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法廷

オーストラリア裁判所、名誉毀損で Google に賠償命令 25

ストーリー by reo
ウソみたいだろ。最高裁判決なんだぜ。これで。 部門より

ある Anonymous Coward 曰く、

検索サービス業者はオーストラリアでは検索結果のサイト内容にまで責任を持たなくてはならなくなった模様である。Google に訴えを起こしたのは芸能プロモーターの Milorad Trkulja さん。彼は 2004 年に背中を銃で撃たれた経歴があるという。同氏が自分の名前でググると、メルボルン市の犯罪組織の中心的人物、トニー・モクベルなどの犯罪者の情報や事件のまとめサイトが表示されるようになっていたという。Trkulja さんは、この検索結果は自分が悪名高い犯罪者で、銃撃はプロの暗殺者によるものだったかのように示唆するものだとして、Google に対し名誉毀損で訴えていた (AFPBB News の記事より) 。

Google は同社がその情報を公開したのではないと主張したが、Trkulja さんの弁護士が 2009 年 10 月に、Google に対してコンテンツへの対処を書面で要求していたことから陪審団は原告の訴えを認め、オーストラリアのビクトリア州最高裁は 12 日、Google に賠償金 20 万豪ドル (約 1660 万円) の支払いを命じたという。

なお、Trkulja さんは米 Yahoo! に対しても、同様の訴訟でも勝訴、22 万 5000 豪ドル (約 1860 万円) の賠償金を得ているとのこと。

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  • そしてこれに対応して (スコア:5, すばらしい洞察)

    by iwakuralain (33086) on 2012年11月19日 12時02分 (#2274855)

    Googleが検索結果をいじると、別の企業から不正に検索結果を操作しているとか言われてさらに裁判おこされるわけですね

    • by Hebikuzure (489) on 2012年11月19日 12時17分 (#2274870) ホームページ 日記
      検索結果の「修正」を要求する要件と手続きが明示的に示されていて、その過程の透明性が担保されていれば良いのではないかなあ。
      検索サービス事業者が「自発的」に修正するのは「不正」や「検閲」の危険があるので問題でしょうが、情報の当事者に訂正を求める権利が保障されるのは正しい方向ではないかと思います。その辺りのプロセスが合理的に作られれば、こういう訴訟は (無くならないまでも) 減るでしょうし、サービス自体に影響も及ぼさないでしょう。
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      • by Anonymous Coward
        >その過程の透明性

        そもそもの検索結果が、詳細非公開なGoogle社独自の内規が適用されたものなのに、そこに透明性とか何を言ってんのか、と。
        Google八分の存在は忘れられてんのか?
        • 検索結果の透明性の話なんかしてないんですが、何か勘違いしてませんか。
          ここでは「結果」の事後的な修正を話題にしてるんだから、検索結果に対する「修正」の手続きの過程の透明性があれば、最初の検索結果なんてどうやって出ていようが関係ないでしょ。(サービスとしてどうか、という話は別にして)
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  • タレコミ本文 (スコア:2, 参考になる)

    by Anonymous Coward on 2012年11月19日 13時16分 (#2274920)

    >検索サービス業者はオーストラリアでは検索結果のサイト内容にまで責任を持たなくてはならなくなった模様である。

    タレコミの1文目のこの表現に、わざと誤解を誘うような悪意を感じる。
    記事の内容を読む限り、グーグルが問われたのは「検索結果」に対する責任であって、「検索結果のサイト内容」ではない。
    「名誉毀損を含むサイトを検索結果に表示していて、それに対して対処することを要求されていたのに放置していたこと」に対しての責任であって、「サイトの内容を修正しろ」とか「サイトの内容を削除しろ」といったような要求はされていない。
    ただ検索結果に表示さえしなければ良かっただけである。

    検索サービス業者が提供しているのは、検索語句に対して相応しい内容のサイトを検索結果上位に表示するというものであり、そのためにサイトの内容を(ある意味で)検閲しているのは以前からである。
    この判決の問題は、検索結果の優先順位を決めるこの「検閲」の中に、「善悪」という基準をより強く反映するように求めている点だろう。

    • by nmaeda (5111) on 2012年11月19日 14時28分 (#2274984)

      >タレコミの1文目のこの表現に、わざと誤解を誘うような悪意を感じる。

      悪意ではなく、無知ではないだろうか?

