オラクル、Itanium向けソフト開発を終了すると発表 41
ストーリー by headless
終了 部門より
終了 部門より
あるAnonymous Coward 曰く、
米オラクルが、Itanium向けのすべてのソフト開発を終了すると発表した。 (プレスリリース、ITProの記事)
プレスリリースでは、インテルがx86プロセッサーに注力する方針であることや、マイクロソフトやレッドハットがItanium向けのソフトウェア開発を既に終了していることなどにも触れている。これに対して米ヒューレット・パッカード(HP)は、オラクルの方針が顧客を軽視するものだと批判し、 同社のオペレーティングシステム「HP-UX」とItaniumを搭載するサーバー製品の開発を、今後も10年以上継続することを発表した。また、インテルもItaniumプロセッサーの開発を、数世代にわたるロードマップに従って継続するとしている(HPのニュースリリース、Intel Newsroom、ITProの記事)。
/.J読者にはHP-UXでオラクル製データベースを利用している方々も多いと思われるが、今回の発表をどう思われるだろうか?
Itaniumが没しつつあることは認めるが... (スコア:4, すばらしい洞察)
Oracleのこの行為は、自社のSolarisに乗り換えてもらう一環だよね。 Itaniumが下火だとか、後付けのネタだよ。
すでにライセンス体系もItaniumの値上げとSolarisの値下げをしているし。
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Re: (スコア:0)
RedHatですらItaniumをサポート対象から外したんだからご時世ですよ
富士通もItanium機開発は止めちゃったしね
Oracleもシビアなビジネスなんだからあまり売れないものを外して
自社製品誘導するのは当然だろう
Re:Itaniumが没しつつあることは認めるが... (スコア:4, すばらしい洞察)
OracleDataBaseを使うようなエンタープライズ向けであればAIXでもなくWindowsでなく、もちろんSolarisでもなくHP-UXが大きいと思いますよ。
OracleがSolarisを手に入れてなかったら、市場シェアの大きいHP-UXは手放さないでしょうね。
Re: (スコア:0)
Oracle的にはHP/UXよりはSolarisの方がマシだけと、
本心としてはLinuxの方が良いんじゃないのかな。少なくとも営業はそう言ってた。
今はOracleの開発をOracle Enterprise Linuxでやってるそうだし。
Re: (スコア:0)
みんないつかそうなるとは予想してたでしょ。
一応、サポートについては継続されるようだし、直ちに問題にはならないでしょ。
HP-UXのパッチ地獄 (スコア:4, 興味深い)
御客様の要望(方針)で必要最低限のパッチのみを当てるという事でしたが、それだけでも百を超えました。
oracle側の動作検証とサポートの大変さが垣間見えました。
notice : I ignore an anonymous contribution.
Re:HP-UXのパッチ地獄 (スコア:1, 参考になる)
と思います。
依存関係のチェックやら何やらもきちんとしてくれるて、不足分とかも教えてくれるし、
、たくさんパッチがあってもスクリプトで一括インストールもできるし、Windowsや
Linuxのパッチよりだいぶ取り扱いは楽かな。
Windowsアップデートは楽だけど、アンインストールとか難しいものが多いし、余計な
ものまで入れようとしてしまうし。
Re:HP-UXのパッチ地獄 (スコア:1)
HP-UX 11iのv3は無茶やってますからねぇ。
v2からシステムコールレベルで引数かえちゃうとかやっちゃって、しかもまともに動かなかった。
>oracle側の動作検証とサポートの大変さが垣間見えました。
Itanium切りではなくて、HP-UX切り、11i v3切りだと思いました。
しかしItaniumは何故こうなった (スコア:1, 興味深い)
インテルの最強の生産設備
インテルの資金力
これだけそろってるのにパッとしなかったのは何故だろう
Re:しかしItaniumは何故こうなった (スコア:2)
