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NTPは地味ながらも、今のインターネットの基幹として非常に需要なサービスだと思います。
ですが、NTPそのものの問題ではないんですが、そのNTPサーバ指定を自動できないのが運用上最大の難点だと思ってます。
本来のNTPの思想としては、・ネットワークトポロジーに合わせて随所にNTPサーバを立てて、・末端のクライアントは近場の(LAN内の)NTPサーバに時刻を問い合わせるという形になるべきなんでしょうけど、DHCPはオプションでNTPサーバ通知できるけど、Windowsは対応してないし、PPPoE(IPCP)は、NTPサーバ通知機能がない。
なので、ローカルにNTPサーバ立てても、それを使うのに
>本来のNTPの思想としては、
それは、NTPの思想というより、精度や広域トラフィックを想定しての構築ノウハウの話です。ネットワーク上の複数ノード間で高精度に時刻を相互同期させる(配る、ではない)動作を目的として頻繁に時間情報を投げ合う様な場合を想定しての話であり、その場合にどのサーバをどういう信用関係で連携させるかは管理者が高度な判断をして設定するもので自動設定とかはありえないんです。
後半仰っているような例だと、AD使っている組織のWindows PCなんかは普通に起動時に単発で組織のサーバに時刻合わせするのですが、それでは不足なんでしょうか?個人のPCでは初期設定こそ必要ですが、ntp.microsoft.comへの時間合わせの通信なんかも単発で問い合わせするだけなんで、ゴミですやん。MSがWindows updateのサービスにどのくらいデータのトラフィックを裁いているかとか、ちょっと考えればわかりますよね。
NTPにブロードキャストが規定されてるんですから、NTPのプロトコル設計としてはサーバだけのものではなく、最終的には末端のクライアントまで時刻を届けるのが想定されたものでしょ。
ただ本来の想定は、ブロードキャストで届けるからクライアントはNTPサーバ設定不要、のはずだったんでしょう。「いつでもどこでもNTPブロードキャスト環境」ならそれでもいけたんでしょうけど、NTPブロードキャストが確実にあると言えるとこまで普及しなかったからクライアントが確実に時計合わせしたかったら、ユニキャストでサーバ決め打ち問い合わせするようになっちゃった、という認識です。
> 単発で問い合わせするだけなんで、ゴミですやん。
チリも積もりますよ。私は15年ぐらい前からpool.ntp.org に参加してましたが、5年ほど前に、トラィック増大に耐えきれずに参加をやめました。(Androidは pool.ntp.org を使ってるらしい?)
>NTPにブロードキャストが規定されてるんですから、NTPのプロトコル設計としては>サーバだけのものではなく、最終的には末端のクライアントまで時刻を届けるのが想定されたものでしょ。>>ただ本来の想定は、ブロードキャストで届けるからクライアントはNTPサーバ設定不要、のはずだったんでしょう。
NTPは元々ネットワーク上での時刻同期技術の研究者(ミルズ氏)が思いつく手段を全部実装していただけです。「本来の想定は」の部分はあなたの想像ですよね。時刻合わせなんて、99.99%以上の用途で数日に一回合わせれば事が足りるのに
ブロードキャストを「実際に使うべき」かどうか、「実用的」かどうか、は問題にしていません。ブロードキャストの仕様規定意図が「思いつく手段を全部実装」なのか「深い考えたあったのか」も関係ありません。
元コメで
> 時刻を相互同期させる(配る、ではない)動作を目的として頻繁に時間情報を投げ合う様な場合を想定
と書かれていたのに対する反論として、NTPにブロードキャストが規定されてるからには、NTPというプロトコルとしては、「相互同期」だけでなく「末端の一方的な同期」も想定しているだろう、という主張です。
> 心配しているのは
MSの回線でも自分の回線でもありません。「世界のインターネットトラフィック」です。あるいは、「計算機資源」と「ネットワーク資源」のトレードオフとして、ネットワーク資源の無駄遣いに偏りすぎている、という危惧です。
> 個人回線で大規模公衆サービスなんて提供するから帯域が逼迫するまあ、今となっては、そう言われると返す言葉はないんですが、pool.ntp.orgが運用し始めた当時は、固定IPあるならぜひ協力を [srad.jp]ってスタンスのユーザー互助サービスだったんですよ。
> ご自宅のPCのインターネット回線に対するNTPトラフィックを> 心配している話だったのではなかったんでしょうか?
