JASRACが著作権使用料に定額制を導入 72
ストーリー by yoosee
あまりのショックに部門名をつけるのも忘れました 部門より
あまりのショックに部門名をつけるのも忘れました 部門より
johntheripper 曰く、
読売新聞の記事によると、JASRACは1日から、パソコンや携帯電話向けに音楽の定額配信をしている企業に対し、著作権使用料を定額で利用できる制度を導入するそうだ。
定額配信は日本ではナップスターで行われているが、新規参入業者に対しても同等の制度が適用可能ということ。今後は同等の月会費だけで音楽が聴き放題なサービスが増えてくるのも時間の問題と思われる。
音楽を提供する側が最新ヒットチャートにある曲まで許可するかどうかは別の問題だろうが、ちょっと古めのジャズ好きのタレこみ人としてはついにキター!と喜んでいる。 できることならアメリカと比較して30倍以上高いと言われているライブハウスに対する料率もなんとかしてほしいものだ。
ゴールドプラン (スコア:5, おもしろおかしい)
定額制いらない (スコア:5, すばらしい洞察)
Re:定額制いらない (スコア:1, 興味深い)
そうですよ。
とにかく、JASRACの体質を何とかしろってのが根幹。
#大体、定額制ってのは問題が多い、携帯電話の料金体系を見れば。
#……眠い
Re:定額制いらない (スコア:1, 興味深い)
聴く側からすればそう思うのだけど、制作側は気にせずJASRACに登録するんだよねぇ
誰かJASRACに取って代わる団体立ち上げてみたら? 国内・国外問わず登録した人の曲がかかっていないかチェックしたり
放送局から1曲単位で使用料を取り登録した人に払う団体を。
Re:定額制いらない (スコア:2, 興味深い)
そんなに売れていないアーティスト:
「著作料とかそんなことより、俺の曲を聴いてもらえることが大事なんだ!」
ちょっと売れているアーティスト:
「レコード会社と契約もできたし、折角軌道にも乗ってきたから事を荒立てたくないなぁ~」
メチャメチャ売れてるアーティスト:
「細かいかとは事務所に任せてあるから、ま、適当に聞いておいてよ。」
ってぐらいなのでは?
上記が正解かどうかは別として、JASRAC離れがメジャーな動きになっていないことを見ると
権利者側から見て著作権と言うのはそれほど大きな問題と言う認識は無さそうですね…。
そのうち… (スコア:4, おもしろおかしい)
#つまらんのでAC
Re:そのうち… (スコア:1, おもしろおかしい)
分配も定額
これをダブル定額ってネーミングはどうですかね?
Re:そのうち… (スコア:2, すばらしい洞察)
分配も定額(基本は0円)
確かに問題なさげ(違)
JASRACにとってはどうでもいいこと (スコア:3, 興味深い)
Re:JASRACにとってはどうでもいいこと (スコア:3, 興味深い)
そういう事は、JASRACの制度 [jasrac.or.jp](「なお、作品ごとの選択はできません。」)的にかなり難しいのでは?
全曲のネット配信を預けるか、預けないという選択肢しかないようです。
最新ヒットチャートにあるうちはJASRAC以外に預けておいて、その後JASRACに預けるとか?
