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テクノロジー

エルピーダ、新たな不揮発性メモリ「ReRAM」の開発に成功 48

ストーリー by hylom
起死回生となるか 部門より
あるAnonymous Coward 曰く、

エルピーダメモリが「ReRAM」(Resistance Random Access Memory、抵抗変化型メモリ)と呼ばれる、新しい不揮発性メモリの開発に成功した(プレスリリース)。

電圧を加えることで抵抗値が変化する材料を素子として用いることで、電源を落としてもデータを保持できる。このような不揮発性のメモリとしてはNANDフラッシュメモリが知られているが、NANDフラッシュメモリは速度が遅いという欠点があった。ReRAMは10nsというDRAM並の書き換え速度を持ち、またNANDフラッシュメモリの10倍以上の耐久性を持つのが特徴という。

今回の試作品は50nmプロセスで製造され、容量は64メガビット。今後開発を進め、2013年には30nmプロセスでギガビット級の容量を持つReRAMの量産を目指すそうだ。

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • by Anonymous Coward on 2012年01月26日 8時02分 (#2087568)

    エルピーダがReRAMを発明したのでなければ、64メガビットReRAMの製品開発に成功したのでもない
    エルピーダのプレスリリースには「64メガビットのメモリセルアレイ動作を確認」とあるので、全ビット動作する製品レベルの試作に成功したわけでもない
    (製品を想定した試作品の一部の読み書き動作に成功しただけ)

    細かいこを言うと今のメモリはリダンダンシーがあるので全ビット動作の定義の問題があるが、チップ外部から見て本当に64メガビットの容量があるなら必ず大喜びで「全ビット動作を確認」と表現するのがメモリ屋さん

    • by Anonymous Coward

      誰も思ってないし、リリースにも書いてないことを
      想像して否定しても何がしたいのか意味不明だよ?

      #エルピーダとなんかあったの?

  • by Anonymous Coward on 2012年01月26日 8時50分 (#2087590)

    【福田昭のセミコン業界最前線】 エルピーダ、2013年に8Gbitの抵抗変化メモリを製品化へ [impress.co.jp]
    - メモリセルの大きさは、6F^2 と DRAM と同じ水準。
    - 2013年に 4F^2 に縮小して 8Gビット版の開発を目指す。
    - 相変化メモリ(PCM)やってたけど、電流小さくできなくてやーめた。
    - 抵抗変化メモリの記憶素子に選んだ材料は、酸化ハフニウム(HfOx)系で、現有技術と親和性良さそう。

  • by Anonymous Coward on 2012年01月26日 10時20分 (#2087655)

    さあ、アドレス空間の用意はいいか?
    #テラのメインメモりかぁしかも不揮発。あっというまだったねぇ。

  • by Anonymous Coward on 2012年01月26日 7時06分 (#2087557)

    まあそれまで生き残っていられるといいね。

    焦点:難航するエルピーダ再建、複数の提携案も実現に懸念
    http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPTJE80M00120120123 [reuters.com]

    • by Anonymous Coward

      それ以前にコスト的に見合う物になればいいのですけど。

      NANDフラッシュの値段下落も激しい物がありますしいくら性能が良くても同容量で値段が10倍とかだと売れないと思いますよ。

      • by T.SKG (20663) on 2012年01月26日 9時55分 (#2087634) 日記

        昨今のメモリ安はすごいですから、1000円と100円の差なら大きいけれど、
        300円と30円の差なら、倍率はどうあれシステム全体のメリットをみれば
        買って貰えるんじゃないでしょうか。

        でも親コメの指摘のようにそれまで持つかが心配ですね。アラブとか中国
        の資本に買収されたりすると悲しすぎます。

        親コメント
        • by Anonymous Coward

          メモリとの比較なら前にも書きましたけどそもそも不揮発であるという以外はほぼ同じ性能のようですから不揮発であることにコストアップの魅力があるのかどうかだけが問題かと思いますが。

          速度向上とか耐久性向上はすべてNANDフラッシュとの比較ですし。

          • by T.SKG (20663) on 2012年01月26日 11時08分 (#2087683) 日記

            他の方のコメントにも書かれていますが、この開発中のReRAMは当面はNANDフラッシュ
            の代替向けと思われますので、対NANDフラッシュで速度や耐久性が向上すれば価値が
            あります。

            その上で、将来的には「DRAMを不揮発にした以外はほぼ同じにしたい」という希望ですね。

            この点についても、他の方のコメントにも書かれていますが、現在のコンピュータの
            メインメモリを不揮発性にして、現在外部メモリと呼ばれているHDDやSSDまで、ReRAMに
            にできれば、その衝撃はかなりのもので、OSにもCPUにも変革が迫られるでしょう。

            親コメント
            • by Anonymous Coward

              DRAMと張り合うと、RIMMと同じ運命がまっている気がします。

              • by Anonymous Coward
                RIMMは早いだけで ・高い ・熱い ・扱いにくい の三拍子だったから積極的に取り扱われなかった。
            • by Anonymous Coward

