
Web 上で読者からのフィードバックを受けながら書籍を執筆・編集する試み、O'Reilly から 4
ストーリー by reo
ノイズ対策 部門より
ノイズ対策 部門より
hylom 曰く、
米 O'Reilly が、Web 上で読者からのフィードバックを受けながら書籍の執筆・編集を行うシステム「Open Feedback Publishing System (OFPS)」をリリースしたそうだ (O'Reilly Labsの記事より) 。
このシステムは著者とコミュニティによるコラボレーションを通じて改良を行いながら書籍を執筆するもので、執筆中の原稿のパラグラフやサイドバー、図、表の下にコメントを書き込むことができるというもの。コメントを受け付けてコンテンツを改善するシステムは Django Book や Real World Haskell、Mercurial: The Definitive Guide などで行われていたが、OFPS はこれに続くものととなる。
OFPS を利用してすでに「Programming Scala」という書籍が作られているとのことで、コメントの書き込みには登録がいるものの、原稿の閲覧や付けられているコメントの閲覧は登録なしで可能。出版の新たな形として非常に興味深いプロジェクトである。
ターゲットユーザーは? (スコア:0)
最終的に出来上がる書籍の完成度は高そうなんですが
購入するターゲットユーザーが、編集の段階で読んでしまう事によって
売り上げが下がる(orなくなってしまう)ということにはならないのでしょうか?
# 例えば、最終ベータ版が出回ったりとか。
Re:ターゲットユーザーは? (スコア:1)
それらも含めての実験ではないでしょうか?
著者を含めて、内容にコメントが入れられる程の知識を持っている人が全購入層に占める割合は、O'Reillyの製品の場合 他の出版社と若干異なる気がします。もし、品質向上による売上増が、他の理由による売上減を上回るのであれば、この方式を続ける価値があるわけです。
技術書は2通りの使い方があります。
a) 買った人自身の知識向上
b) 買った人がその会社では知識を持っている人で、故に周囲からの質問にいちいち細かい所まで覚えていられないので「これを読め」で済ませるため
a のユーザーが多い本は、売上減の影響が大きいでしょう。しかし 品質向上によって「初心者に渡しても混乱する可能性が低い」と判断された本で、なおかつその内容が b を満たす場合は、むしろ売上は増加する、と予測されます。
fjの教祖様
えーと (スコア:0)
それなんてWikibook?(違
Re:えーと (スコア:2)
Wiki じゃなくて、コメントがつけられるだけでしょう。書くのはあくまでも限られた作者。
Wiki を使ったものだと、Lessig教授のCodev2 [socialtext.net]なんかもありますが。