Re:JASRACにとってはどうでもいいこと (スコア:3, 参考になる)
一定以上利用されていれば自動更新される。(更新しない場合は事前に届け出る。)
また、途中解約の手続きも存在はする。
http://www.jasrac.or.jp/contract/trust/condition.html [jasrac.or.jp]
http://www.jasrac.or.jp/contract/trust/explan2.html [jasrac.or.jp]
楽曲単位でアラカルトに信託条件を選択できる。
また、ネット配信(インタラクティブ配信)は「演奏権等」と「録音権等」の両方を信託した上での
オフション扱いです。
『ナップスタージャパン、「Napster」参加企業をアナウンス』
http://plusd.itmedia.co.jp/lifestyle/articles/0609/21/news056.html [itmedia.co.jp]
ここにはJASRACの名前はありません。
追加
興味がある方むけにJASRACのFAQも張っておきます。
http://www.jasrac.or.jp/contract/member/faq.html#02_1 [jasrac.or.jp]
Re:JASRACにとってはどうでもいいこと (スコア:4, 参考になる)
とはいえ「著作権信託契約約款 [jasrac.or.jp]」にはこんな条文があったりする。
Nullius addictus iurare in verba magistri
Re:JASRACにとってはどうでもいいこと (スコア:1, 興味深い)
Re:JASRACにとってはどうでもいいこと (スコア:1)
よくJASRACが悪者扱いされますけど、そういった目的で利用する側からするとJASRACは「著作者に限らず手続きを一本化できる」「結構安い」など、便利だし全然悪くないですね。
もっとも、曲の提供者側からすると、不透明な部分もある算定方法とか、ピンハネ率が高いとか、不当といってもいいような契約条件になってるひどいものだと思います。「安い」ってことは権利者側の実入りも少ないってことだし。
最近、JASRACへの支払いだけで済む「着メロ」じゃなくて、
隣接権により権利者に直接お金が行く「着うた」の方を売る側は推し進められてるのはそのあたりが理由でしょうね。
Re:JASRACにとってはどうでもいいこと…とは言い切れない (スコア:2, 参考になる)
2001年の「著作権等管理事業法」の施行により、権利者の選択肢が増えた [www.nmrc.jp]ためJASRACも権利者の意向を無視するような運営は出来なくなりつつあります。
Re:JASRACにとってはどうでもいいこと…とは言い切れない (スコア:3, 興味深い)
JASRACの定額制はいいとしても (スコア:3, 参考になる)
個人の場合、これの許可が下りない可能性が高くて、去年いっぱいでストリーミングをやめたサイトを知ってますので。
/* Kachou Utumi
I'm Not Rich... */
つまり、JASRACとは (スコア:2, 興味深い)
著作権法を厳密に適用し行政指導、営業停止命令ぐらいしても別に誰も困らん気がする。
困った時は、それはJASRACがまだ世の中に必要なことを示している
困らん場合は、そんな組織は必要無いって事さ
何一度やって見りゃ解る。
#生保外資系が全く指導されてない理由
#金融監督庁の保険業監督部門が別、外資系と日本系とはね。
#そろそろ、外資系にも鉄槌を……無理か、日本を切り売りしている内閣じゃな
Re:つまり、JASRACとは (スコア:2)
Jasracは著作権保持者の依頼に従って徴収をしているだけと思われ。
もちろん著作権保持者が直接的に額を決められないのは問題だが、
著作権保持者が望まなければJasracに登録しないでよい権利も著作権保持者にはある。
#法で額までしばらないのは本来は著作権保持者本人の事を考えてでは?
