Google、Eric Schmidt が CEO を降りる理由 29
ストーリー by reo
Orkut はどこへ 部門より
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danceman 曰く、
現在 Google で CEO を務める Eric Schmidt 氏が Google を離れるというニュースが先週報じられたが、The New Yorker の記事にてその理由が考察されている (本家 /. 記事より) 。
一年前に共同創設者である Larry Page 氏が Sergey Brin 氏側に付き、中国政府の検閲に反対し中国撤退を決めたことが事の発端にあるという。Schmidt 氏は世界最大の市場を誇る中国から撤退するべきではないとの考えを持っており、氏の頭上を越えたところで決断が下された形となり、氏のやる気を削ぐこととなってしまったようだ。
他にも Google が保守的になり始めていること、ソーシャルネットワーキングにおいて Facebook に取って代わられてしまったこと、官僚主義傾向が強まること等々の不満が募る中、世界中の政府からプライバシー問題や著作権問題で槍玉にあげられることも多くなっていた。Schmidt 氏は「労働の日 (9 月)」まで悩んだ結果、Google を離れることを決意したとのこと。
久々にAndroidが成功しそうだけど (スコア:4, 参考になる)
Eric Schmidt就任以来いまいちGoogleがヒットを飛ばすことが無くて、Youtubeのような既に成功したものを大金で買ってくるのが中心になってた。
近年ではAndroidが久々にスマッシュヒットしそうな盛り上がりになっている。これは2005年に無名のスタートアップだったAndroid社を買収したもの。一部では(というかApple信者の間では)AndroidはAppleに対抗するためにiPhoneをパクったものだと言われているけど、Android社の買収はiPhone発表の2年も前なのでそもそも時系列的に違う。
ここで将来スマフォが来る!と見込んで買収するとすればいくつかの選択肢があった。Symbianがあったし、Palmがあったし、RIMがあったし、Dangerもあった。Googleはこられも一通り検討したと思うが、Googleが選んだのは製品のない全くの無名スタートアップであるAndroid社だった。今から考えると、Symbianは古いし高い、PalmはPC Sync指向、RIMは既に成功しているから高い、DangerはAndy Rubinが抜けて落ち目、であったのに対し、Android社は「Google親和性の高いクラウド型OS」であり「スタートアップなので安くて唾付ける程度に買うにはもってこい」だったのだね。
まあつまりどういうことかというと、Androidの買収は当時として実に先見の明のある決断であり、非常にお買い得な買収であって、AndroidというOS自体がGoogleサービスとの相性が良く、Googleに買収されてから実にいい感じに育ったのだ。
既に成功しているものを買収するしか能がなかったEric Schmidt政権だが、ソーシャルのみならずモバイルでもコケていたらGoogleは近々本気でやばかったかもしれない。
だが、ね。だが、だね。
AndroidってEric Schmidtに無断でLarry PageとSergey Brinが(彼らに認められた裁量の範囲内で)勝手に買って来ちゃったものなんだよね……。
Re:久々にAndroidが成功しそうだけど (スコア:1, 興味深い)
> iPhoneをパクったものだと言われているけど、Android社の買収はiPhone発表の2年も前なのでそもそも時系列的に違う。
しかしJavaからのパクリがバレてAndroid終了のお知らせな予感
http://japanese.engadget.com/2011/01/22/android-java/ [engadget.com]
Re: (スコア:0)