これが普及を妨げた原因なんじゃないかと。今のICTは長くx86で培われた信頼性の
ある過去の資産が一番重要で,それを変更するためのコストがItaniumに乗り換える
ベネフィット以上だと思われていると。Windows XPがあれだけ長期に渡って使われ
続けたってことがそれを物語ってると感じます。
# ということをエビデンスで証明した論文がないかな?
Re:しかしItaniumは何故こうなった (スコア:1, 参考になる)
ゲーム機で多数採用されていて、RedHatも開発が続けられてるPOWERの存在とか、
JavaなどのCPUに依存しない環境が多いのとかを
考えると、Itaniumはただ劣ってただけかと。
Intelのネームバリューがなければ5年前には
開発中止間違いないですね。
Re: (スコア:0)
POWERの成功は32bit版の存在が大きかったと思うな。
2001年の段階ではハイエンドな用途でさえ64bitだけで行くには早すぎた感があるし、ゲーム機や組み込みで64bitはいまだに論外だ。
Re: (スコア:0)
>> 後発かつ新規開発のしがらみの少ないアーキテクチャ
> これが普及を妨げた原因なんじゃないかと。
IPv6とかXHTML2とか…。
Re: (スコア:0)
Re: (スコア:0)
EPICアーキテクチャの方向性から大間違いだったから。
Itaniumの目指したILPの向上が遅々として進まないのに対して、
マルチコア使ったTLPの向上の方がCPU開発者もソフト開発者も楽だった。
これは遅くとも2005年には明らかだった。
今のItaniumはアーキテクチャがボロボロなのを、でかいキャッシュだけでごまかしている欠陥品。
廃れて当然。
Re: (スコア:0)
Re:しかしItaniumは何故こうなった (スコア:2, 興味深い)
それを言うなら実際のコードはVLIWするほど並列度がない事が多いって話だろう。
DSPやグラボみたいな応用なら良かったんだろうけどな。
Re: (スコア:0)
マルチメディア系など並列性の高いコード→そこだけSIMD命令使うようにすればいい
それ以外→もっと大きい単位で並列化(マルチスレッド)がいい
という感じですかね。
Re:しかしItaniumは何故こうなった (スコア:3, 興味深い)
スレッドが違うとそれぞれのデータやコードは独立だから何も考えずに並列化できる。
究極的にはプロセッサがスレッドの管理やって、命令一つでスレッド起こせるくらいになると思う。
そうするとループの代わりにスレッド起こせるからね。
# これに向いてるアーキテクチャが昔懐かしのスタックコンピュータ。
# 明示的に割り当てなくてもスタックを使えるので本当に命令一つでスレッド起こせる。
あと、画像処理とかみたいに処理自体が巨大で、並列なのが分かりきってる処理はGPUにやらせちゃえってのがGPU内蔵化の流れ。
SIMD命令はGPUに吸収されて消えるかもね。互換性があるから暫くは残るとしても。
Re: (スコア:0)
Re:しかしItaniumは何故こうなった (スコア:1)
タスクゲートへのジャンプ命令やコール命令がスタックの確保やレジスタの初期値設定までしてくれるとは初耳だなー。
もっと詳しく教えてくれまいか?
Re: (スコア:0)
いずれまた命令セットの複雑さがネックになるのは確かでしょうから、インテルも
AVX命令とかでそれを回避する方向いは行くようですね。
ItaniumとXeonは、バスのレベルでは、QPIによってかなり共通化が進んでるみたいですし、
RASの機能もどんどんXeonに取り込まれつつあり、ファームウェアもUEFIとかあるレイヤー
では同等のものを使えるようになっているので、Itanium →Xeon への移行は
ハードウェアでもソフトウェアでも意外と容易にできるのかもしれませんね。
というか、それを見越してソフトランディングの準備してきたようにも見えます。
Re: (スコア:0)
仮にそうなった時、"RISC"が復興するんですかね、それともEPIC?
