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携帯通信

KDDI研究所が周波数の利用効率をLTEの3倍に高める技術を開発 32

ストーリー by headless
3倍 部門より
あるAnonymous Coward 曰く、

LTEに比べて周波数利用効率を3倍程度まで向上可能なAdvanced MIMO技術をKDDI研究所が開発したそうだ(プレスリリースケータイWatchの記事)。

周波数を有効利用するための対策の一つとして、基地局と端末で複数のアンテナを使用するMIMOが使われているが、MIMOではアンテナ数が増えるほど干渉が起きやすくなる。KDDI研究所が開発したAdvanced MIMOでは、干渉を減らすことで周波数の利用効率を3倍に向上させることが可能とのこと。現在のLTEでは基地局と端末それぞれに2本ずつのアンテナを使用しているのに対し、Advanced MIMOでは端末側のアンテナは2本のまま、基地局側のアンテナを8本まで増やすことで最大で4台の端末と同時に通信可能になるという。この技術は3GPP Release 13に向けて提言される見通しとのことだ。

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  • 教えて (スコア:2, 興味深い)

    by Anonymous Coward on 2013年05月25日 14時14分 (#2387678)

    フェーズドアレイか何かを使って電波に指向性を与え(これは現状でもしているのでは?)個々の端末に現状の2倍の母機側アンテナ4本と通信する事と、通信条件を送り返す登りの信号を圧縮するだけで、現状の3倍の周波数効率を発生させるという。
    射撃照準レーダー並みに電波が集束でき、他の端末とも同じ周波数が同時に使用出来れば可能だろうが、サイドロープや何やらで上手くいかないのは自明だし、上り送信側が電波が集束できなければ効果は限定的。
    これでどうやって周波数帯が不足している現状の3倍にも周波数効率を発生させるのだろうか?

    • Re:教えて (スコア:2, 興味深い)

      by Anonymous Coward on 2013年05月25日 15時28分 (#2387706)

      MIMOとAdvanced MIMOとAdvanced MIMOを実現する技術(今回KDDIが発表した)がごっちゃになってね?

      親コメント
    • by Anonymous Coward

      元PHSユーザーが答えよう!

      ・エリア内の基地局を3倍にする。

  • by maruto! (18665) on 2013年05月26日 1時00分 (#2388016) 日記

    MIMOと位相共役波を用いたビームフォーミングを併用すると面白いかもしれない。
    まあ、今回のは違うと思うが。

  • by Anonymous Coward on 2013年05月25日 13時45分 (#2387669)

    カバー率も上がりそうですね〜(棒)

    • by Anonymous Coward

      上がる前に無料解約続出で潰れちゃったりしちゃうんじゃないの

    • 解約しようとすると
      「周波数を効率良くなる方法が見つかったので解約しないでも
      すぐによくなりますよ」
      と言ってくると予想。

      • au(KDDI)は解約する時に理由を聞いてくれるのか。
        SoftBankで解約した時は、2回とも届出用紙に理由を書く欄がなかったよ。
        親コメント
      • by Anonymous Coward

        よくわかんねーけど1機種のためだけにエリア整備なんてするわけ無いだろ。
        Appleがベースバンドをキャリアに合わせるのが筋じゃないの?

        • by Anonymous Coward

          その機種を販売しているのはAppleじゃなくてキャリアであるauなんじゃないの?
          SIMロックフリーのiPhoneを使っているユーザがいないとは言わないが、ごく少数では?

        • by Anonymous Coward

          なんでベースバンドなんだw
          ベースバンドの意味を理解してますか?

    • by Anonymous Coward

      どっちにしろ、iPhoneは対象外なんだろうなあ。
      もうauはiPhone嫌いならやめればいいのに。

  • by Anonymous Coward on 2013年05月25日 13時49分 (#2387670)

    基地局を赤く塗るんですね。

  • by Anonymous Coward on 2013年05月25日 17時41分 (#2387781)

    次世代規格として”LTE-Advanced”があるのですが
    今回の”Advanced MIMO”は別物ですよね?。
    次世代技術として統一か次々世代規格になるのかどうするのでしょうかね。

    • by Anonymous Coward on 2013年05月25日 18時27分 (#2387799)

      だから、LTE-Advancedの規格自体まだすべての技術要素が確定したわけではないので、
      これからその中にAdvanced MIMOも入れてもらうように提唱していこう、ってことじゃないのか?

