オープンソースのメーラー「Sylpheed」に¥3,150のPro版登場 67
ストーリー by hylom
安いのか高いのか 部門より
安いのか高いのか 部門より
あるAnonymous Coward 曰く、
SRA OSSがオープンソースのメールクライアント「Sylpheed」に全文検索機能を追加した「Sylpheed Pro」の販売を開始したそうだ。価格は3,150円(SourceForge.JP Magazine)。Windows版のみの提供で、Linux版はユーザーの要望に応じて検討するとのこと。
タレコミ子もSylpheedを使っており、その軽快さには満足しているのだが、全文検索機能がない点が不満ではあった。ただ、そのためだけに3,150円を出すかというとちょっと微妙である。というか、元々Sylpheedのシェアは大きくないと思うのだがこんなニッチな商品を売って商売になるのだろうか?
軽く使ってみました (スコア:5, 参考になる)
試用前のメーラーは、普通のSylpheedです。
・今使っているオープンソース版のSylpheedは、アンインストールしないといけない
(インストーラが勝手にやってくれます)
・現在のデータはバックアップ等とらずに、そのままにしておいても使用可能でした。
もちろん自己責任で。
・全文検索用のバックエンドに、PostgreSQLが使われています。
・Postgres用のデータフォルダの場所は、起動後の初期設定時に指定可能です。
SSD等の場所を指定すると、さらに速くなるのかもしれません。
・起動すると、Sylpheed以外にpostgres.exeのプロセスが5つあがってます。
・ゴリゴリとメールを読ませていくと、Postgresだけで100MBほどメモリを食ってます。
・適当計算ですが、メール1万通のインデックス作成が15分ぐらいでした。
この時点での、Postgres用のデータフォルダは500MBほど消費。
・検索は確かに速いです。検索ボタンを押した直後に出る感じ。
・全文検索の仕様上しかたないのですが、単語とみなされないとヒットしてくれないです。
例をあげると、「バランサ」と検索してもヒットしないのに、
「ロードバランサ」で検索するとヒットするとか。
・添付ファイルの中身も検索してくれますが、単語が添付ファイル内にあったのか
メール本文内にあったのかは、ちょっとわかりにくいです。
(単純にヒットしたとしか出ないため)
・さすがに、圧縮ファイル内のPDFは検索できなかったようです。
もうちょっと使い込んでみようかなーと思います。
Re:軽く使ってみました (スコア:5, 参考になる)
1個大嘘が入ってしまいました。
>・さすがに、圧縮ファイル内のPDFは検索できなかったようです。
これ、ちゃんと検索できてました。
(作った方、ゴメンナサイ)
Re:軽く使ってみました (スコア:1, すばらしい洞察)
>全文検索の仕様上
形態素解析による全文検索の仕様上
な。
Re:軽く使ってみました (スコア:1, 参考になる)
>>全文検索の仕様上
>形態素解析による全文検索の仕様上
その前にPostgresがバックエンドって書いてあるんだから全文検索エンジンは
TSearch2の仕様 [ohgaki.net]の範囲だと推測するから、
N-gramを使う等、他の選択肢が無いのでわざわざ断る事を忘れるのは仕方あるまい。
選択出来ないなら、メーラとしての利用者にとっては検索機能の仕様に違いないし。
Postgres利用者と、全文検索エンジニアの間の定義の齟齬なんてどうでもいい。
Re: (スコア:0)
全文検索のバックエンドはpgsqlですか (スコア:0)
これを採用しているのは、やっぱpgsqlの中の人と同じ会社だからなのかなあ?
必ずしも最適な選択だとは思えないんだけど。
商売にならないなら、すればいい (スコア:1, すばらしい洞察)
> こんなニッチな商品を売って商売になるのだろうか?
法人向けっしょ。
全文検索機能が3000円なんじゃなく、サポートが3000円なんだよ
ライセンス販売ならもっと安いだろうし
Re:商売にならないなら、すればいい (スコア:2, すばらしい洞察)
ああ、有料サポートもない怪しげなフリーソフトを業務に使ってはイカンというのはよくありますね。
有料化は、そういう馬鹿なこと言う会社の総務部にカチンと来ての皮肉だったというわけか。
そりゃ共感するわ。
Re:商売にならないなら、すればいい (スコア:5, おもしろおかしい)
今いる作業場では、個人ライセンスものは使っちゃいかん!必要なら申請だせ!と言われて
申請出したらフリーソフトで間に合うだろう!と却下される変なところです。
※テキストエディタでこんなこと言われたらたまりませんわ。
あとFEPも・・・・
Re: (スコア:0)
