RFC 6598: ISP Shared Address の発行 17
ストーリー by reo
第4の 部門より
第4の 部門より
ある Anonymous Coward 曰く、
ISP がラージスケール NAT (キャリアグレード NAT) などで利用するための ISP Shared Address として ARIN から 100.64.0.0/10 が割り当てられ、RFC 6598 として発行されました。
もっとも、日本国内の大手の ISP では IP アドレスの在庫にまだ余裕があるため、日本国内で ISP Shared Address が導入されるのはしばらく後になるだろう。
NTT が提供するフレッツの地域 IP 網において使用しているプライベート IP アドレス (10.0.0.0/8) を ISP Shared Address (100.64.0.0/10) に切り替える日が来るのだろうか?
また、チュート半端な (スコア:2)
100.64.0.0/10って。
ま、IPv4の「クラス」って考え方が元凶なんだよね。
Re:また、チュート半端な (スコア:1)
RFC曰く
For instance, as described in [ISP-SHARED-ADDR], a /10 is sufficient to service Points of Presence in the Tokyo area.
CGNで東京をカバーするのに/10が必要だから/10にしたということみたいです。
まあ、いまさら、いくら余裕のあるARINでも/8ブロックは空いていなかったという事情もあるようです。
Re: (スコア:0)
104.0.0.0/8はまだ残っているようだ
Re: (スコア:0)
わたしが使っている IP アドレスですので勝手に使わないでください。なおこの件に付いては、 JPNIC にも通報済みです。
NGNにすべて巻き取られてIPv6に移行だろ (スコア:0)
> NTT が提供するフレッツの地域 IP 網において使用しているプライベート IP アドレス (10.0.0.0/8) を ISP Shared Address (100.64.0.0/10) に切り替える日が来るのだろうか?
NGNの閉域網内に限ればとっくにIPv6へ移行完了済みだし、わざわざ移行の手間をもう一段階増やす意味が全くない。
Re: (スコア:0)
確か、現行のNGNの閉域網は、IPv4/IPv6のデュアルスタックです。IPv6 IPoE/IPv6 PPPoE接続サービスを締結していない場合、ひかり電話はIPv6を使用するものの、ISPとのPPPoE接続は、IPv4の地域 IP 網で接続されています。
Re: (スコア:0)
> ISPとのPPPoE接続は、IPv4の地域 IP 網で接続されています。
それは言わばIPv4 over PPP over IPv6で、NGN網自体にIPv4のパケットが流れるわけじゃないでしょ?
Re:NGNにすべて巻き取られてIPv6に移行だろ (スコア:3, 参考になる)
>NGN網自体にIPv4のパケットが流れるわけじゃないでしょ?
網内自体についてはその通りなんだけど、その上で展開されてるサービスでIPv4プライベート使ってるんだわ。
例)フレッツ・グループアクセス
http://flets.com/groupaccess/s_outline.html [flets.com]
各グループのルーターに割り当てられるアドレスが 10.0.0.0/8 になってる。
実際使ってるのはNTT西だけど東も同じ内容だったはず。
元の文がこれを意識した物か解らないけど変えて貰った方が有りがたいことには違いない。
ARINから割り当て (スコア:0)
インターネットドラフトを議論している間にIANA在庫が枯渇してしまったからどうするのかと思ってたらそんなことが可能なのかよ。
Re: (スコア:0)
IANAの在庫は2011年1月31日に(2011年3月1日にVarious Registries領域も枯渇)、APNICの在庫は2011年4月にとっくに枯渇しましたが、ARINは/8ブロック換算で、3.62個持っており、最新の予測でも、2013年6月まで枯渇しないそうです。
パケットフィルタを書き換える (スコア:0)
これでインターネット上には永劫に存在しないグローバルアドレスブロックがまた増えたわけか。
JANOGコメント「xSP のルータにおいて設定を推奨するフィルタの項目について」の改定もされるかな。
http://www.janog.gr.jp/doc/janog-comment/ [janog.gr.jp]
Re: (スコア:0)
ISPのバックボーンはやっぱインターネットに含まれないよね。バックボーンへのIPv6導入とかを持ち出してIPv6への移行は進んでいることにしたがっている人がいるみたいだけど。
CGNだってば (スコア:0)
どうでもいいかもしれないけど、キャリアグレード NAT(ラージスケール NAT ) って言おうよ
IPv6にはそんな機能はないんでしょうか?? (スコア:0)
素人なんで自信ないんですが・・・
IPv6にこそ欲しそうな機能のような気がするんですが気のせいでしょうか???
世界がIPv6対応しても、フレッツユーザーは現状ではIPv6に対応できない [srad.jp]
#できれば、いま割り当てちゃってるのをそのまま移行する感じで・・・ではないんでしょうか??
Re:IPv6にはそんな機能はないんでしょうか?? (スコア:1)
IPv6については、IPv6 IPoE/IPv6 PPPoEを契約していないのなら、自前のルータでIPv6ブリッジ機能を無効にするのが一番手っ取り早い。その状態なら、IPv4で普通に通信できるし、DNS関連で追加設定すれば、回線品質が悪いが無償提供されているMSのTeredoサービスでIPv6も使える。
もっとも、ネットワークに詳しくなく、NTTのメディアコンバーター付きルータだけを使っている一般人にとっては、迷惑な話でしかない。まあ、新規契約者にはデフォルトでIPv6 IPoE/IPv6 PPPoE込みでISPと契約すべきだとは思う。
Re: (スコア:0)
フレッツがIPv6を提供し始めたのが、2004年1月。サイトローカルユニキャストアドレスが廃止されたのが、2004年9月。RFC4193のユニークローカルユニキャストアドレスが発行したのが、そのあとです。サイトローカルユニキャストアドレスだ、ユニークローカルユニキャストアドレスだと議論をしている最中に、そんなのを待っていられないと、先にグローバルユニキャストアドレスで営業を開始してしまったのがフレッツのIPv6です。もっとも、これだけ大規模に営業運用しているネットワークですから、IPアドレスを変更するのは、事実上無理でしょうね。
Re: (スコア:0)
ユニークローカルユニキャストアドレスだと、グローバルID(40bit)+サブネットID(16bit)で回線を管理することになる。サブネットID(16bit)では、1市町村もカバーできない。東京規模の地域をカバーしようとすると、54bit必要になるということでISP Shared Address が/10になっているわけだから、ユニークローカルユニキャストアドレスでは、東京規模の地域をカバーしただけで、将来の拡張性を確保できなくなる。フレッツがグローバルユニキャストアドレスを採用したのも、事実上他にに選択肢がなかったということだ。