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グラフィック

ヒトゲノムの 3D 構造は 3 次元球を埋め尽くすフラクタル状 17

ストーリー by reo
両手でつかんでこうむしゃむしゃと 部門より

Kando 曰く

マサチューセッツ大学の研究者らにより、ヒトゲノムの三次元構造画像が非常に高い解像度で生成された (Wired.com の記事その抄訳版) 。

ヒトゲノムをホルムアルデヒドで近接部位どうしを固定してからゲノム内結合をバラし、できた破片がどうつながっていたかをパズルを組み立てるように解析する手法でヒトゲノムの立体構造を明らかにしたのだそうだ (お馴染みのX字型は細胞分裂時にのみ現れる構造) 。その結果:

  • ヒトゲノムには結び目のようなものはなく一本の紐を 3 次元内球内でフラクタル図形 (ヒルベルト曲線に類似) 状に折りたたんだような構造 (見た目にはインスタントラーメンの玉のような…) 。
  • ヒトゲノムの立体構造では遺伝子が活性化している領域と非活性の領域に分かれており、上述の構造のため遺伝子はその領域間を自由に移動できる。

ということが明らかになったそうだ。このことからヒトゲノムでは通常時の立体構造も機能に大きな影響を及ぼしているのではないかという十年来の仮説が注目されている模様。また、このような結果は遺伝疾患の研究にも役立つだろうとのこと。この記事に関連する論文は「Science」誌の 10 月 9 日号にも掲載されているそうだ [DOI: 10.1126/science.1181369]。

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