まあ終了のお知らせかどうかはともかくとして、この件って、直接 Android のソースツリーに入れられたものなのか、それとも Apache Harmony 由来のソースコードなのか、そのあたりがよくわかんない。どこか解説してないかな。
Re:久々にAndroidが成功しそうだけど (スコア:3, 興味深い)
APIのテストケースに混入してた方はHarmonyのせいかもしれないけど、どのみち製品には入ってない
サードパーティドライバに入ってたのは明らかにHarmony関係ないがこれも製品で利用された形跡がない上に存在意義自体が意味不明でサードパーティによる誤コミットであろうと分析されてる
どちらも製品とは直接関係ないし既にメインツリーからは削除済み
まあこの辺の詳細まで読まなきゃ一部の人がホルホルしたがるネタだとは思うけどね
ただ一般人がAOSPからメインツリーにパッチをコミットして貰うのがあれだけ難しいのにサードパーティのコミットに対してずさんすぎるだろ、という批判はあると思う
Re: (スコア:0)
AndroidにしてもVP8にしても知的財産の問題がありますからね。
下手すると、Google帝国終了のお知らせになるかもしれない。
Re: (スコア:0)
> しかしJavaからのパクリがバレてAndroid終了のお知らせな予感
> http://japanese.engadget.com/2011/01/22/android-java/ [engadget.com]
「問題のコードはユニットテストに関するものや
特定チップセット向けのオーディオドライバに関するものにすぎず、
実際に出荷されたAndroid端末には含まれていない。
特にドライバについてはたぶん誰かが間違えてコミットしただけで大きな問題ではない」
Re: (スコア:0)
Androidって、元Appleのモバイルデバイス開発者でその後はGeneral Magicのエンジニアだった人が開発したって、つくづく出所はApple筋なんですねぇ。
Re:久々にAndroidが成功しそうだけど (スコア:4, 興味深い)
>Androidって、元Appleのモバイルデバイス開発者でその後はGeneral Magicのエンジニアだった人が開発したって、
>つくづく出所はApple筋なんですねぇ
もしかしてAndy Rubin氏の話をしていますか?
Rubin氏のAppleにおけるキャリアは実質ほぼ失敗に終わったと言っていいです
彼の出世作となったSidekickやAndroidは根本的な設計理念がApple製品と異なっています。Apple製品はiPhoneに至るまでPalmからWMに連なる"PC Sync"型の系譜に属しますが、SidekickもAndroidもBlackberryに連なる"Server Sync"型のトポロジですし、またUIについても基礎はタッチパネルよりも物理キーを重視した設計ではっきりとBlackberry寄りです。SidekickもAndroidもRubin氏が携わった部分に関してははっきり言ってBlackberryのモロパクと言っても良いくらいです。彼のAppleにおけるキャリアは反面教師以外の何物にもなっていません。
#少しでもAppleと接触があると何でもApple起源と言いそうな雰囲気ですがアメリカのITベンチャーでは人材の行き来はよくあることですよ
Eric SchmidtがApple取締役だったためにSchmidtがモバイル戦略に対して消極的だった、というのは確かに有り得ると思います。
そういう意味ではLarry PageとSergey Brinがスタンドプレーをしなければ危なかったところですし、そもそもCEOとして重大な背信と言われても仕方ないのではないでしょうし、背信でなければ単なる無能なわけで、どちらにしてもなんだかなーという感じですね。
Re:久々にAndroidが成功しそうだけど (スコア:1, 興味深い)
てか人的接触で起源主張しだすとIT系ってSun起源主張とかDEC起源主張とかが山ほど発生しそう
Re:久々にAndroidが成功しそうだけど (スコア:2, 興味深い)
Re: (スコア:0)
>すべてのPDAはSony PTC-500が起源ですから。
異議あり!