そりゃあ確かに別の意味で商売になりませんな。
# 作業効率作業効率作業効率......
## 導入前に意見を言う権限もない上に、
## ハズレだらけのハード/ソフトのトラブルで怒られるAC
Re:商売にならないなら、すればいい (スコア:1, すばらしい洞察)
ああ、有料サポートもない怪しげなフリーソフトを業務に使ってはイカンというのはよくありますね。
有料化は、そういう馬鹿なこと言う会社の総務部にカチンと来ての皮肉だったというわけか。
そりゃ共感するわ。
ISMS等 情報セキュリティ関連のポリシ等ではよくある話です。
いつまでサポートが続くかわからない無料ソフトを社内的に標準化するのはリスクです。
馬鹿なことではないです。そういった判断ができるのは優秀な総務だと思います。
Re:商売にならないなら、すればいい (スコア:3, すばらしい洞察)
> いつまでサポートが続くかわからない
プロダクトでも、サポート打ち切りは突然やってくることが多いんだけどね。
キチンと計画が発表されているのはMicrosoftとか大企業の製品の一部だけ。
サポートの範囲もバラバラだし。
システム一式を導入して、納入業者とか大手メーカーと保守契約を結んでいれば別ですが。
製品をひとつひとつバラバラの相手と有料サポートを受けていると、切り分けで言い争いに
なったりするしね。
フリーソフトなら、まぁ、大規模なソフトじゃないだろうから、問題があっても
適当なものに置き換えれば良いだけだし。
逆に大規模な無料ソフト、ブラウザとかオフィスで、それらに仕事、機能が依存していて
置き換え困難な状態になっているなら、採用前のチェックが不十分なわけで、
有料・無料に関係ないし。
Re: (スコア:0)
Re: (スコア:0)
大抵の会社であればプロダクトのサポート打ち切りの前に何等かのアクションは有りますよ。
流石にいきなりって覚えは無いな。
あと、有料サポートというのは最低限の期間保証として判り易いってのも有ります。
フリーソフトが置き換えられる状況なら別に有料のソフトでも置き換えられますが。
Re: (スコア:0)
# 初めて買ったダウンロードソフトが地雷だと用心深く(疑り深く)なりますね
# 今でも稀にそのアイコンのついたファイルを見かけては苦笑い
Re: (スコア:0)
>納入業者とか大手メーカーと保守契約を結んでいれば別ですが
その企業だって倒れれば終り。
今日新聞(読売)を見たら、
住宅建築会社が倒れて、建築途中の一戸建てが野ざらし、なんてな事態が
日本のあちこちで結構起きてるという話が載ってた。
特に最近は不景気だしねえ。
ましてソフト屋のほうがもっと儚い、という印象があるんですが。
#弊社も仕事が無いのでAC。誰かくださいorz
Re:商売にならないなら、すればいい (スコア:1, すばらしい洞察)
>たいてい予見できてる
予見くらいでどうにかなるなら今世の中はこんなに混乱してません。
それとも混乱と無縁な職場(超大企業か役所)にお勤めで?
それにソフトは、今好調な会社に依頼したとして、
数年後困ったときにもやっぱりその会社に頼らないとならないんだけど、
そのときまで同じ調子を維持してるかどうかなんて、このご時世じゃ判ったものじゃない。
>普通の企業
世の中そんな「ふつうの企業」ばかりじゃないんだよ…
Re:商売にならないなら、すればいい (スコア:1, 興味深い)
>普通の企業なら取引先の与信を管理していることくらい知ってるよね。本当に社会人なら。
うちの情報セキュリティ部門がそれを全く管理してないことなら知っています。
もちろん、社会人です。
# 従業員数五桁、ってそこそこ大手だと思うけどなぁ…
今のWindows向けソフトウェアでそんなもの求めるのは、
どこぞのドリーマーだけじゃないですかねぇ。
Re: (スコア:0)
そうそう。
サポート提供元を切り替えて継続稼動できるオプソのメリットを理解できる素養はあるよね。
リスクゼロなんてありえないんだから、リスクを少なくする工夫は大切です。
Re: (スコア:0)
> サポート提供元を切り替えて継続稼動できる
それを誰が保証してくれるんですか?
そんな保証なんてどこにもない
#オプソ厨はドリーマーだなぁ
Re: (スコア:0)
>馬鹿なこと言う会社の総務部にカチンと来ての皮肉
ついでに「プロ版」という名称も皮肉の一部なのでしょう。
仕事で使うプロの現場とやらでは、こういうライセンスのものが必要なんでしょ?…という皮肉。
で、色々な皮肉が込められてるのでは…と疑いだすと、
売りである「全文検索機能」ですら皮肉の一部なのかな、という気がしてきた。
ほら。「ビジネス」メールって冗長だったり全文引用だったりで、肝心の部分を探し出すのが難しかったりするでしょ。
それに対するアテツケなんだよきっと。
全文検索機能でも付けないとやってられんでしょ?と。
#ビジネス用の冗長なドキュメントはGoogleDesktopSearchが無ければお手上げなのでAC
Re: (スコア:0)
ダウンロード、ライセンス版だけの販売みたい。
いい商売じゃないかしら。
Sylpheedは GNU GPL (ライブラリ部のLibSylphは GNU LGPL) (スコア:0)
買えばソースもついてくる?(再配布は?)
