mora、FLAC形式で24bit/44.1~192kHz音源の配信を開始へ 97
ストーリー by hylom
大手が来ました 部門より
大手が来ました 部門より
あるAnonymous Coward 曰く、
音楽配信ストア「mora」で、FLAC形式での24bit/44.1~192kHz音源の配信を10月17日より開始するとのこと(AV Watch)。
DRMフリーで、価格はアルバム1枚で3,000円が中心となるそうだ。24bit/44.1~192kHz対応のウォークマン「ZX-1」が発売されたことが話題になったが、これらウォークマンからの購入も可能。開始時のラインアップは洋楽ロックやJazzが中心となる模様。
高音質にジャンル云々とか言う前に (スコア:3, 参考になる)
2000万円の超高級オーディオにiPodが挑戦 “iPod VS JBL&Mark Levinson” 日経トレンディネット
http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/tokushu/gen/20050930/113716/ [nikkeibp.co.jp]
この記事が掲載されてから8年も経っていることに驚くけど、 以下を見る限りハイレゾの音質は圧倒的であり、
ソースさえ良ければジャンルは関係ないということ。
http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/tokushu/gen/20050930/113716/?P=13 [nikkeibp.co.jp]
そういう意味で、コンテンツ資産の豊富なソニーが本腰を入れてくれたのは本当に嬉しいと思う。
24bit/192kHz「配信」は無意味 (スコア:3, 興味深い)
24/192の有用性に関して、技術的な誤解に基づくコメントが見られるけど、この件に関しては以下の記事に非常にわかりやすくまとめられていると思う。
24/192 Music Downloads are Very Silly Indeed [xiph.org]
以前、/.jの記事にもなってますね。
24ビット/192kHz形式での音楽ファイル配布は無意味? [srad.jp]
ただし、このタレコミ文は誤解を招く表現だし、長い記事なので、時間がない or 英語が苦手という人のために簡単にまとめると。
1. 24/192は録音や編集の段階では有用だけど、「配信」に使うのは無意味または有害であるというのが記事の主張。圧縮のことは基本的に扱っていない。
2. 人間の可聴域を超える周波数の音でも、無意識には影響を与えるのではないかという人へ
* 記事の可聴域グラフ(上から2番目の図)を見て下さい。
* 人間の可聴限界周波数とは、知覚可能な最小音量と、痛みを感じる限界音量が一致する点です。つまり、可聴限界周波数の音を聞かせようとすれば、同時に痛みを感じるという事です。しかもその音量は、1kHzで痛みを感じる限界音量よりさらに100倍も大きい必要があります。
* 実際の音楽に含まれる20kHz以上の音のパワーはそれよりも何桁も(恐らく10桁以上)小さい。それでも「無意識に影響を与えるかもしれない」と主張するなら、その主張をするひとがその証拠を出す必要がある。
3. サンプリング周波数が高いと、ガタガタが少なく波形を再生できると考えている人へ
* シャノンの標本化定理によれば、ナイキスト周波数(サンプリング周波数の半分)未満の信号は、「完全に」再現できることが数学的に証明されています。「近似的」ではなく「完全」です。証明は例えばWikipediaに載っています。標本化定理 [wikipedia.org]
* なので、48kHzサンプリングならば、24kHz未満の信号は完全に再現できます(量子化誤差を除く)。
* そのことをわかっていて、「でも急峻なLPFを作るのは大変だろ」と反論する人へ
