独占権を宣言し特別に使用許可を与えるのが特許、ロイヤルティーと言う言葉の語源。
      そして知財ビジネスとはその発祥から競争相手を蹴落とすために使われてきた手段だ。
      社会を技術的・文化的に発展させる為のものではなく、今まではそういう効果もあったというだけに過ぎない。

      • by Anonymous Coward
        もともと特許制度は、技術を独占せずに公開させる(ただし無償とは限らない)というもの。

        独占っていうのは、いくら金を払っても使えない状態。
        公開っていうのは、金を払えば使える状態。

        既存特許を回避するのは結果的に技術の独占を生じさせるので、特許制度の精神を蔑ろにしているとも言える。
        すでにある技術はライセンス料を払って使うべきだろう。
        • by Anonymous Coward

          「独占」という言葉の定義・使いかたに関する議論になってしまっているけど、
          このコメントに賛成。特許は、技術を秘密にせずに公開することを促し、それによって
          社会全体の技術の向上や活性化のためにあるのだと思う。

          > すでにある技術はライセンス料を払って使うべきだろう。

          既存特許を回避するのは、ライセンス料を払う立場よりは、ライセンス料をもらう立場に
          なりたいから、でしょう。それから、単なる一時的な収入よりも、特許技術をてこに
          「囲い込み」を達成すれば、将来にわたって安定な収入源となる可能性もありますから。

          むしろ、現在では特許制

          • by Anonymous Coward

            まあ、そもそもとか本来はとか言っても、特許の語源と近代特許の理念じゃかみ合いませんよね。
            でも現実の実装においてはそれほどの開きはないのでは?
            零細企業よりも金持ち企業が、貧乏発明家より資本家が、金と権力を持つものが儲けられるように出来てる制度だと思います。

            例えば日本で普通に特許を申請しようとすると、若い会社員なら1か月分の給料が飛ぶのでは?
            そして特許権を侵害されたり乗っ取られたりしても裁判や審理を闘う費用がなければ泣き寝入りですし。
            そこまでいかなくても大量の関連特許や類似特許で埋められたら自分で利用する事もできなくなります。

            • by Anonymous Coward on 2011年02月22日 4時07分 (#1906271)
              特許は机上のアイデアでも取得できてしまいます。
              実際に、その特許を使って何かを作るような事業をやる資金がない貧乏人でも、特許を得て維持するくらいの資金はあるものです。
              ときには貧乏人が巨大企業と対等に張り合えるのが、特許です。

              個人的には、アイデアだけで試作品すら作る気がない人からの申請に特許を認めるのは、勘弁して欲しいと思います。
              親コメント
              • ええと、日本の特許法の話としては、という限定の元に補足を。

                >特許は机上のアイデアでも取得できてしまいます。
                (中略)
                >個人的には、アイデアだけで試作品すら作る気がない人からの申請に特許を認めるのは、勘弁して欲しいと思います。

                一応ある程度の実施例(本当に作って効果があったかどうかを測った結果)を提示することにはなってます。
                特許の性質上「1種類作っただけで100種類の範囲を請求するぜ!」ということはあり得ますけど、
                それっぽいモノが一つも作れてない段階で特許査定が受けられるということはない……はずです。
                (なおその100種類ってのもちゃんと根拠が説明できなきゃどんどん減らすよう審査されます)

                「特許出願」(アイデアが公的に登録され、そのうち公開される)と「特許査定」(特許権が与えられる)とを誤解してはいないでしょうか。
                や、特許庁も完璧には程遠いんで、知らないところで実施例もないのに査定が降りてる可能性も否定はできませんけど、
                原則としては「全くの机上の空論に特許が降りる」って仕組みではないことは皆さんに知っておいて欲しいです。

                親コメント

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