北大に国内最大規模の学術クラウドシステム 24
ストーリー by reo
雲が晴れる日だってあるさ 部門より
雲が晴れる日だってあるさ 部門より
北海道大学は 11 月から国内最大規模の学術クラウドシステムを運用するという (Gamut News の記事、Business Wire の記事、北大情報基盤センターのページ) 。
今回構築される「北海道大学アカデミッククラウド」は XenServer 上で CloudStack が稼働する構成。114 台の演算ノードで総合理論演算性能は 43 TFLOPS。大学や研究機関でのクラウド構築事例としては Eucalyptus をベースに構築された NII の edubase Cloud などがあり、大学でのクラウド利用というとまずは静岡大学での事例 (/.J 記事) が思いつくが、それらと比べてどのような特徴やメリットがあるのか興味深い。今後は教育機関や研究期間でもプライベートクラウドの構築やパブリッククラウドの利用が進んでいくのだろうか。
そしてクラウドと言いつつ、大学だから年一回の全学停電があるんでしょうけどね……。
「大学だから」年一停電ってこたーない (スコア:2, すばらしい洞察)
自家用電気工作物の保安規定的にそうなってるんでしょう。
とりあえず、落とす日を別の日にして、札幌の本キャンパス落としてるときに別キャンパスで処理するように切り替えればいいんですよ。
ということで、函館の水産学部キャンパス [hokudai.ac.jp]がんばれ、超がんばれ。
もしくは植物園。PCの廃熱を温室の熱源に生かす。これ。
Re: (スコア:0)
とりあえずここにぶら下げていますが、全然関係ない意見です。
1年に一回ぐらい停電で止めた方が故障しかかっている機器が早めに見つかっていいんじゃなかろうか。
というかサーバは無停止運転しないといけないなんて誰が決めたんだろうか。
Re: (スコア:0)
一度止めてしまうと、二度と動かなくなってしまうHDDがいるからじゃないですか。
Re: (スコア:0)
HDDに限らず、起動停止のストレスが機器故障の最大の原因ですね。
アプリ側でも業務起動停止処理はイレギュラー作業なのでトラブルの原因になりがちです。
Re: (スコア:0)
本社機能があるビルのように、本当に止められないマシンを抱えているところは、
年次点検の停電時に発電機を調達して自家発電でマシンを維持します。
止められないマシンはだいたいUPSの下流にマシンをのっけてますから、
高圧受電設備が停電してから外部電源注入コネクタに切り替えるまで
多少の時間があっても大丈夫です。
Re: (スコア:0)
ドライアイスを詰め込んでた。(あまり良くない)
安く上げるために一斉に長時間停電させると聞いた。
今いる私大は15分で済んでいる。
Re: (スコア:0)
普通はキャンパス単位じゃなくて建屋単位で停電するんじゃないの。全学停電は無茶じゃないのか。
Re:「大学だから」年一停電ってこたーない (スコア:2)
大学にある特高変電所の点検が入るので全学停電となることが多いです。
うちだと該当時期は30台くらいの発発のエンジン音が朝から響き渡ります。
なまもの系あると大変そうですね~
見たような聞いたような・・・
itinoe
ユーザから見て何か変わるの? (スコア:0)
Re:ユーザから見て何か変わるの? (スコア:3, 興味深い)
私が提案した大学の場合、
・大学に興味がある高校生やOB/OGの子息などにアカウントを配布
→大学の情報やオープンキャンパスなどのイベント案内をして、入学者(入試受験者)を増やそう
・OB/OGにも生涯アカウントを提供
→生涯学習に参加してもらおう
→大学への寄付を促す機会やモチベーションを最大化しよう
→子息の教育・進路相談もやってしまおう
ということで、ゆりかごから墓場まで囲ってしまう戦略でした。
技術うんぬんではなかったっす。
#構築中です
Re:ユーザから見て何か変わるの? (スコア:2)
> OB/OGにも生涯アカウントを提供
1980 年代の終わり頃、某BBS 運営してた人が「MIT の OB なのでアカウント持ってる」って言ってた。どうやってアクセスしてたか知らないけど。
#それって、UNIX のアカウントなんですよね。うらやましかった。
Re:ユーザから見て何か変わるの? (スコア:1, すばらしい洞察)
ユーザから見てたいして変わらないのがクラウドじゃね?