* 現代のADC/DACはほぼすべて、変換時のオーバーサンプリング & ディジタルフィルタで急峻なLPFを実現しています。アナログLPFへの要求はそれほど高くないです。
4. 16bitよりも24bitのほうが、分解能高く波形を再現できるから良いと考える人へ
* 理屈上は確かにそうですが、実際には16bitで充分です。
* 16bitで表現できる最大と最小の音量の比(ダイナミックレンジ)は、単純計算では96dBです。
* 実際は、Ditheringという技術を使うので、実効ダイナミックレンジは120dB程度まで行きます。
* これは、人間が聞こえる最小音量と、耳が痛みを覚える限界音量の比と同じぐらいです。
* 実際の音楽を耳が痛くなる音量で再生するのことは(クラブなどの特殊な環境を除き)ないので、16bitの分解能で充分です。
5. 192kHzサンプリングには音質を悪化させる可能性がある。
* パワーアンプやスピーカー等は、高周波に行くほど出力の非線形性が高くなります。
* (可聴限界を超えた)不必要に高い周波数の音が含まれると、この非線形性によってダウンコンバートされた音が可聴周波数に現れることがあります。これはノイズになり、音質を悪化させます。
* 実際にこの問題が起こるかどうかは、使う音響機材依存です。
Re:24bit/192kHz「配信」は無意味 (スコア:1)
「高周波の歪みが響きとして聞こえる」というのは受け手の感覚の問題なので、否定することはできませんね。例えば、「レコードの音は暖かみがあって良い」と感じる人に、「それは高周波が減衰しているからだ」と言っても、聴感上そちらのほうが好ましいと感じる人に対する反論にはなってないわけです。なので、私は高周波の歪みを、例えば「スピーカーの味」として解釈するのに反対ではありません。
一方で、24/192はHigh Fidelity(高再現性) Audioという文脈で語られたり宣伝されることが多いように思います。その場合、元の信号に無いダウンコンバートされた信号が混入する時点で再現性を低下させているわけです。192kHzのほうがそういうことが起きやすいというのは皮肉なことだと思いますね。
Re:24bit/192kHz「配信」は無意味 (スコア:1)
確かにこういう可能性は考えられますし、考えること自体は頭の体操として面白いですが、実際にそれが問題になるかというと、別コメントでも示したNHKによるブラインドテストで否定されているというのが実状かと思います。
http://www.ne.jp/asahi/shiga/home/MyRoom/NHKreport486.html [www.ne.jp]
Re:24bit/192kHz「配信」は無意味 (スコア:1)
リンク先の実験の批判をされるのなら、さすがにもう少しちゃんと読んでからコメントされてはいかがでしょうか。
「大橋らによるハイパーソニック効果」というのは、NHK論文の冒頭で、「近年20kHz以上の音が影響を与えるという論文がいくつか出されている」として4本の参考文献を(文献番号で)示した中の一本というだけです。原論文の本文中には、"Oohashi"という単語も"Hypersonic"も一回も出て来ません。
>「大橋らによるハイパーソニック効果」の認否を調べるのに実験を行った
>のであれば、そのための特有の実験になってる可能性はあります。
このようなことはありません。
>「非線形性」が実験中に積極的に出てきてる様子もないし
今知りたいのは、一般的に「20kHz以上の音が音楽の知覚に影響を与えるか」ですよね。そこに、非線形性という具体的なメカニズムを想定して実験を行うのは不適切でしょう。そもそも#2467899で問題にしているのは耳骨の非線形性ですよね。ならば、NHKの実験にも自動的にその影響は含まれるでしょう。
>どういうデジタル・フィルターを用いているかにも注意が必要です。
NHKが用いた、急峻なローパスとハイパスにどういう問題があるとお考えですか?
