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書籍

電子書籍も国会図書館への納本対象に 43

ストーリー by headless
納本 部門より
あるAnonymous Coward 曰く、

電子書籍や電子雑誌などのオンライン資料を国立国会図書館に送信する義務が生じる改正国立国会図書館法が7月1日から施行されるのを前に、国会図書館が関係者向けの説明会を開催したそうだ(国会図書館の発表資料INTERNET Watchの記事)。

現在、紙媒体の書籍や雑誌、パッケージ系の電子出版物は納本制度により国会図書館が収集しており、国などが出版するインターネット資料も既に収集している。今回の制度改正は、電子書籍や電子雑誌についても文化財として蓄積して利用できるようにするため、納本制度に準じて民間の発行するオンライン出版物を収集するというもの。納入義務の対象となる資料は私人がインターネットで出版した電子書籍、電子雑誌等のうち、特定のコード(ISBN、ISSN、DOI)が付与されたものか、特定のフォーマット(PDF、PDF/A、EPUB、DAISY)で作成されたもののいずれかで、無償かつDRMのないものに限られる。有償またはDRMのある資料に関しては当面納入が免除される。収集した資料は国会図書館の館内(東京本館、関西館、国際子ども図書館)で閲覧サービスを提供する予定だという。図書館等への送信やインターネット提供は原則として行わないとのことだ。

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  • by Technical Type (3408) on 2013年02月02日 20時26分 (#2318016)
    EPUBならエディタとバッチファイル程度でも作れるけど、「私のEPUB3製作練習」みたいなのも献本するの?
    多くのブログがEPUB対応 [print.cssj.jp]なようですが、これからはブログが軒並み献本対象になるの? 更新する度に献本するの?
    私人がインターネットで出版した物を収集しておきながら国会図書館はインターネット提供は行わない?
    OpenOfficeで、PDFでエクスポートしただけの資料なんかも自分のWebやブログに置いたら国会図書館に献本?
    7月1日から施行されるのに、アップロードするための国会図書館側のサーバーが来年?
    なんか、こういう質問したら「そんな事は自分で考えろ」と言いそうですね。どうせ予算がついてるなら、官民挙げて日本語がちゃんと使えるフリーで使いやすいEPUB3のオーサリングソフトを一つ作って、メニューから「国会図書館に献本」とするとアップロードできる、のような物を用意した方が日本の文化に貢献しそう。
    • Re:EPUBとPDF? (スコア:2, 参考になる)

      by Anonymous Coward on 2013年02月02日 23時10分 (#2318061)

      つーかタレコミのリンク先くらい読めよ。
      http://www.ndl.go.jp/jp/aboutus/online_data.html [ndl.go.jp] [ndl.go.jp]
      > 以下のものは、納入義務の対象から除外されます。
      > 簡易なもの(各種案内、ブログ、ツイッター、商品カタログ、学級通信、日記等)
      (以下略)
      #Technical Type って本当にバカだな。

      親コメント
    • by Anonymous Coward

      紙の本だって紙をノリや糸で綴じる程度で作れますけど。
      「私の製本練習」みたいなのを献本する人、いるんですかね?

  • by Anonymous Coward on 2013年02月02日 18時23分 (#2317980)

    多分まだ納本対象では無いと思う。

    • by Anonymous Coward on 2013年02月02日 18時41分 (#2317988)
      いやパッケージ系の電子出版物にあたるので納本対象です。ゲーム・DVD・CD類ですね。といっても徹底されてるわけでは無くインデックスも追いついてないようです。
      親コメント
  • by flutist (16098) on 2013年02月02日 18時32分 (#2317985)

    > 私人がインターネットで出版した電子書籍、電子雑誌等

    これはいくらでもある。

    > (ISBN、ISSN、DOI)が付与されたものか、
    > (PDF、PDF/A、EPUB、DAISY)で作成されたもののいずれかで

    自作の何かを PDF にして置いておくことも、いくらでもある。

    > 無償かつDRMのないもの

    これも。

    自分のウェブページに、たとえば料理のレシピとか、電子工作の手順とか、何かの文書を翻訳したものとか、先生なら講義テキストとか、あるいは自作ポエムとか、そういうのを PDF で公開してたら、納本義務があるってこと?

