宮内庁、「図書寮文庫所蔵資料目録・画像公開システム」を公開 24
ストーリー by headless
直筆 部門より
直筆 部門より
宮内庁は1日、皇居内の図書寮文庫に所蔵されている資料をデジタル化し、オンラインで閲覧可能にする「図書寮文庫所蔵資料目録・画像公開システム」を同庁のWebサイトで公開した(朝日新聞デジタルの記事、
YOMIURI ONLINEの記事、
RBB TODAYの記事)。
図書寮文庫は代々皇室に伝わる古典籍や古文書などを中心に収蔵しているが、閲覧には事前の申請が必要で、1日あたりの閲覧点数も制限されている。今回公開された図書寮文庫所蔵資料目録・画像公開システムを利用することで、Webサイトから誰でも自由に検索・閲覧が可能となる。公開された資料の中には、「五箇条御誓文」や坂本龍馬により裏書された木戸孝允自筆の書状「木戸家文書」といった歴史的資料、江戸時代初期の写本5巻のみが現存し「天下の孤本」と呼ばれる「とはずがたり」や伏見天皇直筆の歌集「伏見天皇御集」といった貴重な直筆本・写本のほか、明治時代に撮影された古写真も公開されている。
図書寮文庫は代々皇室に伝わる古典籍や古文書などを中心に収蔵しているが、閲覧には事前の申請が必要で、1日あたりの閲覧点数も制限されている。今回公開された図書寮文庫所蔵資料目録・画像公開システムを利用することで、Webサイトから誰でも自由に検索・閲覧が可能となる。公開された資料の中には、「五箇条御誓文」や坂本龍馬により裏書された木戸孝允自筆の書状「木戸家文書」といった歴史的資料、江戸時代初期の写本5巻のみが現存し「天下の孤本」と呼ばれる「とはずがたり」や伏見天皇直筆の歌集「伏見天皇御集」といった貴重な直筆本・写本のほか、明治時代に撮影された古写真も公開されている。
禁無断転載 (スコア:4, 興味深い)
最近見かけた意見では以下のようなものも。
「やた管ブログ 図書寮文庫所蔵資料画像にはがっかりした [livedoor.jp]」
転載を防ぐために資料閲覧に支障をきたしてしまうのはどうなんでしょうか。
Re: (スコア:0)
というより、著作権を保持していないのに、どういう根拠で転載を防ぐつもりなんだろうか。外交機密?写真の撮り方に著作性がある?
Re:禁無断転載 (スコア:5, 参考になる)
今回の宮内庁DBの画像は、宮内庁が自前で撮った写真は宮内庁のサーバから配信していますが、それ以外の画像は、国文学研究資料館 [nijl.ac.jp]サーバへのリンクで済ませているように見えます。
ですから、#2489553 [srad.jp]のリンク先で挙げられている不満は、実質的には国文研による画像配信への不満と考えてよいです。
画像にあのような文字が埋め込んである理由ですが、もともとの画像が、他所の所蔵資料を許諾を得て撮影してきたものだから、でしょう。
あの辺の分野では、著作権以外に所蔵権なども問題になるため、大昔に撮られた写真を論文に掲載引用するために資料の所蔵者にあらためてお伺いを立てる、なんてことは普通です。
また、Web公開だと所蔵者が、許可する条件として「公開した画像が二次利用できないこと」なんて制限を付けることもよくあります。
国文研は数年前から、ながらく撮り溜めていた国文学資料マイクロフィルムの画像公開を始めていますが、江戸以前の古典資料に関しては、大体のものに「禁無断転載云々」の文字が入っていた筈です。多分、このWeb公開対策です。国文研で所蔵している資料の写真には文字を埋め込んでいないところから見ても、他所の資料の写真に対する配慮でしょう。
この「二次利用の防止」条件が、国文研での宮内庁所蔵資料画像の公開条件にも含まれているのでしょう。
Re:禁無断転載 (スコア:1)
だから、所有者にそんな権利はない、って話ですよね。
もちろん、契約を結べばその条件を守らせることはできますが、公開された画像を入手した人がその契約を結んでいるとみなすのは不可能ですから、公開にあたってそのような条件をつけることは事実上不可能なんです。来場者の写真撮影を禁止するのとはわけが違うんですよ。外国の王室だって歴史的な遺物を展示・公開していますが、二次利用を禁止したという話は聞いたことがありません。仮に誰かが二次利用したとして、どういう罪状で取り締まるつもりなんでしょうか。その人がツバルとかに住んでいても捕まえる自信があるのでしょうか?