管理運用者がすこしばかり楽になるとか…
Re:ユーザから見て何か変わるの? (スコア:1)
アカデミックポータルは (今回のクラウドシステムに対する) 従来技術では全然ないと思うのですが…。
アカデミックポータルというのは、分散していた情報を一元集約することにより利用者にとっては利便性を、情報発信側にとっては周知度を高める狙いのシステムです。ただの 1 ウェブアプリケーションに過ぎません。
一方でアカデミッククラウドは、利用者が物理計算機を調達せずとも計算機資源を即座に確保・利用することが出来る仕組みです。他大学でのプライベートクラウドでは書類ベースで計算機資源を確保する場合が多いのではないかと思いますが、個人的には CloudStack がどの程度利用者にとって使い勝手の良いものかに興味がありますなあ。
Hiroki (REO) Kashiwazaki
Re: (スコア:0)
なるほど。 論文締め切り前にOfficeとかOriginとかMathematica用にがばっと計算機資源を割り当てて快適に使って、終わったら他の人のために開放するとか出来るならちょっとうらやましい。
Re: (スコア:0)
学会前はエライことになるがな。
#大型設備とかスパコンとかも同じか。
Re: (スコア:0)
今より良くなるかどうかは知りませんが。
晴れの特異日 (スコア:0)
Re:晴れの特異日 (スコア:3, おもしろおかしい)
でも、可用性が高いことを期待していたシステムが停止したら、利用者はきっと面食らうど?
Re:晴れの特異日 (スコア:1)
最近、体育の日の成績はどうなんでしょう?
クラウドねぇ (スコア:0)
Re:クラウドねぇ (スコア:4, すばらしい洞察)
歴史的な流れの途中からクラウドというものの見方をすると、なんじゃこりゃと思うのは仕方ないと思うのですが、それはまあクラウドに限らず何でもそうで。
Amazon と Google を例に取ると、この会社は「年々増え続けて留まることを知らない対象」を相手にしていたわけです。Amazon なら書籍や家電、雑貨などで、Google であれば Web コンテンツなど。年々増加する対象を収集して蓄積し処理する受け皿もまた年々増強しなければならないわけで、そこにスパコンの技術やグリッドの技術が投入されてスケールアウトシステムが出来上がる。ノードを増やし続けることで処理性能が向上し続けるシステム。
しかし、このスケールアウトシステムは作っておいてなんだが強大すぎて自社だけで使うにはいかにも余りある。このパワーは売れるんじゃないか、いや売ろうよと考えるのもまた必然。しかしその強大なパワーを提供しても「どう使っていいか分からない」と言われるのがオチなので、使い方を三つに分類してみた。一つは IaaS、仮想マシンを作って頂いて、好きに OS を入れて動かして下さいという層。PaaS、プラットフォームを提供するからその上で動くアプリケーションを好きに動作させて下さいという層。そして SaaS。アプリを作ったので (Gmail とか) エンドユーザの皆さんはどうぞ使って下さいという層。スケールアウトシステムという道具があって、それを皆さんどうぞお好きに使って下さいというものがクラウドだから、クラウドを使ったサービスは様々な方向性を持つ。そこだけ見ると「クラウドって一体何なんだ」という事になり、「はいはい、バズワードバズワード」と思ってしまっても仕方がない。
土というものを知らない人が、様々な花や植物が咲き乱れる場所に行き、この美しい花や香しい植物を生み出しているものは何なのだね!と尋ねたところ農夫は呆れて「土ですよ旦那。肥料と水もやってますがね」と応えるが、「土 ? 肥料 ? 水 ? 漠然としていて何のことやらさっぱりだよ ! この褐色で臭い泥や透明な液体から花や植物が育つというのかね。わけがわからないよ ! このペテン師ども !」とか言われてるのがここ数年の現状なんじゃないかなと思うんですが。
長文駄文失礼。間違ってる部分も不適切な比喩もあるので御指南よろしく。
Hiroki (REO) Kashiwazaki
Re: (スコア:0)
「『ガーデニング』ってのはどうだ?」「おっ、主婦が食いつきそうな名前だな」
「あいつら、庭弄りで何を騒いでんだ?」「物が売れるようになるんだとさ」
「ガーデニングなんてインチキだって奴まで出てきたぜ」
「土に種まいて水と肥料やってるだけだろ、なにもかわらねぇのにな」
Re: (スコア:0)
旦那「この美しい花や香しい植物を生み出しているものは何なのだね!」
農夫イ「EMですよ旦那。」
農夫ロ「それ有用微生物群のことだろ。昔から…」
旦那「なに、EMとな!? kwsk」
「クラウドはバズワード」という人(私も含む)は、クラウドをまったく知らない
わけではない。理解できていない部分や誤解している部分はあるのだろうけど。
技術というのはいきなり新しくなるものではないのだから、「バズワード」と
呼ばれる時期があるのは仕方がない。既存の技術の延長線上にあるんだ
けど、(まだ多くの人にとって)漠然と
Re: (スコア:0)