      親コメント
    • by Anonymous Coward

      3.9G ではLTEに勝敗が上がっているのは揺るぎないですが、
      4G争いでは WiMAX2も忘れてはいけません。

  • by Anonymous Coward on 2013年05月26日 2時07分 (#2388026)

    今回は反応しないんだな
    珍しい

  • by Anonymous Coward on 2013年05月26日 19時17分 (#2388267)

    新聞記事もプレスリリースもまるで情報不足なので、ググってみたらこれが見つかった。
    http://wirelesswire.jp/Todays_Next/201305241149.html [wirelesswire.jp]

    これを見る限り、マルチユーザMIMO(MU-MIMO)と言われる技術に見える。例えばこれ。
    http://www.atmarkit.co.jp/ait/articles/1304/09/news004_2.html [atmarkit.co.jp]

    Advanced だと言うのなら、従来技術との差をちゃんと説明して欲しいです。

  • by Anonymous Coward on 2013年05月29日 1時42分 (#2389950)

    【技術ではなく、発表に関するコメント】

    KDDIが「Advanced MIMO」と言っている技術は、MU-MIMOそのものであり、
    LTE-Advancedの規格で決まっている(LTEから導入されている)通信方式で、
    KDDIが開発したものではない。
    今回KDDIが発表したのは、従来からあるAdvanced MIMO(=MU-MIMO)の
    性能を、実現可能なレベルで改善する技術である。
    個人的な意見としては、世間で注目されつつある5Gのキーポイントとなるような
    レベルの技術ではない。

    マスコミが「Advanced MIMO」という言葉に踊らされ、「KDDIがAdvanced MIMOを
    開発した」という明らかに間違った書き方をしてしまっている。
    うがった見方をすれば、マスコミがそのような捕らえ方をするように、わざわざ
    「Advanced MIMO」という言葉を持ち出したように見える。
    まぁ、それがマスコミ発表のコツといえばコツだが。。。

    【技術的な解説】

    # この解説はKDDIの発表と、LTE-Advancedの規格を見比べて、こういうことではないかと
    # 思ったことで、KDDIが開発した技術のポイントとは違っている可能性があります。

    [従来技術1]
    LTEでは、2x2 MIMO、20MHzの帯域幅で最大150Mbpsの通信速度が実現できる。
    周波数利用効率で言うと150Mbps/20MHz=7.5bps/Hzである。
    これは、2本の送信アンテナを一人のユーザ宛のデータで占有するSU(Single User)-MIMO
    である。
    LTE-Advancedでは、基地局は最大8本の送信アンテナを持つが、端末側はサイズの関係で
    2本程度しか受信アンテナを持てないので、4人のユーザ向けに同時にデータを送信する
    MU(Multi-User)-MIMOが用いられる。この技術を使うと、一人当たりの最大周波数利用効率は
    7.5bps/HzでLTEと変わらないが、全体で見ると、7.5bps/Hz×4=30bps/Hzとなる。

    [従来技術2]
    Downlink(基地局→端末)のMIMOの効率を上げるためには、基地局と端末の
    間の伝搬路の状態(CSI)を端末で測定して、基地局にフィードバックしてあげる方法
    (CSI feedback)がある。基地局は、このCSIを用いてアンテナの使い方を工夫することで
    各ユーザの端末を狙って信号を送信し、通信の効率を上げることができる。

    [課題]
    LTE-Advancedの規格で決まっているCSI feedbackの方法はSU-MIMOに最適化されているため、
    MU-MIMOで使っても効率が悪く、4ユーザ合計で最大30bps/Hz出せるはずの周波数利用効率が、
    実際は1ユーザ分の7.5bps/Hz程度しか出せていなかった。

    [解決策]
    KDDIでは、MU-MIMOの性能を発揮できるCSI feedbackの方法を提案している。従来、CSI feedbackを
    高性能化すると、制御情報が膨大になってしまって、実際に送りたいデータのためのリソースを
    圧迫してしまうが、画像・動画などで一般的に使われている圧縮方法で制御情報の量を削減して
    いる。

    [効果]
    これによって、周波数利用効率が20bps/Hzに改善している。
    これは従来の2.66倍である。

    とは言っても、30bps/Hzにはまだまだ程遠い。。。

    3倍はサバ読みすぎ?まぁ、許容範囲?

    ちなみに、この技術は、端末の実装だけでなく、CSI feedbackの規格を変える必要があり、
    KDDIではRel-13の規格に入れようとしているそうです。
    Rel-13に対応したiPhoneが発売されるのは、だいたい2018年ごろになりそうです。

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コンピュータは旧約聖書の神に似ている、規則は多く、慈悲は無い -- Joseph Campbell

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