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90367 story

Ethernetケーブルは自作する? 購入する? 113

ストーリー by soara
安心はお金で買えるか 部門より

あるAnonymous Coward 曰く、

本家/.「Handmade vs. Commercially Produced Ethernet Cables」より。

自分がITを担当しているサテライトオフィスにはT1回線が引かれている。VPNを通して大容量データを本社へ転送するなど仕事上欠かせないものとなっており、最近20Mbit回線にアップグレードすることが決定した。サテライトオフィスのIT担当は自分だけなので、ISPボックスからサーバールームに線を引くためにCat6ケーブルを一巻き買ってきた。

回線を引く計画とケーブル購入の旨を本社の上司に伝えたところ(Time Domain Reflectometerテストをパスするくらいの)品質の良いケーブルを自作するのは不可能に近いという返信が送られてきた。上司曰く、自作ケーブルでは回線が死んだり、特殊なイーサネットジャックや特別なケーブルを要するとのことで、Belkinの一番安いケーブルの方がはるかにマシだとまで言っていた。

自分は自作パッチケーブルで今まで問題があったことなどないのだが、皆はどう思われるだろうか? ケーブルは自作する? それともそこをぐっとこらえて購入するだろうか?

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  • by oltio (3848) on 2009年05月02日 11時56分 (#1558343) 日記

    先日どこだったかのストーリーでもケーブル品質についてのコメントがありましたが、ギガE 時代においてはもはや品質の高いものを自作するのは難しい [homeip.net]そうなので、自作はしないが吉と思います。少なくともちゃんとしたテスターでの品質テストはするべきでしょう。

  • 昔ギガビットネットワークの帯域幅の測定をしておりました。この実験は、
    二台のマシンをクロス、ないしは、3Com のスイッチを介し接続しどの
    くらい速度が出るのかという実験です。この実験では、OSのチューニング
    などを繰り返した末の結果として、平均して960Mbps程度の速度を出せる
    ことがわかりました。

    この環境では、性能を出すため、自作ケーブル1mを10mに置き換えて
    とぐろ巻きにしたり、既成ケーブルを使ったり、ケーブルを作り直したり
    してみましたが、この最大値はかわることはありませんでした。

    この結果から、ケーブルの品質が帯域幅に与える影響は低いとの結論に
    至りました。

    もともとルータやスイッチというのはパケットがあふれれば廃棄する性質を
    持っているものです。ですから、タレコミ元となっている20Mbps程度の
    帯域幅でしたら、はっきりいって自作ケーブルの品質によるパケットロス
    よりも、ネットワークの帯域幅を超えることによって生ずるパケットロス
    のほうがはるかに大きいと思われます。

    結論として、ケーブルをむきすぎる、などの不良ケーブルは論外にしても、
    ほとんどの利用では手でケーブルを作ったところでネットワークの性能が
    低下することはありません。

    例外として、コアエッジルータの接続では、常に帯域幅いっぱいを使い
    切れるのが常識で、帯域幅をあふれた場合にはトランキングを増やして対応
    する場合もあるでしょう。このような環境では、960Mbps では駄目な場合
    もあるでしょうが、こんなシビアな環境では光ファイバを使うでしょうから
    そもそも議論の対象にはならないですね。
  • by Anonymous Coward on 2009年05月02日 12時08分 (#1558353)

    上司が過去に痛い目にあっているなどの情報は無いのか?

    私自身もケーブル作成者が「問題があったことなどない」主張しているケー
    ブルを検査したところ問題だらけということがありましたよ。
    見た目が汚いに始まり、ケーブルの色と端子がまばらだったり、しっかり締
    められていなかったりなど色々。

    本当に自作が良いのなら、上司口にしたTime Domain Reflectometerをパス
    して、かつ安価にできることを示せばそれで何とかなるのでは?
    口先で問題ないといっているだけではないのだろうか?

    私なら、フロア設計した段階で必要なケーブル長と本数を割り出せるから、
    業者一括発注で自作より安く高品質のものを入手しますよ。

  • by Anonymous Coward on 2009年05月03日 0時25分 (#1558617)

    L1から面倒見てる業者にいます。私としては上記の通りの意見。

    ケーブル作ってわーい動いた、は工具さえあれば誰でもできるレベルです。実働部隊じゃない営業の私でもできます。問題はその品質を保証するところでして、出来合いのケーブルはその保証まで実質的に込みであの価格です。
    よく工事業者の引くケーブルは高くて、なんて言われますが、Cat6レベルの品質をまともにテストできる機材は10万を余裕で越します。いいやつは100万越します。これを配線工事の料金で少しずつ回収せねばなりません。
    そこらの電器店に転がってる数万レベルのケーブルテスタは、各ピンの通電確認しかしません。結線は合ってるね、というレベル。ただし、1-2 3-6 4-5 7-8 とするべき結線のペアを1-2 3-4 5-6 7-8と何も考えずに繋いだ場合もピンレベルでは合っているためOKとなってしまいます。実際に客先で見たことがありますが、たったこの間違いだけで10Base-Tでは使えても100Base-TXだとまともに通信できなかったりしました。