      悪意であれば、つじつまを合わせるだろうが、本文のつじつまが合っていない。誰が何で訴えられたのか、理解していないだけだと思う。

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    • by Anonymous Coward

      「検索ワード(その背景にある人物や団体やその他諸々一切合切)にふさわしくない内容のページは表示するな。たとえそのワードが含まれていてもだ」と言ってるのと同じじゃね?

      「名前」で検索して、その「名前」が含まれてないページをページを表示することはまずないでしょう。で、検索者がどういう意図でもって「名前」を検索ワードとして入れたのかを、Googleはどうやって把握するのでしょう。

      #「善悪」って何だろうね…

      • by Anonymous Coward

        牛/豚/鯨/イルカ/犬/猫などを食う側と食わない側に同姓同名の人物がいたとして、
        食わない側から「俺の名前で食うやつのページがヒットする!名誉毀損だ!」って
        主張は通るのだろうか?

        先日話題になった「喫煙者を採用しない会社」の件でもそう。嫌煙者と同姓同名の喫煙者の
        そういう内容のページがヒットしたとして、「就職に影響するからヒットしないようにしろ!」
        って主張は通るのだろうか?

        • by Anonymous Coward

          名誉毀損の裁判は微妙で難しいことが多いことは皆が知っているのですが
          どうしてこういう大雑把な考えの持ち主がわいてくるんでしょうかね

        • by Anonymous Coward

          検索サイトとか関係なく、名誉を毀損される人物が特定できなければ名誉毀損を主張して勝てる可能性は低いでしょうね。
          そもそも、同姓同名の別人に関する事実をもって名誉毀損が成立するのか、というのが問題ですね。

      • by Anonymous Coward

        >「検索ワード(その背景にある人物や団体やその他諸々一切合切)にふさわしくない内容のページは表示するな。たとえそのワードが含まれていてもだ」と言ってるのと同じじゃね?

        「検索ワードにふさわしくない内容のページは表示しない」ということは、グーグル等の検索サービス業者が実際に行っていること、もしくは行おうとしていることです。
        ユーザーの大多数が検索ワードに対してふさわしくないと思うようなサイトを表示していては、ユーザーを失うことに繋がります。
        分かりやすい実例で言うと、いわゆるスパムサイト等です。
        検索ワードにふさわしい内容のページをよ

        • by Anonymous Coward

          また随分と悪意のある捻くれたミスリードをするものだね。

          > >「検索ワード(その背景にある人物や団体やその他諸々一切合切)にふさわしくない内容のページは表示するな。たとえそのワードが含まれていてもだ」と言ってるのと同じじゃね?
          は、「その検索ワードが指す人物や団体やその他諸々」が主語だし、
          > 「検索ワードにふさわしくない内容のページは表示しない」ということは、グーグル等の検索サービス業者が実際に行っていること、もしくは行おうとしていることです。
          は、グーグルなどの検索サービス業者が主語。
          前者が拙いのは、例えばその人物団体の不名誉は

  • 私の知り合いの知り合いに、研究者としては有名な方がいらっしゃって、
    その方の名前でググると一番上に、全く関わりない、評判のよろしくない権利団体のWikipediaの記事が
    ヒットする方がいらっしゃいました。
    その方の名前はWikipediaの記事のどこにも載っていないですし、
    関連するような他の検索結果もないですし、
    リンクの2番目以降はその方の論文などが普通にヒットします。
    なんでこうなるのかわからないですが、
    この場合の対処も、弁護士立ててGoogleに対処要求→対処されなきゃ名誉毀損で賠償請求
    ぐらいしかやりようがないんでしょうかね。
    一応クレームみたいなのはGoogleに入れたそうですが、相手にされなかったそうです。
    その方の娘さんが就職活動を控えているそうで、自分の名前で検索されたらまず就職できないだろう、と考えているそうです。

    • こういうこと、誰でもあり得ますよね。
      Googleもノイズにいちいち対応できないとしても、
      名誉毀損に当たるような案件を、しかも弁護士経由で通知されたら、
      無視せずにせめて対応できない理由とか何時までに対応する予定とか伝えればいいものを、