              >OSにもCPUにも変革が迫られるでしょう。
              それはそうでしょうけどそうまでしてReRAMを採用しようとインテルなどが考えるでしょうかね。
              市場にニーズがなければどんなに変革を起こせるようなすばらしい技術でも廃れるだけだと思いますけど。

              • by T.SKG (20663) on 2012年01月27日 10時37分 (#2088321) 日記

                そもそもの問題として、このReRAMの開発が量産可能なところまで進められるかどうかすら
                確信が持てません。エルピーダ以外にも、ReRAMの研究を行っている処はあるでしょうし、

                ReRAM以外にも、MRAM とか PRAMとか様々な方式の不揮発性メモリが、インテルや IBM
                のような巨大企業からベンチャーや公的研究機関や大学など、あちこちで結構長期に渡っ
                て開発競争が続けられていますが、まだ何処が勝者になるか判りません。

                それくらい難しいけれど魅力的な技術と言えます。

                親コメント
          • by Anonymous Coward

            >メモリとの比較なら前にも書きましたけどそもそも不揮発であるという以外はほぼ同じ性能

            DRAMとの比較でそれだけで十分じゃないですか。何かご不満でも?
            省電力かつ携帯デバイスを作るにはのどから手が出るほど欲しいデバイスでしょうに。

            • by Anonymous Coward

              ですよね。
              小型機器はバッテリサイズもあり電源事情が厳しい
              ReRAMはリフレッシュがいらないから省電力
              省電力だから低発熱
              低発熱だから熱設計に余裕ができる
              熱設計に余裕があるから小型化

              うん、いいフィードバックだ

              #本体小型化してバッテリも小型化、電源容量減少(あれ?

            • by Anonymous Coward

              だから一番最初に書いたのですけど不満の有る無しではなくて
              「コスト的に見合う物になればいいのですけど」
              DRAMと同じ性能の場合現在のDRAMの価格下落は激しいですからDRAMと価格的に競争できる値段にした時に果たして開発費がペイできるのでしょうかね。(逆に言えば開発費をペイできる値段を付けた時にDRAMとの価格競争で勝てるのでしょうか)
              DRAMとの価格競争に勝てなければどんなに優れた技術でも廃れるだけだと思いますけど。

      • by Anonymous Coward

        ReRAMはまずはDRAMの置き換えを狙っているので比較対象はNANDフラッシュではなく、DRAMでしょう。
        (もっとも、DRAMの価格下落も激しいですが・・・)

        単なる代替品ではなく、省電力がかなり期待できるのでスマートフォンやタブレット向けなら少々高価でも採用されやすいのでは?

        • by Anonymous Coward

          >ReRAMはまずはDRAMの置き換えを狙っているので比較対象はNANDフラッシュではなく、DRAMでしょう。
          そうなんですか?
          プレスリリースを見てもフラッシュメモリの代替を狙っているようにしか見えませんでしたけど。
          >NANDフラッシュメモリなど既存の不揮発性メモリに比べて高速で、書き換え回数も多い新メモリを低コストで提供できれば、
          (以上プレスリリースより引用)
          等と言う事も書いてありましたし。

          ちなみにもしDRAMの代替狙いならなおさら難しいと思いますよ。
          不揮発であるというシステムメモリ向けだとそこまで重要ではない機能以外はDRAMとたいして差がないようですから。

          • by Anonymous Coward on 2012年01月26日 10時14分 (#2087645)

            プレスリリースの最後の一文にDRAMの代替と明記されているんですけど・・・

            >エルピーダはDRAMで培った微細加工技術などをさらに発展させ、DRAMの機能を代替しうる将来有望な次世代メモリのReRAMの開発を推進いたします。

            親コメント
            • by Anonymous Coward

              それは「将来的に代替できたらいいな」という記述であって、「まずはDRAMの置き換えを狙っている」ではないでしょう。
              今DRAM代替を狙うには、書き換え回数100万回じゃ全然足りてない。

            • by Anonymous Coward

              書き換えが設計的に有限回数のメモリをDRAMと完全に置き換えるのは無理があると思う。

              NAND Flashの10倍の書き換え寿命があると行っても、Flashが10万回程度の寿命(保証寿命)だとしてら10万×10倍で100万回程度?

              特定部分を1MHzで毎回書き換えれば1秒で寿命がくるぞ。
              メインメモリとして使うDRAMは、用途によってはフルフルで使い続けることが多いだろうし大丈夫なのか?

              • by Anonymous Coward on 2012年01月26日 11時40分 (#2087710)

                書き換えが設計的に有限回数

                ReRAMについては、ここの部分には解決技術が存在します。
                新たな原理による強誘電抵抗変化メモリーを開発 [aist.go.jp]

                抜粋:強調は引用者による

                従来のReRAMは酸化物の酸化還元反応、あるいは酸化物中の酸素欠陥の移動を利用しているが、今回開発したReRAMは酸化物強誘電体の電気分極反転を利用している。この新しい原理によって材料の劣化に起因するデータ書き換え特性や保持特性などの低下を解決できるので、機能性酸化物を用いた高密度不揮発性メモリーの実用化を前進させることが期待される。

                親コメント
          • by Anonymous Coward

            desktopならともかく、mobile向けで不揮発高速なメインメモリは
            咽から手が出るほど欲しい。

      • by Anonymous Coward

        値段10倍でもでも速度が10倍なら買うな。用途としては腐るほどあると思う。
        もうちょっと耐久が上がればSSDの中身は全部これに置き換わるんじゃないかな?