    実際やってみて使えたから大丈夫、というのは、今まで死亡事故起こってないから問題無し!と言ってる欠陥車メーカーの担当の話と同じように聞こえます。Cat5eならともかくCat6が実際に役立つような局面だと素人工事じゃまず規格以内に収めるのはまず無理です。工事屋ですらCat6以上は嫌がり始めます。
    なお、この「Category」は端的に言うと使える通信速度ではなく使える最大周波数で区分されています。ご存知のように物理レイヤになるとアナログ信号でやりとりしているわけですが、Cat5eでよく使う1000BASE-Tと100BASE-TXではこの周波数帯域はほぼ一緒であるものの、Cat6を必要とする1000BASE-TXではこの必要帯域が倍になったりしてます。最大だけ言うとCat5eは100MHzの信号を伝送できて、Cat6は250MHzの信号を伝送できなければなりません。

    ※余談ですが、1000BASE-T と1000BASE-TXでは帯域的に別モノです。-Tが送受信共に4対使って250Mbpsずつ転送し合って信号を選り分けているイメージ、-TXは送信と受信が別の2対を使って500Mbpsずつ通信してる、といえばなんとなく使う帯域が違うことがお分かり頂けるかと。

    とりあえず作って試したら動いたからいいや、で済むのであれば一向に構いませんが、レイアウト変更を伴わないサーバ・ネットワーク機器入れ替えの際に問題無く使えていた配線まで入れ替えてくれるお客様は皆無と言っても過言ではないです。そうなると適当に作ったケーブルが10年選手になる可能性も非常に高いわけで、その時に間欠で通信障害になったりすると大概新しい機器が悪いということになるもいくら機器を交換したところで直らない、なんてドハマリパターンの王道に突き進んだりします。
    ...で、こんな煩わしいことを考えるんだったら完成品を買ったほうがいいと思いません? ということで。

    愚痴半分なのでAC。

    #ちなみにケーブルのメーカーを覗いてみると、規格によりノイズ耐性等が細かく規定されている事をお分かり頂けるかと。高いテスタは一通りの項目をチェックでき、価格が落ちるに従ってチェックできる項目が減っていく感じです。参考までに適当に検索して出てきたメーカーのページを。
    #CAT6・CAT5Eチャネルの電気特性@パナソニック電工 [panasonic.biz]

  • 購入に一票 (スコア:2, すばらしい洞察)

    by sen (197) on 2009年04月30日 22時49分 (#1557731)
    趣味でやるぶんには楽しい作業ではあるんですが、
    いまのご時世、仕事でやるような作業じゃないと思っています。

    # 若気の至りで購入したケーブルが押し入れの中で寝ております。
  • by gonta (11642) on 2009年05月02日 12時19分 (#1558360) 日記

    テスターでしょう。Gigabit Etherが個人のマシンについたり、Hubが一般ユーザ向けに売られるような昨今、自作しました、だけではアウト。ちゃんとGiga出るか、確認したいところですよね。で、テスター買うんであれば、その分の費用で製品を買った方がいいんではないでしょうか?

    一般ユーザ向けのGigabit Hubがそこまで品質がいるのか?といわれるときついかも。

    --
    -- gonta --
    "May Macintosh be with you"
  • by Anonymous Coward on 2009年05月02日 12時23分 (#1558364)

    比較的作る事が多い会社の部類ですが、私がコントロールする時は買います。
    作る人間によって品質にばらつきが出るし、大抵そういう事に駆り出される人材というのは、作成初心者だったり、品質管理というのが苦手な人が多いので、かえって時間と材料代がかかります。

    個人的にも、うちの会社で用意してるコネクタって、普通の爪のやつで、引っ掛かったりして折れるし、人間様の爪の間に入ったりして悲しい気持ちになったりと、嫌な思い出一杯なので。
    ケーブル一本のコストを計れるような会社なら、とっくにクビになってる人が(ry

    あと、顧客に納入するような物は、絶対購入にします。
    品質云々よりも、そんなくだらない事で、謝りたくないので。

    --
    GW中だけど、自宅警備中

  • ありますので、仕事で使うなら、(単なる導通チェックだけでない)テスタを持っていない限り市販品を購入すべきと思います。

  • 一度は研究室での話。
    物理系の空気が強い研究室だったので、昔ながらの「なんでも自作」の名残がちょっとだけありました。

    一度は(学生時代の)バイト先で引き受けた案件でのネットワーク構築。
    教育も兼ねてということなんでしょうが、正直(会社側が支払う)時給とケーブル作成費用を比べたらどうかな……?という感じでした。

