インターネット上の情報は自殺を促す方向に偏り 44
ストーリー by mhatta
有害情報というやつですか 部門より
有害情報というやつですか 部門より
pinbou 曰く、
本家/.の記事より。最近British Medical Journalに掲載された研究によると、自殺に関連するキーワードの検索結果には、自殺を促す方向に偏りが見られたそうだ(Ars Technicaの記事)。
この研究では、「most effective methods of suicide」「how to commit suicide」といった自殺を考えている人々が使いそうなフレーズを12個特定し、それらをGoogleやYahoo!といった様々な検索エンジンで検索。検索結果の最初の10件に出る情報が、自殺を思いとどまらせようとするものか、あるいは自殺を促すようなものかを判定した。その結果、検索結果として頻出する上位3サイトはすべて自殺を支持するもので、自殺の方法や苦痛の詳細などを掲載していたという。ちなみに4番目に多く登場するのはWikipediaで、特に自殺の方法に関しては最もよく参照される情報源の一つとなっているらしい(もちろん、Wikimedia Foundation自身は自殺を奨励などはしていない)。おもしろいことに、この研究ではイギリスにおける自殺率が、ウェブの利用率の増大とは逆に減少していることを指摘している。おそらくこれは、自殺したい人は情報が豊富に得られる一方で、Hope Lineのような自殺防止ホットラインへのアクセスも容易になったからではないかと考えられている。
元調査の方が偏ってるんじゃない? (スコア:4, すばらしい洞察)
引っかかるのは当たり前でしょ。
単に「自殺」で検索したときに、推奨的なサイトと抑制的なサイト、(そして中立的なサイト)の比率
はこうですというなら調査の意味はあるが。
Re:元調査の方が偏ってるんじゃない? (スコア:3, 興味深い)
「こういう結果がでたからネットを規制しよう」(あるいは規制する必要はない)という議論のための調査なんだよ。(この研究者が主張しているという意味ではなく、そういう議論へデータを提供するという意味)
でも、元記事読むと
って、自殺を促すのは90で、自殺抑止系は62+59=131と、こっちの方が多くないか?
まぁ、"perhaps most disturbing was that the most frequent results were pro-suicide"ってことらしいが。
Re:元調査の方が偏ってるんじゃない? (スコア:1)
なんとなく前者が多いような気がする。
自殺を考えてる人って、積極的に思いとどまらせようとする側のサイトなんて
見るものなのだろうか? ←このへん全然想像つかん。
それはさておき、単に日本語の「自殺」をググると自殺推奨がやや優位の様子。
これがヤフると微妙に思いとどまらせる側が優位になるようで、検索サイトの
シェアも考慮しなければならないようです。←上位10件程度で比較した場合
Re: (スコア:0)
うわなにコイツらやっぱマジ者はこえぇなんか違う、とかなって
それが抑制力につながったとか?
Re: (スコア:0)
という程度のスタンスでいる僕から見ても、
積極的に思いとどまらせようとする側の人たちの発言ってすごく鼻につくんですよね。
なんというか、上から押さえつけるように
「自殺は逃げです!」「つらいのはみんな同じです!」「やめなさい!」
みたいに言う人たちが多くて。
自分こそが正義!的な醜さを感じてしまうのですよ。
自殺したがってる人がそんなのを読んだら、なおさら追いつめられるんじゃないかなー。
自殺したがってる人の気持ちを汲んであげた上でなおかつ思いとどまらせるように諭す、
そんなサイトを一度でいいから見てみたいものです。
どこに偏りがあるのか (スコア:3, 参考になる)
検索ワードが偏っていれば、それに対する結果も偏るのは、当然のことでしょう。
これを以って「インターネットは偏っているから修正すべきだ」とするのは、検閲の肯定に他なりません。
時代や社会背景、政治的事情などによって、生の検索結果に修正を加えろ、と言っているわけですから。
家庭や学校で施すフィルターとはわけが違います。
もちろん、この結果からそんな間抜けな理屈を引き出す人はいないでしょう。
さて、検索技術の特性は、求める情報と得られた結果のダイレクトな結びつきにある、と言いましたが。
これに相反するのが、既存のメディア。例えばテレビや新聞などです。
ニュースを見たら、延々と自殺に関する報道をしていたり、自殺の方法にまで言及していたり。