Re:つまり、JASRACとは (スコア:2, 興味深い)
玉木宏樹氏の音楽著作権とJASRAC問題 [archi-music.com]より抜粋 入金のデータを著作権者に対して公表できない代行業者がJASRACの正体です。
Re:つまり、JASRACとは (スコア:2, すばらしい洞察)
これを隠蔽体質のようにとらえるのは若干筋違いだぞ。
腐れ体質なのは間違いないんだが、腐りどころが違う。
Re:つまり、JASRACとは (スコア:1)
Re:つまり、JASRACとは (スコア:2, 参考になる)
JASRAC使用料規定 [jasrac.or.jp](PDF)によると以下の分類があって徴収の料率が異なるそうです。
それを一まとめにして配分しているから2000枚くらいしか出さない作曲者には永遠にお金が入らないわけで、テレビで見かけるような歌手が歌っている曲の作曲者だけに入るのではないでしょうか。
こんな風に細かく分類して徴収しているのであればその分類ごとに支払いするだけでもきめこまかさが違うかもしれませんね。
業種1 キャバレー、ナイトクラブなど酒類の提供とともに客にダンスをさせることを目的とするもの
業種2 バー、クラブ、カフェーなど酒類の提供を主たる目的とするものであって、ホステス等の社交員の接待が通常伴うもの
業種3 スナック、パブ、ビヤホール、居酒屋など酒類の提供を主たる目的とするもの
業種4 レストラン、グリルなど料理の提供を主たる目的とするもの
業種5 ライブハウス、音楽喫茶など音楽の鑑賞を主たる目的とするもの
業種6 レストランシアターなど演劇、演芸、舞踊、歌謡ショーその他の芸能を客に見せ、又は聞かせることを主たる目的とするもの
業種7 結婚会館、料理店、旅館、ホテルなどの施設における営業であって、宴会を主たる目的とするもの
業種8 ダンス教授所など客にダンスを教授することを主たる目的とするもの
業種9 ダンスホール、ディスコテークなど業種8 以外のもの
業種10 業種6 の営業であって、ヘルスセンター、レジャーセンターなど娯楽、健康管理などを目的とする設備を客に利用させる施設において行われるもの
業種11 旅館、ホテルなどの宿泊施設において、主として宿泊客を対象とするもの
業種12 ビヤガーデン、スキー場内施設など季節の一定期間営業を行う施設において行われるもの
業種13 ディナーショーなどホテルなどの施設において、演劇、演芸、舞踊、歌謡ショーその他の芸能を客に見せ、又は聞かせることを主たる目的とするものであって、飲食を伴うもの
業種14 ダンスパーティーなどダンスをさせることを主たる目的とするもの
Re:つまり、JASRACとは (スコア:3, すばらしい洞察)
「なんでぇ、ヤクザのみかじめ稼業みたいじゃねぇか」
と思ったのは私だけではないはず。
#あくまでも印象ですよ。印象。
#でも、世の中実も大事ですけど印象も9割ですから。
---- ばくさん!@一応IT土方
Re:つまり、JASRACとは (スコア:1, すばらしい洞察)
Re:つまり、JASRACとは (スコア:2, 参考になる)
細かいことを言うと、JASRACに対し会員(準会員)は著作権を信託する契約なので、運用についてはJASRACに一任、という形になっています。
で、信託財産の運用については信託者も勝手にはできないので、JASRACが使用料を決めることになるわけです。
Nullius addictus iurare in verba magistri
Re:つまり、JASRACとは (スコア:1, 興味深い)
何も言わなかったら、自動登録される
1曲でも登録したら、後は自動登録される
1曲でも登録したら、登録解除できない
徴収しても、著作権保持者に支払われない
著作権保持者が自分の著作物を発表する際にも徴収される
やっぱりおかしいですね
Re:つまり、JASRACとは (スコア:5, 参考になる)
著作権の発生との混同をしているかもしれませんが
音楽の場合、音楽出版社との契約(手続きの委託)でもしていない限り
勝手に登録(管理委託)されることはありません。
申請ベースですので、たとえJASRACの個人会員の人でも
