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書籍

角川グループ、全作品をGoogle図書館プロジェクトの対象外に 35

ストーリー by headless
除外 部門より
あるAnonymous Coward 曰く、

角川グループホールディングス傘下の出版社が発行するすべての作品について、Google図書館プロジェクトの対象外とすることが決まり、角川とGoogleは対象から外すための作業を開始した(角川グループホールディングスのプレスリリースASCII.jpの記事ITmediaの記事)。

角川は著作者の承諾を得てGoogle Playブックスに電子書籍コンテンツを提供している。一方、著作者や業界関係者から十分な理解を得ていない図書館プロジェクトに関しては、Googleとの協議の結果、対象外とすることが決まったとのこと。対象外にする作業は「図書館プロジェクトの除外登録」の仕組みを利用して行う。これにより、すでにGoogle図書館プロジェクトでデジタル化されたデータに関しても、今後は検索結果に表示されないことになる。角川の出版物は絶版作品も含めると10万点以上で、ここまで大規模な出版社単位で対象外となるのは初めてのようだ。

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • 角川は電子化作業はもうすでにEPUBに完全移行して、過去にXMDFやら.bookで作った分も含めてEPUBに再変換済みなので、基本自炊と同じ画像スキャンのGoogleの電子化は不要なんでしょうな。

    BOOK☆WALKERがEPUB3に全面対応 アプリを刷新、PC向けビューワも提供へ [itmedia.co.jp]

    実際問題として、Google図書館プロジェクトに対して、日本の出版社がとれるアクションの選択肢はそんなに多くないです。

    1. 自前で電書書籍化事業にめどをつけて除外申請する(積極的拒否)
       電書化事業のための初期投資が必要になるが、後々のストア展開などの自由度が高く、品質確保も容易。
    2. Googleに全乗っかりして電子書籍化コストをなくす(全肯定)
       初期投資がかからず収益が得られる見込みがあるが、品質が自炊クオリティになって自社展開も極端に難しくなる。
    3. 完全無視して、許諾も出さず除外申請もしない(消極的拒否)
       まったくアクションを起こさず、許諾も拒否も表明しなければ、Googleに電子化されても国内でばらまかれることはほぼない。万一何かあったら訴訟するなりして対処する。

     角川はEPUB化をいち早く進めてマルチストア展開をもくろんでいるようなので、これしかとりうる選択肢はないでしょう。GooglePlayに自社でコンバートしたデータを出す場合、Google図書館プロジェクトは真っ向からの競合になりますからね。
     角川以外の大手も、それなりに電子書籍化は進めているので、角川に追従するんじゃないかというきがします。

    --
    しもべは投稿を求める →スッポン放送局がくいつく →バンブラの新作が発売される
    • by Anonymous Coward on 2012年12月15日 19時42分 (#2290975)

      EPUBなんて将来どうなるかわからん柔らか規格に乗っかるほど出版社も馬鹿じゃないので、

      「中間フォーマット」的なものを社内で種として用意して、それ基準に電子化、
      そこからEPUB変換 or XMDF変換といったコンバータを使ってます。

      当然EPUBは方言バリバリなので業界では「角川EPUB」って言われてますね。

      親コメント
    • Google図書館プロジェクトは、図書館の蔵書を電子インデックス化するプロジェクトで、Googleブックスとは別でしょう。
      http://books.google.co.jp/googlebooks/library.html [google.co.jp]

      これ自体は特に著作権に抵触するわけでもないような気もしますが、書名や著者名だけでなく、
      検索キーワード用に内容の一部も電子化しているのが問題ということでしょうかね。

      親コメント
      • by Anonymous Coward

        図書館プロジェクト名目でやってたのに、無断でブックスでも公開される可能性をgoogleが否定しなかったから蹴られたんでしょ

        • by Anonymous Coward

          どゆこと?
          どこかにソースあります?

    • 電子書籍化事業を自前でやることを理由に拒否するというなら、Google ブックスに提供してGoogle 図書館プロジェクトからは引き上げるという
      今回の処置は逆に不可解な気が。
      事業を自前でやるからGoogle要らない、っていうなら、ブックスからも撤退しますよね?

      いわゆる営利事業としての電子書籍販売という意味では、角川系はむしろGoogleブックスへのコンテンツ提供はトップクラスに積極的かと。

      親コメント
    • by Anonymous Coward

      >> 日本の出版社がとれるアクションの選択肢はそんなに多くないです。

      電子化することが得かどうか,という判断は出版社側の判断に100%依存するわけで,

       電書書籍化事業の推進はしないで,除外申請する(電子化自体の拒否)

      っていう選択肢も存在するはずだと思うけど?自前で電子化していない場合はGoogleの電子化を拒否できない,みたいな法的な縛りとかがあるわけ?

  • 無題 (スコア:2, すばらしい洞察)

    by Anonymous Coward on 2012年12月15日 17時53分 (#2290951)

    まともな対応をしているだけなのになんやかんやと批判されるのが目に浮かぶようです。

    • by Anonymous Coward

      まあiTunesに曲提供しないとかで、Sonyも叩かれてたから、後々どうなるか、わからん。

    • by Anonymous Coward

      Androidのスマホを買ったらGoogleの囲い込みの酷さに辟易

      ホイホイついて行くと貴重なコンテンツが一方的に買い叩かれるなんて事も予想できるし
      本来なら喜ぶ日本人が多くていいくらいですよ

      特に日本の出版物は(ほぼ全て)日本語で日本人のためだけに存在しているようなもんなんですし

      • Re: (スコア:0, おもしろおかしい)

        by Anonymous Coward

        私はAppleの囲い込みの酷さに辟易してます。

        • by Anonymous Coward

          実際君は Apple の何に囲い込まれているの?

