写真家の仕事がソフトウェアに置き換えられる時代 100
ストーリー by reo
かつて画家が通った道だ 部門より
かつて画家が通った道だ 部門より
taraiok 曰く、
写真家 Mark Meyer 氏はコンピューターグラフィックス技術の向上に危機感を抱いているようだ。彼はオープンソースの 3DCG アニメーションツール「Blender」で自作した「ボルトとナットの CG」をブログのトップに上げて、「私のような初心者でも、このように 3DCG でかなり説得力のあるイメージを作ることができる。あなたが写真家の場合、これに危機感を抱く必要があるだろう」と述べている (Photo Journal の記事、本家 /. 記事より) 。
広告などの仕事のために iPhone が水中に沈むようなイメージが必要になったとき、水も iPhone も必要ない。複雑な流体力学をシミュレートする 3DCG があれば、簡単にイメージを作り出すことができる。別の角度が必要となってもすぐに再レンダリングできる。撮影時に被写体が存在する必要はないのだ。そして、3DCG は質や速度および使いやすさが日々改善され、そして安価なものも提供されている。これまで広告のような仕事では写真家のテクニックが必要不可欠だったが、戦場写真のような「現実との接点」が求められるとなるもの以外、いずれ安価なアウトソーシング可能なソフトウェアに置き換えられるだろう。
同ブログには「カメラがフィルムからデジカメに移行したときに、写真家は絶滅危惧種になった。彼らは明るい未来を持ってはいけない。」というコメントがつけられている。写真とは別の技術が必要な 3DCG よりもこっちの意見に賛成。
何かおかしいな (スコア:4, 参考になる)
まず言いたいのは、事実を記録する以外の人々の事を「写真家」というのでしょうかね?
「存在するモノ」「存在したモノ」は、絶対に「存在しないモノ」には置き換えられないので、
写真という記録技術と、「事実を記録する」写真家であれば、絶対に無くならない職業と思います。
ただ、写真だけでは、近い将来(今も一部そうだが)、存在の事実があやふやになって行くかもしれない。
写真家が事実を写真だけで記録する時代は、どこかで変革される必要が出てくるかも。
Re:何かおかしいな (スコア:2)
小学館のランダムハウス英語辞典によると
cameraman = 1) 映画・テレビのカメラマン,撮影技師; 新聞などの写真班員、2) photographer [1905]
photographer = 写真を撮る人,(特に)写真家,カメラマン [1847]
とのことです、私には英語の語感はよく解りませんが、日本語なら広告用に商品などを撮影する人は、
商業写真家でよいと思います。報道写真などより商業写真の方に影響が大きそうなのは、元記事の通りでしょう。
Re:何かおかしいな (スコア:2, 参考になる)
Re:何かおかしいな (スコア:1)
> photographつー語はラテン語の「光画」であって、
なるほど部活動の名称としては「光画部」の方が正しいんだ。(@_@
Re:何かおかしいな (スコア:1)
---- 6809
Re:何かおかしいな (スコア:1)
どちらにせよ、現実にあるものを撮影する類のphotographも、現状は重要であるし、将来的にも(少なくとも十年くらい先までは)重要でありつづけそうだけど。
1を聞いて0を知れ!
Re:何かおかしいな (スコア:1)
>写真家が事実を写真だけで記録する時代は、どこかで変革される必要が出てくるかも。
既に変革は進んでいたりして。
写真家が事実を撮影してプリントした「写真」は当然あるけど、事実でない「写真」もいっぱいありそうな予感。
心霊写真、妖精の写真、UFOとか。
写真に真実が写っていても、見る人が正しく認識できないこともありそう。
事実を記録する人々が写真家というのはかなり乱暴なククリに見えるけど、まじめに取り組んでいる人たちはそうでしょうね。
DPEの段階でノイズが入ったり、焼き方一つでプリントも変わるとか穿ってみてしまうのはきっと素人故の過ち。
#学生時代暗室で二重焼きとか色々やって面白がってたのを思い出した。
こんなん書いてたらX-Files見たくなってきた。
シーズン・・・ どこまで見たのか忘れてるし。
また法律が出来るだけだよ (スコア:2)
モデルの修正写真には注釈が必要になったように
「この写真は全てCG合成です」
と表示が義務付けられるんじゃないかな。
Re:また法律が出来るだけだよ (スコア:2, おもしろおかしい)
美しい人はより美しく、
※この写真はCGで修正されています
そうでない人はそれなりに
※修正には個人差があります
# ※個人の感想です
法律は不要。 (スコア:2)
特に新しい法律は必要ないでしょ。現行の景品表示法などで充分。誇大・虚偽の広告はダメなんだから。
海外のiPhoneだったかのCMでスクロールが実機以上に高速、なめらかだと問題になったけど、それが端的に表している。つまり、広告用の作り物の画像・映像だと一目でわかれば問題とならないが、消費者が実際の商品だと勘違いしそうならダメ。
Re:また法律が出来るだけだよ (スコア:1)
広告なら、その方が望ましいね。
Re:また法律が出来るだけだよ (スコア:1)
テレビに芸能人が出るときに"d"ボタン押したら整形の履歴も出すようになったりして。
#特にカノ国が出自の人たち。
Re:また法律が出来るだけだよ (スコア:1)
どこからが「修正」になるんだ?