あるいは、自殺なんて考えたこともなかったのに、如何に自殺がいけないことかを聞かされ続けた結果、逆に自殺に興味を抱いてしまったり。
求めていない情報を勝手に送りつけてくるのが、これらのメディアの特性です。
検索技術に関しては、検索ワードに偏りがあれば、検索結果にも同じ方向の偏りが生じることは、既に述べました。
これはつまり、検索を行なうものの内面に偏りがあれば、その検索結果にはポジティブなフィードバックがかかることを示唆しています。
インターネットが人を死に駆り立てる側面があるとすれば、おそらく問題になるのはここです。
しかし、実際の自殺志願者が、ただひたすら自殺をすることに邁進するかというと、そうではないでしょう。
そこには何らかの迷いがあってしかるべきです。
自殺方法をドライに提示するサイトに対して、懇切丁寧に自殺を回避する方法を提示するサイトも存在し、
後者の方がフィードバック効果が高ければ、インターネットが自殺を促す効果はキャンセルされます。
これに対して、テレビなどのプッシュ型メディアには、受け手の状態に合わせて出力を変える仕組みがありません。
せいぜい、どの番組を選ぶか、くらいの選択肢しかなく、それもニュースなどの公共性の高い番組については無意味です。
つまり、情報の受け手の内面の偏りには、ほとんど依存しないメディアであると言えます。
その代わり、その出力はメディア内部の人間に大きく依存します。
制作側の人間が偏っていれば、番組内容、記事内容にも当然偏りが生じます。
自分の持つ偏りを増幅されることと、他者の持つ偏りを強制されること、
どちらが恐ろしいかは人にもよるでしょうが、どちらにしても、メディアの中に偏りは存在します。
その在り処は、真逆といっていいほど違いますけど。
一方日本は (スコア:2, すばらしい洞察)
誰かが自殺すると、マスコミが「ネットに自殺情報があるぞ」と教えてくれる。
ご丁寧にキーワード付きで、検索しやすいように。
Re: (スコア:0)
練炭や塩素より確実な上、
薬局で簡単に買えるもので出来るとかなんとか。
ニュースのせいで余計に有名になってますね。
Re:一方日本は (スコア:1, すばらしい洞察)
# 嘘は言ってないし、事件の説明としては十分だぞ
思えば練炭自殺が流行ったのも、きっかけはやはりマスコミ報道だったような……
ステレオタイプなマスコミ叩きをするつもりは無いけれど、自殺ブームに限っては焚き付けてるのはマスコミだと思う。
逃げ場にもなりうるんじゃないかと (スコア:2, 興味深い)
わたし的にはこういう(楽に死ねる方法が逆に逃げ場となって持ちこたえる)ケースも大いにあり得るだろうなと思っているのですが。
#本気で死にたい人はどんな方法だって死を選ぶんじゃないかと
#それなら少しでも楽な方を知る事が出来るのは当人にとっては幸せなのかも知れない
#わたしは自殺を考えたこともない楽観者なので当事者の心情は想像も出来ませんが
Re: (スコア:0)
完全自殺マニュアルの、青酸カリウムのカプセルをペンダントに入れている女性の話ですね。
そのあと、完全自殺マニュアルの感想を集めた本に、この本がそういう存在になったとありました。
「どうやって死のう」というTODOを頭から追い出すことで、他の事にエネルギーを集中させる、
一種のGTD [wikipedia.org]みたいなものですね。ライフハック(鬱)
普通、「思いとどまれる」という功利的なニュアンスのモチベーションばかりではなく、
発作的にやってしまう可能性は持続しているので「思いとどまっていられる人」というのは、
Re: (スコア:0)
世の中の自殺志願者が全員うつ病だなどという気はありませんが、少なくない数のうつ病者が混じっている可能性が指摘されている以上、自殺の可否を個人の自由意思だけに任せてしまうのは、健常者の傲慢にすぎないと思います。
処方された薬をきちんと飲んでいるだけで「この世から消え去ってしまいたい」という切実な意識が消え去っちゃうんだから驚きですよ。こういうのは体験してみないと絶対わからないと思いますが。
#さすがにAC
なんだかなあ (スコア:1)
景気や戦争の影響も大きいだろうし、ここ10年ほどは自殺率が低下してるってだけにとどめおけばいいのに。
とりあえず (スコア:1)
まず間違いなく引っかかってるから。
# まぁ、大抵の人は間違えるんだが。
fjの教祖様
どうやって調べるの? (スコア:1)
わりと共通する用語を特定しやすそうだけど
自殺を思いとどまらせる言葉は
いわゆる「前向き路線な言葉」でも有用そうだし…
文章をひととおり読んで意味を解釈までしないと
判別できないのではないか?
用語だけで比率を判定なんて
できないように思う.