自分で手続き(申請)しない限り勝手に楽曲登録されません。
(登録するよ~に!とのお達しはありますが)
よくある例としては
TVCMのタイアップの場合に
映像とのシンクロ料等を免除して
タイアップを有利に獲得するため
(音楽出版社等が)楽曲のJASRAC登録をワザと遅らせ
CMのON AIR時には未登録状態にする事は頻繁にあります。
> 1曲でも登録したら、後は自動登録される
前出と重なりますが音楽出版社との契約等の縛りがない場合には
楽曲毎にJASRAC委託、e-License委託、PD等
著作権者の任意になります。
自動はありえません。
> 著作権保持者が自分の著作物を発表する際にも徴収される
一般に著作者が作品を発表(発売)する場合に
作品登録されていれば発売元よりJASRACが徴収します。
それが、著作者へ支払われます。
首を捻りたくなるケースとして
JASRAC登録をして、又はJASRACとの音楽出版社契約を行っている音楽出版社との契約を結んでいて
且つ、著作者自身が発売元となるケース(インディーズ発売や手売等)の場合。
例えばCDの場合、売り上げた枚数分の著作権印税を
一旦JASRACに支払い、手数料(JASRAC、場合によっては出版社手数料)を引かれて
発売元である著作者へ支払われます。
つまり、自分の曲を自分で売ったのに
手数料を引かれた金額しか手元に来ないの?という感じでしょうか。
これはJASRAC登録さえしなければ容易に回避できます。
シールを買うコストも軽減でき、メリットとなります。
しかし、そのCDを売り上げたこと意外での使用量の徴収、
例えば著作者の知らない所で著作がコピーされたり
音源がそのままどこかで使用されたり(隣接件にも該当)した場合の徴収は
著作者が行わなければなりません。
徴収の手法として訴訟の道もありますが
リスクを伴います。
この辺りが委託をするかどうか
判断する材料のひとつとなると思います。
> 徴収しても、著作権保持者に支払われない
よく耳にするケースとして
徴収の明細が不明瞭であるとのこと。
CDの売り上げは出庫ベースで明確になっていますが
TV、ラジオ等でのON AIR、コンサート等での実演に関しては
いつ、どこで(どの番組で)、何回、等の詳細が不明との事。
笑い話かもしれませんが
「売り上げ10万枚を超えると急に著作権印税が増える」等とも聞きます。
これは、CD売り上げが、放送局でのON AIR回数、
カラオケ、レンタルCD等の売り上げに
「反映するはずだから、使用料はこれぐらい!」っと
どんぶり勘定で支払われる事からの所以。
いい加減な部分です。
さて、今回のトピを読んで思ったことは
この分配がきちんと行われるかどうかという点。
JASRACの今までのやり方では管理委託者からの不満が
増大するのではと懸念します。
今まで放送局などに対するブランケット方式では
作家本人がON AIRを血眼になって探して
「これでは、分配が少ない」等と
苦情を出さなければならないケースもありました。
ダウンロードベースとなればどの楽曲が
何回ダウンロードされたか明確だと思いますので
それにも基づいた配分が行われることを願います。
Re:つまり、JASRACとは (スコア:2, すばらしい洞察)
>何回ダウンロードされたか明確だと思いますので
>それにも基づいた配分が行われることを願います。
回数が明確になる部分に関してはJASRACを間に挟まなくてもよい
とかできたらいいのに
# 配信者と著作者の力関係とかいろいろ出てくるんだろうけどね
Re:つまり、JASRACとは (スコア:1)
# 違う組織での話だけどID
――――――――――― バグは金也("Y"enBug)
Re:つまり、JASRACとは (スコア:1, 参考になる)
いや、自動登録はされないはずですが。
著作権者の契約している企業との契約内容で規定されている場合はもちろん別ですけども。
Re:つまり、JASRACとは (スコア:1)
つ「私的自治の原則」
>著作権法を厳密に適用し行政指導、営業停止命令ぐらいしても別に誰も困らん気がする。
つ「消極国家」
Re:つまり、JASRACとは (スコア:3, すばらしい洞察)