まったく違います。世界のNTP運用として、上手く機能する「NTPサーバの自動設定機能」があれば、上記のトレードオフが、もっとネットワーク資源の消費削減方向に行ったのではないか、という過去への残念な感想です。
自分だけの話であれば、手動で設定変更すればいいだけのことですし、わざわざ「NTP普及段階からNTPもDNSと同じように自動で設定を配ることができるようになっていれば」なんてことは書きません。
以下、ちょっと個人のインターネット環境に限定した書き方になりますが、
・インターネットプロバイダはNTPサーバーを立ち上げて利用者に提供する・プロバイダのNTPサーバは、インターネット上のNTPの相互同期ツリー参加しているが、利用者は、接続しているプロバイダのNTPサーバにのみアクセスできる。・プロバイダは接続した利用者に適切にNTPサーバアドレスを通知できる・利用者が設置する家庭用ルーターは、接続した端末に適切にNTPサーバアドレスを通知できる・各端末は、上記の通知の基づいて自動でNTPサーバ設定反映されて時刻同期を行う
以上のような世界が実現していれば、各端末に対してNTPサーバの設定など意識する必要なく、時刻同期できるようになり、ネットワークトラフィックが節約できただろうなあ、という夢想です
(プロバイダが利用者向けにDNSサーバ(リゾルバ)を用意してるようなものです。各利用者が「端末のDNS設定について意識していないが、適切に自動設定される」ようなのがNTPでも実現して欲しかった、という話)
現状は一番最後のところで、WindowsはDHCPのNTPオプション非対応だし。Androidも非対応っぽいし、まず実現できないのが残念だな、と。
もしこのような世界になっていたら、福岡大学NTPサーバのような「オープンなNTPサーバ」なんて、立てられることもなかったでしょうし、オープンなNTPサーバが立ち上がるという歴史が存在しなかったのなら、TP-LINKの問題も起きなかっただろう、という歴史IFです。
ちょっと前なら、「オープンなDNSリゾルバが無いように、オープンなNTPサーバが無い世界が欲しかった」と書きたいところですが、今はGoogleとかがオープンなDNSリゾルバを提供してるとか、DNS側が変わっちゃったなあ、というのが最初のコメントの〆の「Googleなどが公開DNSサーバを用意する、という逆行したような世界になっちゃってます」に繋がります。
ということで、一番最初のコメントは、世界のNTP運用に対する感想です。個人的な不平不満と受け取られたのでしたら、私の説明不足です。すみません、そこで話がすれ違ってたんだと思います。
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NTPサーバ設定が自動できないのがネック (スコア:3, 興味深い)
NTPは地味ながらも、今のインターネットの基幹として非常に需要なサービスだと思います。
ですが、NTPそのものの問題ではないんですが、そのNTPサーバ指定を自動できないのが運用上最大の難点だと思ってます。
本来のNTPの思想としては、
・ネットワークトポロジーに合わせて随所にNTPサーバを立てて、
・末端のクライアントは近場の(LAN内の)NTPサーバに時刻を問い合わせる
という形になるべきなんでしょうけど、
DHCPはオプションでNTPサーバ通知できるけど、Windowsは対応してないし、
PPPoE(IPCP)は、NTPサーバ通知機能がない。
なので、ローカルにNTPサーバ立てても、それを使うのに
Re: (スコア:0)
>本来のNTPの思想としては、
それは、NTPの思想というより、精度や広域トラフィックを想定しての構築ノウハウの話です。
ネットワーク上の複数ノード間で高精度に時刻を相互同期させる(配る、ではない)動作を目的として頻繁に時間情報を投げ合う様な場合を想定しての話であり、その場合にどのサーバをどういう信用関係で連携させるかは管理者が高度な判断をして設定するもので自動設定とかはありえないんです。
後半仰っているような例だと、AD使っている組織のWindows PCなんかは普通に起動時に単発で組織のサーバに時刻合わせするのですが、それでは不足なんでしょうか?
個人のPCでは初期設定こそ必要ですが、ntp.microsoft.comへの時間合わせの通信なんかも単発で問い合わせするだけなんで、ゴミですやん。
MSがWindows updateのサービスにどのくらいデータのトラフィックを裁いているかとか、ちょっと考えればわかりますよね。
Re: (スコア:2)
NTPにブロードキャストが規定されてるんですから、NTPのプロトコル設計としては
サーバだけのものではなく、最終的には末端のクライアントまで時刻を届けるのが想定されたものでしょ。
ただ本来の想定は、ブロードキャストで届けるからクライアントはNTPサーバ設定不要、のはずだったんでしょう。
「いつでもどこでもNTPブロードキャスト環境」ならそれでもいけたんでしょうけど、
NTPブロードキャストが確実にあると言えるとこまで普及しなかったから
クライアントが確実に時計合わせしたかったら、ユニキャストでサーバ決め打ち問い合わせするようになっちゃった、という認識です。
> 単発で問い合わせするだけなんで、ゴミですやん。
チリも積もりますよ。
私は15年ぐらい前からpool.ntp.org に参加してましたが、
5年ほど前に、トラィック増大に耐えきれずに参加をやめました。
(Androidは pool.ntp.org を使ってるらしい?)