AVX自体はSSEより低負荷だとしても、将来のx86のデコーダーはMMX, SSE, AVXの全部をデコードできるわけですから全体として複雑さを回避できるわけでもない気がします。SSEに機能追加するよりは良いんでしょうけど。
Re: (スコア:0)
>の全部をデコードできるわけですから全体として複雑さを回避できるわけでもない気がします。
AVX等のデコードは、潤沢にリソースをつぎ込んで高速に処理できるようにして、
古い命令はほどほどの速度でデコードってするだけでもいいんじゃないかな。
速度を犠牲にするだけで、リソースの量も複雑度も緩和されるでしょうから。
で、ある時点でレガシーな命令は外してしまって、ソフトウェアエミュレーション
にしてしまうと。まあうまくいったとしても、10年後とか20年後とかの話になりそうですが。
などと書いていて、これってItaniumが初期はIA-32のコアを載せていて、途中でそれを外した
のと同じ方法だなということを思い出した。
土俵が違うから、うまくいくかいかないかの参考にはなりませんけど。
Re: (スコア:0)
みんなCISC(特にx86)の命令セットの複雑さがネックになると思っていたのに、予想に反してデコーダーのオーバーヘッドやコストは無視できる程度で今に至ってしまってますからねえ。
一つ目。
x86のデコーダは未だに超絶ボトルネックですよ。
ネックだからこそテコ入れしまくって、素晴らしい実装が出来上がっているんです。
二つ目。
一つ目に関連して、力を入れる理由としてこれだけ普及しているというのがあります。
三つ目。
プロセスの微細化が進んでいるからです。
デコーダの面積がプロセッサ全体の何%か知りませんが、
今の10億とかってトランジスタ数を考えたらデコーダだけi386より大きいんじゃないでしょうか。
Re: (スコア:0)
そりゃあ、最新のItanium9350を4個積んでも、省電力版のXeon1個に負けちゃうんだから。
サイト名くらいは直そうや (スコア:0)
「./J」って。編集者はサイト名の誤表記くらいは直さないと。
Re:サイト名くらいは直そうや (スコア:1, おもしろおかしい)
./Jは"アステルパーム"と同じくらい認知度のある表記ですから、問題ありません。
Re:サイト名くらいは直そうや (スコア:1)
つまり認知されてないってことですかね。
Re:サイト名くらいは直そうや (スコア:1)
Re: (スコア:0)
想定の範囲 (スコア:0)
Oracleの顧客軽視は今に始まったことじゃないしなぁ。
それに今更Itaniumもないだろうということで、想定の範囲じゃね、こんなの。
MSだってWindowsでItanium対応やめちゃっうんだもん。当然SQLServerも止めることになる。
むしろ逆にまだまだサポートするとか言い出したらニュースなんだけどね。
Re:想定の範囲 (スコア:2)
別にWindowsは関係ないんだよ。実質、Itanium≒HP-UXだから。
何だかんだいいつつ、Unixマシンとしてそれなりのシェアを持つHP-UXを切り捨てる決断をしたというのは、OracleはSPARCを売るためなら形振り構わないんだな、とか、HP-UXでOracleを動かしている人はそれなりに多いはずで大変だろうな、とかそういう話題。
現在のHPは何度かの買収で成立している企業なので、アーキテクチャやOSがゴチャゴチャしすぎているけど、生え抜きの製品であり、それなりのシェアもあるItanuim+HP-UXは残したいのだろうけど、整理するのはむずかしいだろうな。DEC Alphaはシェアが知れていたから無難に収束できたけど、NonStopなんか、シェアはそれほどでなくても需要が確実にあるし。
Re:想定の範囲 (スコア:2)
OracleDatabaseで10と11の間が4年で11は2007年に発表しているから、今年か来年には12が出てきますかね。 11gが最新であれば、お客さんもHP-UX + Oracle11gの組み合わせでもあまり気にしないでしょうけど、12gが出た後だと、なぜ最新では無いのかという理由に安定性/実績という錦の旗印でいつまで説明しきれるのか。
あとHP-UX + Oracleを更改するときに、HP-UX + DB2とSolaris(orAIX) + Oracleのどちらが楽(というかトータルコストが安い)ですかね。 脱Oracleする方が正解かなぁ。
HP-UXは (スコア:0)
しょーがないじゃん (スコア:0)
SPARC売りたいんだもの、落ち目のIA64にとどめさしたって。OSが対応やめちゃってるんだもの、それ向けのソフト作ったって。
細るアップグレードパス (スコア:0)
始まった当初は盤石なコンクリート製の階段に見えたのだが、いつのまにか鉄骨むきだしで安っぽい鉄のらせん階段を登っていた。
この先にはもっと貧相な梯子が続いていて、最後はロープをひっつかんで登っていかないといけないらしい。
どこまで頑張ればいいのかな。
とりあえず (スコア:0)
Windowsしか語れない奴はひっこんでろ。
要点はそこじゃないから。
Re: (スコア:0)
え、Windowsの話題何コメントあったんだ?
見返してみたが、ここまでまともにWindowsに触れてるコメント無いように見えるんだが。
#Itanium自体が一般向けじゃないんだからHP-UXだろうとLinuxだろうとWindowsだろうとぶっちゃけどうでもいい
OpenVMSが、、、 (スコア:0)
Re: (スコア:0)