Re: (スコア:0)
> いわゆる「前向き路線な言葉」でも有用そうだし…
かえって背中を押してしまう危険がありそうな。
# alt.suicide.holidayのmethod fileを愛読していたからAC
Re:どうやって調べるの? (スコア:1)
Re: (スコア:0)
Re:どうやって調べるの? (スコア:1)
とっとと病院に連れて行きましょう。
引っ張ってでも行きましょう。
既に治療中なのなら、その人に対してどう接するべきか
その医者が教えてくれます。
Yahoo! Japanの場合は (スコア:1, 参考になる)
社会的な取り組み [yahoo.co.jp]の一貫なんだそうですが。
ちなみに「自殺」とか「自殺方法」とか「死ぬ」とか「絶望した!」とかで検索してもこのリンクは表示されないので、
自殺したい人は「死にたい」と入力するのがYahoo! Japan的にはゴールドスタンダードらしいです。
そもそも・・・ (スコア:1, すばらしい洞察)
というあたり、ちゃんと説明できてない気がするが・・・
感情論でなくてね。
Re:そもそも・・・ (スコア:1)
自殺に限らず、たとえば他殺についても。
ミームのしわざ (スコア:0)
>自殺に限らず、たとえば他殺についても。
他殺については簡単。「殺されたくないのならば殺してはいけない」
そんだけ。
でもって、自殺をよしとする価値基準は早晩ミーム的 [wikipedia.org]に滅びる運命にある。
一例を挙げると
アフリカでキリスト教から派生したある一派は殉教することが最大最高の行為である、という教義を持っていたのだが
その教義が先鋭化しすぎて、「神のため」と称して些細なことで死ぬ信者が大量に発生し結果としてその宗派は廃れてしまった、
という事例がある。
ミームが生存するためには「自殺は罪」とする規範を立てなければならない。
それだけのハナシです。
Re:そもそも・・・ (スコア:1)
私は、善悪の基準の本質的な源泉は社会の利益という観点だと思っていますが、
そこからすると、自殺は労働力、すなわち社会へ貢献する能力を無駄にする行為であり、
遺失利益が発生します。これは悪いことです。
同様に、喫煙とか怠惰とか、建設的でない趣味に時間を費やすこと(まさに今やっていること)
も悪いことだと思いますよ。でもそういう悪いこと大好きです。
ことほど左様に、個人の良心信条はまた違う分野の話だし、ここは議論しても仕方ありません。
(感情論にしかならないことが多い)
また、行動の自由を認めることが社会の結果として社会の発展に寄与するという見方もあって、
その上でどこまで自由を認めるかはやはり論点となるでしょう。自殺も認めるくらい自由があるほうが
社会も発展するのだという見方もあると思います。私自身はそうは思いませんが。
Re:そもそも・・・ (スコア:1)
付加価値がマイナスというのにほぼ同意。
かつ若干補足すると、周囲の人間に少なからずマイナス影響を与えるからではないかと思います。
人間独りで生きてるわけじゃないので、多かれ少なかれ関係者が居ます。
その関係者たちは、その人が明日も生きてる前提で予定を立てているかもしれません。
予定の変更は多くの場合余分なコストを必要とします。
また、よその国ではどうだか知りませんが、日本では遺体を放置することもできません。
遺体でなければ治療もしなければなりません。
法的にもさまざまな手続きを行う必要があります。葬儀には人手が必要で、火葬するにも燃料が必要です。
遺失利益という観点なら、その人が将来にわたって行ったであろう消費活動も含まれると思います。
# ま、この程度の論点でしか「生」の価値を語れないってのも色々終わってる気がしますが。後ろ向き過ぎるよねぇ。
# 『未来こそが神の恵みそのもの』って歌詞が(「JAS」「帰れ」)あるけど、自殺を選ぶような心理状態の人間がそれを受け入れられるとも思えないしねぇ。
# 『信じること』に価値を見出せないのが最大にして最悪の問題だと思う今日この頃。
# こんなこと書くと「勝手に脳内で『価値』を『金』に変換した人」から集中砲火を浴びるんだろうなぁ。
# 「遺失利益」はほぼ金と等価で使ってるけどさ。
自殺は他者に対する加害行為だから (スコア:1)
残されたほうは大変です。
一つは周りの人間に与えるトラウマ。
もともと不慮の死は,多かれ少なかれ,遺族に心理的なショックを与えます。
自殺の場合,その痛みが事故死や病死などに比べてきわめて大きいことが
知られています。「助けることができなかった」という罪悪感は,
残された家族や伴侶を大きく苦しめることとなります。
ましてや,第一発見者が自殺した人間とかなり親しい人間だったら,
多くの場合,その人間は精神的に「壊れ」ます。
二つには死体の後始末。