たとえフィルターが多少音を歪ませたとしても、この実験の設計上、20kHz以上の音をON/OFFして比較していることは確実です(実は機器が壊れていたとかそういうミスがない限り)。 もし20kHz以上の音が聴感上影響を与えるのならば、その影響が良いものであれ悪いものであれ、「聞き分ける」ことはできるはずです。しかし、NHKは「聞き分けられない」という結果を出しています。 これは「20kHz以上の音が音楽の知覚に影響を与えるか」という命題を否定する説得力のある結果だと思います。
一つの実験だけでは説得力が低いというのならば、私の別コメント [srad.jp]で言及した、Journal of Audio Engineering Societyの論文 [aes.org]もどうぞ。
Re:24bit/192kHz「配信」は無意味 (スコア:1)
まあ、損すると感じるかどうかは人によるんじゃないですかね。
例えば、16bit/48kHzと24bit/192kHzでは単純計算で6倍ファイルが大きくなるわけですが、私は自分の音楽ファイルコレクションのサイズが6倍になったら嫌ですね。
あと、24/192は「高音質」ということで、高い値段が付けられる可能性も高いと思います。実質的にメリットがないのに、高い値段が付けられることに対する疑問も感じます。
まあ、私個人としては16bit/48kHzのファイルを現在の値段もしくは安く購入するオプションが提供されれば問題ないわけですが。
Re:24bit/192kHz「配信」は無意味 (スコア:1)
過渡特性を気にされていますが、過渡特性が悪いと何が問題になるのかをちゃんと考えないといけません。
例えば、元となるオーディオ信号x(t)があったとします。これを、可聴帯域(20kHz)以内の信号x1(t)と、可聴帯域外の信号x2(t)の和として書き直します。x(t)=x1(t)+x2(t)。フーリエ変換の収束性がこのような分解が可能であることを保証してくれます。今、x(t)を線形ローパスフィルターFに通すことを考えます。ここで、x1(t)は、フィルター通過後も波形を保存したい信号です。そして、Fの通過域の伝達関数がフラットであれば、x1(t)の波形は保存されます。F自体のインパルス応答が尾を引いていても関係ありません。一方、x2(t)は変形を受けます。まず、阻止域の信号なので、振幅が減衰します。さらに、波形も、尖った部分が鈍るでしょう。しかし、x2(t)はそもそも除去したい信号なので、歪んでも構いません。つまり、オーディオ信号用アンチエイリアシング(AA)フィルターとして、Fは問題ないということです。
インパルス応答が問題となるのは、Fの通過域にピークやリプルが存在する場合です。例えば、Qの高い複素共役ポールペアを用いた単純な2次のローパスフィルターを使った場合、その共振周波数でインパルス応答にリンギングが起きます。そして、x1(t)も波形が歪むでしょう。しかしこれは、そもそもAAフィルターとして不適切なフィルターであったというだけです。AAフィルターとしては、通過域にリプルの少ない、バタワースなり逆チェビシェフなりを使うべきでしょう。
ご存知だとは思いますが、周波数応答関数とインパルス応答はラプラス変換で相互変換可能です。周波数応答はきちんとしているけど、インパルス応答がいい加減という表現は信号処理理論的に全く意味を成しません。データシートには片方しか載っていなくても問題ありません。そして、周波数応答関数の通過域特性がフラットならば、その帯域の信号は歪みません。今のADC/DACで、過渡応答が問題になっているという話は聞いたことがありません。
Re:24bit/192kHz「配信」は無意味 (スコア:1)
文面から察するに、入れた波形に含まれる高周波成分が阻止帯にかかって、波形が鈍ったのではないかと思われます。どういう状況でどういう測定を行ったのかがわからなければ、単なる推測にとどまりますが。
Re:24bit/192kHz「配信」は無意味 (スコア:1)
ここで問題になるのは、20kHz, 140dBという知覚限界の音量と、実際の音楽に入っている音の20kHz成分の音量がどのぐらい違うかという事です。
ちょっと検索すると、ステレオから1m離れたところでの音量は70dBというのがありました。そんなのボリュームつまみの位置依存だろというのは置いておいて、この値を採用すると、140dBとは70dBも違います。つまり、音波のパワーが7桁低いわけです。しかも、ここで言う70dBというのは全周波数帯域の音のパワーを積分したものです。20kHzの成分となると、さらに数桁低い可能性があります。
