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バグ

ミラーリングはバックアップにはならない 229

ストーリー by hylom
そりゃそうだ、 部門より

Anonymous Coward曰く、

本家/.より。

Journalspace.comというサイトが障害に見舞われ、そして未だに復旧に成功していない。現在Webサイトに掲載されている情報によると、OSもしくはアプリケーションの不具合、もしかしたら何か悪意のある攻撃などにより、データベースの全データが上書きされてしまったことが障害の原因と思われるそうだ。原因が何であれ、彼らはディスクのミラーリングをバックアップのように扱っており、別途データのバックアップを行っていなかったようだ。
皆様ご存じのように、ミラーリングはディスクの不具合には対処できるものの、OSやアプリケーションの不具合、もしくは操作ミスなどによるデータ消去/上書きには対応できない。このようなトラブルを防ぐためにはデータを別途バックアップしておくことが必要、ということなのだが、意外に「ミラーリングしているから大丈夫」と思ってバックアップはしていない管理者は少なくないように思えてならない。皆さんはちゃんとバックアップを作っていますか?
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  • by Technical Type (3408) on 2009年01月04日 11時10分 (#1484931)
    1980年代の終わり、職場の先輩は自作プログラムで検査データを1枚のフロッピーにバックアップしていた。後にデータを全ロスする羽目になるのだが、記録メディアは複数用いて交互にバックアップを取らなければならないという、基本を知らなかったのである。コンピューターが専門というわけではないから仕方が無いが、「辛い教訓」というのは昔からある話。これを避けるのが管理者というものである。

    元記事から一次ソースを見るとthe journalspace data had two large drives in a RAID configuration [journalspace.com]とあるから、「なんだ、単にバカやってただけ」「こういうのはバックアップとは言わない」だけの事。

    ミラーを使って、かつバックアップを実現する事は当然可能。マシンをもう一台用意して rdist か rsync で複製作って、そいつでテープや CD-RW などにバックアップ、でできるだろ? 容量が少ないなら毎日、保存先のディレクトリの名前を変えてフルバックアップ。多ければ週末にフル、終日はインクリメンタルで。ポイントは
    • rdist か rsync (他でもいいけど) はメインマシンから動かす。OS が潰れたら複製作業も止まってくれる可能性が高いから。
    • テープや CD-RW などにバックアップするのはサブマシンで実行。
    あたりかな。オライリーの Unixバックアップ & リカバリ [oreilly.co.jp]は、2001年の本だが参考になったね。凄く詳しく書いてあるよ。Journalspace.comというサイトの管理者は、既に2001年には本も出ていて、それを読めば判るような、データを守る人間の常識として知っておくべきバックアップの基本を知らなかっただけの話で、こういうのは「事故」とは言わない。「必然」「人災」と呼ぶべきものだろう。「それをミラーリングがダメだったんだぁ! 知らなかった、落とし穴だった」みたいに騒ぐなんて、はっきり言って「私はバカです」と宣伝しているだけだと思うけどね。とはいえ現在でもこの本を読んで「これは知らなかった」なんて驚くような奴が多いのも事実なんだろうけど。ま、諸兄も借りて読んでみれば?
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私はプログラマです。1040 formに私の職業としてそう書いています -- Ken Thompson

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