    「国会図書館の発表資料」にある「簡易なもの」の判断基準、あるいは定義が気になるところです。

    # 気合い入れて作った講義資料が「簡易なもの」と判断されるのも哀しいが。

    • Re:影響絶大 (スコア:3, 参考になる)

      by SanPierre (37035) on 2013年02月02日 19時34分 (#2318001) 日記

      紙の本向けでも参考にはなるかと思い、国立国会図書館のQ&A [ndl.go.jp]から、「納本の対象とならない」ものを拾ってみました。

      Q&A―出版社、レコード会社等

      手帳、カレンダーなどの簡易な出版物は納本の対象とはなりません。

      Q&A―国の機関、独立行政法人
      Q&A―地方公共団体

      機密扱いのもの(広く公開することに支障のあるもの)及び簡易なもの(書式、ひな型、1枚もののチラシ、カレンダー等)を除き

      Q&A―大学

      募集要項やイベント案内といった個々の案内資料は、簡易なものとして納本の対象になりません。

      Q&A―企業・団体、個人

      ホチキス止めなど簡易綴じのもの、広く一般に公開することに支障があるものなどは、納本の対象とはなりません。

      つまり……「これを製本する人はいないだろ、せいぜいホチキス止めよね」ってものは納本しなくていいんじゃないですかね。

      親コメント
      • by Anonymous Coward on 2013年02月02日 21時43分 (#2318042)

        つーかタレコミのリンク先くらい読めよ。
        http://www.ndl.go.jp/jp/aboutus/online_data.html [ndl.go.jp]
        > 以下のものは、納入義務の対象から除外されます。
        > 簡易なもの(各種案内、ブログ、ツイッター、商品カタログ、学級通信、日記等)
        > 内容に増減・変更がないもの
        > 申請・届出等の事務が目的であるもの(電子商取引等)
        > 紙の図書・雑誌と同一版面(デジタル化資料等)である旨の申出があったもの(申出があり、確認された場合のみ)
        > 長期利用目的でかつ消去されないもの(大学の機関リポジトリ等)

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      • by Anonymous Coward

        同人誌だとコピー誌は納本対象じゃないわけね。

        • by Anonymous Coward

          著作権的にグレーで広く一般に公開することに問題があるものも納本してないですよね?

    • by 90 (35300) on 2013年02月03日 4時31分 (#2318096) 日記

       納本義務といったって同人誌とか納本されてるのすごい少ないみたいですし、「電子書籍の納本を許可します」くらいの意味にとらえておけばいいんじゃないかと。嫌なら簡易なものとか公開に差し支えるとか言えますし、納本したければ義務だから仕方ないと言える状態で、出版するなら納本する方に軽くバイアスした状態ですよね。これを厳密にしちゃうと、納本を義務としてあらゆるものの納本を徹底させるか、納本すべきもの、任意のもの、受け付けないものを機械可読に定義するか、納本は任意として納本義務をなくすかというのが考えられますけど、どれをとっても、出版自体のハードルを上げてしまったり、納本されない分野が将来発展して価値を持ってしまったり、納本率が下がってしまったりと国会図書館の目的から離れてしまうんじゃないでしょうか。
       だから納本しなさいとか納本してくださいとか納本していいですとかではなく納本義務がありますという言い方になるんじゃないかと思います。

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      • by Anonymous Coward on 2013年02月03日 5時00分 (#2318098)

        正当な理由なく納本しないと罰則もある [e-gov.go.jp]よ。でも
        > その出版物の小売価額(小売価額のないときはこれに相当する金額)の五倍に相当する金額以下の過料に処する。
        だそうだが、無料の電子書籍の場合はどうやって計算するんだろう。
        ちなみに10ページ未満の文字通り薄い本は納本の対象にならないらしい。