問題は、知覚限界よりもさらに7桁以上小さいパワーの音波が、無意識であっても影響を与えるのかという事です。もちろん絶対にあり得ないとは言えませんが、その可能性は低いと見るのが常識的な判断ではないでしょうか。それでも、「無意識の影響がある」と主張するのなら、その証明責任は「影響がある」と主張する側にあるのではないかという事です。
もちろん上記の論理だけで、「影響は絶対にない」と証明することもできません。
Re:24bit/192kHz「配信」は無意味 (スコア:1)
別のコメントで紹介されていた以下のリンクに、NHKが非可聴帯域音の影響をブラインドテストで調べた結果があります。
http://www.ne.jp/asahi/shiga/home/MyRoom/NHKreport486.html [www.ne.jp]
結論は、非可聴帯域を含む音楽と含まない音楽は聞き分けられないというものです。
これは、「非可聴帯域の音が無意識の影響を与えている」という説に対するかなり明確な否定だと思いますよ。
>情報処理の起点たる内耳の反応特性のデータでもそうなら、
>それなりに説得力があると思いますけと。
人間の可聴域グラフは内耳の反応特性をほぼダイレクトに反映しているというのが医学的理解ですよ。詳しくはWikipediaの蝸牛 [wikipedia.org]の項でも読んでもらえば分かりますが、蝸牛に入射した音波は、周波数によって基底膜上の異なる位置に振動のピーク(共振に似ているがちょっと違う)を作ります。で、基底膜上に分布する有毛細胞のうちピーク位置に対応するものが振動を神経パルスに変換して脳に送るわけです。蝸牛の音響特性上、20kHz以上の音では、基底膜上にピークが形成されません。そのため、神経パルスも送られず、知覚できないわけです。この点は、私の元コメントにあるxiph.orgの記事でも最初に説明されています。
Re:24bit/192kHz「配信」は無意味 (スコア:1)
コンプレッサーを通した音は、ダイナミックレンジが狭まっているので、よりビット幅は小さくても良いセンスですよね。にも関わらず、16bitを活かしきらずに音質が下がっているとすれば、それは単にマスタリングがダメなだけでしょう。実際にそういうことは起こっているのですか? (コンプレッサーの使用が広まっているというのは実感しています)。
Re:24bit/192kHz「配信」は無意味 (スコア:1)
>16bitと24bitの差はさすがにブラインドテストで分かるレベルと思いますんで、こっちを否定するのは間違いじゃないのかな。
これは、#2467947さんの推測ですか、それともブラインドテストの結果をご存知なのでしょうか?
xiph.orgの元記事には、ブラインドテストの結果についても説明されています。Journal of Audio Engineering Societyに投稿された論文 [aes.org]ですが、有料なので私も元論文は読んでいません。ただ、アブストや著者による補足説明 [slashdot.jp]を読むと、SACDやDVD-Audio(24bit)と、16bit/44.1kHzのCDの音を聞き分けられるか、ダブルブラインドテストしたということらしいです。1年以上かけて、様々な(高級)音響システムや、被験者(音響学の学生、プロオーディオ技術者、オーディオマニア等を含む)で試験を繰り返し、その結果、正答率49.8%という結果が得られたそうです。つまり、SACDやDVD-Aと普通のCDは全く違いがわからないと。
>機器の内部処理などでも、ミキシングやボリューム調整などをデジタルで行っていれば、16bitで不足するのは明らかですし。
>それなら最初から音源の方も24bitの方が、誤差が累積しなくて良いのではない?
いえ、これは内部的な処理を24bitでやれば良いだけです。音源が24bitである必要は全くありません。
音源を24bitで用意するけど、実際には16bit分の分解能しかいらないから、音量調節で有効ビットを切り捨てるというのは、本末転倒というか、何がやりたいのかわかりません。
Re:24bit/192kHz「再生」は無意味 では? (スコア:1)
なるほど。確かに、DRMなしFLACならば、PC以外の機器に転送するときに何かにエンコードしてからという使い方はあるかもしれませんね。あとは、これを元にオリジナルMixを作る時なんかは24/192の意味があるかも。
ただ、そういうのが「多くの場合」なのかというと、ちょっと疑問はありますが。
アルバム売りに関して (スコア:1)
埋め込みcue sheetを使って1アルバム=1つのファイルにしてもらえると嬉しいかも。
あ、でもFLACは標準だと埋め込めるのは各トラックの開始/終了時刻だけで、曲名とかは埋め込めなかったような気が。
foobar2000とかだと曲名とかも含めてcue sheet丸ごと埋め込めるけど、あれは独自拡張ですよね?