都市部には,他人に迷惑をかけずに死ぬことのできる場所は残されていません。
多くの自殺者は,気軽に賃貸で借りている自宅で自殺をしますが,大家に
してみれば,その結果こうむる経済的な損失は甚大です。
ビルからの飛び降りにしろ電車への飛び込みにしろ,その結果かける迷惑は
すさまじいものがあります(参考: http://blog.goo.ne.jp/clean110/ [goo.ne.jp] )。
じゃ山間部とかならいいのかというと,そうでもない。そういうところで
死体がみつかったときの関係者の苦労はそれはそれで大変。
死体で迷惑をかけたくなかったら,普通の人間には絶対にいけないような,
場所にいく必要があります。が,自殺するような人間にそのような気力も
体力もあるわけはなし。
他にもいろいろあるけど,特に大きいのはこの二つかな。
Re: (スコア:0)
> というあたり、ちゃんと説明できてない気がするが・・・
自殺をバンバンされると、残業させたり日雇い派遣でコキ使う弱い人間が減って、
税金が搾り取れなくなって困るからです。
ほんとは自殺する権利を個々人は持っていて、
自分の意思で自殺するのはおおいに推奨すべき事柄です。
不慮の事故や、犯罪など他人からの強要で死んでしまったり、
病気で苦しみながら死ぬことと比べれば、
きちんと事前に準備し、人生の選択肢として死ぬのは人として当然の行為です。
他人に取り返しのつかない迷惑をかけ
Re: (スコア:0)
そう思う人は自殺すべきである。
結果として、そうでないと思っている人(の方が、割合として多数)が残る。
まぁ、0か1か、っていう話じゃないけど、説明する必要はない(=公理)気がする。
Re: (スコア:0)
近代国家は国民の税金や労働等、国民の落とすお金で運営されています。
ですから、国民に勝手に自殺されるとその分収入が減ってしまう訳です。
まぁ生かして税金を死ぬまで払い続けさせるのが国家運営の基本となります。
逆にマイナス面、国にとって支出が多く、将来の収入が見込めない方々は
とっとと死ぬ事が望まれています。貯蓄の無い高齢の老人とか。
まぁ行き続けるか否かは、本人の意志で決めるべきだと思いますよ。感情論の域を出ませんけど。
Re: (スコア:0)
(自分のとは言え)人の命を絶つことが悪いのはなぜかという
ところまでさかのぼって議論をしているときに、国に価値がある
ということを前提とするのはちょっとどうかと思います。
自殺を予防する自殺事例報道のあり方について (スコア:1)
1)やるべきこと
・自殺に代わる手段(alternative)を強調する。
・ヘルプラインや地域の支援機関を紹介する。
・自殺が未遂に終わった場合の身体的ダメージ(脳障害、麻痺等)について記述する。
2)避けるべきこと
・写真や遺書を公表しない。
・使用された自殺手段の詳細を報道しない。
・自殺の理由を単純化して報道しない。
・自殺の美化やセンセーショナルな報道を避ける。
・宗教的、文化的固定観念を用いて報道しない。
あたりから始めて欲しいです。
Re:自殺を予防する自殺事例報道のあり方について (スコア:1)
こっちがオリジナルだな。
絶望 (スコア:0)
自殺を推進するインターネット社会に絶望した!
// 言いたかっただけ
自殺を促す方向 … (スコア:0)
氏ね (スコア:0)
っていうのも、一応は自殺を促すメッセージでは?
海外じゃfuckとかになるとは思うけど
Re:氏ね (スコア:2, 興味深い)
「馬鹿か」とか「邪魔だ」とか「消えろよ」とか。
「カス」とか「ゴミ」とか「クズ」とか。
自分が否定されたと思える言葉であればなんでも構わない。
Re: (スコア:0)
通勤時間の電車に飛び込むバカは死ね!と思う
Re:氏ね (スコア:1)
と書かないといけなくなります。
Re: (スコア:0)
極端な意見 (スコア:0)
信用できない (スコア:0)
あ、有り得ない。
なんだかよくわかりませんが (スコア:0)
「自殺」かどうか一切関係なく (スコア:0)
当たり前では?
死なないHow Toなんて素人が語れるようなもんじゃないし、
今まさに乗り越えている人がネットで冷静に語れるわけないし、
死を考えている人がネットで自らそんなサイトに出向くとも
思えないので、そもそもネットにアップしてもな。
# ExcelやWordのHow Toは数あれど、勝手に設定される項目を
# 解除するHow Toを探すのはいつも苦労する。
Re:「自殺」かどうか一切関係なく (スコア:1)
「拳銃で頭を撃っても死なない方法」を調べて保険金詐欺やろうとして
失敗した事件 [nikkansports.com]もありましたしね(騙されてたんでしたっけ?)
#素人は、まず拳銃を手に入れられない(ハズ)