そもそも、国文研はどういう損があって画像の普及を阻害しているんでしょうね。なぜ、彼らにそのような超法規的な権限を与えておかないとならないのか、不思議です。
Re: (スコア:0)
文化財保護法くらい読めばいいのに。
Re: (スコア:0)
重要文化財には所有者や管理者が公開をコントロールする権限を法律が認めています。
一般の著作物と同様に考えるのは妥当ではありません。
Re: (スコア:0)
それは現物の公開のことでは・・・
すでに公開された写真にまでコントロールできるんですか?
Re:禁無断転載 (スコア:2, すばらしい洞察)
Re: (スコア:0)
データベースとしての著作権、かなぁ。
この件が当てはまるかどうかは知らないけど、最新の機材でスキャンして、
カリブレーションとか事後の補正とかも手間かけて作ったデジタルデータが
知的財産として全く保護されないってのは理不尽だね。
(もちろん理不尽だからって法で保護されてるとは限らない)
Re: (スコア:0)
というか、「図書寮文庫所蔵資料目録」って銘打っておきながら、ちっとも目録じゃないですよね。キーワード検索できるだけで。「データベース」を手に入れるためにはリアルlibrahackみたいなことをしないといけないんじゃなかろうか。
「とはずがたり」? (スコア:1)
訂正:「とはずがたり」? (スコア:1)
反ってるとかか? (スコア:0)
「弧本」というのはレアで貴重だなあ。どんな本なのか想像もつかないくらい珍しい。
Re:反ってるとかか? (スコア:2)
「孤本」だよね。まず使わない言葉だからしょうがない。
図書寮を「としょりょう」と読んだ人も残念。
〜◍
Re:反ってるとかか? (スコア:1)
Re: (スコア:0)
「ずしょりょう」って読むんだね。
問い合わせのメールアドレスもtoshoryoになってる。
Re: (スコア:0)
どっちなんだろう。
宮内庁のサイトをぱっと見たところ、サイト名とか資料名とかローマ字のところはtoshoryoだね。
明治書院の宮内庁書陵部編の図書寮叢刊は「としょりょう」。
ニュースではどっちで読まれてたのか、こういう時ネットは不便だ…。
Re:反ってるとかか? (スコア:1)
Re: (スコア:0)
「図書課」という組織があるようなので、改組された時に人員の連続性がなくなって、近年「図書寮」を(復活させたつもりで)カジュアルに名乗りだした際に、識者が宮内庁にいなかった、ってオチでしょうかね。確かに、「図書課」なら「としょか」でもまったくおかしくない。しかし、「松本図書助」みたいに図書寮の役職にちなんだ百官名が「としょのすけ」になってくると困る気がする。
#ちなみに、私のIMEでは「ずしょ」の変換候補は旧字の「圖書」だけで、図書は「としょ」ですね。
Re:反ってるとかか? (スコア:1)
図書寮は図書課の下部組織ですし、それに、律令に基づく組織なら呉音(ずしょりょう)も分かりますが、特にそういうわけではないので標準的な漢音(としょりょう)で読む、ということでしょうか。
Re: (スコア:0)
それは宮内庁舐めすぎだろ。
Re: (スコア:0)
もし、宮内庁に「陰陽課」があったら、「いんようか」でいいとおもいますよ。しかし、その下部組織に「陰陽寮」ができて、それを「いんようりょう」と呼び出したら、やっぱりおかしいですよ。「おんよう/おんみょうりょう」じゃないと。
そもそも論として、そういう改変を続けるなら、宮内庁はいずれ「きゅうないちょう」にしないといけなくなるんじゃ……。
Re:反ってるとかか? (スコア:1)
気持ちは分からなくはないですが、「寮」は「局」や「課」と同じような組織の単位ですよ。宮内庁独特のものではありますが。
昔の図書寮に由来するつもりで設置されたのなら、図書課だって図書寮だって「ずしょ」でよいんでしょうけど(「天皇(てんのう)」「宮内(くない)」「省(しょう)」「文部(もんぶ)」あたりはそのせいで呉音なんだと思いますが。)、そういうつもりがなく、「としょ」と読むことにしたのであれば、課だろうが寮だろうが同じでは。
閲覧には事前の申請が必要で、1日あたりの閲覧点数も制限されている。 (スコア:0)
持って帰る方々がいますから。