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インターネット

2.4万km先へのVMのライブマイグレーションに成功 23

ストーリー by hylom
電脳世界では距離は関係ない……わけではなかった 部門より
あるAnonymous Coward 曰く、

大阪大学を中心とする研究グループが、仮想マシンを2.4万km離れた場所へライブマイグレーションする実験に成功したそうだ(大阪大学のプレスリリース)。

VM を一度シャットダウンしてイメージを転送してマイグレーション先で起動させるコールドマイグレーションはどこでも行われていると思うが、長距離ライブマイグレーションは確かに事例をあまり聞かない。その理由としては、ライブマイグレーションを行うためには共有のストレージが必要であり、マイグレーション前はその共有ストレージとの距離 (遅延) が十分小さく実用的なパフォーマンスであったとしても、マイグレーション後では高い遅延のためパフォーマンスが落ちて実用に供さないからだろう。

提案手法では広域分散ファイルシステムを用いることでこの問題に対応したとのこと。2.4 万kmというと地球の外周の半分以上に相当するので、本当にマイグレーション後も十分なパフォーマンスを示すことができるならば、サービスを世界中どこへマイグレーションしても (レスポンスの遅延以外は) 気にならない世界が来るということか。

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  • 元編集者のreo氏 (スコア:5, 参考になる)

    by Anonymous Coward on 2013年12月18日 14時46分 (#2514235)

    なおこのプロジェクトには、元編集者のreo氏が研究者として参加しているね。
    何かコメントしてくれないかな?

  • これでより安い計算リソースを探してネットワーク上を渡り歩くサービスが実現できる!
  • 共有ディスクを前提としないWAN環境でのVMライブマイグレーションは以前からありますね。

    たとえば、 関口 智嗣(産業技術総合研究)ら、”仮想計算機遠隔ライブマイグレーションのための透過的なストレージ再配置機構",情報処理学会論文誌. コンピューティングシステム 2(2), 152-165, 2009-07-02

    さすがにこういう長距離マイグレーションのデモンストレーションをした実例は知りませんが。まず広域分散ファイルシステムをインフラとして作ってそのうえでマイグレーションするというのが新機軸なのかなぁ。

  • by Anonymous Coward on 2013年12月18日 15時03分 (#2514248)

    広域分散ファイルシステムを使ったライブマイグレーションと聞いてまっさきに連想した台詞。
    (ひろだい、ではない)

    仮想ホストもネットに分散したノード上で構築出来るようになればあるいは。

  • by Anonymous Coward on 2013年12月18日 17時10分 (#2514324)

    ソースにもあるけど「約2.4万km離れた拠点間」っておかしくない?
    ケーブルの総延長が約2.4万kmっていうならわかる。

    • by Anonymous Coward

      少なくとも、地理的な最短距離がネットワークケーブルのトータル長を下回る事はありえませんから、
      一般向けに公表する数値として(目安ですが)拠点間の距離を出すのは、むしろ現実的かと思います。

      # もちろん、専門家(ってどんな人達だ?)への情報開示であれば、平均転送速度とかで議論しないと
      # 意味をなさないでしょうけど。

      私は想像すら出来ませんが、ネットワークケーブルの長さを近似的にでも求める方法があるのならば、
      ぜひご教示頂きたい。

      • by Anonymous Coward

        いやいや、地球を半周以上しているということは、反対側を回れば本当はもっと近いわけです。
        そうではなく2.4万kmとうたうからには、それはケーブルがそっち側を回っているということを暗に言いたいわけですよね?
        ならば、「拠点間の距離」ではなく、「ケーブルが経由する各拠点を結んだそれぞれの距離」と言わないとおかしいのではないかと。

        # でないと、「うちはこの前4万km先にライブマイグレーションしちゃったよ」とか言っちゃいますよ。

      • by Anonymous Coward

        地球は1周が4万キロなので、「拠点間の距離」の最大値は地球の直径、すなわち(4万/π)Km≒1.27万Kmだから、その2倍近くになるのはおかしい、っていうツッコミなんだと思いますよ。もっと正確にいうと楕円球体の長軸なんでしょうけど、まあ、四捨五入で消えるレベルでしょう。「ケーブルの総延長」に言及しているのはそういうことでしょう。最短距離を通ったら、もっと効率よく配線できてしまいますからね。

        ケーブルがマントルや核の熱に耐えられたら、ですけれど。

        • by Anonymous Coward

          通信ケーブルの敷設状況はしりませんが、欧州あたりとの通信は米国を経由したほうがネットワーク的に近いケースもあるんじゃないですか?
          多数のホップを超えて、狭い帯域を超えていくより、距離が長くても高品質な経路を通る事はおかしくないですよね。

        • by Anonymous Coward

          そうじゃなくて、
          2地点間の表面に沿った距離が
          1周4万キロの半分より長いのは変じゃね?
          と元ACは言ってるんでしょ

          • by Anonymous Coward on 2013年12月18日 22時27分 (#2514526)

            とりあえずリリース読めよお前ら。

            > SINET4で接続された3拠点のうち広島大学をJGN-Xと
            > 接続し、ロサンゼルスにあるJGN-X拠点で折り返す
            > 経路を加えました。これにより広島大学拠点を仮想的に
            > 他2拠点から約2万4千km離れた環境としてライブ
            > マイグレーションを行い、(以下略)

            ということで、超大雑把だけどケーブル長が2.4万km。

            親コメント
  • by Anonymous Coward on 2013年12月18日 18時30分 (#2514370)

    VMWare vSphereの最近のバージョンですと、Storage vMotionという似たようなのがありますね。
    こんな距離間でも使えるのか不明ですが…。

    #災害対策でライブマイグレーションでなくてもよいなら、
    #VMWare Site Recovery Managerという機能もあります。

    • by Anonymous Coward

      3年ほど前にF5ネットワークスジャパンがVMware VMotionとVMware Storage VMotionで
      数千キロ間の遠距離マイグレーションの検証実験やってましたね

  • by Anonymous Coward on 2013年12月18日 20時12分 (#2514438)

    コンピュータが通信で自我をバックアップって
    クラークとかホーガンとかに
    あったと思うけどタイトルが思い出せない
    #HAL9000はバックアップというより吸出しだと思う

    • by Anonymous Coward

      クラークの「神の鉄槌」では、死に直面した宇宙船の乗組員の苦悩をよそに、
      宇宙船のコンピューターが通信回線を使って、自分の複製をまるっと地球にコピーするという場面がある。

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あつくて寝られない時はhackしろ! 386BSD(98)はそうやってつくられましたよ? -- あるハッカー

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