JASRACがおおざっぱな利用シーンごとに決まった額を一律で定めているのと同じです(今回の定額制設定も同じことです)。
しかしJASRACで問題になってるのは、人様から預かっている金をどんぶり勘定で分配することです。これを銀行やカード会社がやったとしたら、いくら経費削減のためと言われようと到底みんな納得しないでしょう。これらの企業は安く効率的に、正確に集計できるシステムを作る努力をしています。対してJASRACの場合「どんだけ不満出ようがとりあえず俺の退職金は減るわけでもないし、そんな手間かかることやってられっか」とはじめから放棄しているようにしか見えません。
── 集計コスト削減の例 ──
「預金口座の出入金額をすべて集計するには膨大なコストが掛かりますので、年に数回サンプル調査をして計算の上配分させていただきます」
「クレジットカード加盟店様へ。来年度よりサンプリング方式に移行させていただきます。加盟店様でのカードご利用実態調査を毎月一回実施し、ご利用総額を推計した上で代金をお支払いします。大幅なコスト削減により、加盟店様がお支払いになる手数料も安くなります」
「国民年金加入の皆様へ。19xx年頃までの掛金支払データは文書で管理されておりましたが、これらをすべて調査・集計して支給額を決定する方式をとりますと大変なコストが掛かり、支給総額の減少等が避けられません。つきましては当時の加入期間は帳簿よりサンプル調査し推計させていただきます。また支払記録について異議がありましても、行政の行なう処理にミスなど絶対にありえず、調査コストがほかの加入者への負担を増やすこととなるため個別の再調査等には一切応じません」
「生命保険加入の皆様への大切なお知らせ。お支払いする保険金のうち各種特約等に関わる部分については、コスト削減のため特にお申し出があった場合に限り計算しお支払いします」(※多分フィクションです)
Re:つまり、JASRACとは (スコア:1)
JASRACは楽曲利用に際して発生する利益を代行して徴収するのであって、
預金のように預かったお金を管理しているわけではないのですが。
また、徴収は規定されたルールに沿って行われており、
そのルールを理解したうえで著作者自身の意思で契約しているわけです。
> ── 集計コスト削減の例 ──
その点で、銀行などのように直接預金を取り扱うもので例示するのは妥当ではありませんし、
他の例にしても契約時のルールと(おそらく)異なる運用を例示している時点で
あきらかにJASRACの状況とは異なります。
せめて無理矢理例示するとしたら「(裁量権を持った)雇われ店長」や「信託投資」あたりでは。
ところで「JASRACで問題になってる」というほど利用者にとって一般的な問題なのでしょうか?
玉木氏が問題視しているのは知ってますし、彼の受け売りしている批判サイトがいっぱいあるのは知ってますが。
Re:つまり、JASRACとは (スコア:2, すばらしい洞察)
本来わずかだが貰えるはずなのに貰えないという多くの人たちの分が、一部の人へ繰り入れられているのだよ。
ひっくるめて按分 (スコア:2, 興味深い)
JASRACは近年放送局側に全曲報告を求めていて、これが実現すれば、本当に利用された曲目・曲数・時間に基づいた分配が可能になる、ハズ。NHKやラジオ局は全曲報告してるけど、民放テレビ局がまだ対応していないとか。
ひっくるめて徴收して按分、というと、私的録音録画補償金とか複写使用料とかの金の流れを追及する必要があると思う。あれこそ、きちんと分配されない(できっこない)お金だから。
Nullius addictus iurare in verba magistri
いっぺん見たい (スコア:2, 興味深い)
意外なあの曲が入ってるかもよ?
#まあ丼勘定なんで無理かな.
Re:いっぺん見たい (スコア:1)
---- ばくさん!@一応IT土方
どんぶり勘定というなら (スコア:2, すばらしい洞察)
ライブハウスに対する料率 (スコア:1, 興味深い)
>おまけに過去10年にさかのぼって払えだとのこと。
過去10年って、時効は成立してないの?