明るさやコントラストいじるだけでも、だいぶ印象は変わるが、
それさえも「修正」としてしまうなら、最近のデジカメは自動的に修正しちゃってるよ。
1を聞いて0を知れ!
Re: (スコア:0)
という謎いっぱいの但し書きなら既に蔓延っていますよ。
Re: (スコア:0)
法律?非実在○○に関するってやつ??
#どっかで聞いたような???
三尾公三 (スコア:2)
特撮は絶滅寸前だから (スコア:2)
静止画としてのカメラより、動画としてのカメラは、確かにCGに置き換わっているのだろう。
例えに突っ込むのも野暮だけど (スコア:1)
類似したモックじゃなくiPhone「そのもの」を水に沈める「イメージ」が必要な広告って何だろう。
Re:例えに突っ込むのも野暮だけど (スコア:1)
類似したモックじゃなくiPhone「そのもの」を水に沈める「イメージ」が必要な広告って何だろう。
「今見ている広告はその商品なりサービスに必要かどうか」の議論はとりあえず置いておいて、
リンク先にその「例え」の写真がありますよ。
Re: (スコア:0)
> リンク先にその「例え」の写真がありますよ。
minetさんの疑問には答えてなくね?
これは「類似したモック」でも良い例だよ。
Re:例えに突っ込むのも野暮だけど (スコア:4, おもしろおかしい)
ガチャピンは水に沈めても平気だから
ですぞ
Re:例えに突っ込むのも野暮だけど (スコア:1)
モック違う。それ、ムックw
Re:例えに突っ込むのも野暮だけど (スコア:1)
つまり、炎上マーケティングのために必要だということですね。
って、ヲイ
Re:例えに突っ込むのも野暮だけど (スコア:1)
iOSに類似したマックを沈めようぜ。
1を聞いて0を知れ!
Re: (スコア:0)
ああいう映像ではなく、ばちばちと火花が散って爆発する(など、本当はどうなるかという事実に関する)イメージが欲しいとか。
# さすがに爆発はしないだろうけど。
同じ道具を使っても (スコア:1)
できあがるものに違いがあるだろう。
写真家の感性・センスの違いこそが、作品の魅力になるんじゃないの?
Re:同じ道具を使っても (スコア:1)
それはCGでも言えることであって、写真だろうがCGだろうがセンスが良い方が採用される可能性がたかくなるんじゃない?
そして元記事にある通り、もう写真じゃなくてCGでもいい時代になってきたんでしょう。
工業デザイン分野ではそうなのかも (スコア:1)
要は、工業デザイン分野での純粋な写真家のパイが減ったんだろうね。自分を写真家と思うか、工業デザイナーと思うかの違いなんだと思う。
デザインやコンセプトをいかに綺麗に仕上げるかの仕事だから、三次元データの活用が進むにつれてソフトウェアと競合することは目に見えていたのではないかな。
iPhoneが落下して水面に接触するような瞬間を切り取る撮影も、容易に三次元CGで再現できるような分野になってしまい、
今までそういった撮影を得意としてきた人の仕事のやりかたが変わってしまった。
もし人物撮影をメインにしてきた写真家が『これからはCGですませるから撮影はいらない』と言われたなら、世の中の変化の速さを嘆く気持ちに共感できるのだけれど
工業デザインの周辺で食ってるなら、仕事のやり方が変わってしまったのだから、頑張って世の中の変化について行ってと思うだけだな。
Re:工業デザイン分野ではそうなのかも (スコア:1)
写真家が3DCGテクニック覚えれば最強だね。
センスがすでにあるんだから(前提)
コストも人も時間も大きく変わるわけではないと思う。
#一番変わらないのはムチャな要求するクライアントかも
Re:工業デザイン分野ではそうなのかも (スコア:1)
工業デザイン分野や、写真に限ったことじゃないけど。
コンピュータの発展で、ものごとを行うハードルが下がった、というのは確実にあると思うね。
例えば、文章を書いて発信することもそうだし、自分で作詞・作曲した歌を動画にして世界中からアクセスできる状態にするのも簡単になった。
そうすると、今までは、やるのが大変すぎるから専門家しかできなかったことが素人にもできるようになって、
面倒な作業をこなすのが得意だっただけの専門家は食っていけなくなり、
面倒な作業はできないけれど才能自体はもっていた人が専門家顔負けの仕事をするようになる。
世の中の大半を占めると思われる、面倒な作業で飯食ってるプロには大変な時代になったもんだと思うよ。
1を聞いて0を知れ!