Re:Sylpheedは GNU GPL (ライブラリ部のLibSylphは GNU LGPL) (スコア:3, 参考になる)
よーく勘違いされやすい点だけど、自分の著作物はなんぼでもリライセンスできるので、プロプライエタリなバージョンも作れる。一旦オープンソースでライセンスしたものを過去に遡って取り消すってことはできないけどね。
まあ今回の動きはオープンソースとプロプライエタリの二本立てという、いわゆるMySQL商法を採らないとビジネスとして成立しない(オプソといえどもタダで作れるわけじゃないからね)という現実の厳しさをまたしても再確認させられてしまったわけですが。
Re:Sylpheedは GNU GPL (ライブラリ部のLibSylphは GNU LGPL) (スコア:1)
でもGPLにはこんな項目があります。
GPLで頒布すると、「GPL以外には頒布、修正を認めるライセンスは無い」と書いてあるわけです。
GPLとその他のライセンスのデュアルライセンスにした場合、ここで衝突するのではないかと5年くらい悩んでいます。
Re:Sylpheedは GNU GPL (ライブラリ部のLibSylphは GNU LGPL) (スコア:1)
はい。それは理解しています。
単なるデュアルライセンスなら問題はありません。GPLとのデュアルライセンスの場合、どう解釈したらいいのか判らなくなるのです。
AここではGPLには「他にあなたに再配布や改変を認めるライセンスは無いよ」という項目がありBの存在を否定しているように読めるのです。
Re:Sylpheedは GNU GPL (ライブラリ部のLibSylphは GNU LGPL) (スコア:1)
AとBのライセンスがあってどちらか好きなほうを選んでくださいというのならともかく、Aには「これ以外にライセンスは無いよ」と書いてあるわけです。
そのような状態でBのライセンスは有効なのか、そもそもAに「その他のライセンスは無いよ」なんて主張する権利はあるのか、配布者がライセンスの一つとしてGPLを選択するという時点でその他のライセンスは選ぶことはできないのではないか、というあたりが悩みです。
GPLとその他のライセンスのデュアルライセンスで配布されている場合、GPLの第5項は有効なのか、どのように解釈したらいいのか、というところが解りません。
オープンソースでしょ? (スコア:0)
完全に同一機能を再現できるかどうかは知りませんが、元になってるのは↓ですよね?
OSSメール・ソフトSylpheedでPostgreSQL利用し高速全文検索,「Sylph-Searcher」正式リリース:ITpro [nikkeibp.co.jp]
個人的には開発用にPostgreSQLが入ってるPCにもトラブルなくインストールされるのかが気になりますが。
Re:オープンソースでしょ? (スコア:3, 参考になる)
まぁ SRA-OSS なら PowerGress もってるからな。PostgreSQL って修正BSDライセンスのはずだし。
クローズドで完結できるぞ。
Re: (スコア:0)
> 一旦オープンソースでライセンスしたものを過去に遡って取り消すってことはできないけどね。
取消は確かにできないでしょうね。
ただし、GPLとのデュアルライセンスとかだったら可能かも。
2つのコードは全く同じで、片方はGPL、もう片方はXXXとか。
Re:Sylpheedは GNU GPL (ライブラリ部のLibSylphは GNU LGPL) (スコア:1, 参考になる)
GNUはCopyright Assignment書かせるよね。あとOOoとかMonoなんかも。Sylpheedに関しては他人のコードはあまりないんじゃないかな?というのも、割と早い時期からClawsってブランチプロジェクトができてたんだけど、山本さんはそこの成果物をほとんど取り入れずに自分で実装し直していたと記憶している。gtk2 portは足永さん仕事だけど、あれは(山本さんが当時所属していた)グッデイの委託によるもの(というか入社試験代わりか)だから、著作権の委譲はなされているんじゃないかな。
値段 (スコア:0)
Macで見ると¥がバックスラッシュになってるんだけど、直してくれない?