Re: (スコア:0)
>NTPにブロードキャストが規定されてるんですから、NTPのプロトコル設計としては
>サーバだけのものではなく、最終的には末端のクライアントまで時刻を届けるのが想定されたものでしょ。
>
>ただ本来の想定は、ブロードキャストで届けるからクライアントはNTPサーバ設定不要、のはずだったんでしょう。
NTPは元々ネットワーク上での時刻同期技術の研究者(ミルズ氏)が思いつく手段を全部実装していただけです。
「本来の想定は」の部分はあなたの想像ですよね。
時刻合わせなんて、99.99%以上の用途で数日に一回合わせれば事が足りるのに
Re:NTPサーバ設定が自動できないのがネック (スコア:1)
ブロードキャストを「実際に使うべき」かどうか、「実用的」かどうか、は問題にしていません。
ブロードキャストの仕様規定意図が「思いつく手段を全部実装」なのか「深い考えたあったのか」も関係ありません。
元コメで
> 時刻を相互同期させる(配る、ではない)動作を目的として頻繁に時間情報を投げ合う様な場合を想定
と書かれていたのに対する反論として、
NTPにブロードキャストが規定されてるからには、NTPというプロトコルとしては、
「相互同期」だけでなく「末端の一方的な同期」も想定しているだろう、という主張です。
> 心配しているのは
MSの回線でも自分の回線でもありません。「世界のインターネットトラフィック」です。
あるいは、「計算機資源」と「ネットワーク資源」のトレードオフとして、
ネットワーク資源の無駄遣いに偏りすぎている、という危惧です。
> 個人回線で大規模公衆サービスなんて提供するから帯域が逼迫する
まあ、今となっては、そう言われると返す言葉はないんですが、
pool.ntp.orgが運用し始めた当時は、固定IPあるならぜひ協力を [srad.jp]ってスタンスのユーザー互助サービスだったんですよ。
> ご自宅のPCのインターネット回線に対するNTPトラフィックを
> 心配している話だったのではなかったんでしょうか?
まったく違います。世界のNTP運用として、
上手く機能する「NTPサーバの自動設定機能」があれば、上記のトレードオフが、
もっとネットワーク資源の消費削減方向に行ったのではないか、という
過去への残念な感想です。
自分だけの話であれば、手動で設定変更すればいいだけのことですし、わざわざ「NTP普及段階からNTPもDNSと同じように自動で設定を配ることができるようになっていれば」なんてことは書きません。
以下、ちょっと個人のインターネット環境に限定した書き方になりますが、
・インターネットプロバイダはNTPサーバーを立ち上げて利用者に提供する
・プロバイダのNTPサーバは、インターネット上のNTPの相互同期ツリー参加しているが、利用者は、接続しているプロバイダのNTPサーバにのみアクセスできる。
・プロバイダは接続した利用者に適切にNTPサーバアドレスを通知できる
・利用者が設置する家庭用ルーターは、接続した端末に適切にNTPサーバアドレスを通知できる
・各端末は、上記の通知の基づいて自動でNTPサーバ設定反映されて時刻同期を行う
以上のような世界が実現していれば、各端末に対してNTPサーバの設定など意識する必要なく、時刻同期できるようになり、ネットワークトラフィックが節約できただろうなあ、という夢想です
(プロバイダが利用者向けにDNSサーバ(リゾルバ)を用意してるようなものです。各利用者が「端末のDNS設定について意識していないが、適切に自動設定される」ようなのがNTPでも実現して欲しかった、という話)
現状は一番最後のところで、WindowsはDHCPのNTPオプション非対応だし。Androidも非対応っぽいし、まず実現できないのが残念だな、と。
もしこのような世界になっていたら、
福岡大学NTPサーバのような「オープンなNTPサーバ」なんて、立てられることもなかったでしょうし、
オープンなNTPサーバが立ち上がるという歴史が存在しなかったのなら、TP-LINKの問題も起きなかっただろう、
という歴史IFです。
ちょっと前なら、「オープンなDNSリゾルバが無いように、オープンなNTPサーバが無い世界が欲しかった」と書きたいところですが、
今はGoogleとかがオープンなDNSリゾルバを提供してるとか、DNS側が変わっちゃったなあ、というのが最初のコメントの〆の「Googleなどが公開DNSサーバを用意する、という逆行したような世界になっちゃってます」に繋がります。
ということで、一番最初のコメントは、世界のNTP運用に対する感想です。
個人的な不平不満と受け取られたのでしたら、私の説明不足です。
すみません、そこで話がすれ違ってたんだと思います。