        親コメント
    • by Anonymous Coward

      商業として行ってるわけでもなきゃ、放っておけばいいんです。
      問題があれば誰かからツッコミが入る、という受身メソッドで問題ありません。

      # 無理に大げさに捉えて深刻ぶる遊びって楽しいよね。
      # 相対化バカと同レベルだと思うけど。

      • by Anonymous Coward

        大げさではないと思いますよ。
        厳密言えば、納本しなければ法律違反なわけで、
        この法律単体で検挙されることはまず無いでしょうが、
        別件逮捕に使われる可能性はあるわけで。

      • by Anonymous Coward

        これはスピード違反で捕まることはないから法定速度は守らなくていいと言っているようなもんですね。
        厳しい罰則がなければ法を無視して良いというのでは無駄に厳罰化せざるを得なく、
        生きにくい世の中にするだけです。
        無駄に大げさにとらえる必要は無いけれど、法を無視して良いなどと言うのは法治国家ではあり得ません。
        他人を馬鹿にする前に自らを省みた方がよろしかろう。

        # 勝手に自己免責するのって『広告になってるからいいよね』と違法コピーばらまいてる連中と変わらんよな。
        # 黙認ならともかく「気にしなくていいです」とおおっぴらに言っちゃうようなのはあかん。

    • by Anonymous Coward
      やりたいことと、やらせてもらえたことの乖離というか何というか、DRMはしかたないにしても、有償のものは外さなくてもよかったのでは。
      • by Anonymous Coward

        法律とか、図書館側の対応がまだなんじゃない?
        収集するからには将来的には閲覧出来るようにすると思うけど、そのとき課金サービスとの兼ね合いをどうするかとか。

        物理媒体なら国立図書館へ出向いて数冊しかない本を借りるしかないから自ずと制限がかかるけど、
        電子書籍ならオンラインで原理上は貸し放題になるわけで(将来的な展開も含めて)。

        ここを制限のかけ方とかキチンと法律で決めてから収集しないと、
        『xx年までに収集した電子書籍は国立図書館に来ないと見れない。電子書籍だけどコピー不可』
        みたいな形になっちゃう恐れがあるんじゃないかな。
        収集年ではなく将来の法律による、では出版社が怖くて提供出来ないだろうし。
        現状ではまだ電子書籍と図書館に関わるコンセンサスってハッキリしてないと思うし。

  • by Anonymous Coward on 2013年02月02日 20時40分 (#2318019)

    DRMのついてないもののほうが私的複製されて後世に残る可能性は高いだろう。
    むしろ文化財の保全を謳うなら消費者の元からはデバイスとともに消えてゆくDRM付きこそ国が強制的に保全しなければならないんじゃないのか?

  • by Anonymous Coward on 2013年02月02日 18時18分 (#2317976)

    集めるだけなの?
    内容をインデックス化するとかはしてないの?

    • by Anonymous Coward

      国会図書館の検索ページを使ってみるとわかるよ・・・
      税金払いたくなくなるけど。

  • >特定のコード(ISBN、ISSN、DOI)が付与されたものか、特定のフォーマット(PDF、PDF/A、EPUB、DAISY)で作成されたもののいずれかで、
    >無償かつDRMのないものに限られる。有償またはDRMのある資料に関しては当面納入が免除される。

    今回は上記電子書籍フォーマット限定とのことですが、
    「書籍」や「出版」の定義が難しい形態も多くなってきましたし、
    頑張って漏れのないように収集して欲しいですね。

  • by Anonymous Coward on 2013年02月02日 19時38分 (#2318003)

    バックアップ、アーカイブしてくれる、ということか。
    助かるな。

    • by Anonymous Coward

      だけど、リストアのほうはそれほど簡単じゃないという。
      #難しいってほどでもないけど

      • by Anonymous Coward

        紙の書籍と違って閲覧者による紛失や破損の心配が無くなるのは良いことです

        • by Anonymous Coward

          ああ、自分とこのバックアップとして国会図書館を使うんじゃなくて、国会図書館に献本しとけばそれのバックアップは国がやってくれるってことね。

  • by Anonymous Coward on 2013年02月02日 20時00分 (#2318008)