        まさしく起死回生の一手なんだろう、ここでもっと高性能な何かが出てこなきゃいいんだけどね。

        • by Anonymous Coward

          用途は腐るほどあるでしょうけど一番売れるであろうパソコンやスマートフォンなど向けのストレージとしては速度もさることながら価格と容量が一番重要なのではないでしょうか。(例えば現在SSDは120GBで1万円強ですけど同じ容量で12~3万円程度するストレージは速度がいくら速かろうと一般向けに売れると思えませんけど)

          • by Anonymous Coward

            いや、そもそも価格10倍ってのからして根拠のない仮定だし、価格的にも最終的に同程度まで落としてくると思いますが、ボトルネックのストレージ速度が10倍なら、価格10倍でも私は買いだろうというだけで。
            それに、ストレージの用途はサーバー用途が主になると思いますし。Googleあたりが新規発注したらそれだけでペイするんじゃないでしょうかw

            • by Anonymous Coward

              サーバー用途だとそれこそ容量が一番問題になると思いますけど。
              TBクラスが現実的な値段で手に入るHDDを置き換えるのはかなり困難だと思いますが。(私は素人なのでそこまで詳しいわけではありませんのでもしかしたらエンタープライズ用途のサーバーだと容量はたいして必要無いんですか?)

              • by nim (10479) on 2012年01月27日 9時33分 (#2088273)

                >エンタープライズ用途のサーバーだと容量はたいして必要無いんですか?

                エンタープライズ向けだと、性能的にも非常に要件が高いものもあるので、お金を積んで速度を買う、というケースはあります。
                具体的には、大規模なシステムで多量のオンライントランザクションをさばく場合、大量のデータ自体は所謂水平分割を行うことで
                複数のデータベースに分散して保持し、どのデータベースにどのIDのデータがあるかを高速な一つのデータベースに持つという
                ような設計をとることがあります。

                この場合、その高速なデータベースはいわばインデックス的に使用されるだけなので、容量はそれほど必要ありませんが、
                全部のトランザクションが一旦これを参照するので、速度は極めて重要です。

                速度を稼ぐためには、データをすべてメモリ上に保持する方法をとるのが普通だと思いますが、同じ速度で不揮発性であるということに
                魅力を見出す利用方法もあり得ると思います。

                親コメント
      • by Anonymous Coward

        今のSSDは寿命削りながら容量を増やしているので、高耐久の代替品があれば特にエンタープライズの分野では引く手数多ですよ。

        • by Anonymous Coward

          ReRAMの耐久性について情報を持っていませんが、耐久性って一番厄介な指標のような。もちろんデバイス屋さんは適切な
          試験データをもって耐久性を示してくれるとは思うんですけど、データが飛んでしまった時のダメージが半端ないエンター
          プライズ分野では、市場での実績が溜まるまでは新デバイスには二の足を踏むところが多いんじゃないでしょうか。

          で、市場の実績を作るにはどうしたらいいかというと、仮面ライダーベルトはどうかと思います。仮面ライダーベルトって
          サウンドとLEDイルミネーションですが、あれはマスクROMにデータがあってアップデート不可能かと。新しい武器
          などのアイテムを接続すると新しいサウンドにアップデートできるようにしたいけど、NOR Flashでは書き換え時間が長すぎるし
          NANDは小容量品がなくて価格が高いとかいった不満があるところに適合するんじゃないかなあ。

          • by glasstic (32934) on 2012年01月26日 22時57分 (#2088133) 日記

            エルピーダの物とは違いますが、他社のReRAM関連の論文では書き換え回数10^11以上とか、200℃で動作とか、素敵な数字が並んでいます。
            NANDフラッシュとは比較にならない耐久性となる素地はあります。
            コストに関しても、6F^2は達成済みで、4F^2を狙っているので、DRAM程度にはなりそうです。

            親コメント
          • by Anonymous Coward

            記事にも「NANDフラッシュメモリの10倍以上の耐久性」との記述がありますが、
            元々10万回以上とされていたNAND型フラッシュの書き換え保証回数はプロセスが
            微細化した結果現在は1万回程度にまで落ちているんですね。
            それを色々な手法を駆使して「製品としての寿命」を確保しているのですが、
            それでもエンタープライズなシステムに使うには怖い。
            それが仮に10万回に戻るだけでも大きいとは思います。

    • by Anonymous Coward

      とっとと倒産させて、先に損失を現在の株主に負担させたほうがいいかも。

      • by Anonymous Coward

        配当が無かろうが損になろうが、信じて持ち続けてる出資者にさらに泥掛けるような真似をしてだれが得するんだい。

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