いくらカスラックのやることでも、一応法的根拠はあるはずだと思うのだが……
Re:ライブハウスに対する料率 (スコア:2, すばらしい洞察)
◆IZUMI162i6 [mailto]
Re:ライブハウスに対する料率 (スコア:1, 興味深い)
なるほど。
だからカスラックは、可能な限り多くの著作権料が得られるように、
侵害の認識を遅延させるよう努力しているわけですね。まるで
サブマリン特許のように。
これからはサブマリン著作権と呼ぶのはいかがでしょうか。
米国のサブマリン特許でも、わざと権利の行使を送らせるような場合は
無効になるとかって判決も出てるらしいけど。「ラッチェスの抗弁」とか
いうらしい。ぐぐればいくつか出てきます。
「ラッチェスとは「権利行使の不当な遅れ」のことらしく日本語訳は「懈怠」だそうです。ですので、ラッチェスの抗弁とは、私の理解でいくと、不当に遅れた権利行使は適当な時期の権利行使にくらべて被疑侵害者に対するダメージが不当に大きくなるので、平衡法の観点から権利行使に制限が加えられるべきである(正確には過去の侵害分について損害賠償ができないそうです)、ということです。」
http://www.geocities.co.jp/WallStreet/7506/magazine3.html [geocities.co.jp]
この判決自体が米国の物である上に、10年が「不当な遅れである」と
日本の裁判所に認めさせるのが極めて難しく、またそれに要する経費と
時間が膨大なことを考えると、カスラックに目を付けられたが最後、
泣き寝入りするしかないということですね。
Re:ライブハウスに対する料率 (スコア:2, 参考になる)
> 日本の裁判所に認めさせるのが極めて難しく
特許に関して懈怠法理が適用されるのは当該国の特許法で明文化されているからですが、
著作権に関しても同様の規定があるということでしょうか?
なお審査懈怠については「不当な」遅れであることが条件です。
クレームを出現させるのに審査段階で合理的でない遅延
(unreasonable delay in presenting the issued claims)
期間の問題ではなく、合理的な理由が無いこと、が問題なわけです。
よって同様の基準を適用するためには、「10年請求していなかった」ではなく
ある時点でJASRACは認知していたのに意図的に数年間請求を行わなかった
ことを証明する、ということになりますね。
Re:悪法もまた法なり (スコア:1)
サブマリン特許などの類では請求されないと支払い義務自体を
認知しようがない状況があるわけで。
著作隣接権については明らかに他人の著作物使っているんだから、
> 開店直後に「オラとっとと払え!!」と殴り込んできた
かどうかと関係なく支払い義務があることは普通わかるでしょ。
10年後に払いたくないんなら最初っから使わなければいいだけだし、
バレないことを祈りながらこっそり使ってるんならバレたらおとなしく払いましょ。
料金が(不当に)高すぎるとか、そういうことは使う前に調整するのが
まっとうな商売ってものでしょ。
まあ、音楽教室の一件など「支払い義務自体を知らなかった」のであれば
同情の余地がありそうな案件も一部にはありますが、
やっぱり請求した側よりは知らなかった/確認しなかった側に責があると思います。
Re:ライブハウスに対する料率 (スコア:1, 興味深い)
「今までの分、全部払え」って言うことだって可能なわけです。
それを、JASRACは「曲が使用された時点」という短い方を取ってるわけです。
(その方が法的に争う余地が少ないから楽というだけかも知れませんが)
少なくとも、意図的に遅延させたことによるメリットはまったくないです。
たまたま、これまで、なぁなぁで済ませていた部分をマジメにやるようになっただけで。
Re:ライブハウスに対する料率 (スコア:1, 興味深い)
JASRACは「債務不履行時の損害賠償請求権」にあたると判断して、10年としたのではないかと思います。
ぴったり法的根拠があるみたいです。
Re:ライブハウスに対する料率 (スコア:1)
普通法律作るときは、過去に遡ることはしない(できない?)のが慣例(基本?)だったと思うのだが、
日本の音楽の衰退に多大な貢献をするとかってことは気にしてないんだろうし、
年金と積み立てと同じで今がよければ後のことは考えてない連中が考えてるでしょうね。
Re:ライブハウスに対する料率 (スコア:1)
後付では無いのではないでしょうか.
昔から,「楽曲の演奏には(著作権者が無償での利用を許諾した場合を除き)対価の支払いが必要」とは
決まっていたわけで,それを権利の侵害が判明した後に徴収する事自体は妥当な気がします.
#この例での債務の時効までの期間が10年でいいのかどうかとか請求額の妥当性とかは知りませんが.
Re:type? (スコア:0, オフトピック)
Re:部門名 (スコア:1, おもしろおかしい)
という事でよろしいか?