#cue sheetを丸ごと埋め込みたいので、自前でCDのrippingするときはWavpackにしてます。
Re:アルバム売りに関して (スコア:1)
妥協とは分ってますが、Replaygainの書き換えや独自拡張に対応する意味でもCueSheetは別体配信の方がありがたいかな。
埋め込む手間は結合+CueSheet作成に比べれば大したことないし。
#相変わらず基本はWAV+CUE
Re:アルバム売りに関して (スコア:1)
FLACには対応していても,埋め込みCUEシートに対応しているソフトウェアは少ないので,デフォルトだとファイルごと分けてくれたほうが私は嬉しいですね.
AndroidだとDeadbeafしか見つからなかった.
ファイル分けたほうがFLAC未対応アプリケーションに渡す時,WAVに変換するのが楽ですし.
Re: (スコア:0)
今のflacはvorbisと共通のコメント用ヘッダーが公式にサポートされてるぽいです
foobar2000でつけたタイトルとかは他のソフトでも表示されてるし大丈夫じゃないかな
Re:アルバム売りに関して (スコア:2)
CUE Sheetって俗に呼ばれてる、CDDAの各トラックの頭出し位置を示すためのテキストフォーマットがあるんだよ(データCDにも使えたと思うが)。1/75秒というシークの最小単位とか複数の頭出し位置のサポートとか、CDDAの規格に忠実に書けるから、音楽CDの作成に使えるし、音楽CDをリッピングして完全なデータとして保持するのにも使える。
FILE "hoge.wav" WAVE
TRACK 01AUDIO
INDEX 01 00:00:00
TRACK 02 AUDIO
INDEX 00 03:00:00
INDEX 01 03:02:00
...
みたいに書く。
で、このフォーマットは便宜のためにタイトルとか演奏者とかも書けるようになっている。さらに任意のコメントも書けるから、コメントに好きなタグフィールド埋め込めば実質どんなタグでも書ける。1ファイルだと管理が楽ってのは良く分からん話でもあるが…まあテキストエディタでタグを編集できるのは楽だわな。秀丸のカラーシンタックスとかタイトル間のジャンプマクロとか昔書いてた(全く青春を何に費やしてたんだか…)。ただ、最大のメリットはCDDAの情報の正確な保持にあるはず。
で、音楽ファイルにCUESHEETって名前のタグをつけて、そこに上述のCUE Sheetを埋め込むのが、foobar2000の埋め込みCUE Sheet。まあCUE Sheetと音楽ファイルが合わさって一つのコンテンツなんだから一ファイルにしろってロジックは全く分からないでもないが、それならHTMLどうなるんだって話だし、そんな変態技法を他にサポートしろという方が酷。
なお、別にCUE Sheetを使ったからと言って1ファイルにしないといけないわけでなく、各トラックごとに違うファイルを指定することはできる。ただ、foobar2000などを使っていて敢えてそうするのは他のプレイヤーとの互換のためであることが多いだろうけど、そうしたら結局普段はCUE Sheet経由で再生しないことになって、CUE Sheetに保持した情報はあくまで「完全なデータを俺様は復元出来るぞ」という良く分からない安心感をもたらすだけの存在に成り下がる。
ただ、素朴にトラックの区切りごとに分割すると、各トラックは先頭に曲間の無音部を含んでいる場合が多くて、そこからちょっと進んだINDEX 01がトラックを直接選んだ際の頭出し位置になっているので、トラックを単体で選んで再生するときに微妙な間が空いてしまう。なので普通のCDリッパーは、その無音部を一つ前のトラックの尻にくっつけているはず。で、そうすると先頭トラックの頭出しの前の位置に隠しトラックがある場合にリッピングできないのがどうたらこうたら言う人がいたり。