    残したいものはPDFかePubにして国会図書館にup。
    どうやら自分でアップロードすればいいみたいなので、案外簡単かも。
    PDFがありなら、適当なバイナリでもつっこめそうな予感。←調べてない

  • by Anonymous Coward on 2013年02月02日 20時33分 (#2318018)

    無料かつ変なISBN付きの本も納本の対象になるのかな。
    見栄を張って水増ししたばかりに余計な仕事が増えるのか。

    • by Anonymous Coward

      楽天ISBNは「商品番号」に変わったから大丈夫だろ。

    • by Anonymous Coward

      つーかkoboの楽譜やバーチャルアートやWikipediaも納本するのか?

  • by Anonymous Coward on 2013年02月03日 0時02分 (#2318067)

    まあ完全なオープンアクセスにしたくないのはわかりますけど、
    公共図書館館内の端末で閲覧出来る程度のサービスは提供すべきでは。
    紙の本と違って物理的な制約はないわけだし。
    法的な制約があるのかな。

    • by Anonymous Coward

      聞いてみてよ

    • by Anonymous Coward

      電子書籍になると、みんな金銭的な制約(帯域の確保、システムの構築、サーバーメンテナンス)を無視するのは何故?

      需要が少なければ、システム構築に対する費用対効果で税金の無駄と言われ
      需要が高ければ、回線使用料が予算を圧迫する

      • by Anonymous Coward on 2013年02月03日 16時19分 (#2318177)

        今回の場合は東京本館、関西館、国際子ども図書館で同じものを見られるようにすると言ってるんで
        もともとクライアントサーバ構成っぽいシステムなんだということは想像が付きますよね?
        ならば閲覧する図書館を増やしてもそれほどシステム構築の費用は掛からないんじゃないですかね。
        ほかの国会図書館のコンテンツみたいにブラウザベースならクライアント側でする作業といったらブックマーク追加くらい?

        むしろ民間サイドにこれだけ「ご迷惑」を掛けているのに国会図書館にいかないと見れないというのは費用対効果としてどうなんでしょうか。

        親コメント
        • ならば閲覧する図書館を増やしてもそれほどシステム構築の費用は掛からないんじゃないですかね。

          3 か所の図書館にあるいくつかの端末からだけ使えるシステムと、全国のあちこちの公共図書館から使えるシステムとでは、負荷とか全然違いそうだから、システム構築にかかる費用も運用にかかる費用も変わってくるんじゃね。知らんけど。

          なんでそんなに違いがないことにしたいのかわからん。

          親コメント
        • by Anonymous Coward

          出版社から見たらそれこそ恐怖だろうね。
          今まで10冊ぐらいとはいえ各図書館が買ってくれてたのが、献本しただけで全国の図書館にオンラインで見放題なんて。
          しかもその先には自宅から借りる未来につながる恐れもあるわけだし。
          もしそうなってしまったら文化の保護どころか破壊に近い。趣味の同人誌かおまけメインのディアゴスティーニ形式しか残らん。
          費用対効果が良くても、やっていいことと悪いことがあるからねぇ。

          閲覧権を地方自治体で一括購入して見られるようにするとかそろそろ考えないといけないだろうね。
          昔みたく地方では本の入手性が下がるというわけでもないのだし。

          # 多分分科会とかですでに検討してるとは思うけど。

        • by Anonymous Coward

          法律で公衆送信が許可されてないから。
          紙書籍を国会図書館が電子化したもののうち、
          絶版などで入手困難なものは著作権法の特例で公共図書館への配信が許可された。
          詳細な条件は出版界と調整中。確か来年からサービス開始を目指してたと思う。

      • by Anonymous Coward
        物理的な図書館だって維持にお金かかるし、事情は同じでは。
        • by Anonymous Coward

          同じ事情と考えるのはいいけど、それ以下(電子書籍のほうが管理が楽)と考えがちな人が多い

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