      ガン無視。

      もし自分がこういうことになったらと思うと、怖いですね。

      親コメント
      • 弁護士でなくて裁判所命令なら従うって言ってなかったっけ。

        そりゃ弁護士の要請じゃ弱すぎるよ。
        あくまで代理人でしかないんだし。

        親コメント
        • by Anonymous Coward

          米国の裁判所な。
          米グーグルは「日本の法律で規制されない」といってるから、米国で裁判起こさないと無理。
          今回も米国法じゃないから従わないといって無視すんだろ。

    • by Anonymous Coward

      それこそ実名でサイト作って、既存組織からリンクはってもらって、「私の名前で検索して出てくる○○は無関係です。googleを信用しないでください」とか宣言しておくとか。あるいはtwitterの本人確認って日本でもできるんだっけ。facebookは本人確認のために使い物になるんだろうか?

      国内のどこぞの銀行(だっけ?)が韓国にそっくりの名前のがあるけど無関係って強調してた話を思い出します。

      • by Anonymous Coward

        知っている事例で・・・
        ある生徒がインストラクターと揉め事があって、その生徒が相手の名でドメインを取ってそのインストラクターがいかに悪いかを一方的に書きこんでるというのを知っている。
        もちろんGoogleでもトップ表示。
        大学もそのことを把握しているようでそのページを取り下げるまで学位を授与しない等の対抗措置をとっているようだけど、その元生徒は未だにドメイン料を払ってまでそのページを維持している。

        そのインストラクター(大学院生だったらしい)は卒業後良い仕事にありつけてないそうです。

        おかげで大学院に入った時教授が自分のドメインを取るようにすすめてた。

    • by Anonymous Coward

      有名ならWikipediaならその人の解説ページを作成して同名の別人として誘導リンクを作ればいいから
      本人以外の誰かにページ作成の協力をしてもらえればgoogleに言わなくてもある程度解決できる分、マシなのではないか
      (どうせ他の検索サイトだってあるし…)

  • by Anonymous Coward on 2012年11月19日 12時59分 (#2274900)

    Youtubeは、権利者がゴルァ入れれば速攻削除しますよね。
    Google検索が「弁護士の削除要請」に対して無視を決め込んだのはナゼだろう。
    「天◯門を削除せよ」ってどこぞの要求ならともかく、
    名誉毀損があったと裁判所が認めるようなことだったわけでしょう。
    なのになぜ?

    • by Anonymous Coward

      > Google検索が「弁護士の削除要請」に対して無視を決め込んだのはナゼだろう。

      Google側の手違いなんじゃないかなぁ。
      「訴えるぞ、と脅すまで対応に応じない」と言う事では無いと思います。

      過去にも一切の「検索結果からの削除」(あるいは、Google村八分)の要請を拒否してきたわけではなく、
      「詐欺だと名指しされた企業」から要請を受けて告発サイトを検索結果から除外しているので、
      建前の言い訳では、この先は自動的に敗訴になるでしょうねぇ。

    • by Anonymous Coward

      今まではその人が「権利者」じゃなかったからじゃない?
      これで判例ができれば、次からは「権利者」の主張として取り扱われるかもしれない。

    • by Anonymous Coward

      「キーワードに対して出てくる検索結果」にゴルァが入っただけなので、検索結果をGoogle八分すりゃいいって訳じゃないんですよ。
      何らかの理由でこの人の名前がそういう界隈の関連キーワードとして登録されてんだろうけど、そういう界隈のサイトを片っ端からGoogle八分するとかだと、それは「天◯門を削除せよ」よりも酷い。
      検索結果の方もちょっとアレゲな内容だから、そういう形でGoogle八分したらGoogleの立場にもケチがついちゃう。

      検索結果を削除せずキーワードとサイトのつながりだけ切るって操作が今のGoogleの検索システムで可能かどうかは、結構微妙だと思う

  • by Anonymous Coward on 2012年11月20日 0時25分 (#2275311)

    特許ゴロにかわって、検索ゴロというビジネスモデルができあがった。

    • by Anonymous Coward
      この場合は、ゴロではなく、ゴーゴロではないか。
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UNIXはただ死んだだけでなく、本当にひどい臭いを放ち始めている -- あるソフトウェアエンジニア

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