PA-7000に一票。
Re: (スコア:0)
良く言えば、「最早LarryとSergeyの2人で十分舵取りが出来る」ってところでしょうか。
Re:久々にAndroidが成功しそうだけど (スコア:2, すばらしい洞察)
自分たちの成果主義での「表面的な評価」をされることには文句を言うのに, 他人を評価するのは結局「表面的な成果」ってのはどうなのよ
Re:久々にAndroidが成功しそうだけど (スコア:1, 興味深い)
AdSenseを成功させた手腕は評価されていいと思う。
これはLarryとSergeyでは出来なかった仕事だし、SchmidtがいなければGoogleがいくら図抜けた技術を誇っていてもここまできっちりマネタイズ出来なかっただろう。「オトナ」のSchmidtが成し遂げたことは決して小さくない。
一方で技術的な選球眼という意味ではLarryやSergeyの方が優れているのは間違いないだろう。Schmidtは優れた大人のビジネスマンだったが残念ながら技術的な嗅覚は凡夫だった。だから既に優れていると認知された技術を買うことは出来ても、全く新しいものを作らせたり次に来そうなものを青田買いすることは出来なかった。
お互いがもっと尊重し合えば良い組み合わせではあったのだろう。
Schmidtが中国の件で怒ったのは分かる気がする。これはあくまで「大人のビジネスの話」であって、Sergeyが正義感で口を出すのは(かっこいいし個人的な心情では支持したいけれど)やはり越権だ。あそこでぐっと堪えて大人の対応をしていれば、中国政府のコミットから得られるビジネス的メリットは絶大だったはずなのだから。
Re: (スコア:0)
中国政府と距離を置いたとは考えられない?
中国でのビジネス展開で受けられるメリットと、
中国政府の干渉を受け入れる事のデメリットを比較した場合、
後者の方が全世界的に与えるインパクトがでかいと判断したんじゃないかなぁ...
シュッミットたん、ちょうどいいCEOの席が空いていますよ (スコア:3, 興味深い)
Jobs「後頼むわ」
Re:シュッミットたん、ちょうどいいCEOの席が空いていますよ (スコア:1)
でもJobsのようなセンスは持ち合わせているようには
思えないから、短期的には良くてもどうなんでしょうね。
勝手なイメージですが (スコア:2)
Googleが過去のMicrosoftみたいな感じに見えてきますね。
大きくなってくると小回りが利かなくなったり、知名度が逆に足を引っ張ったりするのはしょうがないんでしょうけど。
Re: (スコア:0, 荒らし)
>Googleが過去のMicrosoftみたいな感じに見えてきますね
え、いつ「過去」になったんですか:-p
それは別として、同列に扱える問題では無いと思います。
Microsoftが、かつてGoogle同様に建前だけでも「邪悪にならない」とか謳ったとか、
創業時からオープンソースにコミットしていたとか、20%ルールだとか…
若者が立ち上げた企業ならではの社風から成長にしたがって今に至るなら解るんですが。
もっと適切な例があります…かつてシュミット氏が所属していたSun Microsystemsです。
自由な社風が残っていてシュミット氏の車が氏のオフィス室内に引き込まれていて…
なんてエピソードが印象的。
参考:http://www.amazon.co.jp/dp/4152083190
Re: (スコア:0)
ほらほら、マイクロソフトのことを悪く言ったり、グーグルのことを良く言ったりしたら、
マイナスモデされてしまいますよ。
Re: (スコア:0)
Re: (スコア:0)
Re: (スコア:0)
勝手にオープンにされて、ゲイツがぶち切れたことはあったけどな。
おまえが言うな (スコア:1, 興味深い)
福利厚生の大半を廃止した [computerworld.jp]のはお前だろ。
これでChromeOSも [srad.jp]終了のお知らせになるのかな。
Re: (スコア:0)
> Google が保守的になり始めていること、
> ソーシャルネットワーキングにおいて Facebook に取って代わられてしまったこと、
> 官僚主義傾向が強まること等々の不満
この辺についても氏が原因なんじゃないの?と、外野からは見えてしまいます。
やりたい放題やって、結果が順当にダメだったから逃げ出すのかぁ。
組織に残ってる連中は「せいせいした」と思ってるんじゃね?
Re: (スコア:0)
福利厚生の件、
http://www.chihouban.com/blog/2008/08/google.html [chihouban.com]
にあるように、これは文化を変えるのではなくて、業者との問題のようです。
他にも、「一部の店舗変更なのに、まるで全部が変わるような感じで報道されている」と読んだことがあります。(ソース失念)
これが某社なら (スコア:0)
Re: (スコア:0)
(旧)ライブドアですか