技術革新で仕事が移り変わる (スコア:1)
人物画とか風景画とか、何かを記憶や記念するために
絵を書くという行為を画家から写真家が奪って、
次にCGに奪われるわけで、これは仕方ないと思う。
by rti.
Re:技術革新で仕事が移り変わる (スコア:1)
肝心の心霊が減っているようです。:)
やはり、いずれ安価なアウトソーシング可能なソフトウェアに置き換えられるのでは。:)
というか、 (スコア:0)
写真が絵描きの仕事の一部を一時奪っていただけじゃなかろうか?
そんなこと言ったら (スコア:0)
音楽だって似たようなもんじゃん
それよりも (スコア:0)
裁判における写真の証拠能力が今後どうなるかが不安になってくる…。
Re:それよりも (スコア:2)
改ざんできない、やりにくい写真フォーマットとか作れるといいのかも・・・・
撮ったままの状態で、フォトショとかで、何も改ざんしていませんよっていうのが証明できる仕組みはできないのかな?
by rti.
Re:それよりも (スコア:1)
Write Once のメディアを使った証拠写真用のデジカメってのがありますね。
http://dc.watch.impress.co.jp/docs/news/20100624_376355.html [impress.co.jp]
Re: (スコア:0)
嘘を嘘と見抜ける「写真家」が必要とされているのかも。
Re:それよりも (スコア:2)
そういった用途でデジタル画像鑑定 [nikkei-science.com]ソフトウェアが開発されています. 例えば
なんかを検出するみたいです.
Re: (スコア:0)
写真屋で働いていますが「警察に出すんですよー」と、
デジカメで撮られた違法駐車かなんかの画像を持って来るお客様ってちょくちょくいます。
ああいうのってナンバーとか簡単に加工できるよなあと思う。
Re:それよりも (スコア:2)
エアブラシなどの修整作業が得意な写真屋さん(主として営業写真館)なら、フィルムで撮影しても、素人には見分けられない程度の写真は作れましたよ。以前から。それでも司法では通用していた。
司法は科学ではないので、全体として説得力があればそれでいいですから。状況証拠だけでも有罪判決が成り立つことも多々あるのが現実です。
写真屋 (スコア:0)
グラビア写真家(アイドルも)ミクさんに職を奪われる可能性はあるな
すべてモデリングで創りだされたらPhotoshopも(プロ用途では)厳しくなる?
Re: (スコア:0)
最後に生き残るのは生身を売る風俗嬢だけ。
AR/VR (スコア:2)
現在でも、エロ本やアダルトビデオ、大人の玩具で満足する人も多いように、時間の問題のような気もします。
ホームビデオ普及にアダルトビデオの存在が大きかったといわれるように、AR/VR技術が最も早く実用化、普及する可能性のある分野かも。
Re: (スコア:0)
オリエント工業が何か言いたそうにこっちを見てます
Re:写真屋 (スコア:2)
脳に電極を刺すんだと、医師じゃないと許されそうもないから、美容外科のように健保が効かない全額自費の医療になるのかも。
低周波治療機のように適当に貼り付けるだけになれば大ヒット間違いなしだね。家庭用低周波治療機に新規参入したパ○ソ×ックあたりで研究していたりして。
ロケ地:○○ (スコア:0)
しかしアニメではなんでもない風景をモデルにお絵かきしていた…
というか風景なんかはその土地の歴史や風土などが合理的に作り出したものだから
0から作り出そうとするとよほどの知識がないと作り物臭さが残る
ウルトラマンのジオラマ風景がいくらリアルになっても違和感は残りそう
Re:ロケ地:○○ (スコア:2)
風景写真を適当に加工しただけのものを背景として使ったせいで、
違和感だらけだった「GUN道 MUSASHI」を思い出しました。
一人以外は全員敗者
それでもあきらめるより熱くなれ
Re:ロケ地:○○ (スコア:1)
ファーストガンダムのスペースコロニー内を描画するときは、うっかり電柱や電線を書き込まないように気をつけていたそうですね。
Re:写真家は不滅だ (スコア:1)
その昔は高速で動く物体にピントを合わせられるとか
静物を綺麗に撮れるってだけでお金がもらえたという話を聞いたことがありますが、
今は素人でもイイカメラを使えばボタン押すだけで似たようなことは出来る。
ネットメディアのレビュー記事の「物撮り」なんかはライターが自分でやってるそうですけど
そういう領域は大昔はカメラマンの物だった筈。
新聞の取材現場でも簡単な写真なら記者が自分で撮ったりしてるんじゃないですかね?
加えてネットの発達のおかげで、そういう日曜写真家が「傑作」を安価に売ったり
CCで配布するというようなことをやりだしたので
ちょっと気の利いた挿絵が欲しいときに「素材」として写真をプロから購入する必要性も減っています。
そうやって今までカメラマンしかできなかった領域が素人に浸食される方が
CGよりもよほど脅威な気がするんですが。
ストーリーで言ってる「物理シムがカメラマンを駆逐」って話は例がちょっと的外れな気がしました。