Re:値段 (スコア:2, おもしろおかしい)
全角¥に置き換えました。ご報告ありがとうございます。
Re:値段 (スコア:2, すばらしい洞察)
え、そういう問題じゃなくて、U+00A5を書け、または、実体参照でyenを指定しろ、ということではないかと…。
アレゲサイトとしては、あまりにお粗末な対処法だ。
Re: (スコア:0)
> U+00A5
同じシフトJISにない文字でもローマ数字や丸付き数字は蛇蝎のように忌み嫌われるのに、明らかにいわゆる機種依存である場合でさえ半角にある文字は半角のほうが好まれるというのは面白い現象ですね。
円記号等と Unicode (スコア:3, 参考になる)
ローマ数字や丸囲み数字は JIS X 0208:1997 になく、円記号は JIS X 0208:1997 にある (JIS X 0201:1997 にもある) わけで、円記号をローマ数字や丸囲み数字と似たようなものと考えるのは混乱の元です。
Unicode オタク的観点から僕の意見を言うなら、丸囲み数字は問題なし、ローマ数字は互換文字だから特に他の文字コードとの往復変換が必要な場合を除いては使うべきでなく、円記号は特に全角であることに意味がある場合以外は U+00A5 Yen Sign [fileformat.info] を使うべきです。別の観点からはこれと矛盾することを言う場合もあります :)
(中野雅之さんの「機種依存文字と Unicode [d-toybox.com]」では、アクセシビリティーの観点から、 Unicode のローマ数字を積極的に使うべき理由が書かれています。僕は賛成していませんが、そういう意見もあるということで。)
それと、 U+00A5 が「シフト JIS にない文字」かどうかは、シフト JIS と Unicode の間でどういう変換表を使うかによります。次の二つのページが特に参考になったので紹介しておきます (どちらも最終更新日がかなり前なので注意が必要かもしれません)。
Re:値段 (スコア:1, 興味深い)
ローマ数字や丸付き数字は、現在のスラドのようにUTF-8を採用しているサイトでは嫌われずに使われていると思いますよ。
むしろ、ローマ数字にケチを付けるコメントに対して「ここはUTF-8だから問題ない」というツッコミが入るくらいです。
逆に、シフトJISを採用しているサイトでは、半角の円記号も嫌われることが度々あります。
Re: (スコア:0)
普通に¥って入れて、なんて表示されますか?
プレビューではちゃんと円記号ですが…
Re:値段 (スコア:2, 興味深い)
ですかね。
それはともかく、Windowsで109キーボードの円記号を入力した場合はIEだとバックスラッシュで表示されていますね。
同じ文字コードなので当然と言えば当然なんですが。 ACさんと元ACさんのは実体なのでちゃんと円記号に見えます。
ちなみにWindowsでもFirefox/Opera/Chromeでは円記号、IE/Safari/Amayaではバックスラッシュで表示されます。
前者は日本のユーザーに配慮した処理を行っているようです。
バックスラッシュと円記号 (スコア:3, 参考になる)
アプリケーションが U+005C Reverse Solidus に関して何かしているわけではなくて、フォントが違うだけではないでしょうか。日本語版 Windows に含まれているフォントの中には、「MS Pゴシック」など、本来バックスラッシュであるはずの U+005C に円記号のグリフを設定しているものがいくつもあるので、場合によっては注意が必要です。
Re:バックスラッシュと円記号 (スコア:2, 参考になる)
なるほど、と思いあらためて規定のフォントを調べてみました。
確かにIE/Firefox/Opera/ChromeはMS Pゴシックを指定していますね。
IEはページのエンコードに応じて入力時の見た目も変わるので、独自に処理しているのかもしれません。
その指摘があるまでずっとブラウザの癖のようなものと勘違いしてました。
申し訳ありません。
そしてありがとうございます。
Re: (スコア:0)
Re: (スコア:0)
Re: (スコア:0)
rssというか、一度トップページに表示されたタイトルを変えると、/.Jをミラーしているところ(ライブドアとか)が変える前のタイトルでずっと表示される。証拠隠滅になってない。
Re: (スコア:0)
誰も証拠隠滅しようとはしていない。誤りを正しただけ。
Re:値段 (スコア:1, すばらしい洞察)
ならば最初からそう書けばよいのだ。
似たような機能が (スコア:0)
検索対象を本文にした場合とは、何か違うのかなー…
と、リンク先見たら、添付ファイルの中身も検索してくれるんですね。
全文検索って、そういう意味だとはじめて知りました。
Re:似たような機能が (スコア:3, すばらしい洞察)
> 全文検索って、そういう意味だとはじめて知りました。
それは多分勘違い。
この文脈で全文検索といったら、メールが受信・保存される度にインデックスを作っていて、任意の文字列でも瞬時に検索できるとか、そういう意味でしょう。(確認していませんが)
Re: (スコア:0)
PostgreSQLを利用するため、通常のメッセージ検索より高速なはず。
エディタが凍る (スコア:0)
Sylpheedって軽快です?IMAPでサーバ応答が遅れるとエディタが凍ってしまうのは、治ったんですかね。
# スレッド使ってないのですかね
フォルダにあるメールサブジェクトをダブルクリックすると、複数でもポップアップできたのは他のMUAに無い機能で、ツリーが離れた話題をつなぎ合わせるのに便利だった記憶があります。
# 今は使ってないのでAC