FLACは、CUE Sheet相当の情報を埋め込むことをフォーマットレベルでサポートしてる(ただ少なくとも数年前では流行っていないらしく、metaflacというツールで操作できるものの結局ソースみないと使い方が良く分からなかったり)。だけど、FLACは一ファイルに一通りのタグしかつけられない。つまり、トラックごとにタグをつけることが出来なくて、音楽CDの保存には使いものにならない。
ちなみに自分は、一トラック一ファイルの構成で、一つ前のトラックの尻に無音部をくっつけてる。でFLACのCUE Sheet埋め込み機能を流用して、どこからが無音部かというのを保持している(実際にはさらに多数のINDEXがありうるけど、ちゃんと処理してる)。隠しトラックみたいなのは特別に処理する。多分元のギャップ情報は保持できているんだけど、実は新しくCD-Rに焼く予定も無いし確かめても無い。この作業を自動化するためのスクリプトを書いた。無音部の付け替えとかはRubyでWAVファイルのバイナリを適当に継ぎ接ぎさせてやって、EACでリッピングした後のログファイル作成を監視してPowerShellから走らせるようになっている。同時にドライブに入っているCDの情報を取得して、MusicBrainzというオープンなDBにCDの情報を問い合わせるところまでやってくれる。
個人的にはタグ付けのセマンティクスがRDFになって、適切な語彙が定義されて、XMLででもRDF Turtleででも書けるようになれれば良いと思う。パーフェクトハッピーが訪れると思う。MusicBrainzには期待だよ。でもね、そんなのどうでも良いし好きな音楽聴いてるのが一番楽しいんですよ。
価格維持商法 (スコア:1)
原価は一緒だしね。
オーディオマニア向けのオカルト商品に限りなく近い感じかな。
そもそも、大部分の人にとってMP3/192kHzと非圧縮音源の違いさえ分からないのでは?
Re:価格維持商法 (スコア:1)
○ MP3/192kHz
× MP3/192kbps
高音質が求められるジャンル (スコア:0)
高音質ならクラシックからじゃないかと思うが、権利関係の解決が大変そうだからな。
ジャズ(ていうか、何でジャズだけアルファベットなの? たれこんだやつきもい)は多少、音質を要求するとは思うけど、ロックはポップスと並んで音質要求しなさそうだが(あくまでも比較上)。
Re: (スコア:0)
ロックの場合、変形ギターで高音から低音まで操る変態ギタリストとかいるんで、それには期待したい。
あとクラシックに片足突っ込んでるタイプ。
Re: (スコア:0)
例えばピアノソナタなら曲の権利は消滅してるからピアニスト一人が同意すりゃokな気もするんだけどな。
なにか複雑な事情があるんでしょうか…。
しかしこれでやっとCD超える音楽メディアが普及期か。
ずいぶん長かったね…。
Re: (スコア:0)
一応DVDもCDよりはビットレートが高いんですが・・・
# リニアPCMのものじゃないとあまり意味はないけど
Re: (スコア:0)
DVD-Audioなんてのもありましたね(過去形)
最近の再生ソフトにはすでに付いてない。
# DVD-VideoはリニアPCMでも、16bit/24bit、48kHz/96kHzの組み合わせだから、CDより良くなるかは販売元次第。
192kHz... (スコア:0)
モスキート音を再現するためとか?
ネコ用音源にするためとか?