          電子書籍は日本人としてはAppleの影響は絶無でしょ。むしろ、Kindle や Book Walker に囲い込まれている。彼らは多くのプラットホームでビューアーを作っているので囲い込まれているが囲い込まれている気はさせない方式だけど。ビューアとDRM(と販売所)でがちがちに囲い込んでいるでしょ。

          で、肝心の iTunes に関してもコンテンツ自体はすでに DRM フリーなので、ツールや販売所の便利さ・安易さ(あと移行のめんどくささ)いがいは囲い込まれているとは言いにくい。昔はともかく今はかなりフリーですよ。Winにも普通にクライアントあるし。Android

          • Re: (スコア:0, すばらしい洞察)

            by Anonymous Coward

            囲い込みが嫌だと言っている人に意識的に囲い込まれればオッケーと熱く語ったところで平行線でしょうに。

            • by Anonymous Coward

              まぁこんなに長々と語る前に、
              「具体的に何にどう囲いこまれてるの?」って聞かないと、話が出来ないよな。
              実際、Appleって囲い込みが出来るほど役に立つサービス持ってないから、
              元レス主が何に辟易してるのか、謎だ。
              AppStoreに縛られないでアプリ出したい人かな?

              • by Anonymous Coward

                単純にアンチっぽく噛み付くのが楽しい人以外には見えないけどね
                それに真面目に答えている姿が滑稽だ。

              • by Anonymous Coward

                >具体的に何にどう囲いこまれてるの

                最初に聞いていると思うが、、、
                そもそも対話と議論が成り立たない前提ならば好きなことを語る方が建設的。

              • by Anonymous Coward

                あれは囲い出されるのが問題であって他で出せなくなるといった囲い込みは無いような

          • by Anonymous Coward

            長すぎ
            3文字にまとめろ

          • by Anonymous Coward

            ホントはAppleとGoogleで仲良く囲って欲しい……

  • by Anonymous Coward on 2012年12月15日 17時54分 (#2290952)

    気をつけてないと、勝手に対象にされちゃうのか(´・ω・`)

    • by Anonymous Coward on 2012年12月15日 20時08分 (#2290983)

      図書館プロジェクトに参加してる図書館が蔵書してるものについてはね。
      これはGoogleブックス全体ではなくて、その中の図書館プロジェクトの話なので。

      Googleブックスは基本的には権利者が申請して登録するものだよ。

      親コメント
    • by Anonymous Coward

      てか、貴重な文化遺産が失われる前に収集するのは
      文化保護のために必要な作業だから仕方ない。
      著作者が嫌だといっても、収集はしておくべき。
      それは未来の人たちに対する責任。

      嫌ならチラシの裏に書いて誰にも見られないように金庫にしまっておけって思う。

      • by Anonymous Coward on 2012年12月16日 10時39分 (#2291106)

        「つ積荷を燃やして」

        親コメント
      • by Anonymous Coward

        他人が作った物を勝手に「貴重な文化遺産」認定して、だから保存するルのは義務!とか強弁するのって、単なる泥棒の論理では?

        > 嫌ならチラシの裏に書いて誰にも見られないように金庫にしまっておけって思う。
        普通の人には見せたいが、君のような泥棒の類いには見せたくないないな。どうすればいいだろう?w

        • by Anonymous Coward on 2012年12月16日 13時42分 (#2291174)

          >他人が作った物を勝手に「貴重な文化遺産」認定して、だから保存するルのは義務!とか強弁するのって、単なる泥棒の論理では?
          英国博物館の事ですね

          #そんなことより、DRM無しのepubで売ってくれないかなー オライリーとか PacketPubとかManningみたいに

          親コメント
        • by Anonymous Coward

          保存するまでなら泥棒ではないと思うが。
          保存する過程で購入しているのだから。
          大事な顧客の内だと思うが、泥棒だと言うならやっぱり金庫にしまって置くしかないであろう。

  • by Anonymous Coward on 2012年12月15日 18時26分 (#2290963)

    著作権が切れているものは大丈夫なんだよな?

    • by Anonymous Coward

      完全テキスト化するならOKですが
      googleは単にスキャンしてるだけなのでNG

    • by Anonymous Coward

      その辺はよく分からないね。
      Googleに除外の作業をしてもらうためにISBNのデータベースを渡すとあるから、それ以前の書籍についてはGoogleによる除外作業の対象にはならないんだろうけれど。
      今後登録作業が今後も行われないということになると、著作権が切れた後に登録作業を行わない限りは検索対象とすることはできないし、著作権の切れた作品がどうなるかは今回のリリースからは不明としか。

  • by Anonymous Coward on 2012年12月16日 12時23分 (#2291132)

    >「図書館プロジェクトの除外登録」の仕組みを利用して行う。

    ただし一件につき3000万円必要でうにゃらくにゃら。

    ということにはならないのかな?
    #ネタです。すみません。

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