    教育目的でなければ、自作するのは割に合わないと思い知らされました。
    家で配線しているLANケーブルは全部既製品を買ってます。

  • UTP を使い始めた頃って『どこの馬の骨が作ったのかわからんケーブルなんて怖くて使えるか』と云うのが現場の感覚だったんだけどね。実際にそれでイタイ目に遭った事もあるし。

    つーことで、工事業者に仕事をさせるとき以外は基本的に自作。先日も自社 LAN の移設工事があって、GbE パッチベイのケーブルを 100本くらい作ったけど、NG は一本も無かったよ。

    市販されてるケーブルや工事業者だって結局は工具で GbE なケーブルを作ってるわけであって、ある程度経験積めば大概の人でも市販品レベル以上の品質のケーブルを作れるようになります。他の人が指摘しているように、ちゃんとした工具(と部材)を使う事が条件ですが。

    --
    --- Toshiboumi bugbird Ohta
  • by Sukoya (33993) on 2009年05月02日 14時37分 (#1558431) 日記

    サーバラックに使う30cm未満のLANケーブルは自作してます。

    メーカーが売ってるケーブルは短くても30cm程度で、コレではサーバラックに使うにはちょっと長すぎる場合があるわけで。
    コレより短いLANケーブルって手ごろな価格で売ってるんでありますかね???

    たまーにルータのオマケで付いてくる事はありますが……

  • by sat (18538) on 2009年05月03日 0時18分 (#1558613)

    LANケーブルとか、作るの楽しくないですかねえ。

  • by Anonymous Coward on 2009年05月02日 11時53分 (#1558342)
    ようは製品として売られている物を信用しているということで、断線等による責任もケーブルを工作する社員でなく製品を売った会社に転嫁できる。
    費用面を考えても方がいいと会社が言うのなら、むしろ楽できることに喜ぶべきなのでは?
    買ってきたケーブルが無駄になるけれど、その辺は買う前に確認しろとしか言いようがないよ。

    個人で使う分には長さを細かく調整できる自作も悪くはないけどね。
  • カシメ工具も失くしてしまったし。
    あとは自作で品質が保てるかというとちょっと不安なので。

    品質そろえて自作するのは結構大変だなぁと。
    • by Anonymous Coward on 2009年05月02日 13時22分 (#1558396)

      カシメ工具は、良い製品だと結構高価ですよね。
      数本単位で作成する場合でカシメ工具を持ってない場合は、
      新たに購入しなくてはならないので、その分のコスト考えると、
      購入の方が割安になりそうです。
      また、作成したケーブルもテスターを使って検査しないと不安で
      たまらない。

      自作には常に不安が付きまとうものでして、業務用、もしくは、
      自分で管理できないところで使用する場合は、ちゃんとした
      メーカの製品を購入するのがよさそうです。

      1、2本単位であれば、Panasonicのぐっとすプラグ [panasonic.biz]なんかもよさそうですよ。

      天井通したケーブルの端子部分が断線してて、ケーブル総取替えは困難なため、このぐっどすプラグで断線部分を排除しようかと画策中のAC。

      親コメント
  • by s02222 (20350) on 2009年05月02日 12時48分 (#1558383)
    note用にと作ったケーブルの品質が非常に残念なようで、オートネゴシエーションで10Base-Tとして認識されますorz

    ドライバの設定でオートネゴを切って1.0Gbps固定にすると、一応、それなりの速度は出るようで、 机をひっくり返して再配線するのもめんどくさく、そのまま使ってます。

    # その設定のまま100BaseTXハブに繋ぐとリンクアップしないわけで、
    # 出張先の宿やらで部屋のネットが使えず焦る・・・のにも慣れてきた。
  • 線を撚るところから作る様子を想像してしまいました。草履を作るような格好で。
    • 明るい工房 (スコア:4, おもしろおかしい)

      by Anonymous Coward on 2009年05月02日 14時23分 (#1558424)

      Ethernet ケーブル職人の朝は早い。

      朝は丹念な撚りから始まる。
      「ここで手を抜くと一日が台無しになるんですよ。だから気が抜けない作業ですね」

      この職業は新人の入れ替わりが激しい。
      三十年間この仕事を行っているベテランは「最近の若者は我慢が足りない」と語る。

      親コメント
  • by Anonymous Coward on 2009年05月02日 17時31分 (#1558484)

    そういう工作好きな人ならいいんでしょうけど、コンピュータの物質的な面にはあまり興味がないので既製品で。

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UNIXはただ死んだだけでなく、本当にひどい臭いを放ち始めている -- あるソフトウェアエンジニア

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