Re:192kHz... (スコア:3, 興味深い)
単なるリスナーには全然関係ないことだけど、DJなどのクリエイターには必要かな。192kHz/96kHzあれば2オクターブ/1オクターブ下げても48kHzの音質で出力できるし、24bitあれば曲中の音量小の部分をサンプリングして音量上げても荒れない。
デジタル写真がJPEGで充分なのにRAWが必要なのと似てるかな。あとFHD映画撮るのに4K記録が必要とか。
デジタルデータってアレゲなやつらのためにオーバースペックが必要になる。で、そしたらオーバースペックなマスターと同じ状態で聴きたくなるのもまたアレゲなみなさんのお約束です。
Re:192kHz... (スコア:1)
そういや2012年のNHK技研公開では、8K4Kのカメラ映像をトリミングしてFullHDの映像を作って、スポーツ中継に使うとかやってたな。
一々カメラを切り替えなくてもズームができるし、タブレットで表示範囲の操作ができるから技術者ではない解説者なんかでも柔軟に画面を作れる。
http://www.nhk.or.jp/strl/open2012/html/tenji/015.html [nhk.or.jp]
#しかし上のサイトの例では縦横1/4より小さいからFullHD相当の画素も無いようにしか見えないのだが…まあこれだけ拡大しても大して荒れないってことなんだろうけど
Re:192kHz... (スコア:1)
192kHzのサンプリング周波数は、96kHzの音を再生するためにあるわけじゃないよね。
連続した正弦波を再生することだけ考えれば、44kHzのサンプリング周波数のDACの後に理想LPFがあれば、22kHzまでの正弦波を正確に再生できます。
しかし、現実には理想LPFを作ることは不可能です。
特に短い応答時間で特性のいいLPFは難しいので、10kHz以上での過渡応答はわりといい加減です。
LPFの特性を急峻にして理想に近づけると過渡応答が遅くなり、過渡応答を良くすれば周波数特性が悪くなります。
カタログに載るのは過渡応答ではなく周波数領域のデータなので、大抵は過渡応答はある程度犠牲になってます。
サンプリング周波数が192kと4倍になれば、過渡応答そのままで周波数特性を4倍に延ばすこともできますが、
周波数特性をそこそこに留めて(高周波での歪を許容して)過渡特性を改善することもできます。
Re:192kHz... (スコア:1)
人の聴覚は、周波数は確かに20kHzくらいしか対応していないけれど、位相に対する分解能はずっと高いのだそうで、位相を再現するためにサンプリング周波数を上げることには意味がある、という説なら聞いたことがあります。
超高周波も聞こえるんだ!と主張するよりは説得力があると思いました。
本当かどうかはともかく。
Re: (スコア:0)
良い事考えた。
可聴音域をエキスパンドしてデータ化し、再生時に元に戻せばダイナミックレンジが稼げるぞ。
Re:192kHz... (スコア:1)
dbx・・・
Re:192kHz... (スコア:1)
Re: (スコア:0)
ピュアな世界では、とっくに否定されたどころか否定するまでもない様なこともありがたがられますから
聞こえるわけもない音が聞こえた様に思えるんでしょう
Re: (スコア:0)
温度、湿度、気圧変化による音波伝播特性の変化の試験のため
聴取者が来ている服の違いによる音波伝播特性の変化の試験のため
スピーカの方向に対する聴取者の頭の回転、傾きによる音波伝播特性の変化の試験のため
真面目に話をするならば、建築音響やってる人たちが設計の対象とする周波数範囲の上限はたかだか4kHz程度
そういう人たちはオカルトじみたマニアの相手をするのは時間の無駄と思ってる
#雨の日は湿度が高いから音質が悪化することを認識出来るオーディオ・マニアが存在しないのは不思議だ
Re: (スコア:0)
クラシックに圧倒されたり、Popミュージックを長く聞いて疲れたりするのはこの影響があると聞いた事が有ります。
音源はともかく、192kHzで処理するなら例えばどっかでノイズが乗っても可聴周波数外に飛ばされる事が多くなるはずです。
24bitで処理すると、音量を下げても下位ビットが削られないので、少なくとも精神衛生上と耳への負担上かなり望ましいです。
192kHz,24bitは十分マージンを取った上の事で、大事なのはCD以上という事です。96kHzまで聞き取れるかはさほど問題ではないでしょう。
それに、対応したプレイヤーがあるならせっかくなら高音質で聞きたいじゃないですか。
【体験談】可聴周波数より上は全く感じませんでした。 (スコア:1)
それまでは漠然と「上に行くほど徐々に聞こえ辛くなるのかな~」と思っていたのですが、
正弦波を100Hz単位で変化させていくと、
ある周波数まではバッチリ聞こえていて、
そこから上は音量最大にしても全く聞こえませんでした。
たった100Hz違うだけで Yes/No、ゼロ/イチ でした。
生身の人間がそこまで鋭いフィルタを持っているのかと驚きました。
LCRで作ろうとしたら、どこまで高次元にすれば良いのか想像もつきません。
Re:192kHz... (スコア:1)
>音源はともかく、192kHzで処理するなら例えばどっかでノイズが乗っても可聴周波数外に飛ばされる事が多くなるはずです。
どんなノイズを想定しているのか知らんけどホールとかの音響特性を採るときに測る過渡特性はインパルス応答だったりステップ応答だったりする事を考えればそういうノイズでも低域成分まで含まれてるのはわかるよね?
>24bitで処理すると、音量を下げても下位ビットが削られないので
デジタルボリュームって言うけど、あれ、減衰させてるのはアナログ回路だからビット落ちは起きないんじゃなかったっけ?
>高音は聞こえなくても感じ取れたりするので
耳小骨の働きを思い出してみれば超音波が聴覚に与える影響をだいたい想像できると思うよ?
で、それはおそらく君が今考えているものとは違うだろうね。
Re: (スコア:0)
> 高音は聞こえなくても感じ取れたりするので
ソースは?
> クラシックに圧倒されたり、Popミュージックを長く聞いて疲れたりするのはこの影響がある
ソースは?
> 192kHzで処理するなら例えばどっかでノイズが乗っても可聴周波数外に飛ばされる事が多くなる
間違い。
まずは教科書から読み直すように。
Re: (スコア:0)
192kHzでノイズがどっかに行く、ってのは手元のPCで実際起きてる話で44.1kHz16bitで高音に乗ってるノイズが192kHzだと聞こえなくなる。
同じチップの解析サイトだと高音でノイズが混入する傾向があるらしいし、全周波数に渡りランダムで同じだけノイズが混入するとすればそうなるのが必然の道理でしょうがい。
ノイズ源なんていろいろあるでしょうし、低音にノイズが集中するとか、周波数を上げるに比例してノイズが増える方がおかしいと思うんですがね。
ソースソース言うならそっちが先に出しなさいね。
Re:192kHz... (スコア:1)
長々と書いてるけど、要するに全部君の思い込みだってことだね。
Re: (スコア:0)
> 同じチップの解析サイトだと高音でノイズが混入する傾向がある
ソースは?
> 全周波数に渡りランダムで同じだけノイズが混入する
この前提が間違い。
間違った前提からはどんな結論でも導ける。
Re: (スコア:0)
音楽制作者は、編集加工での劣化を抑えるために余裕のある24bit/192kHzで作りたい。
CDは16ビット/44.1KHzなので後でダウンサンプリングする事になる。
高周波が聞き取れるかというよりも、ダウンサンプリングで
音が変わる前の状態で聴きたいという事だ。
ダウンサンプリング前後の物を比較して違いがあると雑誌のインタビューで
答えている人は結構多いよ。
だから期待している人もいるの。
Re: (スコア:0)
> ダウンサンプリング前後の物を比較して違いがあると雑誌のインタビューで答えている人は結構多いよ。
うん。
思い込みってすごいよね。
Re: (スコア:0)
てか音楽はもうパッケージメディア捨てるべきかなと
Re: (スコア:0)
曲のスピードを速めたり遅めたりすることがあるのであれば、十分に納得できます。
一方で、一般のユーザーが鑑賞するに当たっては、無駄でしょうね。
オーバーサンプリングにもほどがある。
Re: (スコア:0)
そもそも音域の話じゃなくてサンプリング周波数の話だからね
Re: (スコア:0)
最近テストしたら14kHzちょいが最高可聴周波数だった>じぶん
# もう32kHzサンプリングでいいよ(違う)
Re: (スコア:0)
再生可能帯域はともかく、
実際音がよくなんのかはわかんないけどさ、
サイン波を紙にプロットする時に、分解能が高い方がより滑らかに書けるじゃん?
サンプリング周波数が高いってのは音を
より忠実に再現することができるんじゃないかな。
300円かと思ったら (スコア:0)
がっつりと取るんだな